|
CHUCHAQUI・・・・・・二日酔いは本人はつらいけど周りにとってはわりと陽気な病気だ。
昨日のパーティは最高に素敵だったけど、3時間しか眠らずにオタバロツアーに出発した私は完璧なCHUCHAQUIだった。
朝みんなと集まって「いや〜二日酔いだー」なんて言ってるうちはよかったが、OTAVALO(*注1)へ向かう1時間ほどのバスの中で段々気分が悪くなってきて、胃液が2回こみあげた。オタバロに着いた頃にはもうどうしようもなく寝ているほかない状態になっていた。
Leninに言って、オタバロの市には行かず(というか行けず)(あんなに楽しみにしてたのに)バスの中で寝ていた。
Leninが2回呼びに来てくれて、3度目(かな?夢うつつだった)に、
「Junko、もう12時38分だよ。あと20分でJunkoが買い物する時間がなくなるよ。」と言ってくれた時には最高に気分が悪かった。汗をびっしょりかいて、「気分が悪いです」という私を見て、これは尋常じゃないと思ったのか、Leninはとても心配してくれた。戻ってきていたグレゴールやアダウジザ達もかなり心配していて、グレゴールなんて靴まではかせてくれようとした。自分でできるよ、と言ったけど。バスの中は閉めきって太陽に照らされていたのでかなり熱くなっており、外に出た方がいいと、連れられていった。とても起きられない状態だったけど、そーーっとゆっくりバスを降りるとほんとうに涼しくて、そよ風が心地よかった。
Leninと薬屋さんに行って薬(ビタミン剤)を買った。
ゆっくりとなんとか歩きながら、「ごめんなさい...私来るべきじゃなかったね」というとLeninは、「Junkoは悪くないよ、だって病気になるなんて知らなかったんだからね」と言った。
それからバスに乗って次の目的地(レストラン)に行った。レストランに着いたけどもちろん私は食べられなくて、外の階段に座っていた。シンディとLeninがかわるがわる来てくれて、シンディが
「昨日彼女はすごくキュートだったのよ。すっごく遅くまで踊ってたの、私達。Junkoはみんなの前に立って踊ったの!」とLeninに言った。
それからLeninと話していた時に(弱っていつつもいろいろ話した)、私達の会話は英語とスペイン語をおりまぜたものだったけど、「あなたのおかげで」という言葉が出てこなくて「Ah,ohh」と言っていると、彼が「日本語で話していいよ」と言った。「だって分からないよ」と笑いつつも、
「あなたのおかげで、フィエスタ(パーティ)がとてもすばらしいものになりました。」と日本語で言うと、Leninは、「分からないけど
とても素敵な感じがするね」と言った。そして飲み物だけでも、とグアナバナのジュース(*注2)を飲んだ。Leninは本当にすごく気を使ってくれて優しくしてくれた。みんなも私がCHUCHAQUIになった経緯を知っているからすごく温かくて、昨日のパーティでますますみんなと仲良くなれたみたい。
みんなはそれから山に登るんだけど、私は無理で、Leninと二人でバスに残った。その時に、何だか個人的なことをたくさん話した。
Leninはギターを弾ける。そして私の声をとてもすてきと言ってくれた。僕も歌うのは大好きだけど声がよくないんだよね。という。そんなことないけどな。今度教えてほしいな、と言っていた気もする。そして二人とも、中南米の音楽が好きだということが分かった。彼はサルサがいちばん好きで、踊るのも好き。大学での赤道の講議で、彼がかなりのインテリジェンスの持ち主だということが分かったし、彼の専門分野は私の興味と一致している。つまり、南米の先住民とスペイン人とのあの歴史だ。Leninと話していて、急速に彼に惹かれていく自分に気づいた。
Leninの友達の、山登りのガイドの人が、Leninの私に対する扱いを見て、
「?es tu corazon?」と聞いていた。彼女は君の大事な人かい?ということだ。彼は答えなかったけど、それから一層やさしく接してくれた。
バスが止まった場所は 湖で、とてもきれいな場所だった。「あの山の黒い部分がcorazon(ハート)の形(といって彼は自分のハートを形づくる)をしてるでしょ?」本当にそう見える。とても素敵だ。
そして、「僕はこれからみんなの手助けをしに山へ登らなきゃいけない。」うんうん、とうなづく私。「君も来る?」No〜と私。
Leninは私の目をまっすぐ見ながら、スペイン語で何か言った。「Si me quieres estoy aqui」か何かだった。あまりよくわからず首をかしげると、「Do
you want I stay here with you?」と言った。私はもちろんLeninが一緒にいてくれていろんなことを話せたらすてきだなぁと思った。でも私だけ特別にLeninをひとりじめ(!?)するのはよくないと思った。
目はいろんなことを語ったかもしれない。でも私はすぐにこう言った。
「but,they need you」本当にそうだ。みんなまだスペイン語が苦手な子が多い。Leninだと英語もスペイン語も話せるから、本当に行き届くのだ。Leninはしばらく私の目を見つめて、OK
と言った。それから彼はみんなのことをサポートしに行った。
私はしばらくバスで横になって、少し起きて散歩もした。
本当にすてきな場所だった。湖のそばでは牛がのんびり草を喰んでいて、おだやかな青い空にくっきりと魅力的な形をした山が映えている。かわいい犬がぐっすり寝ていた。しばらく見ているとそっと目を開けて私を見たので『何もしないよ』と首を振ると、また目をとじた。本当に平和な美しい場所だった。
バスに戻ってまた少し寝ているとみんなが戻ってきた。
そしてバスは帰路へとついた。
帰りはやっぱりみんなも疲れていて、バスは静かだった。Leninがサルサのテープをかけた。サルサの勢い、明るさ、私も好きだ。
昨日のディスコテカでの音楽と一緒だった。そうか、これがサルサなんだ。
すてきなパーティの次の日は悲惨な二日酔い。大変で、みんなやLeninにも迷惑をかけてしまってすごくわるかったけど、それでも、やっぱり来てよかったと思った。
<2002.1.12日記より>
|