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約束の地

祝、日本冒険小説協会大賞受賞!!
樋口明雄『約束の地』絶賛お勧め中!


2009.6.28(日)

▼朝になっても右手首の痛みはまったく引いていなかった。手首を曲げる動作が特に痛い。やばいなあ。
 それでも夕方からのテニススクールで開催されるシングルスの大会に出るつもりでいるのだから、バカとしか言いようがない。テニスのスイングってのは、手首を反らした状態からぐっと内側に巻き込むようにラケットを振るのだから、どう考えてももの凄く痛いはず。こんな状態で、どうやってシングルスの試合をしようというのか?
 どう考えてもバカだ。

▼とりあえず日中はのんびりと過ごす。
 嫁さんと一緒にテレビドラマ「BOSS」の最終話を観る。ま、予想通りの展開で脚本になんの驚きもないのだけれど、このドラマはそれぞれのキャラクターを楽しむためのドラマと割り切っているので、それなりに楽しめた。特に竹野内豊のチャラチャラした軽いキャラクターが実にいい。竹野内豊って、こんなにいい役者だったっけ? 吉瀬美智子のクールビューティぶりもステキ。この人、コマーシャルに出ていてもぜんぜん目立たないのだけれど、こういうお姉さん系のキャラを演じているととってもいいよなあ。「ブラッディ・マンデイ」の時なんか、身震いするほどステキだったし。

 続けて、「メイド刑事」の第一話を観る。いやあ、とうとう実写化ですかあ。「スケバン刑事」の流れを汲む作品であるから実写化というのは当然ではあるのだけれど、わたしゃせいぜいがアニメ化と思ってました。
 それなりに原作のテイストを尊重したドラマ化で、それなりに楽しめる。「それなりに」というフレーズが2回も出てきてしまうので、当然ながら大絶賛というわけじゃないんだけどね。
 原作者・早見さんの日記を読むと、実写化で舞い上がっている様子がよく伝わってくる。そりゃあ、戦う美少女の大好きな早見さんとしては、これ以上の喜びはないでしょう。おめでとうございます。

▼で、夕方からテニススクールでのシングルスの大会に参戦。
 コーチから手首の具合を聞かれて、「ぜんぜんダメ」と正直に答える。なんたって、ペットボトルのキャップをひねるだけで痛いくらいなのだ。
 すると、手首に巻くサポーターを貸してくれる。
「わたしもFコーチから半年ぐらい前に借りて、借りっぱなしにしていたものなんですけど」
 それを血が止まるぐらいにギュッと手首に巻くと、手首の稼働領域が極端に狭まって、手首に負担をかけることなくテニスができるというわけなのである。確かに、これで手首を固定すると、かなり楽だ。痛みの9割方は軽減されるという感じ。これなら試合もこなせそうだ。
 もっとも、手首の稼働領域が狭いということは、当然ながらいつもと同じ感じにラケットを振れるわけではないということでもあるのだけれど。そして、しょっちゅう緩めて血を流さないと本当に手首に行く血が止まってしまうということでもあるので、気をつけないといけないのだけれど。

 今日の大会は、スクールのランクで上の2つのランクの人間は原則として出場できないという大会なので、僕クラスでもなんとか優勝が狙える大会なのである。ただし、「原則として」という但し書きが付く。なぜかというと、50歳を越えると上位ランクの人間も出場していいのだ。今日も、マスタークラスのIさんが出てきていて、当然ながら最有力の優勝候補である。
 参加人数は8名。まずは、それが4名ずつのブロックに分かれて、総当たりのブロック戦を繰り広げる。

 僕の1試合目の相手はS津さん。前回、一方的に負けてしまった相手だ。
 が、今日はS津さんのデキがいまいちよくない。当然、こっちだって手首をかばいながらおそるおそるラケットを振っているので、デキはよくない。
 おかげで、試合は一進一退を繰り返し、とうとう5−5で最終決戦にもつれこんでしまう。それをかろうじて制して、見事1勝。前回のリベンジを果たしたのでありました。
 観ていたギャラリーからは「手首が痛いなんてウソでしょ」「やるなあ、勝つためにそこまで演技をするかあ」などとからかわれたあげく、「よしださんはケガしてた方が無茶打ちをしないで丁寧なテニスになるから、この方が強いんじゃない」という結論に。

 2試合目は前回ストレート負けを食らってしまったSさん。このSさん、基本的にひょろひょろボールばっかりでぜんぜん強そうに見えないのだけれど、どういうわけか気がつくと負けてしまうという不思議なテニスをする人なのだ。
 僕の前にHくんとやった試合も、徹頭徹尾Hくんが攻めてポイントをとっていたはずなのに、なぜか勝ったのはSさん。なぜだ?
 ゲームスタート。Sさんのひょろひょろの山なりのサーブをコーナーに返して、ネットに詰め、戻ってきたチャンスボールを逆サイドに打ち込む。ほら、簡単にポイントが取れるじゃない。
 同じような展開が続き、絶対にこちらが勝つと思っていたのだけれど、なぜかネット際でのこちらのミスが頻出するようになる。チャンスと思ってネット前に走り込んでボレーを決めようと思うのだが、そこでどういうわけかそこでミスが連発してしまうのだ。うーむ、理由がわからん。
 この調子だと、一方的に攻めながら負けてしまうという展開になりそうなので、攻めるのをやめて様子を見ることにする。すると、延々と単調なラリーが続くということになる。ラリーが30本とか40本とか続く試合って、いったいなんなんだ?
 が、我慢できずに攻めるとミスが出てしまうので、とにかく我慢に我慢を重ねてラリーにつきあう。ひたすら忍耐の展開。これはいったい誰と戦っているのだ。ネットの向こうにいるSさんと戦っているのではなく、自分自身と戦っているだけなのではないのか。
 挙げ句の果てに、しょもないミスでポイントを落とすと、ものすごい精神的なショックを受けてしまう。ガツンと打ち込まれてポイントを落とすのだったら納得もいくのだけれど、ポーンポーンという単調な打ち合いを延々と続けたあげくにポイントを落とすと、立ち直れないほどガックリとくる。ラケットをコートにたたき付けたい衝動にかられてしまうのだ。
 うがあっ、ストレスが溜まるう!
 結局、4−6で負け。負けても、ぜんぜん納得がいかない。なんで、こんなレベルの試合で負けてしまうのだ。
 しかし、その後の他の人との試合を観ても、みんながみんな同じペースにはまって負けてしまっている。Sマジックにはまってしまうのだ。そして、みんながみんなものすごいストレスを抱え込んで試合を終えることとなるのだ。
「シングルスは我慢ですよ」とコーチに言われるが、こんなん我慢できるかあ! こんな試合、ぜんぜん楽しくないぞお(涙)

 3試合目は、このテニススクールの会員になったばかりのHさん。実は、以前から外でしょっちゅう一緒にテニスをしていた仲間で、試合をたくさんできるという理由でこのテニススクールの会員になったのである。
 というわけで、彼のプレイスタイルは十分に理解しているのだけれど、彼の方も僕のプレイスタイルを十分に把握している。しかも、彼は「打倒よしだ」を常に目標にしているので、僕が相手の時にはいつも以上にテンションが上がってくる。レベルは僕より下ではあるのだけれど、要注意の相手なのだ。
 しかし、手首をサポーターで固定すればかなり無理をしても大丈夫ということがだんだん分かってきていたし、前の試合でストレスをため込んでいたこともあって、もう、ガンガン打ち込んでいくことにする。
 しかも、無理に勝たなくてもいいという気持ちもけっこうあった。なぜかというと、ここで勝ってブロック2位で抜けると、次に始まる上位トーナメントで優勝候補のIさんとぶつからなければならないのだけれど、負ければ下位トーナメントで楽な試合ができるからなのです。Iさんに勝つのは至難の業だけれど、下位トーナメントだったら優勝できる可能性がかなり高いのだ。
 そういうわけなので、丁寧に勝ちを狙いにいこうなどとはまったく考えずに、ガンガン攻めていく。攻めた上でミスをしても、ぜんぜん気にならない。とにかく、ストレス解消がこの試合のテーマなのだ。
 結果、6−3で勝ち。負けた方があとが楽だったのに、ブロックを2位抜けで上位トーナメント進出が決まってしまったのでした。

 さて、決勝トーナメントのスタートだ。相手は優勝候補のIさん。実は、このIさんとは何度も対戦しているのだけれど、一度も勝てたことがない。はっきりいって、格が違う。僕と同じ年令なのだけれど、同じとは思えないほどタフな試合をする人なのだ。もちろん、テクニックもレベルが違う。
 どうするか。
 Iさんはネットプレイが好きで、すぐに前に詰めてくる。上級者なら、そこでサイドを抜いていくのだろうけれど、僕なんかだと、あわててサイドを抜こうとして、サイドアウトしてしまうというミスがどうしても多くなってしまう。となると、ヘタにサイドを抜こうなどとはせずに、真っ正面から思いっきりのボールをぶつけていくべきなのではないだろうか。よし、今日は正面突破を狙おう。

 相手にも自分の手首にも遠慮のないボールをガンガン打ち込み、相手がネットに詰めてきた時にはことごとく全力のボールをぶつけていく。しかし、そう簡単にミスってくれない。きっちりボレーでボールを返してくるが、スピードの乗ったボールなので、こちらの手元にまでボールが戻ってくる。それを再び全力でぶつける。だけど、結局はIさんの方が役者が上なので、向こうのポイントとなることの方が多い。
 0−6のストレート負け。
 結果はストレート負けだけれど、お互いにガンガン打ち合えたので、けっこう満足度は高い。Iさんにしても「いやあ、しびれたねえ。ボールがシュルシュル音をたてて襲いかかってきたよ。今日の試合の中でいちばん楽しかった」と非常に満足げである。
 さて、次に対戦する時は、どうやってIさんを攻めたらいいだろうか。正面突破はきかなかったので、また考えよう。

 決勝戦はそのIさんと、Sさんとの一騎打ち。だけど、さすがのSマジックもIさんにはまったく通用せず、一方的にIさんが勝ちをおさめたのでした。そりゃ、そうだよな。僕だって、いまだにIさんに負けたのが納得できていないのだから。いや、負けた人間の全員が納得できていないんだよなあ。うーん、なんで負けるんだろう。悔しいなあ。

▼試合が終わるなり、手首をしっかりアイシングしたせいか、試合を始める前よりも手首の痛みがおさまっているような気もする。そりゃ、痛いことは痛いけれど、これならきっと骨は大丈夫なんだろう。


2009.6.27(土)

▼埼玉県南部テニストーナメントに参戦するために、朝早くから青木公園へ。いままでに参加した大会は、いずれも選手のランクをAクラスからCクラスに分けて開催されていたが、この埼玉県南部テニストーナメントはそういったランク分けがない。完全にオープンな大会。つまり、僕レベルの選手から、むちゃくちゃ強い選手までが一緒に闘う大会なのである。
 となると、まず僕レベルで勝ち目はないのだけれど、とりあえずはこういった大会にひとつでも多く出場して、場数を踏むのも大切だろうと考えた次第。
 時間になって選手の呼び出しが始まり、試合が始まる。ところが、いつまでたっても僕の名前が呼ばれない。やがて、「これから不戦勝の選手のお知らせをいたします」という放送があって、そこで呼ばれたメンバーの中に僕の名前が入っているではありませんか。ガチョーン!
 1回戦不戦勝ということは、ひとつも試合をしないまま、2回戦の開始を待たなければならないということである。しかも、2回戦の相手は少なくとも1回戦を勝ち抜いてきた実力の持ち主であるということだ。そして、こちらはまったく体が暖まっていないというのに、相手は1回戦を闘って体が暖まっているということである。うがーっ、これって最悪のパターンじゃん。
 そして、ようやく2回戦が始まり、ずいぶんと待たされて僕の試合も始まったのだけれど、まったく話になりませんでした。実力でまったく歯が立たない上に、体がまだ暖まっていないこちらの動きが悪すぎる。ミス連発の上に、得意のサーブでもダブルフォールトを連発して、ぜんぜんダメ。
 途中、オムニコートで足を滑らせて2度も転んでしまうというていたらく。そのうちの1回は、転んだ瞬間に右手のひらの付け根を地面に叩きつけてしまい、激痛で右手の感覚がなくなってしまうというほどひどい転び方をしてしまう。
 結局、なすすべなく1−6で敗退。かろうじてストレート負けだけは避けられたといっただけの試合でした。

▼ジョグ之助にまたがって、青木公園から大和田公園へ移動。「試合が早く終わったら参加するよーん」と、11時からの予定を入れてあったのである。ま、予定通りといったところでしょうか。
 ここで炎天下のテニスを2時間。
 ところが、さきほど地面に叩きつけた右手が、しだいに痛くなってくる。地面にぶつけたのは手のひらなのだけれど、だんだん手首が痛くなってきてしまう。なんとかテニスのできるレベルの痛みではあるのだけれど、嫌な感触の痛みだ。

▼2時間テニスを楽しんだところで、今度はテニススクールへと移動。いつもの土曜日午後のお楽しみのゲーム大会。
 ところが、この頃から手首の痛みがだんだんとひどくなってきて、手首に負担のかかるようなプレイができなくなってくる。というか、テニスってどのプレイも手首に負担がかかるんですけどね。
 ボールを打つたびに手首に激痛が走る。どんな打ち方をしても痛い。サービスも、手首に負担のかかる回転系のサーブを打つことができず、ゆるいフラットサービスしか打てなかったのだけれど、しまいには手首を返すことができなくて山なりのサービスしか打てなくなってしまう。
 この状態でテニスをするのってけっこうやばいかもと思いながら、結局、3時間半、最後までテニスをしてしまう。手首の状態はかなりやばい。何をしても痛い。日常のほんのちょっとした動作だけでも、痛くて痛くてたまらない。ジョグ之助のキーをひねる、ドアのノブをまわす、その程度の動作で手首に激痛が走る。
 同じように手をついてレントゲンを撮ったら軟骨が折れていた、なんて話を聞かされて、いささか心配になってくる。数日たっても痛みが引かないようだったら、病院に行かなければ。
 とりあえず、明日の朝からのテニスの練習会の欠席の連絡を入れるが、明日夕方からの試合には参加するつもり。勝てるとは思えないけれど、でも、まあ、なんとかなるでしょう。


