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1.小柄:正月門付け 猿回しの図
KOZUKA:Shogatsu Kadoduke Sarumawashi Zu
全長97mm 幅9mm 厚さ4mm
赤銅地 魚子を丁寧に打ち 塀と門扉の屋根に金象嵌 門扉に毛彫りで板を描く
塀より梅ケ枝覗き、花は銀と金象嵌
門付けは猿回し、裾模様と背負い袋は金象嵌、猿回しの顔と足は銀
裏側に後藤在銘(花押)
桐箱入 (In Box)
8万5千円(85,000 Japanese Yen)(委託品/consigned)
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美しい小柄をご紹介します。赤銅地ですが、あたかも一幅の絵を見るが如き意匠ですので、
ここにご紹介したいと思います。
ご覧になってお分かりのように、この図柄の主役は、門に向かって歩いている猿回しでしょ
う。肩には細々とした物をいれたものか、袋を担ぎ、手にした杖に猿を掴まらせて歩む猿回し の姿は、今にも動き出しそうな感じがあります。
その猿回しの向かう先には、塗り壁らしい塀が続き、その真ん中には、板戸でできた門扉が
あります。塀の上には瓦が乗り、門扉は板を縦に並べてあるらしく、細い毛書きで板が描かれ ます。塀の右向こうには梅の古木が生えており、そこからは枝が伸び、初春らしい梅の花が数 輪、芳し気に咲いています。こうした構図は、横から見るとお分かりの通り、かなりの厚みで作 られていました。かなり、きちんとした仕事のできる職工が拵えた物ではないでしょうか。
2.小柄:月に兎図
KOZUKA:Tsuki ni Usagi Zu
長さ約96mm 幅約14mm
真鍮地
桐箱入 (In Box)
2万5千円(25,000 Japanese Yen)(委託品/consigned)
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真鍮地に雲間から顔を覗かせる月と、その下の兎を描いた小柄です。江戸時代には真鍮は
高価な合金でしたから、この小柄もなかなかに貴重なものであったと思われます。
兎は銅の象嵌でしょうか。艶のある仕上げで、なかなかに細かい細工をしてあるようです。兎
がいる廻りには、薄のような植物とこれは何でしょうか、木賊らしい姿が彫り込まれています。
3.小柄:「月に雁」図
KOZUKA: TSUKI ni KARI Zu
赤銅魚子地
箱入 (In Box)
6万円 (60,000 Japanese Yen)(委託品 consigned)
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粒の揃った細かな魚子が打たれ、夫婦なのでしょうか、二羽の雁が家路を急いでいます。雁
の向こうには、大きな満月が上り、葦の葉を引き立てています。一幅の絵を見るような小柄で す。
実際に使用されていたこの小柄には、若干の使用感がありますが、金哺みの真面目で丁寧
な仕事が施されています。ちなみに、江戸時代中期から後期にかけて武蔵で活躍した上工、 柳川直光に似た図柄がありました。
4.小柄:三番叟図
Sanbaso Zu KOZUKA
赤銅魚子地金銀色絵毛彫
金色絵の落ち少なく状態良好
縁の金色絵が全体を引き締める
桐箱入 (In Box)
4万8千円(48,000 Japanese Yen) (委託品/consigned)
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5.縁頭:枝梅の図
FUCHI KASHIRA:Eda-ume Zu
無銘
四分一磨地 赤銅、素銅、金銀色絵 象嵌
縁天地(FUCHI size)38mm
桐箱入り (In Box)
4万円 (40,000 Japanese Yen)(委託品/consigned)
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すっきりとした一幅の絵を見るような意匠の縁頭金具をご紹介します。
実際に拵えに掛けてあったようで、柄の先端にある頭には少々手慣れがありますが、それも実
際に使われていた証拠です。委託主の言によれば、この金具は水戸金工の手ではないかとい うことです。
6.縁頭:鳳凰の図
FUCHI KASHIRA: Ho-Oh Zu
赤銅魚子地 金、赤銅色絵
8万5千円(85,000 Japanese Yen)(委託品/Consigned)
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鳳凰図の縁頭をご紹介します。地金は赤銅で非常に細かい魚子を打ち、そこに華やかな鳳
凰図が描かれます。銘は貞義とありました。銘鑑には、江戸時代後期に数人の「貞義」なる金 工がいることが記されていますが、その誰、とは分かりませんでした。しかし、いずれの貞義の 手になるとしても、よい出来の縁頭です。
この縁頭の特徴のひとつは、その縁金具の大きさです。腰が高く大振りで、最も大きな箇所
は40ミリ近くありました。また、縁、頭ともに、鳳凰の箇所を裏側から力強く打ち出してありま す。
鳳凰は、伝説上の瑞鳥で、梧桐(あおぎり)にのみ止まり、霊泉を飲み、竹の実を食すと伝え
られます。四神の朱雀とも擬せられています。
7.縁頭:近江八景図
FUCHI KASHIRA (Ohmi Hakkei no zu)
赤銅石目地および磨き地、金、四分一、銀、素銅色絵象嵌、湖面は磨き地に波の片切彫
天地37mm
4万円(40,000 Japanese Yen)(委託品/Consigned)
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近江八景図の縁頭をご紹介します。
地金は赤銅で、そこに一面、細かい槌目で石目地としています。そして、残りの場所は磨き
上げて黒光りする磨き地として、波模様を彫りつけ、湖面を表していました。
地上を示す石目地の上には、 老松が茂り、四阿(あずまや)、仏閣が描かれます。一幅の
絵を見るようです。頭金具の側面にも、景色は回りこんで刻まれていました。職人の入念な仕 事が伺われます。
8.縁頭(寿老人、布袋留守模様図)
Fuchi Kashira (Ju-rojin & Hotei Rusu moyoh no zu)
四分一地、金、銀、素銅、赤銅色絵象嵌、片切り彫
天地38.4mm
5万円 (50,000 Japanese Yen) 委託品/Consigned)
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寿老人と布袋を表す、いわゆる「留守模様」の縁頭金具をご紹介します。水戸金工の作かと
思われます。
まずは縁金具をご覧ください。ここには経巻を縛り付けた杖が描かれています。この杖を持
っているのは、七福神の中の寿老人です。寿老人はかの老子が天に昇ってなったとも言われ る神様で、長寿と繁栄を意味するといわれます。
次に、頭金具に描かれているのは軍配です。七福神で軍配を持っているのは誰でしょう。そ
う、布袋様です。布袋は中国の実在の禅僧を元にした神で、大きなお腹をして、大きな袋を肩 にかけています。布袋様はその福々しいお腹と笑顔から、夢を育て、家庭円満、金運招福の 神様として知られます。
この両神はこの縁頭には描かれていません。その持ち物を描くことで、その持ち主を描くこと
に代える、それが留守模様の技法です。間接的に物事を示そうとする私たちの先達の嗜好の 表れですね。
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