2050年代の沖縄を例えるなら現在の北アイルランドだろうか。帝国軍の特殊部隊が
駐屯し、彼らと沖縄解放同盟(OLA)のテロ戦士の間には沖縄独立問題というもの
より血を血で洗う憎悪による対立がある。
沖縄の独立運動は2015年頃より始まった。しかし、一部の若者の暴走が帝国を
硬化させた。2017年には基地の敷地や新設用地の確保のために沖縄に限定した土
地接収法を成立させる。これに激怒して運動は沖縄全土に広がる。この暴動で、帝国
側発表で10人、OLA発表では300人もの死者が出た。(オキナワ暴動)
旧帝国による同化のため、自分たちの本来の魔法の力に覚醒するのが遅れた沖縄の
人々は最初はなすすべもなく帝国に鎮圧されてしまう。
やがて、魔法の力に目覚めたOLAは魔法主体のテロを開始する。
沖縄全土は混乱に陥ったが、帝国本土から渡ってきた特殊部隊によって、この混乱
も大量の犠牲の上に鎮圧されてしまった。(2028年、オキナワ暴動)
これは、一方で帝国の民事政策が効を奏したとも言える。軍に協力的であれば、沖
縄の民は本土の国民より優遇されたのだ。そのかわり、反帝国行為は死刑を含む厳罰
に処せられた。もちろん、密告も奨励される。有効な情報を提供したものには、金銭
ばかりでなく、軍の影響力の及ぶ範囲でさまざまな便宜がはかられた。
この政策による沖縄人民とOLAの分離政策は、しかし、帝国の所行を許すことの
できないOLAとの戦いを泥沼化させただけであった。
オキナワ問題は帝国にとって、頭痛の種の一つである。