2009.6.26(金)

夢枕獏『闇狩り師 黄石公の犬』徳間書店を読了。
 さすがにこちらは1日で読み終えた。『シャングリ・ラ』とは大違いだ。しかし、この1本の小説を書き終えるのに8年間も連載をしたのかと思うと、それはそれでどうよと思わざるを得ない。8年の歳月を注ぎ込むほどの作品じゃあないでしょう。面白くてあっと言う間に読み終えてしまったけれど、読み終えた瞬間に何を読んだのかなんてまったく頭に残っていないタイプの小説だし。
 21年ぶりの「闇狩り師シリーズ」の新作ということなのだけれど、そこまで極端ではないにしても、他のシリーズだって新作が出るまでに何年も何年もかかっている。それだけ待たされたなら、読む方だってテンションが落ちる。それまでの話を忘れてしまうのだから、テンションを維持しろという方が無理だ。そんな出し方しかできないのなら、欲張ってあれこれ書かずに、仕事を絞り込んで一気に話を進めるべきだろう。いま夢枕獏が死んでしまったならば、完結した代表作のない作家にしかならないのではないか。『三国志』『水滸伝』を完結させ、いまも『楊令伝』を着々と刊行している北方謙三を少しは見習って欲しい。
 とりあえずは、「キマイラ」と「東天の獅子」をコンスタントに刊行して欲しいものである。


▼いつもの3冊200円の古本屋をチェック。
d『どこまで行けばお茶の時間』アントニイ・バージェス(サンリオSF文庫/初版)67円
d『ステンレス・スチール・ラット世界を救う』ハリイ・ハリスン(サンリオSF文庫/初版)67円
d『火曜日:憂い顔の騎士』ドン・ペンドルトン(創元推理文庫/初版帯)67円
『大博打』ロス・トーマス(立風書房/初版)67円
『アメリカン・ゴシック』ロバート・ブロック(早川書房/初版帯)67円
d『夜の訪問者』リチャード・マシスン(ハヤカワノヴェルズ/初版帯)67円
 やたらとダブリ買いなのだけれど、サンリオSF文庫が均一棚にあったら買わないわけにはいかないよね。
 ドン・ペンドルトンの『火曜日:憂い顔の騎士』は「マフィアへの挑戦」の第16巻で、なんでそんなものをダブリ買いしたかというと、この本には透明ビニールのカバーがついていて、そのカバーの中に「創元推理コーナー」が挟み込まれているのである。その刊行時のスタイルのまま古本屋の店頭に並ぶことは滅多にないのだけれど、こいつはそのまま「創元推理コーナー」がついていたのだ。
 ちなみに、解説を書いているのは内藤陳さんである。それもあって、刊行時に新刊で買ってはいるのだけれど。
 ロス・トーマスの『大博打』ももしかするとダブリ。このあたりは、自分が何を持っているのかまるで分かっていない。だけど、立風書房のロス・トーマスが均一棚にあったら見逃せないよねえ。
 ロバート・ブロックの『アメリカン・ゴシック』は新刊で買い損ねていた本。なぜか、状態のいいこの本が2冊並んでいた。ラッキーだ。
 『夜の訪問者』は初版帯付き。ま、そうでなくたってこれが3冊200円なら買っちゃうよね。


2009.6.25(木)

池上永一『シャングリ・ラ』角川書店を読了。
 いやあ、長かった。読んでも読んでも読み終わらず、何日も何日も持ち歩いてしまった。どんだけ文字が詰め込まれてるんだ、この小説。
 それだけ長いこと持ち歩いて読み終えて、それに見合っただけ面白かったかというと、さて、どうなんでしょう? はっきりいって、しまいには飽きてしまった。いくらなんでも、ここまで長くする必要はなかったでしょう。同じような闘いが何度も繰り返されて、最後の方ではところどころ描写が杜撰になってきている気配もあったし。


2009.6.23(火)

▼仕事をしていると、午後3時にテニス仲間のF君からメールが入る。
「無理とは思いますが、17時から19時までコートがとれました。嫁さんとシングルスの練習をしますので、よければご一緒しませんか」
 いや、さすがにそれは無理だって。


2009.6.21(日)

▼父の日である。
 朝起きてみると、居間のテーブルの上にコンビニでアルバイトをしている息子が持ち帰った賞味期限の切れたスイーツが並んでいる。見ると、へたっくそな字で「父の日のプレゼント」と書いてあるではないか。お前さあ、別に父の日じゃなくたって、毎週持ち帰ってるじゃんかよ。
 でも、まあ、ありがたく朝食代わりに食べさせていただく。

▼この週末から「テニス死のロード」がスタートするはずだったのだが、昨日はレッスンだけで午後は映画を見に行ってしまったし、今日も日中に2箇所でテニスをするはずが雨で中止。うーん、それだったら映画を今日にして、昨日の午後はテニスをしにいけばよかった。
 仕方なく、家でうだうだと過ごす。
 昼過ぎに録画してあった「BOSS」を観ていると、次第に腹が痛くなってきて、トイレに駆け込む。
 ううっ、くだってしまった。
 別に賞味期限切れの父の日のプレゼントにあたってしまったというわけでもないのだろうけれど。

 「BOSS」に続いて渡辺謙主演の「刑事一代」を観る。これが実に面白かった。あたかも、事件を通して描いた昭和史といった趣きのドラマで、誰もが知っている事件の背後にこのようなドラマがあったのかと、驚かされる。
 だが、夢中になって観ている最中にも腹の具合がおかしくなり、何度もトイレにこもることに。
 体力と体中の水分がすべて排出されてしまった気分。ううっ…。

▼にもかかわらず、夕方からテニススクールにてミックスダブルスの試合。
 どうせ試合に出るのだったら勝ちたいのだけれど、はっきりいって勝ちはまったく期待できない。なぜかというと、ペアの相方がむちゃくちゃへたっぴだからだ。普段からへたっぴなのだけれど、試合になるとそのへたっぴさ加減がさらにヒートアップするので、なにをどうやったって勝てっこないのである。なんでこの人とペアを組んで試合に出なくちゃいけないのかなと悲しくなってしまうのだけれど、そういう宿命なのであろう。
 コーチからは「忍耐力を養うための修行です」と言われているのだけれど。

 案の定、まるっきり勝てない。こちらがいいサービスを打ってチャンスボールが返ってきたとしても、それをことごとくネットにかけられてしまう。泣きたい気持ちをこらえて、にこやかに「ドンマイ」と声をかける。なるほど、忍耐力を養うための修行だ。
 こちらも腹の具合がおかしくてすっかり体力を失っているのだけれど、それでもなんとか走り回ってポイントを稼ぐ。我ながら、よく走ると思う。あたかも、ダブルスコートでシングルスの試合をしているようなものなのだけれど、必死に返してもそのあとにミスられてしまうので、あっさりと苦労は水泡に帰してしまうのだ。
 ああ…。「ドンマイ」。

 結局、4連敗で試合を終える。いままで、一度も負けたことのない相手にまで負けてしまった。

▼帰宅すると、娘から父の日のプレゼントを貰う。テニス用のTシャツ。これはありがたい。


2009.6.20(土)

▼二日酔いはしていないが、確実にゆうべの酒の影響が残っている状態でテニスのレッスンを受ける。
 ううっ、しんどい。ふらふらする。汗がどっさりと流れ出してきて、すぐに息切れがしてしまう。飲みすぎはテニスの敵だなあ。

▼午後はいつものお楽しみのゲーム大会をパスして、嫁さんと浦和美園のワーナーマイカルシネマズに『ターミネーター4』を観に行く。なんと、吹き替え版である。最近、すっかり字幕を読むのが億劫になってしまって、映画を吹き替え版で見ることが多くなってしまった。
 映画の方は過大な期待をしていなかったせいか、けっこう楽しめた。ストーリーに関してはツッコミ処が満載ではあるのだけれど、スピーディなアクションを楽しめたので、それで満足してしまった。
 それにしても、本当にいまじゃどんな映像でも可能なのですね。


2009.6.19(金)

▼新刊書店に寄って1冊購入。
『闇狩り師 黄石公の犬』夢枕獏(徳間ノベルス/初版)900円
 朝刊の新刊広告で見つけてびっくり。なんと21年ぶりのシリーズ復活なのである。しかし、なんでいまさら九十九乱蔵なんだ? 気持ちとしては、もう他の作品は何も書かなくてもいいから、『東天の獅子』だけを書いて欲しいのだけれど、そういうわけにはいかないのだろうなあ。

▼浦和でテニス仲間との飲み会。とりあえず、さいたま市の大会の反省会と、合宿の打ち合わせという名目での飲み会だったのだけれど、反省会も打ち合わせもないまま、ひたすらテンション高く飲み食いする。
 それにしても、このメンバー、ペースが異様に早い。あとからあとから食い物を頼み、飲み物をどんどんおかわりして、それをかたはしから胃の中に叩き込んでいく。ついつられて、こっちもけっこう飲んでしまう。
 テニスを始めなければ、絶対に接点のなかったタイプの仲間だなあ。学校関係でも、仕事関係でも、本関係でも、こういうタイプの豪快な飲み会はあまりなかった。強いて言えば、香港映画関係の飲み会がこれに近かったかもしれない。


2009.6.16(火)

今野敏『武士猿(ブサーザールー)』集英社を読了。
 空手の源流となった沖縄の「手(ティー)」。ひたすらその「手」の修行に人生を捧げた本部猿(モトブザールー)こと本部朝基。先日読んだ『義珍の拳』の主人公、船越義珍と同じ時代に「手」の修行にのめりこみながらも、まったく異なる道を進んだ武道家の生き様を描いた本格的な武術小説だ。
 読みながら、「これを読み終わってしまったら、次にこれほど本格的な武術小説を読めるのはいつになるのか分からないぞ。一気に読んでしまったらもったいないぞ」などと思いながらも、一気に読まずにはおられなかった。
 ああ、こういう小説が大好きなんだよ。こういう小説をもっともっと読みたいのだよ。
 格闘技を題材とした小説であるからには、どうしても夢枕獏と比較してしまうし、格闘シーンの描写では夢枕獏に一歩も二歩も及ばないと思っていたのだけれど、本作の格闘シーンはいい。夢枕獏とは違う道を行くことがはっきりしてきたため、比較しようとも思わなくなった。
 とりわけ、終盤近くの本部対ピストン堀口の試合の素晴らしさ。感動的ですらあるではないか。
 今野敏には、こういった小説をもっともっと書いてもらいたい。本作の中にチラリと描写の出てくる、中国に渡って中国武術を学んで自分の「手」を完成させたという佐久川寛賀の話なんかがあったら、絶対に飛びついて読んでしまうぞ。薩摩を相手に死闘を経験したという運天家を継ぐ女拳士、運天ナビーを主人公にした小説だってものすごく読んでみたい。
 ああ、今野敏と夢枕獏がどうしてひとりづつしかいないのだ?


2009.6.15(月)

▼帰り、最寄り駅を出ると雨が降っていたので、家に電話をして嫁さんに車で迎えに来て貰う。ところが、その途中で雨がむちゃくちゃ凄いことになってしまう。ゲリラ豪雨というやつだ。
 前がぜんぜん見えないので、駅まで時速20キロぐらいでおそるおそる運転してきたという嫁さんと運転を代わる。なるほど、ワイパーをめいっぱい動かしても、前方がよく見えない。これはかなり怖い。自転車や歩行者を見落としかねないので、時速30キロぐらいが精一杯というところ。交差点にはけっこう水が溜まり、水がはいったのかブレーキの効きも悪くなる。
 傘も持たずに自転車で帰る途中の高校野球部の連中は、やけくそになって信号待ちの間に水をかけあって遊んでいる。中には水の溜まった歩道に座り込んで大笑いしているアホもいる。気持ちはよくわかるぞ。

 今年もゲリラ豪雨が何度も日本列島を襲うことになるのだろうか?

▼そうかあ、佐藤次郎の話も、清水善造対チルデンの話も、みんな『エースをねらえ!』の中に出てきているのかあ! 『エースをねらえ!』はちゃんと読んだのに、ぜんぜん覚えていなかったよ。清水善造とチルデンの名前だけは「聞き覚えがあるなあ」などと思っていたのだけれど、『エースをねらえ!』を読んで知っていたのだろうか?

 ただいま『エースをねらえ!』と並ぶテニスマンガの名作、『しゃにむにGO!』を1巻から読み直し中。何度目だ?


2009.6.14(日)

▼舎人公園で9時から13時までテニス。
 当初は雨が心配だったのだけれど、思っていた以上によい天気になった。もっとも、サーブを打つ時に太陽がまぶしくて仕方がないというほどでもなく、ほどよいお天気といったところ。
 コート2面を使い、前半は初級者から超上級者までが一緒に基本練習をして、後半は試合形式で楽しむ。
 昨日の疲れが残っていて、腰がギシギシいっていたのだけれど、なんとか無事。ところが、女性がひとり、肉離れをやってしまう。おそらく、それほどひどい状態ではなさそうなのだけれど、しばらくは足をひきずって歩くことになるのだろう。
 絶対に患部をマッサージしてはいけないこと、とりあえず冷やしておくこと、温めてはいけないことなどのアドバイスをする。
「ひどいのをやると、こんなになっちゃうんだよ」と、自分のふくらはぎの筋肉が千切れかけた箇所を見せると、びっくりされる。肉離れをやってしまった箇所で、筋肉が2つに分断されてしまっているのがはっきりと分かる。よっぽどひどいのをやらない限りは、こんなにはならないのだろうけれど。

▼ふと気がつくと、テニスの予定が大変なことになっている。
 今度の土曜日はいつものテニス三昧の土曜日。つまり、レッスンとお楽しみのゲーム大会で、約5時間はテニスをすることになっている。その翌日の日曜日が夕方からテニススクールでのミックスダブルスの大会に参戦することになっているのだけれど、日中にもテニスをすることになっている。おそらく、日中のテニスは2箇所を移動して4時間程度となるのだろう。
 そして、その次の土曜日は埼玉県南部地区でのシングルス大会に出場。1回戦で負ければそれまでだけれど、はたしていかに。きっと、早い時間に敗退して、午後はテニススクールのお楽しみのゲーム大会に参加していることだろう。翌日の日曜日は、おそらく土曜日の振り替えのレッスンを入れて、夕方からはシングルスの大会に参戦。この日の大会は上級者が出てこない大会なので、けっこういいところまで行ける可能性のある大会なのだ。
で、その次の土曜日は個人主催のシングルスの草トーナメントに出場の予定。おそらく、4〜5試合は闘うことになるのだと思う。で、予定では午後からスクールのお楽しみのゲーム大会に参加……できるのだろうか? お昼ご飯を食べる時間がないような気がするのだけれど。翌日の日曜日は、やっぱり土曜日の振り替えのレッスンを入れて、夕方から月例のシングルスゲーム大会に参戦。
 つまり、3週間で出場する大会が5つあって、それ以外にレッスンを受けてお楽しみのゲーム大会にも出て、テニス仲間との練習会もあるというわけなのだ。なんという無謀なスケジュールを組んでしまったのだろうか。はたして、生き残ることができるのだろうか?


