犯罪組織


☆ヤクザ

 日本のヤクザは一枚岩ではない。大きく三つの会派があり、阪神スプロールを押 さえる最大のヤマウチ会、福岡博多スプロールに根拠をおくテンジン組、北海道共 和国の暗黒界に君臨するサクライ組がある。

[ヤマウチ組]

 日本最大のヤクザ組織。東北から関東、北陸、中部、近畿、中国と四国の半分を 勢力におさめている。頂点にたつ会長の下に、関東圏を掌握するチバのハイ=オヤ ブン、東北を掌握するセンダイのハイ=オヤブン、北陸を掌握するカナザワのハイ オヤブン、東海および中部を掌握するナゴヤのハイ=オヤブン、そして近畿を掌握 し、西に勢力を広げる役をになうオオサカのハイ=オヤブンがある。
5人のハイ=オヤブンのうち、最も影響力の強いのがオオサカのハイ=オヤブンで あり、その次はチバのハイ=オヤブンである。国内に強い勢力を持つオオサカのハ イ=オヤブンに対し、チバのハイ=オヤブンは海外に雄飛することで勢力の伸張を 行なおうとした。
(この時、オオサカでは幹部などにも多いコリアンを大勢シアトルに送り込んだが、 オオサカのハイ=オヤブンの陰謀によってコリアンに疑惑を抱き、後はソウル=パ の誕生の解説を読まれた通り)

※リファレンス

法的な姿:
企業

収入源:
社会的信用を必要としない業務を主にする。
法の目をかいくぐるような商売や水商売などで、原則として法はおかさないし税金も納めている。

武力:
いつでも先週付で退職したことになる下部構成員やヤクザ・ワナビーのギャングたちが暴力担当。暴力をふるう場合は、ほとんどすべての場合、暗殺。暗殺の対象はかならずしも邪魔者本人でなく、邪魔者の家族などの場合もある。実際に暗殺を行なうことも滅多になく、「恐怖」が彼らの真の武器。

他の組織をどうみるか:
アジアン・マフィア:
「面倒な相手だ。あんまりかかわりたくねえが、ビジネスに徹する限りは安心だが、うまみはねえ」
蛇頭:
「目ざわりなクズどもだ、日本に土足で流れ込んできたクズどもをしきって大きな顔をしてやがる。やつらは一度教育してやる必要があるが、なんせ数がおおくてキリがねぇ。とりあえずつっかかってくる所だけぶっつぶしてやるだけだ。ま、たまには仁義を知ってる奴もいるからそいつには組織を牛耳るだけの武器と金をくれてやってるがよ」
補足説明:面倒をしょいこむだけなので完全支配するつもりはない。懐柔するだけである。
時折、蛇頭とヤクザの間に抗争がおこる。大抵は警察の介入により蛇頭の大量検挙と少数のヤクザの検挙によって終結する。
ギャング(餓狼):
「ただ生きてるだけの出鱈目な連中だ。完全にイカレてて、仲間と自分がどんな目にあおうと平気ときたもんだ。あんな侠気もクソもねえ連中をなんでポリ公どもはほったらかしなんだ」
ギャング(ヤクザ・ワナビー):
「大事なシャテイどもだ」
ギャング(キッヅ):
「ただのガキじゃねえか」


☆アジアン・マフィア

 日本でなんらかの事業を行なっているアジア人資本家とその傘下にある者たちの互 助結社。資本家としての成功という目的をもつため、通常犯罪には手を出さないが、帝国の差別待遇のおかげで、自衛のために非合法なことを黙認することもある。
(正しくは犯罪結社ではない。やむなく手をだすことはあるが)

※リファレンス

法的な姿:
個人事業主の寄合、あるいは企業

収入源:
それぞれの幹部、メンバーの事業収入

武力:
それぞれの幹部の食客。必要とあらば刺客列伝の刺客たちのようにも、組織的にも暴力を行使できる。

他の組織をどうみるか:
ヤクザ:
「危険な友人だ。不必要にかかわりたくはない。しかし、彼らが我々のメンツを汚すなら考えはある」
蛇頭:
「同胞を食い物にするクズたちだ。だが、中には侠気のある者もいる。ヤクザの影響をさけたいというなら、そのような者に多少の支援をしないでもない」
ギャング(餓狼):
「気の毒な者たちだが、いかんともしがたい。彼らをどうするかは牛耳る蛇頭の責任だ」
ギャング(ヤクザ・ワナビー):
「危険な子供たちだ」
ギャング(キッヅ):
「ただの子供たちじゃないかね」


