JUNKOのエクアドル留学日記(仮)
 日本をよいしょと飛び出して、海を越え未知の南米大陸へと足を踏み入れた「私」。その留学生活はかなりハードでトラブルだらけ!しかし何もかもが新鮮で、アンデスの高地を照らす太陽のように輝きに満ちたものだった。

2枚のカード

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 2月14日はSan Valentin、amor y amistad (愛と信頼、友情)の日だ。
日本では男の子だけがチョコレートをもらって女の子の告白をうけるけど、ここでは愛と友情の日、すべての人に愛情を示す日だ。

宿題で誰かに向けての手紙を書かなくてはいけなかった。
私の心には やはりLeninが浮かんだ。
このまま会わないのであれば、この気持ちはもしかしたら薄れていくのかもしれない。彼はまだグアヤキルにいる。キトに戻ってきてから必ず会えるという保証はない。違う仕事につくということはどういうことか 私にも経験上分かる。全く違う環境で 新しい仲間に囲まれて 新しいことを始める。慣れるまでは大変だし、心境も変わることがあると思う。
こうやって私はもしこのまま彼に会えなくなる場合の心の準備をしているのだろう。それはそれでいいや。

ともかく 彼のことが思い浮かんだが、彼にむけての手紙を書くのはよして、私はパトリシオの赤ちゃん(アレハンドロ)(2/4うまれ!)へむけての言葉を考えた。少しだけど 韻も踏んでみて、詩にした。
最初は 誰か愛する人への切ない詩に思えるけれど 読み進むと実は赤ちゃんの誕生を祝福する詩だ。

それから学校では、生徒全員の名前が入ったくじをひいて、当たった名前の子(secreto amigo)に愛の(または友情の)手紙を書いた。
私はオランダから来ている赤い髪の子フランセンに当たった。彼女とは時々話すけど さっぱりしていて明るくて すごく感じのいい子だ。喜んではりきって手紙を書いた。一枚の画用紙を切ったり折ったりして装飾してカードを作るのがとても面白く、時間はないけど つい こってしまった。
そしてみんなで集まって それぞれ宛のカードを交換する。
私宛のカードを受けとると、それはとてもすてきで、こんな感じのことが書いてあった。"Junko、愛してる(これは まあ言葉として。愛の日だから)、porque...だって君は最高の笑顔を持っているし、それにいつも君はハッピーだから"この、estas siempre feliz というのが 私にとって とてもとてもうれしかったのだった。どんなことがあっても小さなことでつまづいても、いつも何かしら幸せな理由を見つけてハッピーでいられるということが どんなに素敵なことか。それは 時には難しいけれど、だけど大事なことなのだ。私はそれを大事に思っているし、そうありたい、と願っている。そのカードはジョンセバスチャンからだと グレゴールが教えてくれて、最後はこうしめくくられていた。"Junko、さぁ一杯呑みに行こうぜ!" アハハ!

それから学校のみんなでpizzaを食べて、プレミアの栄光に輝くカードが選ばれる。それは、デロデロデロデロ(太鼓の音)...ジャ〜ン!kanakoのカードだ!飛び出す絵本みたいな折り紙細工のすごく凝ったカードだった。賞品としてチョコレートをもらってた。
Spinでは それぞれの受けとった手紙を公開(私のはくれた本人がその場にいた!でもとても面白かった)しあって、そして今日はなぜか闘牛のロールプレイ(寸劇チック)をやって、私が牛(toro)の役になって暴れまわった。イヤだったのに皆がやれというから!!発表の前にまず廊下で練習したが、大変賑やかに盛り上がり、他のクラスの先生たちが何ごとか、と覗きに来た。
その後、中庭で闘牛についての意見交換をしてSpinは終わった。

Kanakoの提案でパトリシオとナルシッサと一緒に、日本の食べ物、カップヌードル(*注1)を味わった。とても好評だった。

ああそうだ、そういえば私はパトリシオの赤ちゃんに花束(黄色いバラ20本程とカスミ草で$3.50、この国のお花の安さは驚きとともに喜ばしい!)をあげていて、Spinの後、せっかく宿題で詩を書いてきたからカードをあげようと、チョキチョキ書き書きと 夢中で作って(オリジナルのカードを作るのがこんなに楽しいなんて長らく忘れていた)、渡したのだった。

誰かに何かしてあげるのが特に好きだという方ではないんだけど、誰かが喜ぶのを見るのは大好きだ。
そういう気持ちを思い起こさせてくれる、このamor y amistad の日の習慣は、とても素敵だなぁ と思う。

パトリシオからもお返しにカードとチョコレートをもらった。
カードにはこんな感じのことが書いてあった。

   JUNKO 高く高く はばたいて
       あなたの夢に届くように
       心が何を望んでいるか
       いつも思い出して
       あなたの夢は 必ず叶う
                パトリシオ

赤いバラの花も一本もらった。今 部屋に飾っている。
愛と友情の日にもらった2枚のカードは、
私の宝物になるだろう。

<2002.2.14日記より>


後日談

※注1:日本の食べ物、カップヌードル・・・これは、EFキト校に日本人の生徒がいるということを知った親切な日本人がドイツ人の生徒にことづけて学校に届けてくださったのだった。世間は狭いもので、何とそのご本人が後日このホームページを訪れてくださった!その時の様子は掲示板 No.192参照。


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