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知らないうちにエンジンの摩耗が進んでいるかも・・・

ロ−テンプサ−モ装着

エボは2Lで高出力を出しているので水温には厳しいエンジンです。そのため、よくロ−テンプサ−モを装着する方がいるので、そのメリットとデメリットを説明します。

1.通常走行の場合

通常走行における純正サ−モとロ−テンプサ−モ比較
 上の図にあるようにロ−テンプサ−モを付けている場合はロ−テンプサ−モの開弁温度が低いので、純正のサ−モと比べて低い温度でからラジエタ−に冷却水が流れ込む
ため温度上昇は緩やかになります。
 一方、純正のサ−モも開弁温度になるとラジエタ−に冷却水が流れるので、同じように温度の上昇は緩やかになります。その後、両方のサ−モも一定の温度で安定する
ため、ロ−テンプサ−モを入れた場合は「A」の時間だけ温度上昇が抑えられます。



2.外気温が高いもしくは高負荷の場合

高負荷走行における純正サ−モとロ−テンプサ−モ比較

 高負荷や外気温が高い場合でも水温が上昇する過程はまったく同じです。ただ、負荷が高いので水温が安定する温度が高くなるだけです。当然、ロ−テンプサ−モを入れて
温度上昇が抑えられる時間「A」も通常走行と比べて差はありません。
 ジムカ−ナやダ−トラ等の競技をやられる方は、このわずかな時間(3〜4分)で競技を走りきってしまうので装着する効果は大きいでしょう。




3.外気温が低い場合
外気温が低い場合の純正サ−モとロ−テンプサ−モ比較

●装着する場合のデメリット
 ロ−テンプサ−モを装着する上で注意しなくてはいけないのは外気温が低い場合です。上の図のようにロ−テンプサ−モはエンジンの適温の手前で開弁してしまうので、
外気温が低い場合には適温に達しないで安定してしまう場合があります。
 ECUは水温80°で暖機運転が終了したと判断して点火時期・燃調のマップを切り替えますが、水温が80°以下で安定してしまうといつまで経っても暖気中と判断して
「ガソリンを濃く」・「点火時期を遅く」制御します。このため、通常の制御に比べて出力も劣りますし、暖気が長時間にわたって行われることが想定されていないため濃い
混合気でにブロ−バイのワンウエイバルブがカ−ボンの付着で固着したりします。寒冷地では極端に水温が低くなってしまい、アイドルが上がってしまうこともあります。
一番怖いのは、エンジンの異常摩耗です。シリンダーとピストンのクリアランスは設計時に想定した水温で適切になる様になっています。しかし、水温が低いまま使用すると
シリンダーの内径が小さいままで使用することになり摩耗が促進されます。某カーメーカーのエンジニアの方に聞いたところ、水温が10度低いと摩耗は10倍進むイメージ
だそうです。1万キロ走行して10万キロ相当の摩耗って怖いと思いませんか。
又、水温が設計時に想定された温度より低い温度でロ−テンプサ−モを装着している方は、常に水温に注意して、外気温が低い場合や高速をゆっくり流す場合は80°以下に
ならないように注意した方がトラブルを防止できます。
 尚、水温の監視に純正の水温計は何の役にも立ちません。純正の水温計は50°に達しないうちに適温の位置を示し100°になっても動きません。後付けの水温計でないと
役に立ちません。


●メリット
 特にメリットは思いつきませんが、サーキットなど走行時間がかぎられた中で少しでも多くは知りたいときに有効かな?