2001-11-11 総合学習の理解を深めよう
公立の小中学校で来年度から始まる総合学習の理念を明確に理解している人はほとんどいないようだ。
簡単に言えば、今までの「教えられたことを学ぶ」から逆転して、「学びたいことを自らの力で学習する」
教育へ変わるのである。
これは教師への課題であると同時に、社会と家庭に、むしろ私たち一人ひとりへの国家提案である。詳しい
説明はどこの書店でも買える新学習指導要領の総則編に述べられているが、わずか百円足らずでだれでも購入
できるこの本を手にしている人はあまりいないだろう。
最近、私が出会った二十数人の教員の皆さんには、週五日制導入による時間短縮の不安も手伝って実に不評
である。だが、未知のものへの探求心を養い与えられる人間から、本来の人間に成長するためには、この施策
は効果があることをもっと理解すべきではないだろうか。 (西日本新聞「プリズム」投稿 2001-11-11)
2002-04-07 与えるテーマ創造力を欠く
どのように総合学習へ取組めばよいのか多くの学校が困惑している。先行実施校の報告である実践事例集2
(文部科学省作成、H13.02第3版発行、219円)によれば、23中学校のうち僅か数校のみが、生徒一人一人が
各自の趣味・関心に合わせてテーマを設定しているに過ぎない。
本紙(3月24日号)で荒木小の紹介がある。「広川で遊んだ経験があるか」という質問に75%の児童が「ない」
と答えた結果のテーマ設定である。25%の児童の本当にやりたいと考えたテーマはどこに行ったのだろうか。
最も関心のあることに取り組むことは、限りない好奇心と興味を次々に生み出し、最も潜在力を引き出す
はずである。これこそ教えられるばかりの教育から、自らが学ぶ教育への大切な思考と行動の転換であり、
総合的な学習の『時間』が設定された本当の意義があると思うのだが。
(西日本新聞「プリズム」投稿 2002-04-07 掲載記事は、投稿主旨と異なっていた)
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