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「途中下車の古本屋」という個人誌を発行しました。
気になる方は、上の書影をポチッとクリックしてみてください。
| 業務連絡 「途中下車の古本屋」の発注メールをいただいた場合、その日のうちに支払い方法等を知らせるメールを出しています。 ところが、オリジナルプログラムで送信したメールの中に、たまにエラーで戻ってきてしまうものが発生しているようです。 もし、発注メールを出したのに返事がこないという人がいましたら、再度問い合わせのメールを出してみてください。 よろしくお願いします。 |
2009.12.15(火)
▼「途中下車の古本屋」に関する修正連絡及び追加情報。
【修正箇所】
19ページ目下段 写真が上下逆さまでした
36ページ目下段8行目 「デュー直後」→「デビュー直後」
100ページ目下段9行目 「古典SF研究会の藤本直樹さん」→「元古典SF研究会の藤本直樹さん」
【追加情報】
17ページで紹介している「阿南古堂書店」は8月にご主人が逝去されたとのことです。
24ページで紹介している「古本三国志」は閉店したそうです。
きっと、他にもミスとか追加すべき情報なんかもあると思いますので、気がついた方はぜひともご指摘ください。よろしくお願いします。
2009.12.13(日)
▼あとで書きます
2009.12.12(土)
▼あとで書きます
2009.12.11(金)
▼矢崎存美『再びのぶたぶた』光文社文庫を読了。
相変わらず、心がほっと落ち着くような仕上がりの短篇集で、実に安心して読んでいられる。
5編収録されているうち、いちばんのお気に入りはぶたぶたの娘をメインにすえた「小さなストーカー」。なんだ、ぶたぶたがメインの舞台に登場しなくたって、このシリーズは面白いんじゃん。ぶたぶたというキャラクターに依存しないでも、シリーズ世界は安泰なんじゃん。
このまま、1年に1冊のペースで、クリスマスプレゼントのように出続けてくれたら嬉しいシリーズなのだ。
それにしても、平山夢明の『DINER』の次に「ぶたぶた」って、落差ありすぎ!
2009.12.9(水)
▼『途中下車の古本屋』を内藤陳会長にお届けすべく、ゴールデン街「深夜プラス1」へ。
早い時間に行ったので、当然他に客はなく、カウンターのゆうすけくんと、平山夢明さんの『DINER』がいかに「痛くて怖いか」という話などをする。
それにしても、来年の日本冒険小説協会大賞の日本軍は何に投票すればいいのか。いまのところ「これだあ!」という作品に出会っていない。ゆうすけくんも「このままだと『DINER』に入れることになるのかなあ」と、いささかしっくりきていない様子。本当はもっと冒険小説らしい作品を選びたいのだけれど。
そうこうするうちに、韓国から留学で日本に来ているKくんが登場。日本語が実に達者なのだけれど、聞くと日本に来てからまだ2ヶ月なのだという。それにしちゃ、日本語がうますぎるじゃないかと言うと、韓国でずっと日本のアニメを見て日本語を覚えたのだという。おおっ、恐るべしジャパニメーション!
きっと、「マクロス」とか「ガンダム」とか、そういう系列の作品が好きなのだろうなと思いつつ、いちばん好きな作品を聞くと「ハチミツとクローバー」なのだという。ううっ、若い!
「むかし、日本のロボットアニメの影響で、韓国でも『テッコンファイブ』ってロボットアニメを作ってたんだよね」
と話をふると、
「それ、僕が生まれる前の作品です」
と笑われてしまう。どうせ、おいらは年寄りさ(涙)。
でも、生まれた初めて夢中になって第一話から最終話までかかさずに見たのが「宮廷女官チャングムの誓い」と言われて、ちょっとホッとする。
まだホヤホヤっとした雰囲気の若者なのだけれど、来年は軍隊に入らなければならないのだという。身体検査の結果で成績が悪いと事務にまわされるらしいのだけれど、Kくんは最優秀で通ってしまったので、30キロの荷物を背負って行軍をさせられる運命が待っているわけだ。
それが終わった再び日本に来る頃には、マッチョな青年に変貌しちゃうんだろうなあ。
本を届けるだけのつもりだったので、会長の来店を待たずに店を出て帰宅。
▼平山夢明『DINER』ポプラ社を読了。
話はシンプル。組織暴力団を相手にした犯罪行為に荷担したために、山に埋められそうになった女性が、殺し屋だけを客とする食堂に売り飛ばされてウエイトレスとなる。店にやってくるのは、いろいろに壊れてしまった殺し屋たち。ほんのちょっとしたことで命を落としかねないその食堂で展開される、客と店長とウエイトレスによる奇妙な密室劇。今日も、壊れてしまった殺し屋が食事をしにやってくる。
あまりのリアルな描写に、生理的に受け付けない人は冒頭だけ読んで放り出してしまうことだろう。
人間性のかけらも感じられない残虐な描写が、なまじ淡々と書かれているために、むちゃくちゃ怖いのだ。いっそ、「どうだあ! この血しぶき描写、凄いだろお!」って、派手派手しく描いてくれたなら、「おおっ、すげえぜ! 圧倒されるぜ!」と開き直ることもできる。だが、平山夢明は「こんな描写、別にたいしたことないよな」という態度で書いているので、それが実に怖い。
「これをたいしたことないと言うってことは、たいしたことになったらどういうことになっちゃうんですかあ!」
痛い、怖い、生理的に受け入れがたいという暴力の世界が、リアルに展開されてしまうのである。
驚くべきは、版元がポプラ社ということだ。よくまあ、ポプラ社がこの小説を出したものだと思ったら、社内でも問題になっているらしい。そりゃ、そうだろう。
でも、編集者だったら、この小説を読んで出したいと思わないわけがないよなあ。
2009.12.8(火)
▼会社帰りに新刊書店に寄って、1冊購入。
『再びのぶたぶた』矢崎存美(光文社文庫/初版)520円
毎年、クリスマスの時期が近づくとぶたぶたの新刊が出てくる。実に素晴らしいことだ。
ついでにディアゴスティーニ「東宝特撮映画DVDコレクション 日本沈没」を購入。まだ、「海底軍艦」も「モスラ」も見ていないのに。油断すると、完全に追いつかなくなるぞ。
▼江戸川乱歩『魔術師』講談社江戸川乱歩推理文庫を読了。
なぜ『魔術師』かといえば、こないだ読んだ『吸血鬼』が『魔術師』のすぐあとの話だという描写があったから。ところが、『魔術師』を読んだら、こんどは『蜘蛛男』の直後の話だと書いてあるではないか。こうやって、どんどん遡って読んでいくのでいいのか?
それはともかくとして、この『魔術師』もなかなか面白かった。いったん事件が解決したと思わせておいて、実はその続きがあるなどという展開に、乱歩もなかなかやるではないか、などと嬉しくなってしまう。ただし、解説で「この『魔術師』には乱歩としては珍しくストーリーみたいなものがあり、そのために『蜘蛛男』に比して低俗な印象をうけるのはやむをえない」という横溝正史の言葉を読むと、「なるほど、その通りだよなあ」などと思ってしまう。要するに、自分の確たる意見がないということなのだけれど。
でも、観客の目の前での戦慄すべきバラバラ殺人の実演などは、いかにも乱歩ならではの名場面(?)だと思うぞ。
2009.12.7(月)
▼いつもの3冊200円の古本屋で1冊だけ購入。
『推理小説をどう読むか』中田耕治編(三一書房/初版)100円
ぜんぜん知らなかった本なのだけれど、執筆者がなかなか豪華。レイモンド・チャンドラー、シリル・ヘア、トマ・ナルスジャック、ジョセフィーン・ベルなどの推理小説論やエッセイを収録したものであるらしい。
▼帰宅して、まずはメールのチェック。ありがたや、今日も何通か「途中下車の古本屋」の注文が入っている。
さっそくお返事のメールを作成。ポチッとな。
そして、銀行と郵便貯金への入金をチェックして、入金のあった方に連絡のメール。ポチッとな。
入金のあった方の分のメール便を持って、近所のセブンイレブンへ行って発送。
戻って発送連絡のメールを作成。ポチッとな。
結果わかったことは、一度に11通以上のメールを送信しようとすると、Outlook Expressの機嫌が悪くなるということ。会社ではそんなことないのに。通信環境があまりよくないってことかなあ。
2009.12.6(日)
▼早くも大掃除を開始する。ひたすら窓と網戸の掃除。
そして、風呂場のシャワーを交換し、嫁さんの鏡台の椅子の修理。
週末のたびにテニスに行くためには、こういう日頃の努力が大切なのである。
ほとんど、それだけで1日が終わる。
2009.12.5(土)
▼午前中はいつものテニスのレッスンなのだけれど、同じクラスにいる居酒屋の店長が、僕をつかまえて「くせえっ! 酒くせえっ!」とうるさい。いつも二日酔いでヘロヘロになってレッスンに出てきてるのはそっちだろうが。今日は二日酔いじゃないのかよ。
「だってさ、この時期はみんな忘年会だろ。9時までは2階の宴会席はいっぱいでも1階のカウンターには誰もいなくてつまんないし、9時を過ぎたらみんないなくなっちゃうんだもんよ」
食べ物のおいしいことを売りにしている居酒屋さんは、この時期は9時を過ぎると客が来ないのか。なるほど。
紹興酒の汗を流しながら90分のレッスンを終える。レッスンが終わる頃にようやく酒が体から抜けているのだけれど、酒が抜ける頃には体力も一緒に抜けきってしまうので、ほとんど抜け殻状態である。
▼昼に『海底軍艦』を見はじめたところに、宅急便で「途中下車の古本屋」がドーンと届く。おお、すっかり忘れていたぞ。
さっそく、mixiに通信販売の告知をアップして、当ホームページにも通信販売告知のページを作り込む。
そうこうするうちに、メールのチェックをすると早くもO橋さんからの注文が入る。うわっ、早っ!