2009.6.13(土)

▼午前中はテニススクールのレッスン。日曜日に見た試合の影響で、強めにドライブ回転をかけて速いボールを打ってみるが、やっぱりアウトしてしまう。ちゃんと振り切らないと無理と言われるが、ちゃんと振り切ったって入らないものは入らないんだよなあ。

▼午後はお楽しみのゲーム大会。今日はワザ師のS木さんとペアを組む。
 前半は無敵で勝ち続けるが、後半で完全にエネルギーが切れてしまい、まるっきり足が動かなくなってしまう。暑くなってくると、体力の消耗が早くなるなあ。
 結局、6勝2敗。
 S木さんから「以前に比べたら、別人のようにうまくなったよね。バックもうまくなったし、無茶な強打もしなくなったし」と褒められる。照れるぜ。
 でも、実際に以前に比べてよくなってきているという実感がある。特に、ここ数週間でバックハンドがよくなってきている。どこかで壁にぶつかって、それっきり上達がストップするものと覚悟はしているのだけれど、とりあえずまだ上達する余力はあるようだ。


2009.6.12(金)

今野敏『隠蔽捜査3 疑心』新潮社を読了。
 大森署の署長・竜崎は、アメリカ大統領来日の際の方面警備本部長に任命される。通常ではありえない人事であったが、どうやら竜崎の失脚を期待する一派による陰謀であるようだった。仕方なく拝命するが、そこへ米大統領暗殺を目的とするテロの計画が、日本国内で進行中であるらしいという情報が飛び込んで来る。管轄エリア内にある羽田空港を中心に警戒を強める竜崎。ところが、秘書役として本部から送り込まれて来た女性の存在に心かき乱されて、竜崎は感情のコントロールを失いかけ、そのことにひたすら当惑する。理性によっておのれを律してきた竜崎にとって、生まれて初めて経験する恋愛感情であった…。
 たかだかひとりの女性が登場しただけで、そこまで感情のコントロールを失うか? 通常なら、そう突っ込むところだが、恋愛感情などとはもっともほど遠いキャラクターであったはずの竜崎だけに、免疫がまったくなかったという説得力をもってしまう。なるほど、こういう展開もありえたのか。テロの阻止よりも、こちらの恋愛感情のコントロールの方が主要テーマとなっている。実際、テロの計画犯の正体はけっこうしょぼかったりもする。でも、面白かった。予想以上のスピードでぐいぐいと読まされてしまった。
 今野敏、武術もの以外は、この「隠蔽捜査」のシリーズしか読んでいないのだけれど、他の警察ものなんかも読んでみてもいいのかもしれない。

▼会社の近くの理髪店に寄って散髪。いつもは美容院でカットしてもらっている。しかし、それほどヘアスタイルにこだわっているわけでもないし、短くしてくれればそれでいいやという程度にしか思っていないので、値段の高い美容院でカットする必要もあるまいと理髪店にしてみた。でも、仕上がってみると、なんか違うんだよなあ。どこがどう違うのかよく分からないのだけれど、すっきりと仕上がっていないんだよなあ。
 美容院と理髪店とで何がどう違うのかよく分かっていないのだけれど、どうやら美容院の方がいいみたいだなあ。


2009.6.11(木)

▼会社帰りに新刊書店に寄って1冊購入。
『武士猿(プサーザールー)』今野敏(集英社/初版)1680円
 「伝説の唐手家・本部猿、波乱の生涯」ということで、どうやらこないだ読んで大喜びした『義珍の拳』と表裏一体をなす武道小説であるようだ。これは、読まないわけにはいきません。


2009.6.10(水)

▼朝の通勤電車に乗り込んで、読みかけの『楊令伝4』北方謙三を開くと、ありゃ、もうすぐ読み終わってしまうではありませんか。しまった、今日は予備の本を持ってくるのを忘れちゃったよ。
 毎朝、30分ほどを会社近くのドトールコーヒーで本を読みながら過ごすことにしているのだけれど、これじゃ始業時間前に読み終わっちゃいそうじゃん。ドトールコーヒーで時間をもてあましちゃうじゃん。
 実は、こういう時の強い味方がある。
 なんと、会社の近くには24時間営業の古本屋があって(さすがは眠らない街、新宿だ)、早朝から本を買うことができるのである。
 さっそく寄り道をして、今野敏『隠蔽捜査3 疑心』新潮社を900円で購入。
 これで安心してドトールに行けます。

 ……読み終わらなかった。
 あと6ページで読了というところで、始業時間になってしまった。
 古本屋に寄り道さえしなければ、読み終えていただろうに。
 ああ……。

▼帰りの電車の中で北方謙三『楊令伝4』集英社の残り6ページを読了。
 今回の見どころは童貫軍対方臘軍の真っ正面からのぶつかり合いの勝負だ。この場面の迫力はただことではないぞ。これほど緊迫感にあふれた闘いぶりを読ませてもらえるとは。興奮した。
 まだまだ続く。じっくりと付き合わせていただこう。

▼ヤフーオークションで落札した冊子が届く。
『故西郷四郎先生追悼 県下南北対抗柔道試合 追悼慰霊祭』1000円
 てっきり、西郷四郎が亡くなった直後に行なわれた追悼のための柔道大会のパンフレットと思って落札したのだけれど、実は昭和34年になってから行なわれた柔道大会なのであった。西郷四郎が亡くなったのは大正11年だぞ。それがなんで昭和34年になってから追悼のための柔道大会なんて開催するかな。もっと早く開催したかったけれど「思うに任かせず放置されて来たのであります」なんて書いてあるけれど、放置しすぎだっちゅうの。
 でも、「柔道の沿革」とか「西郷四郎と長崎」などという原稿も掲載されているので、これはこれで面白い。
 大会に参加した選手の名前が全部載っているけれど、さすがに知っている名前はないなあ。

▼テレビでワールドカップ予選、対カタール戦を視聴。
 1点とったあと、日本チームの動きがガタガタになって、こりゃ点をとられるよなと思っていたら、案の定PKで引き分けに持ち込まれてしまった。最後の最後でようやく日本チームらしい動きになったものの、時すでに遅しだよなあ。途中、トゥーリオが随分といらだってラフなプレイをしていたので、カードをくらうんじゃないかと思って冷や冷やしてしまったよ。


2009.6.8(月)

▼夜、パソコンが立ち上がるのを待つ間、ちょっと横になったらそのまま寝込んでしまう。疲れていたのかなあ。


2009.6.7(日)

▼娘がiPod nanoを買うというので、コジマ電機まで車を走らせる。
 事前に値段を調べたところ、ヤマダ電機とコジマ電機は同じ17800円で、K's電機だけが17500円とちょっと安い。しかし、ヤマダ電機は500円の割引券があって、ほんのちょっとだけれどポイントも溜まっている。一方、コジマ電機では2種類のシリコンケースが付くという。
 そこで、とりあえずコジマ電機に行って、おまけに付くというシリコンケースをチェックして、それがしょぼいものだったらヤマダ電機にまわろうという計画になっていた。
 で、コジマ電機でおまけにつけるというシリコンケースは2種類で2000円相当のものだったので、どう考えてもコジマ電機で買うのが正解となる。ちらっと「K's電機のチラシでは17500円でしたよ」と言ってみるが、「その値段にすることもできるんですけど、その場合にはケースをつけてはいけないことになってるんです」と言われて、すごすごと引き下がる。ま、たかだか300円だもんね。

 家族が使えるように居間に置いてあるノートパソコンのiTunesを、バージョンアップしないことにはiPodと連係できないことが判明。だけど、バージョンアップしている時間がない。とりあえず充電だけさせて、あとは放置プレイだ。
 
▼1時から大和田公園で2時間テニス。
 6人で組合せをあれこれ変えながらダブルスゲームを繰り返す。夕方からシングルスの大会があったので、体を暖める程度にしておこうなどと思ったのだけれど、ついついムキになってしまう。ああ、体力を温存する予定だったのに。

▼夕方からテニススクールでの月例のシングルスゲーム大会に参戦。相変わらずレベルが違いすぎてブロックの顔ぶれを見た瞬間に全敗を覚悟する。
 1回戦目は、いままで何度もぶつかって一度たりとも勝ったことのないA木さん。スロースターターの僕は例によって最初の2ゲームをあっさり落とすが、そこから追い上げていき、なんと6−3で勝ってしまう。とにかく、ひたすら走ってボールを追いかけた。見ていたギャラリーから何度も「ナイスラン!」の声がかかる。あのね、そんな走り回ってテニスをするような年令じゃないんだからね。
 でも、A木さんに勝てたのは嬉しいなあ。
 2回戦目は、これが3度目の対戦となるI井さん。えー、実力が違いすぎます。
 でも、しょっぱなからガンガン打ち合って、予想外に打ち勝って40-0と追い詰める。おおっ、もしかしてこのまま1ゲームをとれるかも…と思ったのだけれど、そのあとに深く打たれたボールをいったん「アウト!」とコールしてから「ごめんなさい、ラインに乗ってました」とコールし直し。そこから流れが完全に変わってしまった。結局は0−6のストレート負け。
 試合が終わったあと、「あの時、正直にコールし直されなかったら、あのままの流れでいったかもしれない」と言われたけれど、そんなことはありえませんです。なんたって、実力が3ランクぐらいは離れてますから。
 3回戦目は、スクール最強のプレイヤー、K木さん。I井さんとの試合があまりにも一方的すぎて汗もかけなかったので、事前に「自滅しないように頑張るので、少しは相手をしてください」とひと声かけたところ、けっこう打ち合いの相手をしてくれた。さすがは余裕だ。
 おかげで、たっぷりと走り回って、たっぷりと汗をかくことができた。K木さんの場合、パワーテニスのI井さんとは違ってスピードの乗ったボールを打ちこんでくることは滅多のないのだけれど、実にいやなコースに打ってくるので、そうでなくてもひたすら走り回されてしまうのだ。それにしても我ながらよく走る。テニスは「手ニスではなく足ニス」とよく言われるのだけれど、50歳を越えてこれだけ走れる俺ってけっこう凄いじゃんとか思ってしまう。
 ギャラリーの間でも「51歳のよしださんがあれだけ走れるなら、自分もあと8年は走れるな」などという会話が出ていたそうな。
 当然のごとく、この試合は負けたのだけれど、それでもゲームカウントは4−6と善戦をした。K木さんが打ち合いにつきあってくれたからこそのカウントではあるのだけれど、それでもセンターラインギリギリに打ち込んだフラットサービスでサービスエースを何本もとったり、けっこう頑張ったのだ。

 かくして、今回も予選敗退で決勝トーナメントに進むことはできなかった(ブロック内上位2名が決勝トーナメントに進むことができるのだ)。
 しばらく決勝トーナメントを見ていたのだけれど、「こういう人たちと一緒の大会に参加する自分てどう考えても無謀じゃん」、などと思ってしまう。あまりにもレベルが違いすぎて、話にならない。

▼スクールから帰ったのが夜の11時過ぎ。それからiTunesのバージョンアップをやらされる。ううっ、父ちゃんはもう疲れて眠いんだよお。


2009.6.6(土)

▼いつもと同じテニス三昧の土曜日。
 午前中のレッスンは少しでも多くバックハンドを打つように心がける。こうなりゃ、本数を多く打って体にバックハンドを馴染ませるしかないじゃん。いつまでたっても、バックハンドがゲロヘタなんだから。
 午後はお楽しみのゲーム大会。今週はU海さんとペアを組む。
 U海さんは基本的に上手な人なのだけれど、絶対にミスるはずのないチャンスボールが来ると、なぜかミスってしまうという不思議なクセがある。今日も繰り返し絶好のチャンスボールをアウトさせて頭を抱えている。笑っちゃいけないけど、思わず笑ってしまう。
 結果は3勝4敗の負け越し。


2009.6.5(金)

▼沢松奈生子『ウィンブルドンの風に誘われて』旺文社を読了。
 サブタイトルが「プロテニス10年の軌跡」。プロテニス選手として過ごした10年を中心に、テニスを始めた頃からの半生を綴った一冊。はっきりいって、プロのテニス選手が書いた本としては伊達公子の『晴れのちテニス 伊達公子のプロツアー転戦記』の方がずっと面白かった。沢松奈生子の文章からは、テニスの微妙さ、奥深さが伝わってこない。読後に感じたのは、おそらく沢松奈生子って、我が儘なお嬢さんなんだろうなあ、ということぐらい。なんたって、絵に描いたようなテニス一族だもんなあ。父親がウィンブルドンミックスダブルスベスト16、母親がウィンブルドンダブルスベスト8、叔母さんがウィンブルドンダブルス優勝、お祖父ちゃんが関西テニス協会副会長だ。まるで、竜崎麗華ではないか。
 それでも、阪神淡路大震災で自宅がどうなっているのか分からない状況で、全豪オープンに挑まなければならなかったというエピソードはなかなかにドラマティックだ。

2009.6.4(木)

上前淳一郎『やわらかなボール』文春文庫を読了。
 先日読み終えた『さらば麗しきウィンブルドン』で描かれた佐藤次郎よりも前に、ウィンブルドンをわかせた日本人テニスプレイヤーがいた。清水善造。変則的なフォームでありながら、世界のトップクラスのテニスプレイヤーと堂々と渡り合い、当時のトッププレイヤーであったチルデンと好勝負を繰り返した。
 その清水善造とチルデンのデビスカップでの試合において、ひとりのネット審判が優勝カップを日本に持っていかれることを阻止するために、不正なジャッジをしたという記事に出会った著者は、当時の取材を開始する。
 また、清水善造とチルデンの試合について、日本の教科書で繰り返し取り上げられたエピソード−−試合中に足を滑らせて体勢を崩したチルデンに対して、清水善造が敢えて攻撃を仕掛けずにやわらかなボールを送ったというエピソード−−についても調べていく。
 その結果、取材開始当初には思いもよらない事実が明らかになっていくのだった。

