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ここで少し触れておきたいことがある。
留学する以前と留学経験後とで、私の考え方はかなりたくさんの面で変わったがその一つについて。
留学以前は「留学しても日本人ばかりとつきあっていて、語学の習得が進まない人」に対する否定的な思いを抱いていたものだった。
私だけではなく多くの日本人が思いがちなことだとも思う。
しかし、これはわりと大きな間違いだ。
留学前の情報で、私が行く学校には日本人は私だけだと聞いていた。それは心細くもあり、それだけ言語が上達するにちがいない!と嬉しくもあった。しかし、留学生活を終えた今の私の目で振り返ると、あのEF校でもし日本人が私一人だけだったら・・・、私はあんなに頑張れていたかどうか、むしろあやしい。私自身について言えば、留学生活で、信頼でき価値観を共有できる同朋の仲間に出会えたからこそ、かえって語学が上達した、と言っても過言ではないのだ。
そしてもうひとつ、ある程度の年齢になってから海外で長期生活をした人には分かってもらえるかもしれないが、その人らしさを異文化の中で保つために必要な環境というものはある。その環境要因の一つに「自文化とのつながり」がある。
たとえば日本に生まれ日本の文化を吸収して育った(文化化された)日本人が異文化に触れる時、その個人の特性(性格や能力、たとえば英語力など、その他)にもよるが、多かれ少なかれ、どのような形であれ、同国人の仲間というのはとても大きく心強い存在となり得る・・・ということを、私は経験と、帰国後の異文化間コミュニケーション学で学んだ。
私たちの置かれた条件、つまりスペイン語学校のEFでは周りの生徒が皆欧米人で、クラス以外では英語かドイツ語(ヨーロッパで最も使用人口が多いとされる)が共通語だった、ということを除いても、
留学生活は楽しくそして孤独、なのである。(留学は孤独との戦いだ、と言ったのはドイツに留学していた私の友人だった。)留学の目的以外のところでやってくる苦しさを和らげる必要があり、楽しくやっていく必要があり、その手段として同じ国の人間とつきあうということを否定的な目で見るのはどうも違うな・・・と今の私は思っている。
このことは何も日本人の場合のみではない、ということも付け加えておく。
2004.2.2. Junko
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