ECUリセットの豆知識
・ECUのリセットってなに?
よく『ECUのリセット』をするとアイドル不調がなおると言われていますが、そもそもECUのリセットというのは次の様なデ−タ−をリセットすると言うことです。
エンジンは個体差があるので同じように見えてもばらつきがあります。このため、アイドル回転数もエンジン毎にばらついてしまいます。しかし、これではまずいので
昔は1台ずつ調整ネジで規定の回転数にセットしていました。
しかし、今はアイドル回転数もECUでコントロ−ルされています。4G63の場合は『アイドルスピ−ドコントロ−ルバルブ』に内蔵されているスッテピングモ−タ−が
コントロ−ルしていますが、エンジンには個体差が有るのでECUにはとりあえず標準のエンジンを想定したデ−タ−が書き込まれています。
ECUはエンジンを始動後に決められた回転数になるようにステッピングモ−タ−を制御します。そして、目標回転数になると、そのデ−タ−をメモり−に保存して
おきます。エンジンを再始動したときはこの保存してあるデ−タ−をスタ−トに制御を開始するので、目標回転数に到達するまでの時間が早いと言うわけです。
この保存されるデ−タ−は、「エアコン ON/OFF」「ライトON/OFF」など、エンジン負荷が変化する色々なパタ−ンについてのデ−タ−を学習します。学習は
アイドル回転数だけでなく点火時期や混合比についても行われます。
『ECUのリセット』というのは、この学習したデ−タ−を全てクリア−してECUの標準状態から学習をスタ−トさせると言うことです。
・ECUのリセットってアイドル不調に効果があるの?
仮に純正のエア−クリナ−からむき出しタイプのクリナ−に交換したとします。そして、このエンジンは純正クリ−ナ−を付けた場合、混合比が標準より薄い状態で
ECUが学習していたとします。ここに、むき出しタイプのクリナ−を付けたので吸気抵抗が無くなり、薄い混合比で学習していたECUの出す信号ではうまくアイドル
出来ないかもしれません。
こんな時は、『ECUのリセット』をすればECUの学習が標準状態からスタ−トするので、混合比の薄い状態からスタ−トするより学習の時間が早くすむかもしれません。
しかし、アイドリングが続かないほど極端なデ−タ−が学習されている場合をのぞいて、普通に使っているうちにむき出しタイプのクリナ−に合った混合比に学習されます。
ですから、『ECUのリセット』は特別な場合をのぞいて効果はありません。
それでも『効果があった!!』と言うかたは、きっと効果があったんでしょう。何しろ『信ずる者は救われる』と言いますから....。
ただし、ECUの学習は万能でありません!と言うよりも学習しきれないといった方が正しいかもしれません。ECUの学習制御についてはこちらを参照下さい。
・それでも、『ECUのリセット』をしてみたい方へ
よくネットでは「バッテリ−タ−ミナルを外して20分アイドルで放置」と言われていますが、規定水温になれば直ぐに学習が終了してしまうので、真冬の北海道ならともかく
20分も放置する必要は無いと思います。
それより、学習のデ−タ−はアイドル領域だけではなく、エミッションコントロ−ル域の全てで点火時期と混合比を学習しているので、アイドルで放置するだけでなく実際に
車を動かして色々な回転数で学習させてやることが必要です。
もっとも、普通に乗っていれば自然に学習してくれるので気をつかってワザと色々な回転数で運転する必要は有りません。新車の時に、エアコンを入れるとエンジン回転が
高いと思っていた人も自然とECUが学習してくれるので、今ではもう気にならなくなっているはずです。この話題、エボ7出始めの頃はよくネットで見かけましたが最近は
見かけませんね。