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ぶどう峠と長者の森分岐にて撮影この日は本当なら荒川にある道満グリーンパークで行われる「FCYCLET名物 道満オフ」なる催しに行くはずだった。しかし、あんまり走れんし峠も無い、加えて大がかりなバーベキュー大会みたいのはチョット苦手、ということで別行動を取らせてもらった。「さーけりすと」の各面々はてっきり道満へ行くとばかり思っていたのだが、ジークさんが何処ぞの山の方へ、きょういちさんが湘南の方へ行ったと知り、一緒に行けば良かったと後悔したが既に後の祭りか。 そんなこととはつゆ知らず「田口峠を行く」でも使った 06:26の長野新幹線を使い佐久平へと向かう。佐久平へは07:42に到着するのだが小海線との接続の悪さは相変わらずで、07:43発小海行きワンマン列車が目の前を通り過ぎる光景には腹が立ってしょうがない。次の08:01発は中込止まりになり、中込で小海行きの汽車に乗り換えることになるが、乗り換え時間が2分と短いので注意が必要だ。 汽車に揺られながら、ゴソゴソっと八千穂周辺の地図を取り出し今日のルートを確認する。八千穂駅から沢沿いに南下し、小海を経て県道124号「小海・上野線」でぶどう峠へ行くというものだが、ぶどう峠は不思議とバイクで訪れる人が少ないらしく、路面なんかの情報も含めてどんな所なのかサッパリ解らなかった。まあ、だからこそ行くわけなのだが。 八千穂駅に到着したのは08:34で、ホームに降り立つと冷気が身体にまとわりつく。周りの山々はまだ冠雪していないようだが、サイコンに内蔵されている温度計は7℃を指しており、峠での気温と路面の凍結なんかが心配である。バイクの組立後は小海に向かって県道2号を南下していくが、小海までは小さいアップダウンを繰り返すので意外に疲労が貯まりやすい。これなら起点を八千穂ではなく小海にした方が良かったかもしれんなあ。 塩平を過ぎた当たりからは早くも道の雰囲気が山間の道のように変化する。と、同時に車の数もグッと減り、勾配はまだ緩く走りやすい。途中、所々に集落が点在するが、道の左には小さいが相木川が流れていて、いかにも田舎道らしい雰囲気を醸し出していた。 北相木小学校を過ぎると売店や自販機の姿も見えなくなる。そして長者の森とぶどう峠への分岐があらわれると、さあ、ここからが本格的な登坂の始まりだ。 |
ぶどう峠から長野側の展望針葉樹の林の中を走るような道であるが、所々に枯葉が抜け落ちて固まりになっている箇所もあり、それに気を付けて登っていく。展望はまだよくない、けどペダルを一踏みする毎に高度を稼いでいることは容易に理解できる。標高も1200mあたりを過ぎると冷え込みが一層厳しくなるものの、針葉樹の合間からはようやく展望を覗くことが出来るようになり気分がいい。 10%を越えるような勾配の箇所もあるが概ね6%前後の穏やかな登坂。峠近くに現れる側溝が邪魔だが、車がほとんど通らんのであまり気にはならない。やがて視線と周りの山の頂が重なりそうになると路面には垂れた水が凍っている箇所が現れたりする。そして長野県、群馬県の県境を表す標識がヒョッコリ顔を出し、ボロボロの祠が現れると、ソコが「ぶどう峠」である。 ぶどう峠からは長野側と群馬県側の二つの展望が覗ける。長野県側を見ると針葉樹ばかりなであまり面白いものではない。そこで群馬側を見てみると見事に赤・黄と色づいた山々が織りなす景色があった。標高1560m程度ではあるけど、この景色には大満足である。 ぶどう峠からの展望はこちら だが、あまりの寒さに足下はおぼつかない。サイコンの気温を見ると現在は3℃を指していて、とても長居できる状態にない。ここで休憩して身体を冷やしてしまうと、峠から上野村までの下りがキツくなることは必至だろう。ブレーキは大丈夫か、ホイールとブレーキシューに水が付いてないか、を調べたところで、赤と黄に色づく山間の谷へと下っていく。 |
上野村の中沢川あまりの寒さに耳はチギれそうだったが、ヘアピンのRと勾配はそうキツイものではなく一定のスピードで下っていくことができる。200m位下るとカーブ、次は100m位下るとカーブ、そしてまた200m下る、この繰り返しだ。ペダルを回すことなく操舵に集中できることで、自然と紅葉が目に飛び込んでくる。しかも路面のコンディションが抜群に良いときている。紅葉の素晴らしさ、路面の良さから来る爽快感は久しく忘れていた感覚であるが、このワインディングが10km近くも続いてゆくのだから堪らない。 やがて道は中沢川に沿って走るようになる。小さい川だが水量は豊富でちょっとした渓谷のような雰囲気がある。そこで、身体も冷えたし腹も減ったと言うことで入渓して昼食となった。今日はエリンギ茸と椎茸、ベーコンのバター焼きを作ったが、火を止めてしまうとすぐバターが固まってしまうのには参った。それだけ寒いということなのだろうが、メニュー選択を誤るようでは修行がまだ足りんようだ。 昼食を取ったところで時間は12時を少し回ったところだが、中沢川から走るとあっという間に国道299号に接続する根利へ到着する。ここから上野村と中里村まではずっと下り勾配であることは昨年の「塩ノ沢峠へ行く」で確認済みであるが、今回は旧道を使わずそのまま国道を使って進むことにした。 途中で通過するトンネルと集落以外は、ほぼ30kmの速度を維持して走り続ける。本当は下り勾配なので40km近くでも走れるのだろうが極力脚を使わないように注意していた。実を言うと今日はもう一つ峠越えが残っている。それは群馬県と埼玉県の県境に在る峠、志賀坂トンネル(志賀坂峠)越えである。 このまま国道を使って新町へ向かっても良かったのだが、それでは去年の「塩ノ沢峠へ行く」と同じなので面白くない。そこで目的地を西武秩父駅に選んだのだが、国道299号から秩父へ向かうにはこの志賀坂トンネルを越えなければならない。 |
群馬県と埼玉県の県境、志賀坂トンネルにて撮影志賀坂トンネルへの分岐へ到着すると、おおまぐろさんのツーレポにもあった「恐竜の足跡」への案内がある。標識では2kmとなっていた為、一気に登ろうとすると目の前には10%の坂が待っていた。まあ、ここをクリアすれば直ぐに恐竜の足跡へ着くだろうとタカをくくっていたのだが、2km走っても恐竜の足跡なる場所は現れない。更に1kmほど進んだろうか。公衆トイレのある場所を通過しようとした矢先に上方から妙に「もの悲しい」メロディーが聞こえてくる。どうやらこの先が恐竜の足跡なのだろうか。 恐竜の足跡に到着したものの、ソレは壁面にエクボみたいなものがチョンチョンと付いているだけのもので看板の説明を見てもようワカラン。そこで側にある解説ボタンを押してみると、由紀さおり姉妹よろしく「なんとも、もの悲しくて(筆者評)」かつ「なんとも切ない(おおまぐろさん評)」歌が大音量で流れてきた。それにのって女性の重苦しい声で恐竜の足跡の解説が始まったのにはセンスがあるとかないとかのレベルではなく、ともかく笑ろた笑ろた。 |