あらかじめ用意したExcelのシートに名前、郵便番号、住所、メールアドレスをコピペして、クリック一発。Outlook Expressが立ち上がって入金方法を知らせる送信メールが、自動的に作成される。そのメールをポチッと送信。
同時に封筒の宛名印刷がアクティブになるので、プリンターに封筒をセットしてポチッと印刷。ビニール袋に入れた「途中下車の古本屋」を封入して、入金を確認したらすぐに発送できるところまで持って行ってしまう。
けっこう自慢のプログラムなのだけれど、自分しか使えないのが実に歯がゆい。
▼献本分の「途中下車の古本屋」を近所のセブンイレブンに持ちこんで、メール便で発送してから、午後のテニスへ。
今週もシコラーのI井ちゃんとペアを組む。
先週は外で負けたうっぷんをはらすべく、無謀な攻撃に終始したが、今日はもっと落ち着いた大人のテニス…になるわけもなく、やはり攻撃的なテニスに終始してしまう。このところ、以前にもまして攻撃的なテニスをあれこれ試している最中なのである。
サウスポーY川さんが新しいサーブを身につけたと言っていたので、注目して見ていると、スピードがありなおかつむちゃくちゃ曲がるという、実に対処しずらそうなサービスを打つ。
しかし、その打ち方だったら簡単に真似ができそうと思ったので、さっそく取り入れると、面白いくらいに曲がって相手を翻弄することができた。なるほどなあ。この角度で回転をかけるわけかあ。
Y川さんから「ずるい! 特許権を払え!」と言われるが、ふっふっふ、もうこのサービスはもらっちゃったもんね。しかも、Y川さんよりも、スピードののったサービスに進化させちゃったんだもんね。
かくして、サービスでポイントを稼ぎつつも、どういうわけかなかなか勝てない。もっと勝てると思っていたのになあ。
結局、3勝4敗で負け越してしまう。なぜだ?
ちなみに、月末にスクール内でのシングルスの大会があるので、いまのうちにY川さんのサービスを受けておきたかったのだけれど、ついに今日は対戦できず。残念。
「お楽しみのゲーム大会」が終わって、屋内コートの外に出ると、土砂降りの雨が降っていた。今日って、そういう予定だったの?
自転車で来ていたので、ずぶ濡れになって帰る。
▼帰るなり速攻でシャワーを浴びて、嫁さんに駅まで送ってもらう。
今日は、所属するテニスチームの忘年会なのだ。
さっきまで一緒にゲームをやっていたY川さん、HORさんも一緒。
なぜかこういう飲み会でしか見ない顔ぶれも多いのだけれど、なんだかんだと盛り上がってしまう。
一次会が終わったところで「さあ、カラオケに行くぞ!」となったが、昨日も飲んでいて疲れたので、二次会は遠慮して帰ることに。
家に帰ると、あまりにも早い帰りに嫁さんに驚かれてしまった。
▼酔っ払いながらも、何通か来ていた「途中下車の古本屋」の注文に返信メールを出す。やっぱり、Excelで自動化プログラムを作っておいてよかった。酔っ払っていても、対応ができるじゃん。
だけど、送信ボタンをクリックする前に、しばらく意識がなくなっていたということはナイショだ。
2009.12.4(金)
▼大学のゼミの同期会。今年は幹事役がまわってきたので、みんなに連絡をとったり、店に予約を入れたり、二次会の会場を探したり、けっこう大変だった。メールアドレスがあるから連絡なんて楽勝なんて思っていたら、メールのチェックをぜんぜんしない連中もけっこう多いんだよなあ。何人かは、勤務先のメールアドレスに連絡を入れなければならなかったし。
一次会の会場は湖南料理の「雪園」を使ったのだけれど、ひとりあたりの料金が8000円を超えてしまった。やっぱり、高かったなあ。飲み放題7000円というコースもあったのだけれど、そちらは料理の内容がいまいちなのだ。
二次会は「雪園」の近くの「T's BAR」というお店。なかなか落ち着いた雰囲気のよいお店でした。
そして、二次会が終わったあとで、ひとりゴールデン街の「深夜プラス1」にまわる。明日もテニスなんだから、まっすぐ帰ればいいものを。
カウンターにいた公安警察の人間に「NHKの『外事警察』を見てるんだけどさあ、公安て怖いよなあ」と言うと、
「バカヤローっ! 俺たちがあんなに予算を使えるわけないじゃん」
と言われてしまう。突っ込むのはそこかい!
かくして、終電で帰宅。
2009.12.3(木)
▼喜国雅彦『東京マラソンを走りたい ギャグ漫画家50歳のフルマラソン』小学館101新書を読了。
フルマラソンなんて走れるわけないじゃんと思いながらも、喜国さんのこの本を読むと、もしかしたら自分でも走れるのかも…という気になってしまう。あぶない、あぶない。そんな罠にかかってたまるものか。
でも、音楽を聞きながらボーッと走るのは決して嫌いではないので、ちょっとはマラソンに挑戦したい気持ちもある。だけど、練習する時間がないのだ。
平日の朝に走るなんて気持ちはまったくないし、平日の夜ともなればなおさらだし、休日はテニスで目いっぱいだし(笑)
しかし、そういう気にさせる危険な本なのだ。なんだか、走るも楽しそうじゃんという気にさせられてしまう。
それにしても…読み出したら最後のページまであっと言う間だなあ。もっと読んでいたいのに「えっ、もう終わっちゃうの?」という感じ。喜国さんの文章だったら、この倍以上あったって、ぜんぜん問題なく読めてしまうものなあ。
2009.12.1(火)
▼会社の帰りに新刊書店に寄り、喜国さんの新刊を購入。
『東京マラソンを走りたい ギャグ漫画家50歳のフルマラソン』喜国雅彦(小学館101新書/初版)777円
WEBに連載されたものだけれど、どうせ本にまとまるだろうと思って、途中で読むのを我慢していたのだ。だって、WEBで読んじゃうと、本が出た時に買うのをためらうかもしれないじゃん。WEBで読んじゃうと、本にまとまった時に一気読みする楽しみが少なくなるじゃん。
じゃあ、「小説推理」に連載されている「本棚探偵」はどうなんだと言われそうだけれど、「本棚探偵」は連載で読んで、単行本で読んで二度楽しい題材なのだからいいのだよ。
ついでに、ディアゴスティーニの「東宝特撮映画DVDコレクション5 モスラ」を購入。早く見ていかないと、見てないDVDが溜まっていってしまうぞ。
▼日曜日にファクシミリのメーカーに、買う予定だった機種で「感熱紙は使えないのか?」という問い合わせを出してあった。いや、使えることはネットで調べて知ってたんだけどさ。はたして、メーカーがどう答えるか興味があったものだから。
すると、回答は「感熱紙は使えません」というものだった。「感熱紙が使えないのだったら、買わないよ」と言っているにもかかわらず、「使えません」と答えてきたのである。ほんのちょっとした裏技を使えば簡単に使えるので、メーカーの人間がそれを知らないわけがないのだけれど。たとえ買ってくれなくても、建て前を貫き通すと決めたらしい。
ふーん、ケツの穴の小さいやつらだ。
▼垣根涼介『借金取りの王子』新潮社を読了。
リストラ請負人・村上真介を主人公とした『君たちに明日はない』の続編である。『君たちに明日はない』もやたらとよかったけれど、こちらも負けずによい。とりわけ、消費者金融の世界に題材をとった表題作が、とってもとっても素敵な恋愛小説であった。読んでいて、なんだか嬉しくなってきてしまう小説なのだ。
2009.11.30(月)
▼会社の帰りにファクシミリを買いにヨドバシカメラに寄る。
ただし、買うと決めていた機種が東口店には黒しかなく、買うつもりだった白は西口店に行かないと在庫がないという。
仕方なく西口にまわると、西口広場で古本市をやっているのに遭遇。
そうか、今日は古本市の日であったか。
最近、まったく古本市の日程を確認しなくなったので、ぜんぜん知らなかった。
せっかく古本市に出会ったのだからと、会場をグルリと見て回り、1冊だけ購入。
『西部開拓決闘史 実録・十人の拳銃王』大森貝介(アサヒ芸能出版)700円
ちょっと嬉しいかも。
で、ヨドバシカメラ西口店にまわってファクシミリを購入。
コンパクトではあるのだけれど、電車で持って帰るにはちょっと邪魔くさかったなあ。
▼帰宅して、ファクシミリの設置。
最近、取扱説明書を読むのが億劫で仕方がない。
昔の家電製品はそんなものを読まずとも、直感だけで設置ができたものだけれど、最近の家電製品はそうはいかないからなあ。
コンセントを差し込んだ瞬間にモニターに表示される指示が、取り扱い説明書を読まないとまるっきり理解できなかったりするんだもんなあ。
古いファクシミリを捨てる前に、登録してある電話番号などをクリアしたいのだけれど、どうやってクリアするのかも分からない。困ったものだ。
2009.11.29(日)
▼9時から12時まで、某お菓子会社のテニス部の練習に参加。
このところ、日曜日はずっと別の予定(といったところで、そのほとんどはテニスなんだけど)が入っていて、ぜんぜん練習に出ていなかった。たぶん、5月ぐらいに出たっきりだったのだと思う。
昨日、やりすぎた影響が残っていて、ラケットが重い。サービスも、思うように打てない。
それでも、最後のゲームではひとつも負けなかったぞ。
で、練習中に背中のスジを痛めてしまって、帰宅してから寝返りを打つだけでうめき声が出るというていたらく。なにやってんだか。
▼午後は近所のヤマダ電機にファクシミリを買いに行く。
余計な機能があったところでどうせ使わないので、可能な限りシンプルで安い3機種に絞り込む。
どれでも同じようなものだろうと思いながらも、念のために店員に「この3機種、具体的にどういった機能の違いがあるの?」と聞いてみると、「どれもエントリー機種ですので、ほとんど違いはありません」とのこと。
いや、そりゃそうだろうけれど、セールストークとしてはもう少しうんちくをかたむけてくれてもいいんじゃないのか。客が選びやすいように情報を提供するのもセールスの仕事だろうが。
「メモリーに何ページ分のデータが蓄積できます?」
極端に違いがあるなら差別化のポイントになるかと思って聞いてみる。
「だいたい、20ページから50ページです」
おい! 20ページと50ページじゃぜんぜん違うぞ。ちゃんと機種ごとの性能を確認して説明しろよ。それともなにか? 給料が20万円の会社と50万円の会社とどっちに勤めるかと聞かれて、あんたはどっちでもいいと思うのか?