☆蛇頭

(20世紀に実在した呼称がそのまま名称に固定化した)
 チャイニーズギャング。小さな組織の集合であり、そのなかでも有力なボスが残りを牛耳る。一時姿を消していたが、21世紀の混乱と難民の流入により再び発生した。密入出国のあっせん、手配や難民などの営む露店の権利保護などをおこなう。

※リファレンス

法的な姿:
悪質な不法滞在者。密輸業者。取締の対象

収入源:
密出入国の渡航費、手数料、仕事の仲介料、商売上のトラブル対策などのカウンセリング料、住宅仲介料(以上、すべて難民や外国人/メタ対象)ついでの密輸。

武力:
餓狼ギャングに小銭をつかませればなんでもやる。自ら手を出すことは滅多にない。

他の組織をどうみるか:
ヤクザ:
「怖くはないが、警察とつるんで大きな顔をしていやがる。黙らせるのはやつらのオヤブンを殺ればいいんだが、当然報復があるから、よほどうるさい時だけやることにしている」
アジアン・マフィア:
「成功した金もちとそのとりまきどもだ。俺たちを見下してやがる。いつか、見返してやるぜ」
ギャング(餓狼):
「俺たちが目をかけてやらなけりゃ、やつらは何もできない。こいつらは命まで俺たちのものだ」
ギャング(ヤクザ・ワナビー):
「薄汚い大根喰いのガキどもだ。ヤクザがいなければ全部殺して餓狼どもにくわしてやるんだがな」
ギャング(キッヅ):
「上得意だ。うまくおだててやれば、いいカモになる」


☆ギャング

○キッヅ・ギャング

 日本社会は自由な精神にとっては非常に息苦しい場所である。彼らの多くはゴブリナゼイションへの恐怖と、両親の過保護、過干渉によって大変なストレスにさらされている。得にゴブリナゼイションへの恐怖は絶大でニキビが出来ただけで「トロール化した!!」と勘違いして自殺する子供もいるほどである。彼らのある者はシムセンスに、ある者はニンテンドーに逃避し、そしてある者は集っておたがいをなぐさめあい、あるいは暴力的な爆発に不安を紛らわせる。
 この最後のものがキッヅ・ギャングと呼ばれている。他のギャングと違う点は、彼らが必ずしも貧しさや社会的な危険にさらされているわけではない、という点である。彼らの中には、社会的に地位のある父親と、決して凍える心配のない家と、不意の病気や事故でも優先的に医療を受けることのできる社会保証を受けている者もいる。
 また、チームの構成員は、必ずしも居住地が近いわけではない。池袋にたむろするあるチームには、横浜から来ているメンバーもいれば、埼玉から(東京をはさんでほぼ逆方向)来ているメンバーもいる。
 彼らは時に非常に危険な存在となる。彼らの暴力には明確な理由のない場合が大きいからである。道で通りすがりにいきなり暴行される会社員もいれば、奪うべき金もないのに、みぐるみはがれる路上生活者もいる。彼らの犯罪行為は、チームのボスなどに命じられて行なうことが多い。その動機も、おもしろ半分や権力欲の充足である場合で、特に必然があるわけではない。貧しくないのだ。
 彼らがどうやってチームを結成するか……そのよりどころになっているのはしばしば音楽である。あるチームはメタル系、あるチームはパンク系、中にはアイドル系やアニメ系チームまであり、それぞれなりに特色がある。
 若さが彼らをして集わせているので、チームの年令は若い。大抵のメンバーは、職を得たり大学入学とともに自然にチームから抜け、ほとんどはそのままシャイクジンになって行く。

※リファレンス

法的な姿:
大半が未成年

収入源:
親の金。あるいは無防備なよっぱらいを襲って奪ったクレッドを故買屋に二束三文で叩きうる。
(一番凶暴な例では、蹴り殺した浮浪者の死体を移植材料用として叩き売った。無論臓器破裂などあって、ほとんど金にならなかったが)

