○トウキョウ ……封印都市

 帝国唯一の企業(連合)の支配する都市である。出入りそのものは制限されていて、関東軍(関東に駐留する帝国軍)によって環七を、帝補委の企業警備隊が山手線を境界にきびしく監視している。線路にはカメラとセントリーガンが設置され、警告を無視して突破しようとする者は蜂の巣になるか、運よく突破しても軍や企業警備隊に追跡されることになる。この包囲網のため、トウキョウの外部との交通の手段、道路網などは制限され、鉄道は中まで乗り入れているものの、駅からの出入りには許可証を要求される状態となっている。そればかりか封鎖境界線のすぐ外にはあえて内側に窓のない高層建築をたてたり、高いフェンスを作ったりしている。この内側では、警察業務を代行する企業警備隊は帝国の警察と同程度の武装を保有している。また、封鎖線周辺に配置された帝国陸軍は三個機械化師団におよんでいる。
 これほどの封鎖を受けている理由は、公式にはトウキョウの治安の悪さとクリッターとされている。無論信じているものは少ない。と、いうのも、封鎖線の出入りは保健証ナンバー(日本ではこれがSINに該当する)さえクレッドで提示できれば自由だからである。実際、都心近くで奇跡的に破壊をまぬがれたトウキョウドームでジャイアンツのサムライスピリッツにあふれた試合がもよおされる時には数万の人々が制限区域内部にやってくる。
 封鎖線の中には、帝国に設置されたいくつかの魔法的拠点がある。たいていは昔からある神社や寺であるが、それらは一つ、一つ、入った者が戻ってこない森に呑まれていく。トウキョウの都心は犯罪とともに緑の多い廃都である。
 なお、廃拠の状態にとどまっているのは、おもに都心で、周縁にゆくほどよく再開発されている。

>>>>>[見よ、またひとつこざかしき朝廷の拠点が緑に沈んでゆく。こけむした木々の根はたくましくテクノロジーの塔をわり、木陰と鳥のさえずりをよみがえらせてゆく坂東はいま、徐々にその姿を取り戻しつつあるのだ。我らと偉大な御方を恐れる朝廷は我らを二重に取り囲み、きたなき欲望をもってこの地を再び汚そうとしている。見よ、こよいもあの球場に忌まわしき灯がともる。飼い慣らされた者たちが、声を大にして心の底にたまったへどろを吐き出している……次は、あれを緑に沈めねばなるまい]<<<<<
---Yasotakeru(21:12:32/12/25/55)
東京周辺地図(PNG画像 45KB)

東京年表

東京詳細

○チバ

 チバ・シティは復興の遅々として進まぬトウキョウにかわって発達した地域である。
 良港の地であり、海軍基地を控えて要地としての歴史のあるカナガワと違い、チバの発展はほとんど新参者ばかりによって、トウキョウのベッドタウンとしての位置から何もかも最新のハイテク・シティとしての発展をとげた。チバシティは昔のチバ市を中心に、房総半島の北半分をおおいつくし、北はイバラキのあたりまで広がるメガプレックスとなっている。房総半島南半分とイバラキ県はチバシティのベッドタウンとなっている。しかし、これらの発展は地価の高騰や物価の上昇を招いた。この結果、多くの企業や球団が凋落したトウキョウ方面へ移転するという現象がおきている。トウキョウの復興を行なっている帝都補完委員会が、税制上の優遇などの誘致策を行なったおかげもある。
 それでも、最高のサイバーテクノロジーを求めるなら、チバであろうと言われている。なぜなら、帝都補完委員会の税制優遇も日本企業に限定したものであり、外国人のベンチャー企業などはその恩典を受けられないからだ。世界各地から訪れる最高のサイバー技術を求める者、学ぼうという者はどうしてもチバに集まり、路地裏や地下の家賃の安いラボでそれらの才能が次々に花ひらいているからである。無論、これらの才能に日本のものもの含まれている。

○カナガワ

 開国以来、外国および海軍とのかかわりの強かったこの地域は、チバほどの急速な発展はなかったが、徐々にかつ確実な発展をとげた。その原動力となったのは、チバのようにトウキョウを脱出した中小の日本資本によるものではなく、華僑や欧米人の中小資本家だった。そして、着実にこの土地の発展を支援したものがあるとすれば、在日米軍にかわって横須賀の主となった帝国海軍の存在であろう。
 ほぼ飽和状態に発展していた横浜から、発展は西へと広がった。ヨコハマより続くメガプレックスの西端はオダワラにまでおよんでいる。海岸ぞいにはオフィス街が立ち並び、内陸部にはベッドタウンと多くの工場や研究所が混在している。それらの半数以上が日本以外の資本のものである。

