JUNKOのエクアドル留学日記(仮)
 日本をよいしょと飛び出して、海を越え未知の南米大陸へと足を踏み入れた「私」。その留学生活はかなりハードでトラブルだらけ!しかし何もかもが新鮮で、アンデスの高地を照らす太陽のように輝きに満ちたものだった。

歌手たち

 パーティで歌う直前にすみっこでこっそり練習しているところ。
左からグレゴール、ベッキー(ジョンの好きな子)とジョンセバスチャン(楽譜を持っている)、グリル、右から顔を出している子がコールニー。後ろで話している二人はノルウェーのハーバー(左奥)とサベス(右)。

花束をもらったkanako

 このパーティが自分のために開かれたと初めて知ったkanako。彼女の笑顔をみるとトップシークレットの甲斐があった。
(手前にいるのはクラスメートのクリス。)

kanakoとわたし

 kanako、26才の誕生日おめでとう!
後日彼女は「最高の誕生日だった」と語ってくれた。いい笑顔だよね。

4
 

 パーティは大成功だった。
最初、時間になって来ているのは7人くらいで私はエーッと思ったが、それは杞憂だった。みんなはエクアドリアンタイムで続々と集まった。総勢30人以上いたと思う。

 時はさかのぼってその日のSPINのあと、グレゴールとジョンセバスチャンとグリル(ノルウェーの女の子)とコールニーとで集まった。本来はデニスとアンソフィエに頼む予定だったが昼休みに私が体調が悪くて行けなかったので帰ってしまっていた。それで急きょ彼女達(コールニーとグリル)に頼んだのだ。
5人で歌の練習をした。これはとても楽しかった。
 グレゴールはウィーンっ子だけど歌は苦手で、みんなもそんなに歌はうたわない感じ。最初はガタガタしていて、大丈夫かどうか危ぶまれたが(全く未知の言語・日本語で初めての歌をうたうのだ、無理はない)、歌っているうちに段々うまくなっていった。でもなぜかどこかぐらぐらするのだ。みんなだいぶん歌えるようになっていたので、二人ずつに別れて歌ってもらった。
最初はジョンとグリル。「TA-KU-SA-NNO SUBARASHII-♪」うん、ジョンはカンがいい。グリルもいい声だ。いい感じ。次はグレゴールとコールニーだ。「・・・DEKI〜GO〜TO〜GA〜MADAMADAA〜〜NATANI〜」Oh......!!!!!
私は笑ってしまった。誰がハーモニーをくずしていたのか分かってしまったからだ。「GREGOR!You're the"problem"!!」みんなそれがおかしくて大笑いした。(この言葉はそれから流行った。私が間をまちがえた時、ジョンがすかさず「Junko!君、問題だよ!!」と言う。「え!私が問題だった?あー、ごめんなさい〜!」)みんなでひとしきり笑ったが、そのあとしばらくしてからグレゴールが「Junkoきいて、僕ちょっとうまくなったよ」と言って歌うと、本当に、音が外れていなかった。
みんな本当にうまくなった。
そして最初は私がリズムをとっていたが、グレゴールに頼んで、彼はさすが音楽の都のウィーン育ち!本領を発揮して、みんなをとてもうまくリードした。最後の方なんかすごくきれいなハーモニーがうまれて、私はちょっと感動してしまった。みんな練習熱心で「もう一回うたおう!」と口々に言う。何回も歌った。
 そしてもうOKと階段をおりるとき、「Junko,are you happy?」とジョンが聞いてきた。「もちろん!すごいうれしいよ」そして、kanakoもハッピーになると思う、と言いたかったが、言葉が出てこなくて言えなかったけど、グレゴールが 分かってる分かってる という風に肩をギュッギュッとやってくれて、私たちは降りていった。「I believe kanako will be happy,too」と言えばよかったのかなぁとあとで思った。

 ジョンとグレゴールが、誰か他の人の前で歌おう!Leninがいい!と言って、私たちはLeninの部屋へかけこんだ。静かにうたおう、と私が言って、みんなはOKとうなづいた。kanakoが近くにいたら大変だもの。
そして私達は歌った。Leninは目をまるくして聞いていた。そして「信じられないよ!It's amazing」とつぶやいた。彼のその反応で、私たちはうまく歌えたことを知った。ああ、これはきっとうまくいくにちがいない。

 そしてパーティ。
グレゴールたち寮(レジデンシア)のグループは来るのがとても遅かったので私はやきもきした。やっと彼らがついた時、私はすごくホッとした。
「指揮者さん!!来ないかと思ったよ〜!」とグレゴールに言うと、彼は「ごめんね!寮のみんなで来るのにバスが遅れたんだ」とか何とか言っていた。もう、本当に彼が来なきゃ始まらないんだから。そしてLeninがお店の人に言って音楽を消してもらってくれて、私たちは歌った。

たくさんの素晴らしい
出来事が まだまだ
あなたに 訪れるように
祈りながら・・・・・・
Happy Birthday
to You!!!

BABABABA-BAN!!!

かなこはとってもびっくりして言葉も出なかった。
そしてみんな口々にHappy Birthday〜とkanakoにkissした。Leninや何人かが花束やプレゼントを渡し、私もkanakoにプレゼントを渡した。彼女はとても幸せそうに見えた。よかった〜〜〜!!
それからも私たちはたくさん飲んで、話して、私は5〜6杯カクテルを飲んでかなり酔っぱらった。

 そのあとディスコテカに行って、私たちは踊りまくった。すごく楽しくて音楽も大好きで、私は体のおもむくままに踊って、踊って、踊った。私は小さいので何度かみんなが私を持ち上げて、天井まで連れていった。そのうち何人かがカウンターの上にあがって踊りだした。すると私もみんなにひっぱられ、私は台の上でまた踊った。
ほんとに酔っててあんまり覚えてないんだけど、すごくおもしろかった。私はいろんな人(男の子、女の子)に「大好きだよー!」とほっぺにkissをしたと思う(こっちではあいさつだ)。

 本当にすてきな夜だった。
ともあれ、次の日はそれでCHUCHAQUI(*注1)...

<2002.1.11日記より>


※注1:CHUCHAQUI・・・エクアドル地方の先住民族キチュア族の言葉で「二日酔い」。エクアドルでは日常的によく使われている。
「チューチャーキー」と発音する。

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