「わかりました。えーとですね…、こちらの機種が50ページ、こちらの機種が40ページ、こちらの機種が30ページですね」
ほら、ぜんぜん違うじゃないか。
いちおう確認のために「これ、感熱紙でも使えますよね」と聞いてみる。
「いえ、これは普通紙ファクシミリですので、感熱紙は使えません」
「えっ、でも、熱でインクフィルムを溶かして印字するタイプのプリンターでしょ。それだったら、感熱紙にも印字できるんじゃないですか」
「できません」
「そりゃおかしい。原理的に熱転写プリンターだったら、感熱紙にも印刷できるはずじゃん」
「しかし、こちらは普通紙ファクシミリですから」
いくら食い下がっても、この客はまったく分かってないんだからという表情で、ぜんぜん相手にならない。まったく分かってないのはお前だぞ。現に、いま我が家で使っているファクシミリも、普通紙ファクシミリだけれど、インクフィルムをセットせずに感熱紙で使っているんだぞ。
それぞれの機種専用のインクフィルムなんか買うのは面倒だし、お金もかかるし、感熱紙に印字できないタイプの機種を買うつもりなんかない。いちおう、それを確認してからじゃなくっちゃ買えないじゃないか。
というわけで、ファクシミリを買わないままに帰宅することに。
で、ネットで確認をしたところ、ちゃんと感熱紙でも印刷できることが判明。
ただし、インクフィルムが入っていることを認識する部分を、テープで押さえ込んで「ほら、ちゃんとインクフィルムは入ってるんだよ」と機械をだまさないといけないのだけれど。
ヤマダ電機の店員に、そこまでの知識を求めるのは無理だったか。
▼夜はテレビで内藤対亀田のボクシングを観戦。
ひたすら攻め込む内藤に、冷静にカウンターを狙う亀田。あっという間に内藤の鼻がひん曲がり、顔面が腫れ上がっていく。
あれで内藤が勝って「エイドリアーン!」と叫んでくれたらサイコーだったのになあ。
▼引き続き、「仁」を見る。
吉沢悠が女形の役者の役で登場。見得を切る姿があまりにもはまっていて、思わず嬉しくなってしまう。どんどんいい役者になっていくなあ。
予告編では、来週あたりにかなりドラマが大きく動く気配。これは見逃せません。
2009.11.28(土)
▼9時から13時まで、レッズランドにてRDカップというシングルスの草トーナメントに参戦してくる。
参加者は9名で、3名ずつの3ブロックに分かれて予選を行ない、次いで1位同士、2位同士、3位同士のブロック戦を行なう。
まず最初の試合で、トーナメント主催者のN畑さんと対戦。このN畑さんとは、過去に何度か対戦しているのだけれど、勝ったり負けたりを繰り返していて、ほぼ互角の戦績なのである。
第1ゲームは、太陽のまぶしさに対応できずに、あっさりと落としてしまう。
通常、テニスコートを作る際には、太陽の影響を受けないようにコートは南北の方向に向けて作る。ところが、ここのテニスコートは東西の方向に作られているので、一方のサイドはむちゃくちゃまぶしいのだ。しかも、冬場の午前中というのは太陽の位置が低いので、そのまぶしさは半端でない。むこうがわのエンドラインが見えないどころか、自分の目の前のサービスラインですらコートが反射で光っていてよく見えないのだ。
いつもインドアのテニスコートで練習していると、こういう環境にやたらと弱いのである。
しかし、コートチェンジをした2ゲーム目、3ゲーム目を連取。まぶしくなければ、こんなものさ。
で、コートチェンジをして、またしてもゲームを落としてしまう。
まぶしいか、まぶしくないかだけで勝負が決まってしまうのか?
それでも、なんとかまぶしさを克服しながら試合を進め、この調子なら今日は勝てるぞと思ったのだけれど、そこからだんだんとポイントをとれなくなり、結局は5−6で負け。
うーん、絶対に勝てる展開だったのに、どうして勝ちきれないのか。こういう展開が多いよなあ。
第2試合はあぶなげなく勝って、ブロック2位となる。
ブロック2位同士の闘いでは、初戦を勝利で飾る。ストレートで勝ちそうな勢いだったのだけれど、またしても途中で失速して3ゲームを失い、6−3。
そして、次の試合でも先行して楽勝パターンとか思ったのに、途中から完全に流れが向こうに行ってしまって3−6で負けてしまう。実力的には、完全にこちらの方が上だったのに。
あまりにもふがいない結果に、我ながら呆れかえってしまう。
結局、優勝したのは主催者のN畑さんで、初戦を落としさえしなければ自分が優勝していた可能性も高かったろうにと、本当に本当に情けない。
試合を終えたところで、スピードガンによるサービスのスピード測定の開始。
実は、今回のトーナメントに参加したのは、このスピードガンコンテストが楽しみだったというのが大きい。
はたして、自分はどのくらいのスピードのサービスを打っているのだろうか。知りたいではありませんか。
僕自身は、かなりスピードののったサービスを打つ方である。特に高い打点から打ち下ろすフラットサービスの速度は、かなりのものと自負している。
それがどのくらいの速度であるのか、とっても知りたいと思っていたのだ。
ところが……スピードガンの調子が悪く、本日はスピードガンコンテストは中止となってしまう。なんで、僕が参加した時に限って、こういうトラブルが発生するかね(涙)
▼思うような試合ができず、もやもやしたものが残ってしまった僕は、試合会場から自分のテニススクールに電話を入れて、午後の「お楽しみのゲーム大会」への参加を申し込んでしまう。
たったいまシングルスの試合を4つもやったばかりだというのに、いったいどれだけテニスをすれば気が済むというのか。
主催者のN畑さんからも、「そんなにやって大丈夫なんですか?」とあきれられるやら、心配されるやら。
会場までバスで来たという人を北浦和の駅まで送っていって、そのままテニススクールへ。途中のコンビニで買ったパンを食べて、速攻でダブルスのゲームを開始。
先週に引き続き、今週もシコラーキングのI井ちゃんとペアを組む。12月にスクールで開催される男子ダブルスの大会に、ペアを組んで出場することになっているのだ。
最初の試合は王者S久間さんとK田さんのペア。
通常なら勝ち目のない相手なのだけれど、とにかく午前中の鬱憤を晴らすかのように、徹底的に攻撃的なテニスで挑む。攻めて攻めて攻めまくる。
すると、なんと4−1で勝ってしまったではありませんか。
でも、集中力が続いたのはこの最初の1試合だけ。
あとは、積極的な攻めのテニスがまったく機能せずに、ひたすら敗退を繰り返す。午前中の疲れが出てきて、ボールに対する反射が微妙に遅れてしまうのだ。
そういう時は大人しく確実なテニスをすればいいものを、いつもより1歩も2歩も前に構えて、全部を打ち込もうとするのだから、勝てるわけがない。
特にサービスリターンを、むちゃくちゃ前に構えてライジングで打ち込もうというのだから、疲れているときに勝てるわけがない。どうしても、タイミングが微妙に遅れてしまう。
でも、そうと分かっていても、今日はとにかく攻めたい気分だったのですね。
結局、今日の戦績は2勝6敗。そのあとでひとつ勝っただけ。
だめじゃん。
2009.11.27(金)
▼垣根涼介『君たちに明日はない』新潮社を読了。
いままで読んだ垣根涼介の作品は、どれもこれも犯罪を題材とした小説であった。ところが、本作はまったく違う。企業の人事部から依頼を受けて、リストラのための面接をするという仕事をしている男性が主人公で、その仕事を通じてのあれこれを描く連作短編集だったのだ。しかも、リストラの対象となる業種に関するうんちくなどもたっぷりと盛り込まれていて、一種のビジネス小説としての側面も持ち合わせている。
だが、それでいてこの小説の本当の正体はというと、良質の恋愛小説であったりするのだから侮れない。
主人公のリストラ請負人・村上真介は33才。それが、仕事で出会った8才年上の女性と付き合うようになって…というあたりの展開がとっても楽しいのだ。
おかしな感想かも知れないけれど、僕はこの小説を読んで、有川浩の小説に近いものがあると感じた。33才の男と41才の女の大人の恋愛であるからには、18禁の描写があったりもするのだけれど、それでいてベッタベタの大甘恋愛小説であったりもするのだ。
それにしても、垣根涼介、どれを読んでも僕の波長にぴったりくるなあ。
2009.11.25(水)
▼横溝正史『女王蜂』角川文庫を読了。
江戸川乱歩を読むのだったら、横溝正史も読んでみなければという、まったく理由にならない義務感から読んでみた本。角川文庫の横溝正史を初版で集めるぞというバカなことをやっているので、読む本ならいくらでもある(あと4冊でコンプリートなのだけれど、ぜんぜん進んでいない)。『八つ墓村』『獄門島』などのいわゆる代表作は読んでいるので、それ以外から適当にチョイス。
結果、やっぱり横溝正史は面白いと納得。
ただし、解説に2つの密室トリックが素晴らしいとか、アリバイトリックが斬新みたいなことが書いてあったけど、そうなの? あんなの、密室トリックでもアリバイトリックでもなんでもないじゃん。
面白かったのは、そういう部分じゃなくって、物語の面白さだと思うんだよなあ。
2009.11.23(月)
▼9時から13時まで、江川テニスコートにて所属するチームでの練習会。
参加者はI田さん、Y川さん、HORさん、K原さん、N井さん夫妻に僕の7人。
軽くアップをしたあと、乱数表でペアを変えながら4ゲーム先取セミアドルールのダブルスをスタート。
第1試合は神の降りてきたHORさんになすすべなく一方的に敗退。
しかし、その後は順調に勝ち続ける。