 読んでいる途中でつじつまのあわない描写が出てきて、何度も前の方のページと照らし合わせてどうしてもおかしいので首をひねっていたら、まさかそういうことであったとは。あたかも、ミステリー小説であるかのような、意外な罠が仕掛けてあるスポーツノンフィクションなのであった。いやはや、びっくりしたぞ。

 それにしても、硬式テニスが日本に入ってきてすぐの時代に、どうしてこれほどまでに強いテニスプレイヤーが日本から出てきたのか、実に不思議だ。

2009.6.2(火)

平野時男『世界を投げる柔道』角川書店を読了。
 夢枕獏の『東天の獅子』を読んで、「へえっ、講道館が台頭してきた時代の武道家って、ほとんどばけものじゃん。でも、まあ、小説だからね」などと思っていたら、あの頃の武道家がいかに凄かったのかという本に遭遇してしまった。
 本書は、昭和27年に柔道布教のためにヨーロッパに渡り、そこでかたはしから海外の柔道家を投げ飛ばし続けた柔道家、平野時男の自伝である。
 この平野時男という人は、牛島辰熊の弟子にあたる。牛島辰熊については、宮本旅人の書いた『黒帯風雲録 小説・牛島辰熊』という本があり、それを読むとなかなか桁外れの武道家であったようだ。そして、その牛島辰熊の弟子で最も有名なのが力道山と死闘を繰り広げた木村政彦なのだが、この木村政彦も自伝『木村政彦 わが柔道』などを読むと、やっぱり桁外れの武道家であったりするのだ。
 で、この平野時男の最も凄いエピソードというのが、ドイツで行なった掛け試合だ。掛け試合というのは、何人もの相手と休みなく次々と行なう試合のことであるのだが、柔道布教のために30人掛け試合というのを企画するのである。最初の予定ではドイツの黒帯の柔道家30人と試合をするはずだったのだが、噂を聞きつけて腕に自慢の柔道家がわんさと押しかけて、それをかたはしから投げ飛ばし、ついには黒帯がいなくなって白帯が出てきたところで「もうきりがないからやめよう」と言っておしまいにするのだけれど、この時投げた有段者が54人。なんと、54人の黒帯を35分間で片付けてしまったのである。
 ところが驚くなかれ、その前日のリハーサルにはもっと多くの柔道家がおしかけてきていて、この時には20分間に105人を投げ飛ばしているのである。
 さすがにこの掛け試合は地元でも大いに話題になり、新聞のマンガにもなっていたりする。
 と、まあ、とんでもない柔道家がいたもので、この人は結局、ヨーロッパ滞在中に4000人以上と試合をして、ひとつも負けていないのである(試合の中には、ボクサーやレスラーを相手にしたものもある)。
 オリンピックに出たヘーシンクやルスカもこの人の弟子なのだけれど、ルスカなんぞは世界柔道選手権大会で優勝する10日ほど前に平野時男の指導を受けて、あっさり寝技で締め落とされたりしているのである。
 いやはや…。

2009.6.1(月)

深田祐介『さらば麗しきウィンブルドン』文春文庫を読了。
 スポーツに題材をとったノンフィクション「さらば麗しきウィンブルドン」「銀輪きらめく日々」、小説「聖火まぼろしなり」の3篇を収録する。
 「さらば麗しきウィンブルドン」はサブタイトルに「佐藤次郎と日本テニス黄金時代」とあり、ウィンブルドンやデビスカップで活躍しながらも昭和9年にマラッカ海で自殺を遂げた佐藤次郎と、彼と同時代に活躍した日本のテニスプレイヤーたちの活躍を描く。
 昭和の初頭に、日本のテニスプレイヤーが世界レベルで活躍していたとはまったく知らなかったし、まさかウィンブルドンで優勝していたなどということもまったく知らなかった。なにしろ、硬式のテニスボールを国内で製造することができず、仕方なしに軟式テニスなどという日本以外ではどこでもやっていなかったいびつな形でのテニスをせざるを得なかったというような時代である。そんな時代に、ヨーロッパやアメリカに乗り込んでいって活躍した日本人のテニスプレイヤーが何人もいたのだ。
 そして、国を背負わされて本人の思いをよそにデビスカップに出場させられ、そのプレッシャーから試合に向かう途中の船から姿を消してしまった選手がいたなどということもまったく知らなかった。
 「銀輪きらめく日々」のサブタイトルは「長義和の栄光と挫折」。こちらは自転車競技に魅せられた男・長義和と、彼をバックアップした長沢義明の2人の男を描く。自転車製造に魅せられてイタリアで暮らす長沢と、彼がセッティングした試合にかたはしから出場させられて疲弊していく長の姿はなかなか壮絶だ。だが、その壮絶な日々をくぐり抜けることで長は日本のトップレーサーに成長し、そのクライマックスがモスクワオリンピックになるはずだった。
 だが、日本がモスクワオリンピックをボイコットしたという歴史的事実は周知の通り。プロになるタイミングを失い、アマチュアとしてのクライマックスを奪われた選手は、いったいどうすればいいのか…。
 「聖火まぼろしなり」は、もうひとつの幻のオリンピック、1940年の東京オリンピックの実現にむけて奮闘した男の姿を描く。いちおう、小説という形式で書かれてはいるが、ほぼ実話に基づいており、モデルとなった人物からも「小説とはいえ大方事実である」というお墨付きをもらっているらしい。いやはや、ヒットラーは出てくる、スウェン・ヘディンは出てくる、あげくのはてには講道館の嘉納治五郎まで出てくるのには驚いてしまう。なんと、この東京オリンピック招致の際には、嘉納治五郎がIOC委員として渡欧しており、その帰路の船の中で客死しているのである。
 また、現在のオリンピックで行なわれている様々なイベントが、ヒットラーの発案で行なわれたものであるというのにも驚いてしまった。聖火をはるばるランナーが運ぶというスタイルは、ヒットラーの発案だったのである。へえっ!

 いずれも、いままでまったく知らなかった世界の話で、どれも非常に面白く読むことができた。

2009.5.31(日)

▼いまいち天気がはっきりしなかったのだけれど、今日も午前中はテニス。今日のコートは赤羽の方にあるコートで、ジョグ之助で行くにはちょいと遠いし、雨に降られるのもいやなので、比較的家に近いI井くんの車に同乗させてもらって行く。うん、これならとっても楽だ。
 高校生の女の子2人を含めた6人で、基本的な練習をメインに2時間たっぷりとテニスをする。試合をするのも楽しいけれど、こういう基本練習もけっこう楽しい。
 テニスを終えたところで、みんなでお昼を食べにバーミヤンへ移動。
 食後にデザートが食べたいとひとりが言いだし、40〜50歳のおじさん3人が並んでイチゴパフェを頼む。女子高校生がゴマ団子で、おじさんがイチゴパフェって、なかなか恥ずかしい光景だぞ。甘いものが好きな僕ではあるけれど、パフェを食べたのって、実に久しぶりだ。
 店を出ると、土砂降りの雨。ああ、やっぱりジョグ之助でなくってよかったよ。
 I井くんに家まで送ってもらう途中、ほとんど視界の効かない、半端でなくものすごい豪雨となる。去年の夏もこういうスコールみたいな雨が繰り返し降っていたけれど、今年も同じなのか。日本は完全に熱帯雨林気候の国となってしまったのだな。

▼帰宅してしばらくすると、猛烈な睡魔に襲われ、ほんのちょっとのつもりで横になったら、そのまま夕方の6時まで寝てしまう。おいおい、2時間のテニスだけで1日が終わっちゃったよ。

2009.5.30(土)

▼いつもと同じ土曜日。午前中はテニスのレッスン、午後はテニスのゲーム大会。
 …のはずだった。
 ところが、午前中のレッスンに行った際に午後のゲーム大会の申し込みをすると、すでに定員の20名の申し込みがあって満席だというではありませんか! ガーン! いままで当日の朝の申し込みで20名の定員が埋まっていたことなんてなかったので、すっかり油断していたら、昨日のうちにほとんど埋まっていたのだという。天気が悪くて、外でテニスをできそうにないので、みんな前日のうちに電話で申し込みをしてきたらしい。
 ああっ、いつもと同じ土曜日の過ごし方が!
 仕方なく、一縷の望みをかけてキャンセル待ちに名前を入れる。

▼でも、キャンセルが入ったという連絡もないので、諦めて嫁さんと近所のレンタルビデオショップに行って、矢口史靖監督の『ハッピー・フライト』を借りてくる。ふん、テニスができなくたって、こうやって夫婦仲良くDVDを見て過ごすことだってできるのさ。
 DVDをセットして、やたらとあれこれ入っている冒頭の予告編を見終えてようやく本編が始まったところにテニススクールから電話が入る。
「キャンセルが入りました」
 妻よ、許せ。俺は、夫婦仲良くDVDを見る時間を捨てて、テニスに行ってしまうのだよ。
 ゲーム大会スタートが2時10分。電話が入ったのが2時20分。それで、2時30分にはコートに立って試合をしている自分て人間としてどうよ?

 今日は、ベテランのS津さんとペアを組む。2人合わせて110歳にほとんど達しようという高年ペアだ。
 だが、その高年ペアが意外と奮戦して、5勝1敗という好成績でゲーム大会を終了。悔しいのは、ひとつ負けた相手が、いままで負けなしのY川くんのペアだということ。フルセットまでいって負けてしまったのだけれど、負けなくてもいいゲームだったよなあ、あれは。残念。

2009.5.29(金)

▼会社を出てチケットショップにまわり、タイ映画『チョコレート・ファイター』の特別鑑賞券を購入。そのままピカデリーにまわって、18:50からの座席指定入場券に交換。昔の映画館のシステムしか知らない人は、とまどうだろうなあ。
 新生ピカデリーで映画を見るのは初めてなので、メンバーカードを作ってもらう。6回見ると、入場料がタダになるらしいのだけれど、有効期限とかがあって、6回にならないうちにポイントが消えてしまうんだろうな、きっと。

 ジージャー(ヤーニン・ウィサミタナン)主演の『チョコレート・ファイター』は、予想していた以上にアクションが充実していて、100%どころでなく満足。もともとお姉ちゃんが大活躍するアクション映画が大好きなのだけれど、そのアクションが半端でなく凄いとなれば満足しないわけがない。さすがは『マッハ!』のプラッチャヤー・ピンゲーオ監督作品だけのことはある。
 クライマックスの延々と続くアクションシーン、あれだけ長く続けば一本調子になって飽きてしまいかねないのだけれど、さまざまに工夫を凝らしたアクション演出で、まったくだれることがなかった。阿部寛も存在感たっぷりでなかなかよかったぞ。ほんでもって、阿部寛の愛人役のソム(アマラー・シリポン)がこれまたいい女で、実に嬉しくなってしまう。
 それにしても、最後についているNG集の痛々しいことよ。ジャッキー・チェンの場合はもっと笑って楽しめるのだけれど、本作のNG集は笑えない。NG集は、もう少し楽しい作りにして欲しいなあ。
 いずれにせよ、DVDが出たら、きっと買ってしまうのだろう。

 ちなみに、予告編ではブルース・リーの映画を繰り返し見てヒロインが武術をマスターするという映像があったが、本編ではそれがバッサリと切られていた。どうやら、ブルース・リーの映像を使う許可が出なかったか、費用が高すぎて使えなかったということらしい。ジージャーがブルース・リーの真似をしながら闘う場面があるだけに、ちょっと残念だ。

▼『チョコレート・ファイター』の興奮冷めやらぬまま、映画館の目の前にあるゴールデン街「深夜プラス1」へ。
 先日、フラリとロン・ハワード監督が「深夜プラス1」にやってきた話に笑ってしまう。『天使と悪魔』のプロモーションで来日したついでに寄ったものらしいが、「ここにはキャメロンもよく来るんだろ」とか言いながら、たったひとりで現われたらしい。たったひとりで店内にいた祐介くんが冷や汗をかきつつ応対したらしいが、そりゃ、ビックリするよな。
 もし僕が店内にいたとしたら……ダメだ、とっさにどんな作品があったのか思い出せない。せいぜいが『スプラッシュ』と『アポロ13』しか思い出せないじゃないか。『ラブinニューヨーク』だって、『コクーン』だって、『ウィロー』だって、『身代金』だって見てるのに。いなくてよかったかもしれない。
 あとからやってきた会長相手に『チョコレート・ファイター』の話、佐々木譲さんの『暴雪圏』の帯の話、樋口明雄さんの『約束の地』の話などで盛り上がる。でもって、早めに帰ろうと思って勘定を済ませたところに『映画がなければ生きていけない』の十河進さんが登場。
「えっ、よしださん、帰っちゃうの?」の十河さんのセリフに、会長から「よしだ、もうちょっと話してけ」と言われ、再び腰を落ち着ける。
 しばらく前に十河さんが書いた原稿で、佐々木譲さんの『幻影シネマ館』という「存在しない映画」をマニアックに語った本のことを取り上げていたので、『君の夢で逢おう』という本を知ってますか?と振ってみる。「存在しない映画」を語った本としては、『君の夢で逢おう』の方が先輩格になるのだけれど、知っている人がほとんどいないからだ。案の定、十河さんは『君の夢で逢おう』のことをご存知なかった。あんな面白い本なのに…。
 そして、その『君の夢で逢おう』に刺激されて、僕は香港映画をネタに『新・君の夢で逢おう』なんてのも書いているのだけれど…。
 どこかで見かけたら買ってきて十河さんに読ませたいと思うのだけれど、古本屋で見かけることはほとんどないしなあ。

2009.5.28(木)