>>>>>[アツギの山のてっぺんにあるゼーダークルップのでっかい研究所が、昔はニッサンのものだったって知ってるかい?]<<<<<
---BlackRigger(06:41:22/03-25-56)

○キョウト ……霊的要塞

 2011年の地震によってミカドは100年以上留守にしていたキョウトに戻った。 それ以来、ミカドと側近たちが全力をそそいできたのは、放棄され、朽ち果てた先祖の 遺産の再建だった。国家を霊的に防衛し、敵を魔法的に害するというのは古来朝廷の好 んだ方式であった。だが、近代国家となって以来、日本はその方式を放棄していた。
 しかし覚醒の最初の兆候に足元からゆさぶられたミカドは誰よりも霊的防御がもっと も有効であることを知っていた。最悪、キョウトのみを防衛し、その他は漸次奪回する つもりだったのである。
 陰謀と怨念のうずまく千年の都、京都には強力な霊的防衛がほどこされていた。これ を最新の魔法理論を含めて要塞化していったのが、現在のキョウトである。ここでは建 物一つ建てるのにも多くの制約がある。が、南に開けたナラ方面はその規制が緩いため 企業の建物が多く位置している。
 キョウトの圏内にアストラルより精霊や呪文、それに投射した魔法使いなどが進入し ようとした場合、フォース5程度の魔法障壁に衝突する。これを突破した場合でも、そ の進入は検非違使(皇宮警察の魔法セクション)の知るところとなる。御所に進入しよ うとした場合、もっと高いフォースの魔法障壁を突破しなければならない。また、これ らの障壁には警備の精霊が巡回している。
 キョウトには、古来市井のヤクザが多かった。彼らは企業が利用するにはあまり好都 合ではなかったので、オオサカよりヤマウチ組が勢力を伸ばしてきた時、これを歓迎し た。霊的には強固な要塞であるキョウトも、闇の世界については普通の都市だったとい えよう。
 京都の風景は、秋には色とりどりの紅葉が楽しめる野生林おいしげる低い山に囲まれ、 寺や神社は観光客をしめだし厳粛さを取り戻し、そしておちついたたたずまいを持つ静 かな都市である。
 企業では、ミツハマは烏丸御池に、ヤマテツは五条河原町に本社ビルがある。

※近年では、奈良も霊的防衛機構の再建が行なわれている。

○オオサカ ……商都

 首都キョウトを控え、帝国経済の最も重要な中心に返り咲いた都市である。
 キョウト、オオサカ間は二十世紀末には田園と住宅地と工場の混在する中を3本 の鉄道会社の路線の走る地域であったが、今や田園は消失し、高級住宅を除く住宅 は姿を消し、企業の敷地と主要な鉄道と道路の太いパイプが流れる地域となってい る。このあたりにはキョウトの次に多数の要人がすんでいる。
 二十世紀のオオサカの主要な二つの中心のうち、「キタ」と呼ばれた梅田近辺は キョウトからの鉄道交通の到着点でもあり、多数のさらりまんの働くオフィス街と なっている。シアワセの本社社屋も梅田に近い御堂筋にその威容を誇示している。
 また、キョウト以外に分散された政府機能のうち、この「キタ」には通産、運輸、 建設などの省庁が位置している。
 一方、日本でも有数の汚染領域となったオオサカ湾に面した地域、特に南港から 淀川河口あたりまでの臨海地域はひどい汚染の影響で、港湾エリアのすぐ外はスラ ム化し、カワラと化している。また、二つの中心のうち「ミナミ」は企業人の街と 化した「キタ」とは対称的に、混沌としている。ここには企業からのあぶれものや 不法就労の外国人、難民などがあふれ、食べものからドラッグ、サイバーウェアに いたるまで立ち売りしていたりちゃんと店舗を構えて売っていたりする猥雑な風景 を現出している。日本で暴動が起こるのは、多くの場合、ここからである。この街 はエネルギッシュで巨大なカワラというべきかもしれないが、肩で風きるヤクザの 姿がこの街の真実の一面をものがたっている。
 しかし、この「ミナミ」から臨海地域にも、オオサカ府より受注したシアワセ社 の再開発の計画がせまっている。

大阪周辺地図(PNG画像 18KB)

大阪詳細


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