そして、最後の1試合で再び敗退。
トータルの結果は4勝2敗。
悔しいことに、スピード重視のフラットサービスがまるっきり入らなかった。今度の土曜日に参戦する草トーナメントでスピードガンコンテストがあるので、この週末のテーマはひたすらスピード重視のフラットサービスだったのになあ。これじゃあ、記録測定もしてもらえないよ。
あまりにもフラットサービスがダメダメだったので、途中で諦めてスピンサービスに変更してしまう。
ところで、前半の2時間、隣りのコートで小学3年生と1年生ぐらいの女の子&両親と覚しき大人2名、計4人のグループがテニスをしていたのだけれど、その小さな女の子が二人とも驚くほど上手で、ついついみんなで見とれてしまう。しかも、その二人がもんのすごく可愛いのだ。
その小さい女の子がナイスショットを決めたりすると、思わず拍手を送ってしまい、そのたびに「ありがとうございます」と頭を下げるのが、もう、抱き締めたくなるくらい可愛くて、いやあ、おじさんたちはみんなすっかりメロメロなのでありました。
あの子たちが中学生になったら、とんでもなく強い選手になるのだろうなあ。
▼江川テニスコートの次は、15時から中台庭球場。戸塚スポーツセンターにまわって使用料を支払ったあと、時間があいてしまったので時間つぶしに近くのブックオフを覗きに行ってみる。
すると、単行本2冊950円というセールをやっているではありませんか。
何か読みたい本はないものかと探して、こんなところを購入。
『君たちに明日はない』垣根涼介(新潮社/初版)475円
『借金取りの王子』垣根涼介(新潮社/初版)475円
『四つの署名』アーサー・コナン・ドイル(光文社文庫/初版)105円
垣根涼介は両方とも文庫になっているのだけれど、文庫を買うよりも安かったので、ぜんぜんOK。
それでもまだ時間が余ったので、近くのコンビニでパンを買いこんで、中台庭球場のある公園で腹ごしらえをして、芝生に寝っ転がってちょいと休憩。
▼15時から17時までは、中台庭球場でスクールの仲間4人でダブルスゲームを楽しむ。
参加者はワザ師A木さん、むちゃくちゃ曲がるサウスポーサーブのW辺さん、シコラーキングI井ちゃんというクセのある連中ばかり。
ここでもフラットサービスはぜんぜんダメで、早々に諦めてスピンサービスに切り替える。
一昨日のお楽しみのゲーム大会で、チャンスボールが来てもぜんぜん攻めなかったことでイラッとさせられ、終わった後で「チャンスボールはもっと積極的に攻めなさい」と説教をしたI井ちゃんが、今日は多少なりとも攻めてくる。それが、けっこう微妙にいいコースをついてきてポイントにつながるので、敵にまわした時にはやっかいこの上ない。
もしかして、余計なアドバイスをしてしまったのだろうか。
僕自身は順調に勝ち続けたが、最後の1試合でI井ちゃん相手に負けてしまう。やっぱり、余計なアドバイスだったらしい(笑)
こちらのトータルでの結果は4勝1敗。
▼かくして、本日は8勝3敗。たっぷりと勝ち越しでありました。
▼帰宅して食事前にビールをひと缶あけたら、それだけでいい気分になって、食後にはもう猛烈に眠たくなってしまう。そこで、布団に潜り込んで読みかけの文庫本を読み出したのだけれど、そのまま熟睡。なんと、朝まで10時間ほども寝てしまう。
2009.11.21(土)
▼午前中はテニスのレッスン。なんと、2週連続で二日酔いのテニスだ。
それでも、まあ、そこそこ調子はよかったかな。飲んだ翌朝は、動くとすぐに息があがってしまうのがつらいのだけれど。
ファーストサービスはひたすらスピード追及のフラットサービスにこだわる。来週、スピードガンでサービスの速度を計るイベントがあるのだ。このところ、スライスサーブやスピンサーブをメインに打っていたのだけれど、今日はとにかくフラットサーブなのだ。
▼午後のお楽しみのゲーム大会では、久しぶりにシコラーキングのI井ちゃんとペアを組む。12月にスクール内での男子ダブルスの大会があって、それにI井ちゃんと組んで出ることになっているのだ。
そして、ここでもファーストサーブはひたすらフラットサーブを打つ。入ればサービスエースの確率が高いのだけれど、そうそう簡単には入らない。少し、スピンをかけて山なりにすれば入るのだけれど、今日はとにかくスピード追及なのだ。
さらには、リターンも前につめて攻撃的に打ってみる。いつもよりも1歩2歩前で構えるようにして、ボールの上りきる直前ぐらいを思いっ切り叩いてネットに詰める。相手のサービスにそれほど勢いがなければ、これまたかなり有効だ。
相棒のI井ちゃんがまったく攻めないテニスなので、その分、こちらが攻撃的にいかなければ。
結果、5勝3敗。今日は強豪ペアが揃っていたので、それでこの戦績なら充分でありましょう。
▼さすがに、力任せのテニスをしたので、右肩からクビにかけてが痛くなり、湿布を貼って寝る。
年令を考えないこのテニス、いつまでできるのだろう?
2009.11.20(金)
▼冒険小説協会の古い友人であるブンちゃん、伊藤くん、世良くんと飲みに行く。世界を飛び回る国際的なジャーナリストである世良くんと飲むのは実に久しぶり。
相変わらず一般人には思いもよらないような活躍をしているようで、その話に驚愕するやら大笑いするやら。特に海外に駐留する自衛隊の慰問に歌武蔵ら落語家ふたりのかばん持ちでくっついていったという話がおかしい。
また、韓国の射撃場での事故原因について「日本人はマグナムとか撃ちたがるけど、そのまま撃つと反動が凄いから、火薬を抜いておくんだよね。で、自分たちで火薬を抜いたり、薬莢を再利用したりするうちに、どうしてもこぼれた火薬が空気中に充満していく。ああいう防音設備を整えた射撃場はほとんど密室だから、そうした火薬の濃度が高くなっていって、それに引火したんだろうね」という説明が目からうろこ。さすがは専門家だ。
前に骨折した鎖骨の再手術があるというので世良くんが先に帰り(そんな状態で飲みに来ていいのか?)、残りの3人でゴールデン街「深夜プラス1」へ。
さすがは金曜日の夜ということで混んでいたが、奥のテーブル席にいれてもらい、そこでたっぷりと飲んで終電になる前に帰宅。
2009.11.19(木)
▼会社を定時に出て、高田馬場にある印刷屋さんに。
しばらく前からコツコツと作業を進めていた個人誌「途中下車の古本屋」の版下が仕上がったので、ようやく入稿する。書き下ろしの「途中下車の古本屋」を巻頭に置き、「本の雑誌」なんかに書いてきた古本ネタの原稿やら、ネットに書いてきた古本ネタの原稿やらを詰め込んで、本文ページが100ページジャスト。B5サイズで作った原稿をA5サイズに縮小して印刷してもらうので、けっこう小さな文字がつまった個人誌となる予定。
むかしは手書きの版下に印刷所で網掛けをしてもらった写真を貼り込んだりしていたのだけれど、今回はWordで作った原稿をPDFファイルに変換してのデータ入稿。なんともはや、隔世の感であります。他に、SCREEN MultiStudioという版下作成用の専用ソフトを使ったファイルも用意して持ちこむ。
念のためにWordファイルをプリントアウトすると、なぜか文章に貼り付けてある画像がプリントアウトから抜け落ちてしまう。開いたWordファイルにはちゃんと画像があるのに、なぜか印刷プレビューを見ると画像が抜け落ちている。これだからオフィスは信用できないんだよなあ。PDFファイルを用意しておいてよかったよ。
12月5日あたりには製本されたものが自宅に届く予定。こういう遊びは実に久しぶりだ。
▼垣根涼介『サウダージ』文藝春秋を読了。
ぜんぜん知らなかったのだけれど、読み出したらこれって『ヒートアイランド』『ギャングスター・レッスン』の続編ではありませんか。うおっ、それは嬉しいぞ。
柿沢、桃井、アキのチームの物語と、かつてチームを追い出された耕一とDDというコロンビア女性の物語が平行して語られ、ある犯罪計画を実行するために手を組むことで両者の物語がひとつになる。
なんといっても、DDというどうしようもなくおバカな女の存在感が凄い。なんで、こうまでいい加減でバカでスケベでどうしようもなくだらしのない女を、これほどまで愛しく描けてしまうのか。『ワイルド・ソウル』もこういう女性の出てくる世界であったけれど、垣根涼介の本領発揮といったところか。
そして、いつのまにかそのDDに翻弄されてしまう耕一もいい。冷酷非情なはずのこの男が、DDに振り回されるうちに、ついつい情にほだされてしまうかと思いきや、いつのまにかDDが耕一の保護者となっているではないか。なんとなんと、この小説は、上出来の恋愛小説であったのだ。なんとも淫らで純粋な恋愛小説であることか。このふたりの関係に、泣きたくなってしまう。
一方、渋谷で頭をはっていたアキが、実は女性に関して初心だったという展開もほほえましい。こちらも、意外な恋愛を繰り広げてくれます。
実は垣根涼介、恋愛小説の名手であったのだ。
2009.11.17(火)
▼スティーヴン・ハンター『黄昏の狙撃手(上下)』扶桑社ミステリーを読了。
前作でトンデモ本の世界へと旅立ってしまったボブ・リー・スワガーシリーズであるが、本作で完全復調というわけにはいかなかったようで、こちらもいささかけったいな設定となっている。
なにがけったいかというと、悪役の設定が変なのだ。何人もの女にじゃんじゃん子供を産ませて、その子供たちを配下に従えた牧師が敵なのである。つまり、精力絶倫牧師と息子たちという家族が、カルト集団的犯罪グループを形成しているのである。なんじゃ、そりゃ?