▼会社からの帰り道にある新刊書店で「小説推理」の喜国さんの連載を立ち読み。
 しばらく前はどこの書店に行っても見かけることのなかった「小説推理」なのだけれど、最近、この書店には必ず2〜3冊入荷するようになり、おかげで無事に喜国さんの連載を読むことができるようになった。ありがたや、ありがたや。
 喜国さんの連載、先月号でまとめに入ってきた気配があったので「そろそろ連載も終りなのだろうか」と思っていたら、今月はまたいつもの調子に戻っている。先月号の原稿は別にまとめに入っていたわけじゃなかったのか。
 でもって、喜国さんの今月の原稿、なぜか僕の名前が出てくる。「えっ、そんなタイミングでメールを出したことがあったっけ?」とか思ったけれど、本多さんの名前を出すついでにネタをでっちあげただけにちがいあるまい。
 ま、メインは島崎博さんのネタである。昨年の「島崎博さんをお迎えする会」のことなどにも触れられている。あれはとても楽しかったイベントだったけれど、そうか、あのあと台湾で島崎さんにお会いしているのか。

▼「島崎博さんをお迎えする会」と言えば、あの会に出席していた作家が立て続けに3人も亡くなられてしまった。二上洋一さん、泡坂妻夫さん、栗本薫さん。雑誌「幻影城」の関係者ということで言えば、田中文雄さんも亡くなられている。短期間の間に、よくまあこれだけ連続して訃報が届くものだと、いささか暗然たる気分だ。

▼栗本薫について、いわいさんが「才気走ったストーリーテラーとしては一級でした。オリジナリティーは薄いですが、自身に思い入れがある誰かの作品に触発されたものは自己流にとりこんで良い作品となっているように思います。」と書いているのが、実に当を得ていると思う。
 僕は、その「オリジナリティーの薄い才気ばしった作風」があまり好きになれなかった。うまく説明できないのだけれど、いい題材に飛びつき、なおかつその題材の料理の仕方がうまいのに、安易で浅いという印象がつきまとってしまっていた。才能がありすぎたのかもしれない。

▼日本の古本屋の仕様が大幅に変わってしまったので、「日本の古本屋検索ソフト」の方も大幅にてこ入れをした。前と違ってJavaScriptを使われてしまったのでIEコントロールにえらく苦労させられたけれど、そういったことを教えてくれるサイトで質問をして、なんとか仕上げることができた。
 よろしければ、新しいバージョンをダウンロードしてご利用ください。

 ついでに、川口市のテニスコートの空き状況をチェックしてくれるというプログラムも作ってみた。自分的にはけっこう便利かもしれない。
 さらに埼玉県営のテニスコートをチェックするプログラムも作ろうとしたのだけれど、こちらはスタイルシートをがんがん使ったホームページだったので、まったく歯が立たなかった。うーん、スタイルシートとかって、どうやってコントロールしたらいいのだろう?

2009.5.27(水)

今野敏『琉球空手、ばか一代』集英社文庫を読了。
 琉球空手に関する蘊蓄をちりばめながら、空手にのめり込んだ日々のあれこれを綴る自伝エッセイ。
 これを読んで、今野敏に関するイメージがガラリと変わった。もっと、豪放磊落なバンカラ派かと思っていたのだけれど、けっこう真面目な青年だったのですね。
 なんか、今野敏の人生って、思っていたのと違う形で空手が日本に広まっていくことに焦燥感を覚えながらも、時代の流れにいかんともしがたく呆然とする船越義珍の人生に重なっていくようで面白い。もしかすると、『義珍の拳』はある部分では、著者が自分の人生を重ね合わせて書いた小説だったのだろうか。自分の思う空手を自分の思うように追及しようと思っていたのに、いつの間にかあちこちで空手の指導に東奔西走しなければならなくなって呆然とする著者の姿が、船越義珍に重なっていくではありませんか。
 それにしても、今野敏、エッセイもなかなか軽快で楽しいではありませんか。小説すばるの元編集長Y氏(北方謙三担当の山田さんですね、これ)とのやりとりも快調だ。
 いやあ、いまや、武術に関する本だったらなんでも面白く読めてしまいそうな気がしている私なのでありました。

2009.5.26(火)

今野敏『義珍の拳』集英社文庫を読了。
 夢枕獏の『東天の獅子』を読んで「沖縄の手(ティー)って凄いかもしれない。もっと、そのあたりについて知りたいぞ」などと思っていたら、まさにこの小説がその「手(ティー)」についての物語なのであった。
 著者の今野敏は、『隠蔽捜査』で警察小説の書き手としてブレイクした小説家という印象が強いが、実際に「空手道今野塾」という道場を主催している武術家であり、姿三四郎のモデルとなった西郷四郎を主人公にした『山嵐』、合気道の始祖である武田惣角を主人公にした『惣角流浪』といった武術小説を書いてきた作家でもあるのだ。『山嵐』『惣角流浪』については、面白いのだけれど、書き込み不足という印象がいなめず、物足りなさが残ってしまった。しかし、『義珍の拳』は『山嵐』『惣角流浪』に比べて厚みがあり、たっぷりと書き込みがなされている。それでも、もっと読みたい、もっと読みたいと思ってしまう。こればっかりは、面白い小説に出会ってしまった時の常の反応なので、仕方がないのだけれど。
 本書の主人公、富名腰義珍(のちに船越と改名)は、沖縄の「手」を「空手」として日本に普及させた人物である。その義珍の修行時代から晩年までを悠揚迫らぬ筆致できっちりと描いている。しかも、「手」というものがどういう武術であるのかということも、武術家ならではの視点から実に魅力的に描いてくれている。知りたかった題材であるだけに、夢中になって読んでしまった。でもって、「そうかあ、ここにも嘉納治五郎がからんできたかあ」なんて部分で喜んでしまったりして…。
 今野敏さんは昨年の日本冒険小説協会の全国大会にいらっしゃって、その時に『山嵐』にサインをいただいたのだけれど、またいらっしゃらないかなあ。今度は、武術に関する話を、いろいろとうかがってみたいものだ。

▼会社帰りに新刊書店に寄って、1冊購入。
『琉球空手、ばか一代』今野敏(集英社文庫/再版)500円
 そういえば、今野敏の武術関連のエッセイが出ていたよなと思い出して、さっそく購入した次第。帰りの電車で読み出したのだけれど、『義珍の拳』に続いて読むのが正解。『義珍の拳』で沖縄空手に関する基礎知識を身につけて読むと、理解がしやすいのだ。
 くう、武術関連の本は、小説もエッセイもなんでも面白いぞ。

2009.5.25(月)

▼予定していた仕事が早めに仕上がってしまったので、3時過ぎからちょいと午後半休をとって「新橋古本まつり」を覗きに行ってみる。特に掘り出し物があるとも思えないのだけれど、このところ古本市らしい古本市を覗いていないので、無性に覗きに行きたくなってしまったのだ。
 端の棚からじっくりと覗いていって、たっぷりと時間をかけてひとまわり。で、買った本はというと、たったの1冊。
『さらば麗しきウィンブルドン』深田祐介(文春文庫/初版)100円
 ま、そんなもんだよね。随分と長いこと探していた本だし、久しぶりに古本市気分も味わえたので、とりあえずは満足なのさ。隣に、上前淳一郎の『やわらかなボール』文春文庫もあって、これまたずっと探していた本なのだけれど、こちらは友人が見つけて送ってきてくれることになっているのでスルーする。

▼蕨で途中下車して旭書房をチェック。
『偉大なる夢』江戸川乱歩(講談社江戸川乱歩推理文庫/初版)300円
『大バカ探偵はくち小五郎@』赤塚不二夫(曙出版/初版)200円

 おおっ、ついに講談社の江戸川乱歩推理文庫が揃ったぞ。なぜか、『偉大なる夢』だけがずっと見つからないでいたのだ。すでに光文社文庫版江戸川乱歩全集の刊行によって、いっときの高値のつかなくなった叢書であるのだけれど、それでも『偉大なる夢』だけはぜんぜん見かけなかったのだ。ああ、ありがとう>旭書房。
 『はくち小五郎』は、通常であればパスした本なのだけれど、たまたま某氏がMYSCONのオークションで落札したという日記を読んだばかりだったので、つい手を出してしまったのだった。まあ、200円ならぜんぜん安いんだけどね。
 それにしても旭書房、相変わらずレアマンガがむちゃ安だぞ。

2009.5.24(日)

▼朝から雨が降っている。足立区にある舎人公園で9時からテニスの予定が入っていたのだけれど、これでは中止だな。などと思っていたら、主催者からメールが入る。
「7時半現在、東京の天気は霧雨。8時には決定するので、支度だけはしておいてください」
 おおっ、やる気まんまんだよ。
 そして、8時に入ったメールがこれ。
「小さい雨は気にしない…。いったん行きます。参加・不参加は各自の自由判断ですが、出欠の意思だけは8時半前にメール連絡願います」
 おお、やるのか。けっこう降ってるんだけど。思わず「わかちこ、わかちこ」と呟きながら、テニスバッグに着替えを入れて家を出る。さすがに雨の中をジョグ之助で出かける根性もなかったので、嫁さんに了解を得てクルマで出かける。ジョグ之助の時に比べて、クルマだと速いなあ。
 
 小雨の中でテニス。途中、けっこうな降りになったり、ほとんどやんでみたりの繰り返し。
 高校2年の女の子2人をまじえて、まずは基本練習(このメンバーでのテニスは、基本練習をしっかりやるので、基本のなっていない僕としてはとっても助かる)。
 天気が天気なので、いつまで続けられるか分からないので、早めに試合形式での練習をスタート。
 僕は高校生の女の子とペアを組んで、同じく高校生の女の子と組んだIくんと対戦。
 この高校生の女の子が2人ともとっても上手で、圧倒されてしまう。特に両手バックハンドが強烈で、バックハンドの苦手なこちらとしてはそのバックハンドを教えてもらいたいくらいだ。でも、おじさんにはおじさんなりの姑息なワザがあるのだよ。何度かネット際にポトンと落とすドロップショットでポイントを奪う。
 
 途中、嫁さんから電話。娘を目医者に送らなければならないので、早めに帰れないかとのこと。当初の予定では9時から13時までの4時間となっていたが、この天気では2時間で切り上げるしかないだろうと思って了解する。ところが、その後で雨は小止みになってしまい、予定通り13時まで続けることに。こちらは仕方なく11時で切り上げて引き上げることにする。うーん、残念。
 
▼帰宅した足で、そのまま娘を目医者まで送る。どうやら、ものもらいができていた模様。
 
▼午後3時からもテニスコートがとれていた。金曜日にネットでチェックしたら、キャンセルが入ったらしく、県民健康福祉村のテニスコートに空きがあったのだ。それを確保して、子どもたちとテニスをすることになっていた。
 しかし、午後になっても雨があがる気配はなく、これはキャンセルの連絡を入れるしかないかなと思っていたのだけれど、次第に雨が小降りになってきて、息子も「この程度ならやろうぜ」と言う。ものもらいでコンタクトを使えない娘はパスということで、息子とふたりで県民健康福祉村に向かう。
 受付で「雨がひどくなってきても、払い戻しはできませんけど」と言われたが、かまわず受付を済ませると、その瞬間にパーッと明るくなって日が差してくる。おおっ、お日様が出たよ。なんという、見事なタイミング。
 コートに出ると、8面あるコートに僕と息子の2人だけ。なんと、貸し切り状態だ。
 思わず缶コーヒーのCMの真似をして叫んでしまう。
「贅沢だあ!」
 
 久しぶりにテニスをする息子は、最初のうちは調子が悪かったが、すぐに本調子を取り戻してくる。さすがは若い。
 しかし、こっちだってダテに週末のたびにテニス三昧をしているわけではないのだ。
 しばらく打ち合って体が温まったところでシングルスのゲームをスタート。
 最初のうちは楽勝ペースでゲームが進行する。ところが、こちらが疲れてくるのと、息子の調子があがってくるのとが同時に進行するので、だんだんと苦しくなってくる。5−0まで行ったところで2つ続けてとられて5−2。しかし、なんとかそのあとのゲームをとって6−2で勝ち。
 ちょっとひと休みしてからもうひと勝負。残り時間は45分。
 これがきつかった。息子の調子があがってきたために、簡単にゲームをとらせてくれない。それどころか、押され気味の展開となってしまう。結局、5−4でこちらが勝っているところでタイムアップ。ううっ、45分かかっても1ゲーム終わらなかったよ。
 はあ、疲れた。でも、久しぶりにテニスをした息子の「楽しかったあ!」って表情で疲れも吹き飛ぶよね。

2009.5.23(土)

▼例によって例のごとしのテニス三昧の土曜日。
 午前中はいつものレッスン。最近、このクラスのレッスンを受けていて、緊張感がまったくないことに気がついてしまった。本気にならなきゃって気持ちになれないのだ。そろそろ上のクラスへ移行する潮時かも知れない。
 午後はお楽しみのゲーム大会。今日は、さいたま市の大会でペアを組んだSさんがやってきてペアを組む。スクールの生徒じゃないと参加費が高くなってしまうのだけれど、こうして外部から参加してくる人も少なくない。天気を気にせずに、3時間半弱、試合をたっぷりとできるというのがいいらしい。
 他のテニススクールでは、土曜日の午後にレッスンを入れないというのが信じられないらしい。

 インドアのカーペットコートが初めてというSさんは、最初のうちは物珍しそうにしていたけれど、3試合も終わったあたりで完全にバテバテとなってしまう。まだまだ半分も終わってないよ。
 今日は気温が高いために、なおさら疲れるのが早い。冷房が入っているとはいえ、うちのインドアコートは天気のいい日には異様に内部の温度が高くなるのである。
「なにこれ? 毎週、こんなことやってるの?」
 そうだよ。多いときには10試合ぐらいやることもあるからね。
 今日はけっきょく8試合こなして、4勝4敗。とりあえず、負け越しは避けられたね。

▼ハードディスクレコーダーに子どもやら嫁さんの録画したアニメがごっそりと溜まっているのだけれど、なんとなく時間が空いたので『シャグリ・ラ』を第一話から見てみる。
 けっこう面白いのだけれど、炭素市場などの設定がいまいち分かりにくい。これは、きっと原作を読んだ方が面白いのだろうな。でも、とりあえず第三話まで見てしまう。