武力:
思い思いに武器などもっているだけ。喧嘩をする時には集団同志になる場合が多い。脅威としてはいきなり何をやりはじめるか予測がつかない点。

他の組織をどうみるか:
ヤクザ:
「ヤクザ? だせぇよ。うっとおしいし、考えたくもねぇ」
アジアン・マフィア:
「何それ?」
蛇頭:
「危険な感じの連中だが、つきあいかたを覚えていれば大丈夫。スリルもあるし、金さえあれば何でも世話してくれるぜ」
ギャング(餓狼):
「ドラッグとかやばいものも買える相手だ。でもダチにゃなれないな。だって、オヤジなみにバカだもん」
ギャング(ヤクザ・ワナビー):
「だせえやつら。ヤクザなんかのどこがいいんだよ」


○ヤクザ・ワナビーズ

 精神的な閉塞状況で夜の町を徘徊するだけですむならよいが、帝国では身内にメタヒューマンが現われたなどの理由で学校でのレッテル貼りをはじめ、社会的にアウトサイダーとされる若者たちがある。はじき出された彼らはしばしば屈折し、あるいは自暴自棄になり、ヤクザの誘惑にのりやすくなる。ヤクザになって成功すれば、どんなに真面目に一生懸命はたらこうと得られない生活が手にはいるのだ。それでなくとも、居直って生きていくのは屈折したままいきていくよりよほど爽快である。
 帝国時代も年月を重ねると、こうした若者は数が増えてどこの町でも一つくらいはこのようなギャングができるようになった。彼らは粗暴だが、結束の堅い場合が多い。

※リファレンス

法的な姿:
無職者たち
収入源:
肉体労働、路上販売の売上、ヤクザの経営する店の従業員など。異性に貢がせている者もいる。(たまに同性に貢がせるのも)
武力:
何をやるかわからないケンカ術を身につけた一人一人が戦力。一度くらい刑務所に行くくらいがちょうどいいとさえ思っている。
他の組織をどうみるか:
ヤクザ:
「いつか、金バッチをつけてやるぜ」
アジアン・マフィア:
「関心ねーよ」
蛇頭:
「大きな顔してわけのわからない言葉しゃべる仲間をふやしてやがる。うっとおしいやつらだ」
ギャング(餓狼):
「目ざわりなやつらだ。痩せてみすぼらしいくせに、妙にしぶとい。一人で歩いているの見つけたら、そこいらにつれこんでシメてやる」
ギャング(キッヅ):
「ケッ、ハンパもんどもめ」


○餓狼ギャング

 日本国内に流入した難民や不法渡航者の間に生まれたギャング。ストリートギャングに近いが、自立性に欠如し、密入出国あっせんなどを行なう蛇頭に牛耳られている。目的は金と食料の確保であり、餓えて失うもののない彼らはもっとも凶暴な犯罪組織といえるだろう。しかし、一番純粋なストリートの伝説が生まれるのも彼らの間でのこと。(ロッカーやボクサーとしての成功など)

※リファレンス

法的な姿:
密入国者であり犯罪者。

収入源:
窃盗、スリ、脅喝などの犯罪行為、ドラッグ、BTLなどの販売、路上売店での売上、臨時雇いの労働報酬、薬物等の実験協力の報酬、売春など。(金や食料になるならなんでもやる)

武力:
生き残った仲間が家族の面倒を見るという誓約をたてている場合が多く、死を省みない戦士になりうる。
(その意志があるもの、あるいは見込まれた者は極東の傭兵市場へとその身を投じることが多い)
チームをよりあわせる形として、武術門派の形を取ることも多い。この場合、老師には蛇頭のアデプトがなることが多い。

他の組織をどうみるか:
ヤクザ:
「いいべべきて、いい車のって、いいもの食って俺たちを見下すブタ野郎どもだ」
アジアン・マフィア:
「いいべべきて、いい車のって、いいもの食ってるブタ野郎どもだ。そんだけ稼いでるんだからタダ飯くわせろ」
蛇頭:
「蛇頭の兄貴衆なしじゃ、やってけねえぜ。さからうとおっかねえが、他のブタ野郎の中じゃ一番ましだ」
ギャング(ヤクザ・ワナビー):
「ちっとも怖くねえぜ。人を生きたままくったこともない大根野郎のおぼっちゃまたちだ」
ギャング(キッヅ):
「カモだ。金でも肉でもむしりほうだいだ。だが、いい顔見せておかねえと逃げてしまう程度の知恵はありやがる」


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