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自然の法則が示唆する厳粛な変遷を綴る
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干支は底流の海図 〜 古人が血と汗で著した黙示録
年末が近付くと来年の干支が話題に上り、その年の動物をもてはやす風習が根付いて久しい。ついでに来年の運勢を占ったり生まれ年の干支で性格を分析してみるなど、西欧の星占いのように親しまれている。よく一寸先は闇と言われるように誰も先の運命を予知できないが、先を知りたいと誰しも思う。これは危機を避ける動物の生存本能だからだろう。干支を動物になぞらえて親しみを籠めるのは、我々の心に棲みついているこの本能が赴かせたものと思う。 古人が自然を畏れ崇める姿は我々の想像を遥かに超える。日々が正に混沌の海辺に立つ思いだっただろう。少しでも先が透えれば危惧が薄れようとの想いが、気が遠くなるな歳月を費やし、循環する自然の展開を極め干支を編み出した。自然が織りなす流れの変化を予知しようとする知恵は、その後に安全航海を祈願し海図を描き上げたことに通じていく。 干支は植物の生長を擬してその過程を著す。幹を’干’に枝を’支’として、干は十段階 支を十二行程に分け干と支を組み合わせ六十通りの過程で植物の盛衰を表す。ひとつの生命体が萌芽して枯れるまでの寿命を六十年に区切ったのは、人生 恙なく全うするに充分という哲学からだろう。これが還暦を、祝うのと新しい道の始まりとして今も我々は大切にしている。 安岡正篤先生が干支は経験哲学から生れた奥の深いものと言われている。西欧でも早くから老子の研究と共に干支の由来を重要視しているのは、天文学 宇宙原理を吸い上げて干支が創られているからだ。それほど我々東洋の精神文明は深淵で、それを為し遂げた古人は偉大である。生き抜くために編み出された干支は古人が残してくれた黙示録。先を知る貴重な物差しと考えていい。 |
平成二十二年 庚寅 (かのえ・とら)の御時世。
2009/11/1 掲載。
平成二十一年 己丑 (つちのと・うし)の御時世。
2008/11/1 掲載。
平成二十年 戊子(つちのえ・ね)の御時世。
2007/11/3掲載
平成十九年 丁亥(ひのと・い)の御時世。
2006/11/9掲載
平成十八年 丙戌(ひのえ・いぬ)の御時世。
2005/11/8掲載。
平成十七年 乙酉(きのと・とり)の御時世。
2004/11/10 掲載。
平成十六年 甲申(きのえ・さる)の御時世。
2003/11/14 掲載
平成十五年 癸未(みずのと・ひつじ)の御時世。
2002/11/9 掲載
平成十四年 壬午(みずのえ・うま)の御時世。
2001/11/21 掲載。
平成十三年 辛巳(かのと・み)の御時世。
2000/11/24 掲載。