大宮薪能を見に行っていた嫁さんが、予定よりずっと早い時間に帰ってくる。どうしたのかと思ったら、雨が降ってきたために、1曲目だけであとは中止になってしまったのだとか。最初から雨が降っていれば屋内のホールでの開催となったのだけれど、いったん始まってからの雨だとそのままおしまいとなってしまうのだそうだ。
 7000円の入場料でこれはきついよなあ。仕方ないとはいえ、多少は「金返せ!」と言いたくもなるぞ。
 高い入場料を払ってボクシングを見に行って、始まるなりノックアウトで終了ってこんな気分なのかな。


2009.5.22(金)

リチャード・マシスン『不思議の森のアリス』論創社Dark Fantasy Collectionを読了。
 残念ながら、どこかで読んだことのあるような作品ばかりが収録されている。リチャード・マシスンの短編集を出すのだったら、まだ未訳の作品があるだろうと思うのだけれど。また、『13のショック』を読んだ中学生の頃に比べてこちらもすっかり悪ずれしているので、いまさらショックを受けるほどのインパクトもなかった。それでも、「二万フィートの悪夢」あたりは何度読んでも面白い。

▼会社帰りに新刊書店に寄って1冊購入。
『義珍の拳』今野敏(集英社文庫/初版)720円
 琉球空手を日本本土に伝えた男の物語。楽しみだ。


2009.5.19(火)

▼会社帰りに新刊書店に寄り、待ちに待った『しゃにむにGO』の第31巻と第32巻とを購入。
 ずっと楽しみに読んでいたテニスマンガが、ついに完結で、その完結編を含む最終刊が2冊同時に刊行となったのだ。なんで2冊同時刊行になったかというと、物語のクライマックスとなるインターハイの決勝戦を、一気に読んでもらいたかったからなのだという。これは、実に正解。中途半端なところで次の巻まで待たされてフラストレーションを溜めるより、一気に読むことでクライマックスの盛り上がり、感動がさらに高まった。
 ああ、終わっちゃったよ。大好きな作品だったのに、ついに終わってしまったよ。もう、こいつらの新しい物語を読むこともなくなっちゃうんだな。
『しゃにむにGO(31)』羅川真里茂(花とゆめコミックス/初版)420円
『しゃにむにGO(32)』羅川真里茂(花とゆめコミックス/初版)420円

北原尚彦『古本買いまくり漫遊記』本の雑誌社を読了。
 いったいこの人は、古本のためだったら、どれだけの距離を歩き通すことができるのだろうか? そのことが、真っ先に気になってしまった。だって、この歩行距離、半端じゃないよ。
 で、読んでいる途中で、「ああ、この部分にコメントをつけたいぞ」と思うことがたびたび。ブログに書かれた文章だったら、あれこれコメントを書き込んで、著者と楽しいやりとりができただろうにと、そんなことを思ってしまった。「ああ、その本、僕も探してるんです」とか、「その古本屋は僕のなわばりなんですけど」とか、「その本、僕も欲しいけれど、どうぞ遠慮なく自分の書棚におさめてください」とか。
 僕には、世間がまったく相手をしないようなろくでもない本を買って喜んでしまうという困った習性があるのだけれど、その点に関しては北原さんの方がはるかに上を行っているので、ちょっとは安心してしまう。もっとも、北原さんはそれをこうやって原稿にして元をとっているのだけれど、僕はただ単に生活空間を脅かすことにしか使っていないので、完全に僕の負けなのだよなあ。
 何ヶ所かに僕の名前も出てくるのだけれど、知らない人が読んだら僕のことをよっぽど濃い人間だと思ってしまうのだろうなあ。そんなことはないのだけれど。


2009.5.18(月)

佐々木譲『暴雪圏』新潮社を読了。『制服捜査』の川久保篤巡査部長が再び登場する長編小説である。
 川久保巡査部長の勤務する駐在所のある志茂別一帯を、強烈な雪嵐が襲う。湿った重い雪が大地に吹き荒れ、交通は途絶し、外を動き回ることすら不可能になる暴風雪。
 暴力団組長宅を襲って金庫の現金を奪った犯人、不倫の相手を殺そうと決意した人妻、職場の金を持ち出して逃げようとしていた男、義理の父から逃げ出すために家出をしてきた少女、それぞれの事情を持った者たちが町外れのペンションに辿り着き、猛吹雪によってそこに閉じ込められる。そして…。
 などとストーリーを紹介すると、ひとつのペンションに舞台を限定したグランドホテル形式のサスペンスかと思われるかもしれないが、実はペンションが舞台の中心となるのは3分の2を過ぎてから。それまでは、そこに至る経緯や、事件を追う警察の捜査などが丁寧に描かれていく。いくつもの事件、事情を平行して描いていき、やがてそれが雪に閉ざされたペンションに収束していくのだ。
 自然の猛威の描写が圧倒的で、北海道の冬というのはこんなにも凄いのかと、驚かされる。いやはや、その描写力の迫力よ。事件を追いかけようにも追いかけることができず、事故にまきこまれた人間を助けようにも助けられないという情景が実にリアルに描かれていく。このあたりの描写力は佐々木譲の真骨頂であろう。グイグイと読まされてしまう。

 しかし、帯に書かれていることはほとんど詐欺と言ってもよい。よくまあ、これほどむちゃくちゃな帯を作ったものだと呆れ返る。書かれていることのひとつひとつは嘘ではないのだけれど、そこから想像される小説とは、まったく内容が違っているからだ。
「暴走を始めた殺人犯−−応援は、来ない。」
「咆哮する雪嵐、次々と麻痺する交通網。氷点下の密室と化したペンションに逃亡者たちが吹き寄せられた。」
「『制服捜査』の川久保篤巡査部長極限の決断!」
「川久保巡査部長、そばにいたら応答してください。いますか。どうなっていますか……」
「最大瞬間風速32メートル。十勝平野が十年ぶりの超大型爆弾低気圧に覆われた日の午後、帯広近郊の小さな町・志茂別ではいくつかの悪意が蠢いていた。暴力団組長宅襲撃犯、不倫の凄惨を決意した人妻、冴えない人生の終着点で職場の金を持ち出すサラリーマン……。それぞれの事情を隠した逃亡者たちが辿りついたペンション・グリーンルーフで、恐怖の一夜の幕が開く。すべての交通が遮断された町に、警察官は川久保巡査部長のほかいない−−。」
 帯に書かれている文章はこういったもので、そのひとつひとつは確かに嘘ではない。しかし、これを読んでペンションに閉じ込められたメンバーの中に川久保巡査部長がいないどころか、最後まで川久保巡査部長がペンションに入りもしないとは誰も思わないのではないだろうか。
 「川久保巡査部長、そばにいたら応答してください。いますか。どうなっていますか……」という文章を読んで想像するであろう情景と、小説を読んで実際に出てくる情景との落差に愕然とすることだろう。おそらくは緊張感あふれるサスペンスフルな場面を想像するのではないかと思うのだけれど、小説の中でこの文章を見つけた時にはあまりのことに呆れ返るに違いない。
 「川久保篤巡査部長極限の決断」にしても、小説のどのあたりで出てくるのかを知ったらびっくりすることだろう。
 これから読む人のためにあからさまには書かない方がいいと思うのだけれど、この帯は、本を買わせるために、わざと小説の内容を勘違いさせるように作られているとしか言い様がない。
 帯にはさらに「超弩級の警察小説」というキャッチフレーズが使われているのだけれど、警察の捜査に重点を置いたわけでもないこの小説を「警察小説」とは呼ばないのではないだろうか。
 いやはや、凄い帯もあったものだ。


2009.5.17(日)

▼朝から雨がけっこうないきおいで降っていた。さて、今日は試合があるのだろうか?
 そう、今日は春季のさいたま市民ダブルス大会の当日なのである。
 ま、普通で考えたらこれだけ降ればテニスをすることはないのだけれど、テニススクールのコーチから「よほどの大雨でないかぎり、中止にはならないと思った方がいい」と言われていたのだ。
 しかし、これだけ降っていれば、さすがに試合はないよなあ。
 でも、自分ひとりで出場するシングルスとは違うので、とりあえず岩槻文化公園に向かうことにする。車を運転しながら「どうせ中止になるのに、この雨の中、なんで運転してるんだろうね」などと自分にツッコミを入れる。
 会場に着いてもけっこうな雨が降っている。受付はいまだ設置されておらず、大会スタッフが実施すべきかどうかを協議している最中だった。できれば中止にして欲しい。雨の中で試合なんかしたくないし、僕がいつも使っているラケットには水に弱いナチュラルガットを張ってあるので、こういう天気では使うことができないのだ。
「天気予報によると、これからさらに雨風が強くなるということだから、延期にしましょう」と決まり、他の会場にも「中止ということで」と連絡を入れる。
 ところが、連絡を入れた他の会場から「こちらは雨がやんできました。もうやる気満々です!」と言われ、また協議のやりなおし。で、「途中で雨風が強くなれば中止もありえますけど、とりあえずスタートすることにしましょう」ということになってしまう。
 まわりを見回すと、まさかやると思わずに来なかった選手が多かったようで、めちゃくちゃ選手が少ないんですけど。
 中には延期になった試合がいつになるのか、それを確認するためだけに普段着で来ていたペアもいて、試合をすると聞いて愕然としていた。ぜんぜんテニスの支度をしてきていなかったのだ。
 受付を済ませた時点で、僕たちの1回戦の相手は来ていなかった。2回戦も相手もいない。3回戦の相手となるブロックにも来ている選手がいない。ということは、このままだと1試合もしないうちに4回戦進出って事態もあり得るってことですか? それって、ひとつも試合をしないうちに準決勝ってことなんですけど。
 ところが、直前になって相手ペアが登場。うーん、残念(笑)

 試合の直前になって雨がやむ。よかった。雨が降っていると、メガネに水滴がついて、とってもやりづらいのだ。
 雨の日用の予備のラケットをとりだして、試合開始。このラケット、いちばん安いガットを張っているので、すっごくやりにくいんですけど。
 まずは、僕のサーブから。しょっぱなのこのサービスゲームを落とす。まだ体が暖まっていないせいもあって、サーブに威力がない。また、ボヨヨンガットのせいでボールに回転がかからず、エンドラインをオーバーしてしまう。
 続くゲームをブレイクバックして、1−1とする。
 そこから、一進一退のゲーム展開となる。実力としてはほぼ同程度。ただし、僕の方はダブルスのペアを組んでいるS氏とはほとんど一緒の練習をしていないというハンデがある。なんたって、彼と一緒に練習するのって、1年間に2〜3回程度だもんなあ。この半年ほど、一緒の練習をしたっけか? それでペアを組んで大会に出るってのが大胆ではあるのだけれど。
 1−3で僕のサービスゲーム。サービスエースを連発して危なげなくゲームをゲット。
 ボヨヨンガットでも、なんとかスライスサービスが決まってくれる。
 2−3から2−4、3−4、3−5とやや押され気味にゲームが展開し、またしても僕のサービスゲーム。ここで落としたら負けという場面で、サービスエースを4本連続して4−5。うーん、サービス頼みのゲーム展開じゃ勝てないぞ。
 で、続くゲームを落として4−6で敗退。うーん、今回は1勝ぐらいできるんじゃないかと期待していたのだけどなあ。まだまだ修行不足だ。

▼試合が終わったところで、チームの仲間が出場している他の会場にまわると、残念ながらそちらもちょうど初戦で負けたところだった。そちらも来ていなかった選手が多く、なんとその初戦が第3回戦だったのだという。勝ってれば準決勝だったのに(笑)
 さっきまで一緒だったS氏から「相手ペアが2回戦を勝ち抜いた」とメールが入る。おお、次の試合も見ていたのね。

▼帰宅して川口市長選挙に行く。自民&公明が嫌いとなると、共産党系の立候補者に入れるしかないという面白みのない選挙。これで共産党系の候補が競っているというのだったら投票のしがいもあるのだけれど…。

▼DVDを借りてきて、嫁さんと一緒に韓国映画『カンナさん大成功です!』を見る。
 超肥満のバックシンガーのカンナさんが全身整形手術でスマートな美人に生まれ変わるという物語。お話そのものはたいしたことはないのだけれど、主役のキム・アジュンのコメディエンヌぶりが愛らしくて、それだけで楽しくなってしまう。また、コンサートなどでの歌の場面が見ていて楽しいのもひろいもの。アベ・マリアの歌の場面が特にいいなあ。

▼続いて『超劇場版ケロロ軍曹』を見る。しょっぱなに「マクロス」「宇宙船艦ヤマト」がさりげなく登場したかと思うと、思いもよらない場面で「アキラ」が登場したり、クライマックスでは臆面もなく「ガンダム」をやってくれて、けっこう楽しめちゃいました。
 いいのか、50才を過ぎて『ケロロ軍曹』で喜んでいて。


2009.5.16(土)

▼いつもと同じ土曜日であります。午前中はテニスのレッスン、午後はお楽しみのゲーム大会。一日中、テニススクールで過ごしたのでありました。
 午後のゲーム大会は参加者が12名。コートが3面あって参加者が12名でダブルスゲームをするということは…ひとりったりとも休んではいけないということなのですね。
 ひたすらゲームを繰り返しているうちに、さすがに「勝とうと負けようと、もうどっちでもいいやあ」という投げやりな気持ちになってしまう。結果、4勝5敗で負け越し。最後は疲れ果てて、ほんと、負けたって気にならなくなってしまう。

▼午前中のレッスンと午後のゲーム大会の間に、ジョン・ウー監督の『狼/男たちの挽歌・最終章』を見る。
 この作品を最初に見たのは、映画祭で上映された時だった。チョウ・ユンファ、ダニー・リー、サリー・イップといった名前は当時でもきっちり把握していたが、ケネス・ツァン、チュウ・コン、シン・フイオン、ウォン・クォンルンといった名前はまだまだ把握していなかった。まだそこまでマニアックに香港映画を把握することのできなかった頃だった。
 最初に見た時には、最後の銃撃戦に対して「さすがにやりすぎ!」という印象を持ったのではなかったか。でも、いまでは「おおっ、さすがはジョン・ウーだあ!」と思うのだから、映画の見方というのも、監督のクセなどを知るのと知らないのとでは随分と違うものなのだな。
 それにしても、サリー・イップの歌声のなんと魅力的なことか。この人が映画に出なくなってしまったのは、本当にもったいない(などということを書いていたら、今度は『鉄甲無敵マリア』を見たくなってきたぞ)。


2009.5.14(木)