新聞社に勤めるボブの娘のニッキが、その集団がたくらむ犯罪をあばきそうになって、あやうく殺されかけることから、娘を守るためにボブが乗り出してくる。そりゃ、むちゃくちゃかっこいい描写もありますよ。至近距離からの早撃ちの決闘なんて、むちゃくちゃ燃えますよ。
でも、基本的にバカ小説だからなあ。
日本の時代劇に惚れ込んだあげくに前作を書いてしまったスティーヴン・ハンターが、今度はレースの世界に惚れ込んで書いてしまったのだという。編集者がちゃんとコントロールをしないと、ひたすら暴走してしまう作家なのだな。
2009.11.15(日)
▼今日は祖父の十三回忌の法要で、都内の白山にあるお寺に親戚が集まる。叔父、叔母、弟、従弟、甥っ子、姪っ子など。ほとんど、初めて会ったに等しい従弟なんてのもいる。
浄土宗なので、お経の最中に「南無阿弥陀仏」を和尚さんと一緒に何度も唱える。
法要のあとは和尚さんによる講話となる。先代の和尚さんが高齢になって、いまの和尚さんに変わってから随分とたつのだけれど、この和尚さんの講話を聞くのは初めてだ。うーん、いまいちかな。先代の和尚さんは講話が上手だったからなあ。
法要のあとは、近くのお寿司やさんで会食。
「相変わらず、あの和尚さんはいい声をしてるよねえ。きっと、カラオケとかうまいんだろうなあ」
という話題で、嫁さんと意見が一致する。
▼叔父、叔母たちは帰っていったが、2人の弟とその家族はそのまま我が家へ。どちらかというと、いつも嫁さん同士が和気藹々と盛り上がってくれるので、助かる。
▼夕方に、近所の公園に走りに行く。長距離を走るのは久しぶりなのだけれど、このところテニスでさんざん走り回っているので、きっと楽になっているだろうとおもったのだけれど、とんでもなかった。500メートルも走らないうちに、すねの筋肉が悲鳴をあげはじめる。うーむ、テニスでどんなに走ろうと、瞬発力を必要とする走りと、長距離の走りとは、使う筋肉がぜんぜん別物なのね。
それでも3キロを超えたあたりから、すねの痛みも治まり、走りも楽になる。
ゆっくりと6キロを走って、おしまい。ゆっくりならもう少し走れるとは思うのだけれど、このところ右膝に痛みも感じていたりもするので、無理はやめておきましょう。
それにしても、本当にゆっくりとしか走れない自分が悲しくなってしまう。
1周が1.5キロあるこの公園、多くの人がランニングを楽しんでいるのだけれど、年寄りだろうが女性だろうが、みんな僕よりも速い。僕よりも遅かったのは、ついに女性がひとりいただけだ。
もう少し、頻繁に走り込みをしなければダメだなあ。
▼夜はテレビで「仁」を見る。今季のテレビドラマは、この「仁」だけを観ておけばいいのだろう、きっと。
2009.11.14(土)
▼二日酔いだが、9時10分からはいつものテニスのレッスン。体中から泡盛が汗となって吹き出してくる。
もちろん、ボールがラケットの中心にあたろうとしなかったことは言うまでもない。
▼映画館で観てはいるのだけれど、DVDを借りてきて再びタイ映画『チョコレート・ファイター』を観る。
映画館で観た時にはひたすらそのアクションに圧倒されたのだけれど、あらためてDVDで観てみると、思っていたほどジージャーの動きが滑らかでないことに気付かされてしまう。いや、凄いことは凄いんだけどね。
▼午後は再びテニススクールでお楽しみのゲーム大会。A吉さんという女性と初めてペアを組むが、ゲームを始める前にとにかく謝ってしまう。
「ごめんなさい。今日は二日酔いでヘロヘロしてます。きっと、負けます」
で、やっぱりなかなか勝てない。かたはしから負けて2勝6敗。めまいがする。
▼夜はテレビでバレーボールを見て、深夜にはサッカーを見る。眠いぞ。
2009.11.13(金)
▼業界の友人たちと歌舞伎町の沖縄料理店で飲み会。
うちは仕事が暇で潰れそうだというのに、友人たちのところはむちゃくちゃ忙しいと聞いてショックで死にそうになる。頼む、少しはうちにも仕事をまわしてくれ。
店の親父さんが三線(サンシン)を抱えて登場して、沖縄民謡の生演奏&生歌を聴かせてくれる。うちのグループは「アーイヤイヤサッサ」と合いの手を入れながら大盛り上がりで、リクエストも連発し、しまいにはカチャーシーを踊り出してしまったのだけれど、他の若いグループは総じて大人しい。みんな、こういう店に来たら盛り上がろうぜ。
泡盛をたっぷりと飲み、終電で帰宅。
2009.11.8(日)
▼午前中はDVDで『三大怪獣 地球最大の決戦』を見る。ディアゴスティーニのおかげで、2週間ごとに東映特撮映画を見なければならない。別に義務ではないのだけれど、頑張ってみなければ溜まってしまうからなあ。
ちなみに、この『地球最大の決戦』は子供の頃に映画館で観ている。子供の頃に映画館で観て印象に残っている怪獣映画はというと、この『地球最大の決戦』と『サイダ対ガイラ』だったりするのだ。
久しぶりに見てみて、この頃から異常気象だの温暖化だのと言っていたことに驚いたり、金星人がキングギドラのために5000年前に滅んで、その生き残りが地球にやってきていたというSF的な設定があったりということに驚かされる。ま、その一方で、モスラがゴジラとラドンを説得する場面には相変わらず脱力してしまうのだけれど。
しかし、ラストシーンはこれでいいのか? 日本に現われて大暴れしていたゴジラとラドンに関しては何も解決していないぞ。このあと、ゴジラとラドンはどうするんだ?
