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ハンドメイドバイシクルショー2001
AMANDA Folding55 サイクル&カヌー アマンダスポーツ
Cycle & Canoe AMANDA SPORTS Co.,
OTHER BIKE CHERUBIM / i2 design associates Vikkino RoadStar Prototype LEVEL Comfort20 MAKINO MCR20



写真のモデルは20インチタイプ 名称「パンダ」 重量10kg


■偶然か、必然か

このバイクは、シートチューブ上にある2カ所のクイックを緩めることで後三角を回転させることができる。名前の「55」とは55秒で折り畳めるということを指すそうな。

しかし二つのビルダーが似たような構造を持つバイクを同じタイミングで出展したことには正直驚きを隠せなかった。

アマンダのバイクは随分前から見せて貰っていた。一方ケルビムもデザイナーが起こしたデザインを基に作っているのだから、やはり以前から製作が着手されていたのだろう。この奇妙な一致は果たして偶然か、それとも必然なのか。

もっともアマンダの千葉さんの方は、日本サイクリング協会(JCA)の方から「普通の人が汽車へ簡単に乗り入れできる自転車を」という相談がきっかけでこの機種を試作してみたと言っていたから、案外、JCAでは彼方此方のビルダーに同じ様な相談を持ちかけていたのかもしれない



■調べてみりゃあ

ショー開催前、千葉さんから「どっかでこういうの作ってない?」と尋ねられる。

で、NewCycling等で後三角を回転する構造のバイクを調べていくと 1997年前後に米国から「モンターギュ※1というMTBタイプの折り畳み自転車が既に発売されていて、日本でも「日東アルミ折り畳みフレーム※2なんかが出てきた。

それと諸先輩方のページで第一報が報じられ気付いたが、一昨年に日本でも発売されたマングース「TRANSPORT SX」が、今回出展したバイクに一番近いのかもしれない。

「そうだよなあ、畳むの簡単だからやってない訳ないよなあ」とは千葉さんの弁だが、それにしては何故か普及していないタイプの折り畳み自転車だったりもする。



※1「モンターギュ」:
米国での販売代理店がようワカランMTB風折り畳み自転車。シートチューブ自体を二重巻きにし、内側のチューブを軸に外側のチューブを回転させるというオーソドックスな方法を採用している。それ故、重量が嵩んでしまい完成車で14〜15kg程度と、「輪行」というより「車載」を想定したものになっている。
 
※2「日東アルミ折り畳みフレーム」:
ハンドルとステムの関係を想像して頂けると解りやすい。シートチューブにハンドルバーのクランプ部と同様な凸部を作り、ここを軸にして前側フレームを回転させる。ハンドルとステムを作っている、まさに日東ならではの方式だ。



■後三角回転式の憂鬱

後三角を回転させる AMANDA Folding55(写真左)と Vikkino RoadStar(写真右)。

「一本のシートチューブ回転軸上に後三角を取り付けてある」この両車種を見比べると、写真枠内において相当量の荷重が集中すると思われる。これではシートチューブ破断の可能性が高い。

そこで Vikkino RoadStar はコラムの中にもう一本の軸棒を入れ(ここに後三角を固定している)補強も兼ねて対応しているようだ。また、AMANDA Folding55 の方もやはりシートチューブ内に補強を入れて荷重への対応を施してある。

アマンダ、ケルビムの両ビルダーが類似した対応策をとっているところは実に興味深い限りだ。

だが、逆に後三角回転式が抱える「荷重(応力)集中」という問題点も浮き彫りにした訳で、これを考えると、この折り畳み方式が普及しないのも何となく分かるような気がする。大量生産するには補強等の製造工程が嵩みすぎるからだ。




■統括(2001/03/18記載)

Vikkino RoadStar同様、「使い手」と「使い方」、そして「走る場所」が見えてこないバイク。自分の範疇から外れるからなのか。それとも試作機だからなのか。

実際ショー開催前、千葉さん自身が「とりあえずショーに間に合わせる」と言っていたから本当に試作機なのだと思う。故に Vikkino RoadStar と比べ甘口で薄目の評になってますが、そこら辺はご容赦を(って、身内びいきと言われてもしょうがないか?)。

まあアマンダに行く機会は多いので、もう少し改良されたものが出てきたら追って補記して行ければと思います。



■補足1(2001/03/18記載)

写真のモデルは24インチチューブラー軽量タイプ 重量8.2kg



■補足2(2001/04/30記載)

偶然(って、いつも行ってるやんか)試乗する機会に巡り会ったのでとりあえず感想。

試乗したのは本ページトップの写真「パンダ」の方だけど、この写真のモデルはエクステンションペダルを前提に作っているのでBBハイトが高い。それが短めなホイールベースと相まり重心が高くダウンチューブが無いことに違和感を覚えてしまう。しかしスケルトンは例の如く「オーナー合わせ」なので心配ないとのこと。

懸念していた後三角であるがこれは希有に終わった。オーバースペックとも思える程の強度は一度乗っただけで十分感じられる。でも千葉さん、コイツで200kmは個人的に走りたくないな



OTHER BIKE CHERUBIM / i2 design associates Vikkino RoadStar Prototype LEVEL COMFORT20 MAKINO MCR20