大野茂『サンデーとマガジン 創刊と死闘の15年』光文社新書を読了。
 少年サンデーと少年マガジンが創刊50周年を迎え、創刊時の互いの探り合いやその後の熾烈な競争ぶりは、NHKではドラマ仕立ての番組に仕立て上げられ、カンブリア宮殿でもとりあげられた。本書はその活字版と言えるわけだが、テレビに比べて情報量が格段に多いので、こちらの方がたっぷりと楽しめる。
 僕は1958年生まれであるので、その翌年に創刊されたこの2誌を最初から読んでいたわけではないが、かなり初期の段階から夢中になって読んでいた世代ではある。子供の頃はマンガばかり読んでいて、親や親戚からは「マンガ博士」と呼ばれていたりしたのだけれど、それは僕と同世代であったならみんな同じなのではないだろうか。つまり、マンガと一緒に育った世代なのだ。
 それゆえに、「少年サンデー」「少年マガジン」に対する思い入れのたっぷりとある世代である。特に「巨人の星」「あしたのジョー」「空手バカ一代」「愛と誠」といった梶原一騎の洗礼を浴びて、どっぷりと「少年マガジン」にのめり込んだ世代なのだ。
 そういう世代である以上、この本が面白くないわけがない。かなりディティールに踏み込んだ本ではあるのだけれど、もっともっとディープなところまで踏み込んで読ませて欲しかったと思うくらいだ。
 それにしても、「少年サンデー」「少年マガジン」「少年ジャンプ」に比較すると、「少年キング」「少年チャンピオン」というのは、日陰の存在なのだなあ。僕がいちばん夢中になって読んだのは「少年キング」なので、誰か少年画報社を題材にしたノンフィクションを書いてくれないものか(ちなみに、「少年キング」に夢中になる前に読んでいたのは月刊の「少年画報」だったりする)。


2009.5.13(水)

福元一義『手塚先生、締め切り過ぎてます!』集英社新書を読了。
 著者は、手塚治虫の元担当編集者で、いったんマンガ家として独立するが、やがて手塚プロに入社してチーフアシスタントとなった方。その著者が、常に近くから見ていた手塚治虫の様子を綴った本。もともとは、手塚治虫ファンクラブの会報に連載されたものであるらしい。現場にいた人間ならではのエピソードがたっぷりと紹介されている。
 やはり圧倒されるのは、手塚治虫の仕事量のものすごさだ。半端でない量の仕事を長年にわたって続けて、なおかつまったく枯れなかったのだから、その点でも手塚治虫は天才だったのだろう。
 ページ数的には物足りないのだけれど、読み始めたら一気読みの1冊でありました。


2009.5.11(月)

宮本昌孝『海王(上下)』徳間書店をようやく読了。面白いのにサクサクと読めず、3週間ほども持ち歩いてしまった。ゴールデンウィークの間も自宅で読もうとしてはいたのだけれど、布団に寝っ転がって読んでいると、なぜか睡魔に襲われて読んでいられなかったのだ。おかしいなあ、面白かったのに。
 主人公は足利義輝の遺児・海王(ハイワン)なのだけれど、それ以上に織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった人物が非常に魅力的に描かれていて、そっちの方がこの小説の本領なのではないかとすら思えてしまう。このキャラクター描写力は凄いな。
 それに比べると、主人公はあまりにも真っ当すぎて、脇役に負けてしまっているかもしれない。
 ストーリー的には、偶然の出会いが多すぎるのが気にはなるものの、そこのところは「そういう小説なのだ」と割りきって楽しむべきなのだろう。

▼会社の帰りに新刊書店に寄って2冊購入。
『サンデーとマガジン 創刊と死闘の15年』大野茂(光文社新書/初版)945円
『手塚先生、締め切り過ぎてます!』福元一義(集英社新書/初版)735円
 この厚みでこの値段はちょいと高いんじゃないの。


2009.5.10(日)

▼スクールのAさんが主催する舎人公園でのテニス練習会に参加して、4時間みっちりテニス。
 参加者は中学生の女の子から超ベテランのおじさんまでレベルはさまざま。それだけに、日頃の練習ではおざなりになっている基本的なプレイをじっくり再確認できるのがありがたい。それに、スクールのコーチよりもAさんの方がよっぽど丁寧に見てくれる。うちのスクールはあれこれうるさいアドバイスをするよりも、「レッスン時間を楽しく過ごしていってくださいね」というのが基本スタンスになっているので、もっとうまくなりたい僕なんかにすると内容が物足りないのだ。
 特に苦手としているバックハンドのアドバイスがありがたい。変なくせがついてしまっているので、いちどアドバイスを受けたぐらいですぐにうまくなったりはしないのだけれど、どこが悪いのかということはとりあえず分かった。しばらく、それを直すように気をつけながら練習をすれば、多少はマシになるのではないだろうか。

 Aさんの知り合いのサークルが近くのコートにいて、そちらではひたすら試合をしているので、初級レベルの方がこちらに基礎の練習にやってくる。回転をかけない返しやすいボールを心がけて、ラリーの相手を勤める。
 その代わりに、交代でダブルスの試合をやりにそちらのサークルに参加させてもらう。
 2試合参加して、1勝1敗。年配の方が多く、自分もまだまだテニスができるのだなとちょっと安心する。

 2時間ほどたったところに、鳩ヶ谷市の大会に行っていたはずのIくんがやってくる。
「初戦で負けちゃいましたよ」
 続いて県大会に出ていたはずのKさんがやってくる。
「初戦で負けちゃいましたよ」
 鳩ヶ谷の初戦と、県大会の初戦じゃまったく意味が違うのだけれど、同じような感じで登場するのがおかしい。

 5月にしては、やたらと日差しが強い。顔、首、腕に日焼け止めをしっかり塗る。しかし、あとからあとから流れてくる汗をタオルでぐいぐいぬぐってしまうので、日焼け止めも拭き取られてしまうんだろうなあ。女性は化粧をしているので、男みたいに顔をぐいぐいと拭くわけにはいかないので大変だ。

 来週も9時から1時までコートを使えることになっている。
「僕はさいたま市の大会がありますから」
「そんなこと言わずに、初戦で負けてこちらにまわってきてください」
 せめてひとつは勝ちたいと思っているのに、不吉なことを言わないでください。

▼夕方から、子どもたちを連れて、久しぶりに嫁さんの実家に顔を出す。
 そして、遠慮なくバクバクと食べまくる。

 息子がノートパソコンに入れた山の写真を見せて、あれこれ説明する。義母は多少心配そうにしながらもひとつひとつうなづいて説明を聞いている。
 10メートル先も見えないようなガスにおおわれた時の話が面白かった。
「上の方からウワーッて声が聞こえてきて、なんだろうと思っても、ぜんぜん見えないんですよ。そしたら、すぐ横をおじいさんとおばあさんがコロコロコロコロって転がっていって、すぐに下の方に見えなくちゃっちゃった。ダイジョーブかなあって思っていたら、ガスが晴れてきて、下の方からまたおじいさんとおばあさんが登ってくるのが見えて、ああダイジョーブだあって」
 息子たちも雪の上を100メートルぐらい滑って降りる練習なんかもするらしいのだけれど、ちょっと油断すると苦労して登った距離をそうやって滑り落ちてしまうのだという。本当か? 大丈夫なのか、そんな調子で転がり落ちたりして?

 寿司やらサシミやらをごっそりと食べて、アイスクリームも食べて、その上帰宅してからデザートも食べたら、深夜になって腹が痛くなりトイレに通うことに。さすがに意地汚く食べ過ぎた。


2009.5.9(土)

▼土曜日に関しては、もう日記を書くまでもなく毎週おんなじだ。午前中はテニススクールで90分のレッスンを受けて、午後は再びテニススクールでお楽しみのゲーム大会が200分。約5時間のテニス三昧。

 午後のゲーム大会では、川口市の大会が終わったので、しばらくペアを組んでいたIくんとのペアを解消し、Mさんとペアを組む。Mさんとペアを組むのは初めてだ。僕よりは上手だけれど、ダントツにうまいというわけではないので、ペアを組むのにちょうどいいかもしれない。
 結果は6勝2敗。先週までペアを組んでいたIくんには勝てたし、川口市の大会で準優勝したTさんにも勝てたので、けっこう満足度が高いぞ。


2009.5.7(木) 

▼ゴールデンウィークが終わったと思ったら、そのしょっぱなから通勤電車のトラブルで延々と電車の中に閉じ込められてしまう。出社前に会社近くのドトールコーヒーで30分の読書を楽しむはずが、その30分をみごとに身動きならぬ満員電車の中で過ごすことになってしまう。もちろん、読書などできず。
 で、始業時間ぴったりに会社に到着してしまうというのも、なにやら腹立たしいなあ。

▼会社帰りにいつもの3冊200円の古本屋。
『別冊本の雑誌B ブックカタログ1000 PART2』雑誌(本の雑誌社/初版)100円
 こないだ、「別冊本の雑誌」の@とAを買ったばかりなので、これでBまで揃ったことになる。もしかすると、3冊ともダブリであるという可能性もあるのだけれど。

▼ヤフーオークションで落札した本が届く。
『河童の源四郎』栗田信(文芸評論社/初版)1600円
 なかなかの美本である。とりあえず、栗田信の本が1600円なら文句はないのではないでしょうか。


2009.5.6(水) 

▼今日は特に予定もなく、のんびりと過ごす。
 午後は嫁さんと古本屋へ。例によって例のごとく、「ほんだらけ 越谷蒲生店」へ。
 買ったのはこの2冊。
『不思議の森のアリス』リチャード・マシスン(論創社/初版)400円
『世界を投げる柔道』平野時男(角川書店/初版)400円
 リチャード・マシスンの『不思議の森のアリス』は、出た時に「おっ、マシスンの本が出た!」と思ったはずなのだけれど、いつの間にかこのような本が出ているということはきれいさっぱり記憶から抜け落ちていた。おかげで、「へえ、こんな本が出ていたなんて、知らなかったよ」などと思いながら購入。アホである。
 『世界を投げる柔道』というのは、初期の講道館の話らしい。ちょっと楽しみだ。
 他に、日影丈吉の『市民薄暮』があって、買うべきかどうかけっこう迷ったのだけれど、買ったところで本棚に埋もれるだけなので、きっぱりと諦める。本を置く場所さえあれば、遠慮なく買う本なのだけれどなあ。


2009.5.5(火) 

▼本日はテニススクールでのバーベキュー大会に参加。10時から16時までの6時間、テニスを楽しみつつ、スクールの中庭でバーベキューを囲んで飲み食いできるというイベントがあったのだ。
 参加者は20名で、男女がほぼ半々だったので、ミックスのペアを組んでダブルスのゲームを繰り返す。気心の知れた参加者が多かったので、和気あいあいとゲームを楽しむ。
 途中からコーチ同士のペアに挑戦するというコーナーが始まり、繰り返し挑戦するのだけれど、さすがになかなかポイントをとることができない。それでも1度だけ、僕のサービスでポイントを稼いで1ゲームを奪うことができた。やったね。
 女性の場合、後ろの壁に直接ぶつからないかぎりOKという特殊ルールを採用した結果、大爆笑の展開となる。身に付いた習性で、大きくアウトしたボールを見逃そうとしてしまうのだ。

 バーベキューでは飲みたいビールをほんのちょっとで我慢しておく。ここで飲んでしまうと、テニスの方が億劫になってしまうのは目に見えているからだ。それでも、女性陣は遠慮なく飲んでいたりするのだからたいしたものだ。
 みんなが肉を食べ続けている間に、Tさんを誘ってシングルスの勝負。うわっ、ほんのちょっとビールを飲んだだけなのに、動きがおかしいぞ。車で来ていてまったくアルコールを飲んでいないTさんはいつもより好調で、けっきょく3−3で引き分けたところでおしまいとする。ううっ、疲れた。
 また、中庭に戻ってバーベキュー。疲れすぎてあまり肉が食べられないぞ。
 そして、一足先にコートに戻って、全力サーブの練習。ぜんぜん入らないし、あっと言う間に息が切れてしまう。Fくんがレシーブに入ったので、フラットサーブをドライブサーブに変える。全力のドライブサーブはかなり返しにくそうだ。このサーブをもっと練習すべきなんだよな。わかっちゃいるけれど、ドッカーンというフラットサーブが決まると、すんごく気持ちがいいんだよなあ。

 担当のコーチが女性とミックスのペアを組んでいるのに挑戦する。相手の女性がうっかりボールを上げてしまうと、それをネットに詰めてコーチに向かって遠慮なく全力のスマッシュを打ち込む。背中を見せて本気で逃げるコーチめがけて本気で打ち込むのだけれど、残念ながら、なかなかぶつけることができない。
 最後に「男ダブもやりたいよね」ということで、男性4人でガチンコの勝負。6時間も飲み食い&テニスをしているので、この時点でけっこう疲れていたはずなのだけれど、やっぱりミックスとは違ってムキになってボールを追いかけてしまう。内容も充実したゲームとなり、4−3で勝利。

 テニスが終了したあとも、中庭に居残って本格的に飲み始める。車で来ている人間は飲むことができないのだけれど、家の近い僕は自転車なのでなんの遠慮もいらない。あと、女性陣はだんなさんが送り迎えしてくれる人が多くて、こちらも遠慮なく飲み続ける。夫婦で来ていたFくんのところは、先に飲んだ方の勝ちとばかりに、奥さんが飲んでいる。
 そのまま1時間ほど飲み続けて、雨の中を自転車で帰宅。
 いやあ、さすがに疲れた。


2009.5.4(月) 

▼ゴールデンウィークになると、冒険小説協会の中田さんから招集がかかり、中田さんの家に気のあう友人たちが集まり、中田さんのお姉さんの手料理をご馳走になるというのが恒例の行事となっている。今年は今日がその当日。
 ケーキ、ワインを買って、車で中田家へと向かう。息子は昨日から八ヶ岳に行っているので、今年は嫁さんと娘と僕の3人でお邪魔する。思いのほか道路が空いていて、1時間もかからずに到着。このところ、環状八号線で渋滞にぶつからないのでとっても楽だ。
 今年集まったのは冒険小説協会の古くからの仲間である宮崎さん、岩田さん、芦野くん、平山くん。僕は運転をしなければならないのでアルコールを飲めないのだけれど、他のメンバーは各自持参したワインなどをグイグイとすごい勢いで空けていき、あっと言う間に酔っ払ってテンションがあがっていく。
 芦野くんとは、例によって映画やテレビドラマの話をするが、アニメ「銀魂」の話で盛り上がったのは予想外だった。こんなところで「銀魂」の話ができるとは思わなかったぞ。
 平山くんは、子供たちと一緒になにやら盛り上がっている。いったい、何の話をしているのやら。