▼午後は嫁さんと一緒に大宮にある天然温泉「小さな旅 むさしの湯」へ。
浴室は「木の湯」「石の湯」に分かれていて、それが日替わりで男湯と女湯とになるらしいのだけれど、ホームページで見る限り、露天風呂は絶対に「木の湯」の方がいい。今日はさいわいに「木の湯」が男性用の日だったので、僕の方は露天風呂を充分に満喫することができたのだけれど、やはり嫁さんの方はいまいちだったらしい。
お湯は加温、循環なので、温泉としてはいまいちだが、ま、家からそれほど遠くもなくのんびりと温泉に浸かれるのだから、あまり文句は言うまい。
ただし、休憩スペースがいまいちなのは残念。他のこういった施設は、たいていは食堂と休憩スペースが一緒になっているのだけれど、ここは別々。たっぷりと温泉に浸かったあとで、かき氷でも食べながら寝っ転がりたいと思っても、それができないのだ。
嫁さんとの待ち合わせ時間までたっぷりとあったので、水風呂に浸かって体を冷やしてから、サウナに入ったり湯船に浸かったりということをさんざん繰り返したら、すっかり湯疲れしてしまった。そんなに長時間、入浴を繰り返しちゃいけないんだよな、本当は。
ちなみに、この「小さな旅 むさしの湯」は、さいたま市のテニス大会が開かれる会場からけっこう近いところにある。試合が終わったあとで、ここに寄って汗を流すのもいいかもしれない。
2009.11.7(土)
▼午前中はテニスのレッスン、午後は再びテニススクールでお楽しみのゲーム大会。
相変わらずバックハンドを意識的に練習するようにしている。まだ、バックスライスがうまくできない。前に押し出すようにという感覚がうまくつかめず、ついついカットしてしまうのだ。また、コーチからは上半身を傾けるようにして構えているという点を指摘される(コーチの方でも本格的にアドバイスをしてくれるようになったようだ)。
とにかく、あとはそういう注意事項を気にしながら本数を打って、体がいい動きを覚えてくれることを期待しよう。
お楽しみのゲーム大会は、HORさんとペアを組む。今日は、むちゃくちゃレベルの高いメンバーがいないために、けっこう気軽に試合を楽しむことができた。だけど、そういうメンバーだと、緊張感のないプレイをしてしまうのがよろしくない。
特に女ダブを相手にした時には、相手に楽しんでもらうためにも力を抜いてプレイをするようにしているのだけれど、いささかずさんなプレイが多くなって、ボロボロになってしまう。
でもまあ、結果は6勝1敗。もうちょっとで全勝だったのに。
▼夜は借りてきたDVDで『ヤッターマン』を見る。
よくまあ、これだけ遊んでくれたものだと感心してしまう。そのことはきっちりと評価したい。とことんくっだらない映画だけれど、これだけくだらなさに徹底してくれればそれで充分。楽しませていただきました。
しかし、この映画の主役はどう考えても、ドロンジョ、トンズラー、ボヤッキーの3人組だよなあ。ヤッターマンの方にはほとんど存在感がなかったもんなあ。
▼江戸川乱歩『吸血鬼』講談社江戸川乱歩推理文庫を読了。
この小説のどこが吸血鬼やねん?と突っ込みつつも、やっぱり楽しませてくれるのが江戸川乱歩のすごいところだ。みごとなまでの通俗娯楽小説である。本格ミステリ的なガジェットをたっぷりと盛り込みながら、それを非常におおらかな態度で解決してみせるところなんざ、実に大家ならではの筆運びというものであろう。密室殺人の謎解きでこれかよ!と再び突っ込みながらも、許せてしまうのである。
江戸川乱歩を続けて読んでいるのだけれど、さて、次は何を読むべきか。何を読んだらいいのだろう?
2009.11.6(金)
▼大学のSF研究会の超長老たちによるOB会に参加。なんと、参加者の最年少者が51歳の僕だ。
お会いする方々のほとんどは、先輩たちが卒業して以来だったりするので、ほとんど30年ぶりである。それでいて、あっという間にあの頃の雰囲気に戻ってしまうのがすごい。
「最近のSFはいったい何を読めばいいのだ?」という質問に、早川書房勤務のKさんの回答が「グレッグ・イーガンとテッド・チャンがいいです。あとは、『ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク』がお勧めです」。
そうかあ。グレッグ・イーガンもテッド・チャンも読んでないので、こんど買ってきて読んでみよう。
▼ヤフーオークションで落札した『11枚のトランプ』は、着払いで返送してくださいと連絡が来る。だけど、すでに支払った落札価格プラス送料について言及がまったくないってのは何故? まずは返金するのが順番でしょ。
2009.11.4(水)
▼月曜日に予約を入れた「雪園」から電話が入る。
飲み放題のコースに「蜜汁火腿(自家製ハムの蜂蜜漬け)」がついていなかったので、「せっかくの湖南料理なのに、蜜汁火腿が出ないってのはダメじゃん。セット内容を変更して蜜汁火腿をつけてよ」と交渉して、「それはまたご相談しましょう」ってかわされていたのだけれど、「蜜汁火腿をつけることにしました」との連絡。おおっ、けっこう誠実に対応してくれてるじゃん。
だけど、飲み放題のコースは料理内容がいまいちなので、他のメンバーと相談して、飲み放題をつけない5000円のコースに変更すると決めたばっかりだった。そっちだと、蜜汁火腿もつくし。
せっかく飲み放題のコースでも蜜汁火腿をつけてくれることになったのに、5000円のコースに変更するのはもったいないような気もするのだけれど、もう決めちゃったことだからなあ。
▼会社帰りに新刊書店に寄り、2冊購入。
『黄昏の狙撃手(上)』スティーヴン・ハンター(扶桑社ミステリー/初版)840円
『黄昏の狙撃手(下)』スティーヴン・ハンター(扶桑社ミステリー/初版)840円
▼ヤフーオークションで落札した本が届く。
『11枚のトランプ』泡坂妻夫(幻影城/初版)1500円
アンカット・フランス装で刊行された初版の未開封のものということで落札したのだけれど、届いてみたら巻頭部分と巻末部分が開封されていた。それだったら1500円も出して落札する価値はないので、返却を申し込むが、はたしてどういう返事がくることやら。
2009.11.3(火)
▼今日は岩槻南部公民館テニスコートで9時から13時までテニス。
実は僕の所属するテニスチームで確保したコートなのだけれど、数日前に「この日はよしださんとY下さんのふたりしか参加者がいないから、あとのメンバーを自分で集めてください」とメールがあり、大あわてでスクールの友人等に声をかけてメンバーを集めたのである。なんとか7名になったが、当日になって仕事の入った1名が欠席。ま、6人いれば、大丈夫でしょう。
今日は、4ゲーム先取のダブルスの試合をひたすら繰り返す。
参加メンバーは、A家さん、W辺さん、A木さん、Y下さん、HORさん、それに僕。乱数表でペアをぐるぐると変えながら試合を繰り返し、4時間でできたのが12試合。ちょうど各人が8試合ずつをこなすことができた。
今日は、組み合わせ乱数表の横に、試合結果を書き込む欄を作ったシートを用意していったのだが、結果はというと、A家さんが6勝2敗でトップ、2位がY下さんと僕の5勝3敗、次がW辺さんの4勝4敗、A木さんが3勝5敗、なんとHORさんが1勝7敗でありました。
やっぱり、A家さんはうまいなあ。このA家さんに勝つのが、次の目標なんだけど、目標達成はいつになることやら。
▼午後はテレビドラマ『仁』の第3話と第4話をいっきに見る。
今シーズンのテレビドラマでは、この『仁』がダントツでありましょう。
▼大学で麻雀を覚えてきた息子がやりたがるので、夕方に嫁さん、母親をまじえて半荘1回をやってみる。ただし、まだろくに役も分かっていないので、点棒もつかわない。1回1回終わるたびに解説をしてやる。
夕食後にももう1回つきあわされる。今度はちゃんと点棒を使ったのだけれど、終わった時に息子のところに残っていたのは600点だけ。もうちょっとでハコにしてやれたのになあ(笑)
2009.11.2(月)
▼会社の帰りに中国湖南料理「雪園」に寄り、大学のゼミの同期会の予約。今年は幹事を担当させられているのである。
ホームページでチェックを入れて、飲み放題をつけたコースに決めていたのだけれど、12月になるとコースの料金が変わるのだという。しかも、サービス料、消費税が別で、ホームページに載っている料金とぜんぜん違ってしまう。飲み放題コースは料理の内容がいまいちだというのに、費用が予定よりも高くなってしまうのでちょっと迷うが、とりあえず予約だけ入れておく。他のメンバーにも相談してみて、それで反対が出るようならキャンセルしちゃえばいいや。
それにしても、けっこうみんなと連絡をとるのが大変。こっちは、みんながみんな、きっちりメールのチェックをしているものと思っているのだけれど、意外とメールのチェックをしない連中が多いんだよなあ。みんな、携帯メールに移行しちゃってるんだろうか。
そして、そのまま歌舞伎町の沖縄料理「かちゃーしー」にまわり、業界の友人たちとの飲み会の予約。なぜか、毎回僕が幹事をやらされているのである。なぜだ?
▼新宿ではまったく雨など降っていなかったのに、途中で雨が降り出す。
途中下車した赤羽のスポーツオーソリティに寄って、テニス用品を見ているところに嫁さんからメール。八ヶ岳登山に行っている息子を駅まで迎えに行くのに、こっちの時間があえば助かるという。ならばと、スポーツオーソリティのすぐ横にドトールコーヒーがあるので、そこで本を読んで時間をつぶしてから帰ることにする。
ディーン・クーンツ『対決の刻(上下)』講談社文庫を読み終えたところで、ちょうどいい時間となった。
『対決の刻』は、悪くはないのだけれど、かつてクーンツを読むたびに感じていたワクワク感はほとんど感じられなかった。魅力的なキャラクターは出てくるのだけれど、ぜんぜんハラハラさせられないし、とんでもない展開に驚愕するということもない。そろそろ、クーンツの新刊を読まなくてもいいかも。
2009.11.1(日)
▼9時から13時まで、舎人公園でテニス。
ここでもバックハンドを意識的に練習するようにしたのだけれど、バックスライスのボールがどうしても浮いてしまう。難しいなあ。
夕方からスクールでシングルスの年間チャンピオンを決める大会があるので、なるべく体力を温存するようにしたかったのだけれど、いざボールを目の前にすると、ついつい必死に走ってしまう。ああっ、体力が失われていくう!
そして、アクシデントが発生! バシッという音とともに、ガットが切れてしまったのだ。そりゃあ、予備のラケットぐらいは持ち歩いています。でも、そっちのラケットに張ってあるのは、かなり安物のガットなのだ。しかも張ったのは1年ぐらい前。テニスのガットというのは、理想的には月に1度は張り替えた方がいいと言うし、少なくとも3〜4ヶ月に1回は張り替えなければいけない。それなのに、1年ぐらい前って…。
使うと、ボヨヨンボヨヨンとなんとも情けない音がする。こんなラケットで年間チャンピオンを決める大会になんか出られないじゃん!
