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2000/04/08(土) 長野・群馬

田口峠を行く

田口峠と馬庭念流道場

走行区間: JR小海線 臼田駅>新海三社神社>田口峠>勧能>磐戸>下仁田>馬庭>高崎 84km



田口峠へはランドナーが健在だった頃に青春18切符で中央本線・小海線を乗り継ぎ5時間以上もかけて移動したのが始まりだ、。ヒルクライムと展望、そしてワインディングの爽快感が手軽に楽しめる田口峠は思い入れのある峠の一つだが走り出す時間がどうしても遅くなってしまい距離を稼げない峠でもあった。

今回の往路に長野新幹線を使ったのは臼田からの出発時刻を早くするのが目的だが、小梅線沿線を起点にできることでツーリングルートのバリエーションを増やせるのではと考えたのも理由の一つではある。


新海三社神社にて撮影

早朝05:20、東京駅に向けてペダルを漕ぎ出す。冬ならまだ真っ暗な時間だが今の時期はライトを点灯する必要が無いくらい明るく、今日の服装(インナーシャツ・パンツ装備)だと暑いくらいだ。東京駅到着後はバイクをバラし、06:26発長野行あさま501号に乗り込むとすっかり爆睡、高崎まで全然気付かなかった。

佐久平に到着した後は08:01発の小梅線に乗り換え臼田(途中、中込駅で更に乗り換え)まで向かうと08:24には到着。これなら小梅線沿線側から麦草峠を攻めることも十分可能な時間だ。そんなことを考えながらバイクを組上げた後は、県道93号下仁田・臼田線で田口峠方面へと進んでいく。

県道93号は雨川ダム手前と田口峠手前を除くと緩めの勾配なのが特徴だ。臼田から田口峠までは一本道で脇道に反れなければ迷うことはない・・・のだが早速脇道。所々に新海三社神社の旗が飾られていて案内に誘われるように敷地まで脚を運ぶ。新海三社神社では明日行われる春祭りの準備に追われてるのか静寂な雰囲気にはほど遠い。まあ神様も祭りで一杯やってたまには楽しまんとね。


新海三社神社の他の写真はこちら
 




雨川ダムにて撮影

とりあえず境内や三重の塔なんかの撮影を行ってから先を急ぐ。神社から暫く走ると集落が途切れ車にも滅多にすれ違わなくなるのでとても走りやすい。その内に道の右脇には用水路のように小さい雨川が見え始め、周りの新緑と相まってツーリングの雰囲気を盛り上げてくれる。駅から4km足らずでこれだけノンビリした所を走れるというのはこの道ならではの美点だろう。

小川沿いの新緑の中、つづら折れの登坂繰り返すのは本当に楽しく、いつもの実力以上でペダルを踏んでいけるのが自分でも分かる。やがて点在していた田畑も斜面から消え、松林と同時に勾配の増し方が目立ってくると小さな雨川ダムが見えてくる。雨川ダムは農業用水を確保するために作られた人造湖だが、道の脇にちょっとしたスペースがあるので休憩するには丁度良い。だがここでも写真撮影だけをさっさと済ませ、休憩もせずに更に先へと進んでいく。

雨川ダムを過ぎると勾配は再度緩やかになり進むほどに雨川の川幅は狭くなってくる。新緑の林を抜けると展望が開けだし最後の急坂を登りきったところでトンネル、これを抜ければ上州(群馬側)の展望が覗ける田口峠へ到着だ。駅からたったの11km足らずでこの景色を得られるのだから田口峠は何度来てもやめられない。


田口峠までのアプローチとワインディング
 
 
 

田口峠を過ぎたあたりで撮影

峠の碑の前にバイクを置き写真撮影と休憩をと思っていたが、何故か筆者を待っていたのは工事の騒音と落石の跡。工事を施工している方に話を聞いてみると県道93号下仁田・臼田線の復旧工事をされてるそうで、田口峠の少し先にある工事現場さえ越えれば下仁田まで問題なく下れるとのことだ。復旧工事は6月末まで行われるとの話もしてくれたので、田口峠を目指す方は工事が完了する7月以降が望ましいだろう。

まあ、それでも景色だけはいいので峠で休憩。すると群馬側から四駆が一台登ってきたところで工事が一時中断したのを見て、その隙に復旧工事現場から離れて下り出す。少しだけ下ったところでグローブをウィンド・ストッパーのものに変え、さあ下仁田までのワインディングの始まりだ。

はじめのうちは展望の開けた下りが続き、谷の中に吸い込まれるような感じがする。道幅も狭くカーブの連続となるためスピードを上げることは出来ないが、かえってそれが下りと景色の両方を楽しむことに繋がっているようだ。まさにワインディングの醍醐味。

道は雑木林の中へと続き、木漏れ日の中の下りと変化する。高度を大分落としたところに「勾配11%」を示す標識がありそれを過ぎると今度は馬坂川沿いに走れる。しかし驚いたのは車の少なさで、下りはじめてからまだ一台の車にもすれ違っていない。う〜ん、峠の復旧工事のせいなのだろうか。

やがて道は三叉路になり、下仁田方面へ左折すると勧能と南牧方の集落に入る。車の数もちらほら増えてきたが走り易さは変わらず、下り基調の道をノンビリ進んでいく。途中、御苛保スーパー林道と塩ノ沢峠への分岐があり、今日の所は通過時間だけを確認して下仁田に向かった。

以前田口峠に来たときは臼田の出発時間が11:00近かった(過ぎてたかな?)ため下仁田を終点にするしかなかったが、今日は11:00をちょっと回ったところで下仁田だからまだまだ先に行ける。でも峠をもう一つ越えるのは身体が鈍っている今はキツそうだし高崎に行くか。なら前から行きたかった上新電鉄馬庭駅にある念流道場を見学させてもらおう。
 
 
 

馬庭念流道場にて撮影

下仁田駅から県道193号下仁田・小幡線を使い、国道254号を横目に高崎方面へ向かう。旧道のような雰囲気を残す起伏のある道だが、国道の混雑を避ける車が多くてなんかイマイチ(よってこの部分のレポートは希薄です、ハイ)。馬庭駅に到着した後は町のアチコチにある念流道場への案内に従っていくとすぐに道場に到着した。

今も尚健在な剣術流派の宗家、それが馬庭念流。

群馬県の指定史跡にもなっていて道場は百年以上の歴史を持つ。道場の中は建物自体も含めて歴史を感じられ静寂な空気に身が引き締まる思いだ。道場内で正座などして悟りでも開いてみるかなどとも思ったが、あまり長居するのもなんなので道場を後にし高崎から帰路に着いた。



田口峠までの登坂は初心者でも十分楽しめるが下りの難易度は意外と高い。特に春先である今の時期は融雪剤とスリップ防止剤が散乱していてバイクだと却ってスリップやオーバーランを引き起こしやすいのが難だ。ま、カーブの連続だしこの景色を見ないまま猛スピードで下るなんてのはあまりに勿体ないので、景観をゆっくり楽しんで下ってください。

今回は高崎を終点に設定しましたが、下仁田を終点にすれば上新電鉄の雰囲気をノンビリ味わうこともできるのでいろいろツーリングのバリエーションを考えてみるのも良いでしょう。


■輪行区間と料金

 
[往路] JR長野新幹線・小海線 東京駅〜臼田駅 \5890
[復路] JR高崎銭 高崎〜上野駅
\1890