 途中、ちょいと抜け出して近くの古本屋をチェック。近くに「ブックステーション武蔵野」というやたらと大きな古本屋があるのだ。
 香山滋の『海鰻荘奇談』桃源社が1800円であって、思わず買いそうになってしまう。もちろん持っている本なのだけれど、僕が持っているものより、函の状態がよかったのだ。でも、多少函の状態がいいというだけでダブらせるのもどうかと思い、必死にこらえる。
 他にも何冊か欲しい本があったのだけれど、そこそこいい値段がついていたので、買うのをこらえる。最近、必死になって本を買わない理由を探しては自分に言い聞かせていたりするんだよなあ。
 で、結局買ったのは1冊だけ。
d『標的走路』大沢在昌(双葉社/初版)50円
 はあ、またダブリだよ。ダブリは買わない理由にはならないのかよ。

 9時過ぎに中田家を撤退。中田さん、いつもありがとうございます。白エビ、たいへんおいしゅうございました。


2009.5.3(日) 

▼今日は久しぶりの公式試合。川口市テニス協会主催の第29回協会杯ダブルス大会男子Cクラス。男子ダブルスはAクラスからCクラスまであるので、要するに一番下のランクの大会である。ダブルスを組む相棒は、同じスクールのIくん。決め球は持たないものの、どんなボールもコツコツと確実に返すという、敵にまわすと実にめんどくさいタイプの選手である。

 ドロー表を見ると、第一試合から試合があるのはたったの8ペアだけで、あとは第二試合から。当然僕らも第二試合からである。
 受付を済ませて、あとは名前を呼ばれるのを待つだけなのだけれど、なかなか名前を呼ばれない。ふと気がつくと、僕らよりも後の番号の選手が呼び出されているではないか。でも、絶対に僕らは呼ばれていないよなとIくんと会話をしながら本部に確認に行くと、僕らの相手は時間までに来なかったというではありませんか。うっ、ということは第二試合もなしってことかよ。
 初戦でしょぼい相手とゲームをして体を暖め、それで次の挑むという予定にしていた。「初戦でしょぼい相手」というのは、かなり願望が入った予定ではあるのだけれど、平均的なCクラスの選手であれば勝てるだけの自信はあったのだ。
 それなのに、初戦はなしとなってしまった。初戦はたいてい体の動きが悪いので、ちゃんと試合をしたかったのだけれど。
 仕方なく、ぼんやりと第三試合の呼び出しを待つことに。こりゃ、ずいぶんと待たされることになるなあ…などと思っていたら、さほど待つこともなく呼び出されてしまう。なんで? たいていのコートではまだ第二試合を闘っている最中だというのに。
 掲示板に張り出されている試合結果を見に行くと、なんと僕らの対戦相手は第二試合を6−0のストレートであっと言う間に終えて第三試合進出を決めてきているではありませんか。こりゃ、よっぽど強いペアだぞ。

 かくして、初戦にして第三試合がスタートとなる。
 観覧席の方から「パパ〜、ガンバレぇ」と可愛い声援が飛んで来る。先方はご家族の応援付きだ。
「可愛い応援があっていいですねえ」と声をかけて、にこやかに挨拶。
 最初のうちはぜんぜん気がつかなかったのだけれど、ゲーム開始前のサービス練習で相手のペアのひとりが義足であることに気がつく。きっと、義足になってもテニスを諦められなかったのだろうなあ。でも、それで初戦をストレートで破ってきているということは、よほど頑張っている人なのだろう。油断はできません。というか、油断する余裕なんてありゃしないっての。
 この義足の選手のサーブが、なかなか猛烈なのだ。しかも、リターンも確実でいいコースをついてくる。さすがに走らされるボールにはなかなか対応できないようだが、そのあたりはペアの方がカバーに入るようになっている。
 こちらもなんとか頑張って、試合は一進一退の展開に。5−4からもうひとつとれば勝ちというところまで追い詰めるが、そこから5−5に追いつかれてしまう。やや消極的なプレイをしていた相手のペアが、ここにきて急に攻撃的なプレイをするようになって、それがうまく決まってきたのだ。
「そうだよ。そういうプレイで楽しまなくっちゃダメなんだよ」
 義足の方がペアの方に声をかける。ああ、いいペアじゃん。
 次のゲームをとって6−5。しかし、6ゲームオールタイブレーク方式なので、6−5になっても試合は終わらない。6−6でタイブレークを闘うか、7−5と2ゲームの差をつけないとならないのだ。
 運命の12ゲーム目。サービスは僕の相棒のIくん。強気のサーブ、強気のプレイに相手のミスが重なり、あっさりゲット。7−5で勝利。
 僕にとっては、公式試合初勝利であります。やったね。

 相手が義足ということで、ちょっと気持ち的にやりにくい部分がなかったとは言わない。だけど、だからといって手を抜くというような失礼な真似は一切しなかった。相手が走らなければとれないボールもきっちり打った。弱みに付け込むという表現はいやらしいけれど、相手の苦手を攻めないというのは、きっと失礼なことだろう。でも、そうしなければ勝てない実力の相手だった。
 義足というのは絶対的なハンデであるはずだけれど、それでもにこやかにテニスをする相手の選手にちょっと感動してしまう。こうやって頑張っている選手を見ると、自分だってもっと歳をとってもテニスができるはずと思えてくる。
 いい試合を経験したと思う。

 そして次の試合の相手は…むちゃくちゃ強かった。まったくミスのない確実なプレイで、ネットプレイも実にお見事。ちょっとでも隙のあるボールを返すと、さっとネット前につめてスパーンときれいなボレーを決められてしまう。結果、ストレート負け。
「まいりましたあ! ぜひこの調子で優勝しちゃってくださいね。優勝したところに負けたとなれば、言い訳もたちますから」
「プレッシャーかけないでくださいよお」
 試合が終われば和気あいあいとコミュニケーションが楽しめる。これが実にいいと思うのだ。

 というわけで、勝てたのはたったひとつなのだけれど、出場ペアが少ないのでこれでもCクラスのベスト8だったりする。なんと、もうひとつ勝てればベスト4で賞状が貰えたのである。もうひとつの壁はけっこう高いけれど、来年も挑戦できればいいなと思う。

 ちなみに、僕らの通うテニススクールからはもうひとペアが出場していて、けっこう苦戦しながらも3試合勝ってベスト4に残っていた。その結果を見届けずに会場を後にしてしまったのだけれど…そのペアが次に闘う相手は、僕らの2試合目の相手なんだよなあ。「優勝しちゃってください」って言っちゃったよ。

▼日中に川口市の大会に出たというのに、夕方からはスクールでの月例のシングルスゲーム大会に出場。いやはや、我ながらよくやる。というか、申し込んだ時点で同じ日に試合が重なってしまったということにまったく気がついていなかったのだ。

 試合前に同じブロックの顔ぶれを見て、今日は全敗を確信。なんたって、相手のレベルが違いすぎる。優勝候補が同じブロックに2人もいるではありませんか。そのうちの一人には前回の大会でストレート負けを食らっているし、もう一人にもこてんぱんに叩きのめされたことがある。残りのひとりはこの大会に出てくるのが初めてという年輩の方で、勝てるとするならばこの人だけなのだけれど…。
 ま、こうなったら、今日のテーマはストレート負けをいかに回避するかということだけだな。

 1試合目は初参加というSさん。ひょうひょうとしたプレイをしながらも、ぜんぜん隙がない。ヘロヘロのボールを打ってくるので、攻めればなんとかなりそうな気もするのだけれど、なぜかぜんぜんポイントを奪うことができない。ぜんぜん思うように打てず、てっきり自分の調子が悪いせいだと思っていたのだけれど、実はヘロヘロボールでありながら、かなりの実力者であったのだ。どんなに攻めてもこちらがミスをするまできっちりボールが返ってくるし、しかもこちらが返しようのない厳しいコースにきちんとボールが入ってくる。
 結局、なんで負けたのかわからないうちに1−6で負け。でも、なんとかストレート負けだけは避けた。
 このあと、このSさんと優勝候補のひとりでもあるBさんの試合を見ると、最初のうちはBさんも楽勝と思っていたようなのだけれど、ぜんぜんポイントをとれないところか、ゆるいながらも絶対に返せないコースを何度も抜かれて、途中から必死さが大きくアップするのがよく分かった。
 また、同じく優勝候補のIさんも場合も楽勝と思っていたようなのだけれど、2ゲームを先行されてびっくりしてプレイスタイルをガラリと変えていた。ヘロヘロユルユルボールなのに、とんでもなくつよいSさんなのだった。
 結局、BさんもIさんもSさんに勝つことは勝ったのだけれど、予想以上に苦戦していた。そりゃ、僕が負けるのは当然だよな。

 僕の2試合目は、今日の優勝候補でもあるIさん。このIさんに対しては、どうせ勝てないのは明らか。また、小細工を弄したところでまるっきり通じないのも明らか。だったら、思いっ切りガンガン攻めていくことにする。ミスを恐れずに、全力で攻めていってどこまで通じるか、それがテーマだ。
 で、結果は1−6で負け。ストレート負けだけは避けたし、それなりに充実した打ち合いもできたのでけっこう満足はできた。
 終わったあと、Iさんからサービスに関するアドバイスを貰う。なるほど。

 そして、休憩をはさまずに連続でBさんと試合。先月の大会では、完全にBさんの組み立てた通りに動かされて、完敗を食らっている。
 今日はどうやって対抗するか? まず、基本は強打。そして、サービスはフラットサービスとスライスサービスを適度にまぜながら、やっぱり基本は全力。でもって、体力の限り走る。よし、それがどこまで通じるか、チャレンジだ。
 結果は2−6で負け。ま、負けは最初から分かっていたことで、問題は内容。けっこう、いい内容だったと思う。もうちょっとでもう1ゲームとれるという場面もあった。この方向で頑張れば、まだ伸びることができそうな気がする。50才を過ぎても、まだ伸びることができそうという感触は、実に貴重なのだよ。

 というわけで、全敗をくらいはしたものの、けっこう満足感の高い3試合だった。自分には勝てっこないレベルの選手が集まってくるので、上位進出は望みようもないのだけれど、来月も頑張るぞ。

 それにしても、今日という1日は実に長かったなあ。はあ、疲れた。

【追記】
 さっき川口市テニス協会のホームページを見たら、早くも試合結果が掲載されていた。
 なんと、うちのテニススクールから出たもうひと組のペアは、準決勝で僕らがストレート負けを食らった相手を6−1でくだし、決勝戦で6−2で負けている。おおっ、なんと準優勝ではありませんか。凄い、凄い。
 ちなみに、決勝戦の相手は、去年のさいたま市の大会で僕が初戦でぶつかって負けた相手だ。その相手はその時の大会でブロック優勝を果たしているので、さいたま市ではもうCクラスでは出ることが認められていない。明らかにCクラスで出てくるようなレベルの選手ではない。それが川口市のCクラスに出てきたということは、自分よりも強い選手と試合をするよりも、自分よりも弱い選手と試合をしてなんとしてでも勝ちたいってことなんだろうな。なんか、いやな奴だな。


2009.5.2(土) 

▼さて、今日からゴールデンウィークであるが、とりあえず今日はいつもの土曜日となんら変わりはない。つまり、午前中はテニススクールで90分のレッスンを受けて、午後は例によって例のごとく、再びテニススクールで3時間20分のゲーム大会に参加するのだ。

 午後のゲーム大会、今日の参加者は14名。ちょいと少ない。おかげで、ほとんど休みなくゲームを繰り返すこととなる。
 明日の川口市の大会でペアを組むIくんと今日もペアを組む。明日の試合を控えて、無理をせず、疲れない程度に楽しもうということにする。今日は、最後の仕上げなのだ。
 そうなると、途端に勝てなくなる。初っぱなに0−4のストレート負けをくらい、その後は勝ったり負けたりを繰り返していたのだけれど、終わってみれば4勝6敗と負け越してしまった。というか、10試合もやったのかよ! 疲れない程度と決めていたのに、なんでそんなに山ほど試合をやるはめになってしまったんだか。

 明日に疲れを残さないために、帰宅してからしっかりとストレッチをする。
 さあ、明日は久しぶりの公式試合だ。


2009.5.1(金) 

▼会社に転がっていた週刊アスキーを見ていたら、たまたま防水機能付きコンパクトデジタルカメラの比較記事が載っていて、それを見て唐突にパナソニックのLumix DMC-FT1を買うことにしてしまう。息子から山に行くのに防水機能付きのデジカメが欲しいと言われていて(滝を登ったりする時に濡れるらしいのだ)、手頃な機種を物色していたのだけれど、どれも値段と機能のどちらかがこちらの条件からはみだしてしまっていたのだった。
 実はこのLumix DMC-FT1も実売価格が4万円程度ということで予算をあっさりオーバーしてしまっていた。しかし、ヨドバシカメラで買うと39400円でポイントが20%つくという。それだったら、なんとか手を出してもいい値段かもしれない。
 そこで会社帰りにヨドバシカメラに寄ることにしたのだけれど、そういう時に限ってクライアントから「帰らないでもう少し会社にいてくれる」という電話が入る。夕方に集計表を納品しているのだけれど、もしかしたら担当者から追加集計を頼まれるかもしれないから、もう少しいてくれというのだ。日中は暇なのに、夕方になるとこういう電話とか作業が入るというパターンが多いなあ。
 結局、8時ぐらいまで会社にいたのだけれど、追加の作業は何もなかったのだった。

 ヨドバシカメラに寄って、目的のカメラを購入。フォリッジグリーンというちょいと渋めの緑色を選択。アウトドアっぽい色で気に入った。
 そして、帰るなり息子に「貸してやる」と渡して、それっきり。買うまではあれこれ調べたりするのだけれど、いざ買ってしまうと、あとはそれほど興味がなかったりするんだよなあ。



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