▼そこで、帰宅するなり、「SOHOストリンガー」の横山さんに「4時半までに仕上がるように即張りをお願いできますでしょうか」というメールを出す。
実は、西川口でガット張りを専門におこなっている「SOHOストリンガー」の横山さんの存在をネットで見つけて以来、ずっと気になっていて、一度ガット張りをお願いしたいと思っていたのだ。
この横山さんという方は、非常に変わったシステムでガット張りを受け付けている。
自宅の玄関の横にラケット受け取り口という穴があって、あらかじめラケットの種類、ガットの種類、テンションをメールで知らせた上で、その穴にラケットと代金を投入するのである。そして、約束の時間にラケットを受け取りに行くと、玄関の横に設置された暗証ロッカーにラケットが入っているので、メールで知らされた暗証番号でロッカーを開けてラケットを受け取ればいいのである。
つまり、ストリンガーの横山さんとは、一度も顔を合わせることも声を聞くこともなしに、ガットの張り替えのやりとりが終わってしまうのだ。
こう書くと、なんだか「引きこもり」とか「人嫌い」といったイメージに繋がりかねないのだけれど、実はこの横山さんは、ボランティアで無料のコーチも引き受けていたりもする。決して、知らない人と会うのを避けているような人ではないのだ。おそらくは、もっとも効率のよい方法を模索するうちに到達したやり方なのだろう。
メールを出してしばらくすると、即張りを快諾する返事が来たので、ラケットの種類、張ってもらいたいガットの種類、テンションをメールで知らせた上で、ジョグ之助にまたがって西川口まで出かけていって、ラケット受け取り口にラケットと代金とを投入する。
4時に仕上がるということだったのでいったん家に帰るが、すぐに「あと5分ほどで仕上がります」というメールが入り、西川口までとってかえす。
おかげで、夕方からの試合に間に合うようにガットを張ってもらえたのでした。しかも、値段が格安。他で頼めば「即張り料金」がプラスになったりもするのだけれど、それもなし。まったく同じガットを張っている友人に聞いたら、500円ぐらい安かった。即張りをお願いできて、この値段というのは、とっても助かる。たぶん、ガットの張り方も、その辺のテニスショップに比べれば丁寧なにだろうと思う。
▼5時半からテニススクールの年間チャンピオンを決定する大会のスタート。はっきりいって、僕ごときがかなうはずもない怪物たちが勢揃いする大会だ。
当初の予定では、時速180キロのサーブを打つと言われているS久間さんを相手に一瞬で玉砕するはずだったのだけれど、インフルエンザで出られなくなった選手がいたために組合せが変わり、初戦の相手は荒Kさんとなった。
この荒Kさん、非常に端正なテニスをする人なのだけれど、ものすごい順回転のかかったフォアハンドと、すべるようなバックスライスを武器としていて、油断するとこちらからの返球はことごとくネットにかかってしまう。しかも、ほんのちょっとでも浮いたボールを返そうものなら、ものすごい勢いで手の届かないコースにボールを打ち込まれてしまう。いったい、どうやって戦えばいいのさ?という相手だ。
それでも、なんとか必死に食らいつこうとしたのだけれど、力及ばず。結局は2−6で負け。ま、ストレート負けをくらわなかっただけマシといったところ。
ちなみに、この荒Kさんは、最終的には準優勝となった。そりゃ、僕ごときが勝てるわけがない。
▼初戦を負けて、コンソレのトーナメントの方にまわる。初戦の相手は、サウスポーのW辺さん。練習は何度か一緒にしたことはあるのだけれど、試合をするのは初めてだ。
このW辺さん、左からのサーブがものすごい勢いで曲がってくるのは知っていたので、それを充分に予想したポジションで構えるのだけれど、それでも胸元にむかってはねてくるサーブに苦戦させられる。
しかし、いつもならサーブを打つなりネットダッシュしてくるW辺さんなのに、今日はいまいちサーブの調子が悪く、ネットに詰めてこない。そこで、返球をことごとく相手のバックに集めることでポイントを稼ぎ、6−3で勝利。
うわっ、この大会でひとつでも勝てるとは思ってなかったよ。
▼コンレソ2試合目は、ただいま3連敗中のA家さん。これまた、どうやって勝てばいいのか、見当もつかない。とりあえずは、力いっぱいのボールでパワーで押していくぐらいしか、できることはないのだけれど。
最初のうちは一方的に押されて、ストレート負けを覚悟したのだけれど、途中からこちらの調子もあがってきて、ガチンコの打ち合いを展開。自分でも驚くほどスピードの乗ったボールを打てたので、ひたすら力で押していく。何度か完全に打ち勝ってポイントを稼いだりもしたのだけれど、どうしてもミスの数で相手を凌ぐことができず、結果は2−6で負け。
でも、試合内容はかなりよかったので、非常に満足。これで新家さんに対しては4連敗となってしまったけれど、今回、少しは追い詰めることもできたのではないかと思う。
全力の打ち合いの途中で、ほんのちょっと相手のタイミングをはずすようなボールが打てるようになれば、また面白い展開になるのかもしれない。そんな器用なことは、現時点ではぜんぜんできないのだけれどね。
ちなみに、このA家さんは、最終的にコンソレで優勝。まだまだ、僕ごときが勝てる相手ではないのかもしれない。
▼というわけで、一方的に2試合を叩きのめされるだけと思っていた大会で、1勝することもできたし、けっこう善戦することもできたのでした。
やるじゃん、オレ(笑)
2009.10.31(土)
▼午前中はテニスのレッスン、午後は再びテニススクールでお楽しみのゲーム大会という、いつもの土曜日。いつもの土曜日と言いながら、このところやたらと試合が入ったりして、このいつものパターンの土曜日は久しぶりのような気がする。
レッスンではコーチに約束した通り、バックに来たボールをフォアにまわりこまずに、バックハンドで打つ練習を意識する。
終わったところで、「もっと早く構えること。フォアと同じように早く構えれば、もっと余裕を持ってボールに対処できるようになるのだから」とアドバイスされる。
だけど、なんでバックハンドだと構えが遅れてしまうのか、それが分からないんだよなあ。
午後のゲーム大会は同じクラスでレッスンを受けているT内さんとペアを組む。あらかじめ「バックハンドを練習するためにまわりこまないで打つから、負けが多くなるかもしれないけど、ごめんなさいね」と謝っておく。
ところが、けっこう調子よく勝ち続けて、8勝1敗。おお、すごいじゃん。
2009.10.29(木)
▼今日も、なんとかテニススクールの振り替えレッスンに間に合う時間に帰宅。景気のいい頃には、こんな時間になんて、なかなか帰れなかったのだけれど。早い時間に帰れるってことは、会社の経営状態がやばいってことなんだよなあ…。はあ、ため息が出ちゃうね。
▼テニススクールに週末のシングルス大会の組み合わせ表が張り出されていた。
僕の通うテニススクールでは、月例のシングルス大会があって、毎月の成績でポイントがついていく。そのポイントの累計上位16人が、年間チャンピオンを決めるための大会に参加できるのである。
そして、僕はというと、ただひとり皆勤参加をなしとげ、ほとんど勝っていないにもかかわらず、コツコツと1点2点を積み重ねて、この出場資格を得ていたのだった。
で、その大会の初戦の相手が誰かとチェックしてみると……わはは、S久間さんじゃん。
今回の優勝候補のひとりである。彼のサービスは時速180キロに達すると言われ、はっきりいって僕にはぜんぜん返すことができない。たとえ返すことができたとしても、サービス以外のプレイだってレベルがぜんぜん違いすぎるので、まったく勝負になんかなりゃしないのだ。
そこでコーチをつかまえて質問してみる。
「初戦の相手がS久間さんなんですけど、彼を相手に、いったいどう戦ったらいいんですか?」
「大丈夫。まだ発表されてないけど、ちゃんとコンソレがありますから」
コンソレというのは、初戦に負けた者どうしのトーナメントのことだ。つまり、初戦に負けてもコンソレトーナメントに進出できるから大丈夫ってことなんだけど、もしかしてそれって、ぜんぜん僕の質問の答えになってないじゃん。というか、なすすべなしってことですか?
