|

マキノ、というよりは分割構造を持つ全てのバイクに言えることなのだが、手元変速を実現しようとすると、シフトワイヤー、リアブレーキワイヤーが邪魔で分割し難いという問題点がある。特に前MCR20はシフト、ブレーキワイヤーにかなりの遊びを遊びを作らないと「二本の水平チューブ」を引き抜くことは困難だった。そこで今回はフレームに分割金具「S&Sカップリング」を用い、シフターを「シートの下」ような分割に影響されない箇所に接地することで、ワイヤーの遊びがなくても分割できるよう配慮したと推測される。
そして見逃せない点がもう一つ、それはブレーキレバーにワイヤーの取り外しが簡単な「フラットレバーを用いた」ことだ。このバイクには前MCR20同様サイドプル式のブレーキが取り付けられているが、このブレーキは分割に必要なワイヤーの遊びを作ることが事のほか難しい。しかしフラットレバーならブレーキワイヤーを太鼓から外してしまえばフリーになる。ブレーキワイヤーさえフリーになれば、フレームの前後を完全に分離することも可能になるのだ。
AMやAPB(Fxは除く)、そしてパナソニックのデモンタブル等では、分割ワイヤーを使うことでこの「前後フレームの分離」という問題に対応している訳だが、人為的なワイヤー接合ミスを完全に払拭できてない以上、この「分割ワイヤー」というのはいまひとつ信用できない。シフトワイヤーなら外れてもシフトできないだけだからいいけど、ブレーキワイヤーが外れたら命に関わるからなあ。
閑話休題。
さて、ここまでの「シフターをシートの下に持ってくる」、「フラットレバーを使う」という手法を説明したけど、実はコレ、デモンタブルの世界では随分「使い古された手」だったりする。ワイヤーの扱いが難しいデモンタブルだけにあんま進歩のない所ではあるが、ここまで「原点回帰」するっつーのは如何なものか。そこをどう見せるか、というのも腕の見せ所だと思うんだけどなあ。
|