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浅草05:00発の始発電車を使い一路東武日光駅へ。始発にも関わらず多数乗り込むハイカー達、否が応でもシーズン到来という気にさせる。当然、東武日光駅に降り立つハイカーも多いわけだが、先頭車両に置いたバイクは周りから煙たがられてしまった。コッチの輪行袋も邪魔ならソチラのリュックザックも相当に邪魔、なにもそんなに邪険にせずとも思うのだが。 駅前でバイクを組み上げた後は細尾へと向かうため国道120号を使うが、実は駅前から東照宮あたりが意外に難所。宿や土産物屋が並んでいるのにも関わらず結構な勾配で、本音を言うと今日の行程の中で一番厳しい坂だったりする。日光を抜けるまでに一汗かかされてしまった。 細尾の交差点からは国道122号、そして1km先で国道を離れ旧道で細尾峠を目指していく。別名「長い長い峠道」とも名付けられたこの道は初夏の新緑に覆われた穏やかな峠道、さながら緑のトンネルとでも呼べばいいだろうか。陽差しも遮られ薄暗くもあるが、今日みたいな気温の高い日には絶好のツーリングルートかもしれない。 そういえばこの道の所々には丸くて小さい動物の糞が落ちている、恐らく鹿だ。人の話によると運が良ければ鹿と出会えるようなことを言っていたが実際のところはどうなのだろうか。 |
国道122号と旧道の分岐から「細尾峠」までは約12kmの行程、徒歩なら約2時間弱のコース。 この峠道はもともと足尾銅山への物資搬出入に使われていたらしいが、銅山の閉鎖や日足トンネルの開通により使われなくなってからはハイキングなどで利用されるようになったとか 勾配は穏やかで平均5〜6%前後というところ、軟弱な私の脚でもローを何枚か残すほどだ。だが標高も900mを過ぎると辺りの緑は途切れ途切れ、陽差しと照り返しが厳しくなってくる。上方には稜線も見え始め勾配も僅かに上がるが、それでも穏やかなものである。普段の登坂もこれくらいだと良いんだが。 東武日光駅を出発して約一時間、細尾峠に到着だ。峠からはあたりの展望を見渡すことが出来ないのでバイクをデポして辺りの遊歩道を散策する。しかし10分や20分ではとても周り切れそうな所ではないようで、これ以上進むとツーリングの趣旨が変わってしまいそうだ。 そういえば意外だったのは遊歩道に「熊注意」の看板が予想以上に多かったこと。今年は熊の発見件数も多いみたいだしまだ先も長いということで、気持ちを切り換えて細尾峠からの下りの準備に取りかかる。 |
細尾峠から少し下ると大平山や赤倉山が目に飛び込んでくるが、これに気を取られてしまってはイケナイ。細尾からの登りに比べ路面は荒れ気味、しかもタイトコーナーの連続なのだ。車もチラホラ姿を見せ始めてくるとなれば否が応でも慎重にならざるを得ない。 だが、それらにさえ気をつければ佐渡を彷彿させる急コーナーは走り甲斐がある。道幅が広くて景色の良い場所では脚を止めて足尾山地に目を向けるのもまた楽しい。高度を落とし渓谷の出現と当時にゲートが出現、この旧道の終わりのようだ。ここからは再び国道122号に復帰して粕尾峠への分岐である足尾へと向かう。 神子内川に沿って草木湖、桐生まで伸びる国道は下り勾配、だが融雪剤とスリップ防止剤が路肩に積もっている。経の小さいホイールではそれらに埋まってしまい操舵性が著しく低下、折り畳み自転車などでは注意を要するところだ。 足尾に後は国道122号を離れ県道15号「鹿沼足尾線」で南下していく。 勾配はそうでもないが直線的な登坂で今ひとつ登り難い。なぜなら足尾まで高度を落としてしまうと見える景色が単調になる、オマケに上下とも車が多い。 後日談になるが、粕尾峠からは観光スポットの一つである前日光高原に行くことができる。湿原と展望を楽しめるとのことだが、車でのアプローチも可能な為に車の往来が多く行楽シーズンなどはどうしてもこういう状態になってしまうのだろう。なんか、6月の養老渓谷とかを思い出すなあ。 閑話休題。 |
勾配が緩い故につづら折れのコーナーが暫く続く。単調さは否めないが標高も900mを過ぎれば展望が利くようになる。 尾根づたいに続く道は登るほどに景色がよくなり、その変化の様はなかなかに気分がよい。晴天の下に展望が拡がれば当然足取りも軽くなる訳で、このまま粕尾峠まで一気に走りきることが出来た。 だが峠に到着したものの、気分はといえばあまり晴れやかではない。峠は前日光への分岐以外展望も何もないところで、とても休憩しようという気を起こさせる場所ではなかった。しかも車の往来は増す一方である。足尾、鹿沼から上がってくる車が前日光高原へ向けて登るのを見ては流石に前日光方面へ登る気もせず、そこで休憩もそぞろに鹿沼へと下っていくことにした。 谷に向かって落ちるような道は細尾峠程ではないにせよ急コーナーの連続だ。見通しの悪いコーナーが続くのはいかんともしがたく車の出現にビックリさせられることもしばしば、景色がなまじいいだけにチョット残念なトコロではある。 大荷場木浦沢林道への分岐を過ぎると道幅も広くなり車もそれほど気にならない。昨秋はこの道を登ってきたんだよなあ、と、つい苦々しい思い出に複雑な気分ではあったが、今までの鬱憤を晴らすべくペダルを漕ぐ足に力を入れる。直線的で見通しの良い下り勾配の道は格好の快走ルート、この時ばかりは車にスピード負けすることがない。 大越路峠の写真はこちら 途中の渓流で昼食を済ませた後は県道32号「栃木粕尾線」で大越路峠を経由し新栃木駅で今日の行程を走り終える。 日光からスタートした今回は特にキツイ箇所もなく無難に走れたが、逆ルートではこうはいかない。起点を日光にするか栃木(鹿沼)とするか、この極端なまでの難易度の違いをどう受け止めるかがルート選定の鍵になると思う。 |