2009.10.28(水)
▼月内にテニススクールの振り替えレッスンを2回とらなければ、振り替えレッスンの有効期限が切れてしまう。ところが、平日の夜で僕のランクの振り替えレッスンが受けられる日というのは、今日と明日しかないではないか。
平日の夜のレッスンがあるのは、20時10分からと、21時50分からの2回。さすがに21時50分から振り替えレッスンを受けたのでは翌朝が辛いので、なんとしてでも20時10分までに帰宅して着替えてテニススクールに到着していなければならない。なのに、そういう日に限って、クライアントからの電話待ちでなかなか会社を出ることができなかったりするのである。
でも、なんとか間に合う時間に会社を飛び出して、テニススクールへ。よし、これでなんとか1日分は振り替えレッスンを入れることができたぞ。
レッスンが終わったところでコーチをつかまえて、「バックハンドを強化しないことには、どうやっても上の連中に勝てないので、レッスンの中でもっとアドバイスしてくださいよお」と頼み込む。
「そんなこと言ったって、バックにボールを出しても、よしださん、必ずまわりこんでフォアで打っちゃうじゃないですか」
「もうまわりこみません。まわりこまないからお願い、バックハンドを直してください!」
そうなんだよなあ。フォアは得意でも、バックハンドがドヘタなもので、いっつも、いっつも、可能な限りフォアにまわりこんで打つのが習い性になっちゃってるんだよなあ。
でも、試合でそれをやると、人よりも余計に走らないといけないことになって、途中で体力が切れちゃったりするんだよなあ。だから、やっぱりバックハンドを強化しなければならないのだ。
だから、コーチ、お願い。おいらにバックハンドにアドバイスを! もう、まわりこみませんから
2009.10.25(日)
▼居間のブラウン管テレビが、ついにダメになった。白っぽい画像が横方向に乱れて、ぜんぜん見ていられないようになってしまったのだ。さすがに、いまさらブラウン管テレビを修理しようという気にもなれないので、新しいテレビを買うことにする。
まずは、ヤマダ電機へ。
機種はアクオス(シャープ)の32インチのものとだけ決めていた。いちおう、価格ドットコムで「AQUOS LC-32DE5」という機種が一番人気で、価格も手頃そうだったので、それを候補にしていた。
ところが、店頭ではその横に「AQUOS LC-32E5」というひとつ前の機種が安売りの対象として置いてあり、機能もほとんど変わらないというではないか(あとで調べたところ、コントラストと消費電力に差があるくらいで、本当にほとんど差はなかった)。だったら、こっちの機種がいい。
店頭価格は69,800円で、ここからは下げられないと言う。ただし、ポイントが11%つく。つまり、62,122円というわけだ。
予定していた予算を下回っているので、そのまま買ってもよかったのだけれど、うちにあるテレビを引き取ってもらうためには、それを持ってこなければならないと言う。配送を頼むのならその時に引き渡せばいいのだけれど、お持ち帰りではあとからというわけにはいかないらしい。
じゃあ、いったん帰ってテレビを積んでこようということになったのだが、それだったらついでにコジマ電機の値段も見てこようということになってしまう。
コジマ電機の同じ機種の店頭価格はヤマダ電機をじゃっかん下回っていたのだけれど、ポイントはつかないのだという。
「ふーん、じゃあヤマダさんの方がいいや」
そう言うと、あわてて「ヤマダさんはいくらでしたか?」と聞いてくる。そこで、値段とポイントとを店員に告げると、「少しお待ちください」といったんひっこんでから、ポイントなしで62000円という値段を提示してくる。
それだったらどっちで買っても一緒なので、コジマで買うことにしてしまう。
ちなみに、ヤマダ電機は「ここまで」という価格を出したら、そこからさらに下げることはまずないのだけれど、コジマ電機は必ずヤマダ電機よりも安い価格を提示してくる。だからいつもヤマダ電機に先に行って値段を提示させてからコジマ電機に行くことにしているのである。今回はほとんど値段の差はなかったけれど、時としては数千円違ってくることもあるのだ。
家に帰って、セッティングを済ませて、スイッチオン。おおっ、今までのブラウン管テレビより、画質がいいよ。それに、表示モードを変えれば、今までより大きく見ることができるし(今まではワイド画面じゃなかったので)。
あとは、地デジ対応のレコーダーを買えば、いよいよ地デジに移行ということになるのだけれど、レコーダーも安くはないしなあ。いましばらくは、このままアナログ放送のままでいいや。
ちなみに、テニス仲間が電話線工事をやっているので、光回線への移行は彼に頼めばいいということが判明。テニスをやっていてよかったぜ。
▼夕方からテニススクール主催のシングルス大会。今回の大会は、2ヶ月に1回開催されるもので、出場者は50歳以上もしくは上級クラス以下という条件に限定される。上級クラスの上には超上級クラス、最上級クラスという鬼のようなランクがあるのだけれど、50歳未満でそのクラスにいる人間が出てはいけないというものだ。
出場者は8名で、まずは4人ずつのブロックに分かれて、総当たり戦を行なう。僕と同じブロックになったのは、超上級クラスのI田さん、A木さん、中上級クラスのHORさん(昨日、ペアを組んで奇蹟を起こしたばかり!)。僕は上級クラスなので、ランク通りの結果となれば、HORさんに勝って、I田さん、A木さんに負けるということになるのだが。
初戦はHORさん対A木さん。どう考えてもA木さんの勝つ組合せだが、なんとHORさんが勝ってしまう。おおっ、下克上だ。
次いで僕対I田さん。実はこのI田さんとは何度も何度も対戦をしてきて、一度も勝ったことがない。勝ったことがないどころか、いつも一方的にやられるだけの試合しかしたことがない。ところが、一方的に僕が押しまくって、あっという間に5−0と追い込んでしまう。あとひとつとれば勝ち。でも、5−0になっても、まだ勝てる気がぜんぜんしない。それだけ、実力に差があるのだ。
案の定、そこからI田さんの逆襲が始まり、5−2と2ゲームを連取される。しかし、なんとかなんとか踏ん張り、6−2で初めてI田さんに勝ってしまう。おおっ、下克上だあ!
続いて僕対HORさん。ああっ、休みなしの連チャンだあ! いまのI田さん相手の試合で、全勢力を使い果たしているというのに。HORさんの情け容赦のないボールは、対角線対角線とみごとに僕を走らせてくれる。しかも、ネットに詰めようとすると、見事にストレートを抜いてくるし。なんで、そんなにうまいのに、さいたま市のダブルスで初戦負けを食らうかね、きみは。とことんいたぶられ、まったく自分のテニスをさせてもらえないままに敗退! おおっ、またしても下克上だ。
次はA木さん対I田さんという上級者対決。ふたりの試合を見ていて、僕にしてもHORさんにしても、なんでこのふたりに勝てたんだと思うようなレベルの高い試合をしている。結果はI田さんの勝ち。
第5試合はHORさん対I田さん。どう考えてもI田さんが負けるわけのない組合せなのだけれど、なんと勢いに乗ったHORさんがI田さんを破ってしまう。なんとなんと、全勝でブロック1位抜けを決めてしまったではないか。これまた、みごとな下克上。
そして最後が僕とA木さんの対決。A木さんには一度だけ勝ったことがあるのだけれど、多彩な小技を繰り出して相手を翻弄するA木さんに、そうそう勝てるわけがない。なんたって、レベルが違いすぎる。
ところが、これが意外や意外、6−3で僕が勝ってしまったではないか。またしても下克上!
かくして、下位ランクの僕とHORさんが決勝トーナメント進出を決め、上位ランクのふたりが脱落するという、予想外の展開になったのでした。
決勝トーナメントの初戦は、シコラーキングの異名をもつI井くん。こちらに体力の残っている時なら、絶対に負けないという自信はあるのだけれど、格上のふたりを倒すのに全勢力をつぎ込み、さらに格下のHORさんからいいように走らされたので、体力はもうまったく残っていない。
それに比べて、もう片方のブロックには下位ランクのメンバーが揃っていたので、I井くんはほとんど体力を失わずに、楽な試合で決勝トーナメントに上がってきている。うーん、もっとI井くんの体力を奪っておいてくれなければ、ダメじゃないか>Y川くん(笑)
打ち込んでも打ち込んでも拾って返してくるI井くんの超シコラープレイに、残った体力もすべて奪われて、結局は4−6で敗退。く、悔しい!
決勝戦は決勝トーナメント初戦を楽々勝ち抜いたHORさんとI井くんの一騎打ち。予想ではHORさんの勝ちだったのだけれど、I井くんの超シコラーぶりにしびれをきらしたプレイで、自滅するかのようにHORさんの敗退。I井くんの優勝となった。
さすがに、短時間に4試合、しかも休みなしの連チャンがあったりすると、体力的に非常に厳しい。なにせ、歳が歳ですから。
でも、今回は格上のふたりを倒すという快挙を成し遂げ、とってもとっても嬉しかった。
さあ、次は12月だ。また、頑張るぞ!
2009.10.24(土)
▼「さいたま市民テニス大会/秋季ダブルス」に参戦。
同じ歳の友人と、二人あわせて100才を超えるペアで去年の秋から参戦して、今回が3回目の挑戦。過去2回はともに初戦敗退。今度こそ初戦突破を狙おうと挑んだのだけれど、残念ながら今回も初戦敗退でした。
かなりレベルアップしてきていたので、今回の初戦は大丈夫だろうと思っていたのだけれど、それよりも上手なペアに初戦でぶつかってしまったわけで、こればっかりはしょうがない。
試合内容は決して悪くはなかったと思う。
お互いにガンガン攻めながらも、前衛がセンターに出てこられないようにサイドをストレートで抜いてみたりなんてこともしたし、相手のスマッシュだってけっこう粘って拾ったし、Cクラスとしてはけっこうレベルの高い試合ができたとは思う。
それでも、勝てない時は勝てないんだよなあ。
なんでオレたちの相手はいっつも若くて元気のいいペアなんだ?とぼやく相棒。
確かに、今回の相手も過去2回の相手も、いずれも若くて元気のいいペアだった。
見回せば、それほど上手でないおじさんペアだってたくさんいるのに。そういうところとぶつかれば、とりあえず初戦ぐらいは突破できるだろうに。
チームの仲間からは「あれは、相手が強かったから仕方ないよ」と慰められたのだけれど、それに勝たなければ上にはいけないわけで。
ああ、悔しい! 今回は絶対に初戦突破できると信じていただけに、ショックが大きい。
▼チームの他の仲間たちも、ボロボロと負けていく。そんな簡単に負けるような連中じゃないのに。
中でも、このところメキメキと腕を上げて来ていたY川くんと、HORくんのペアは、明らかに勝っていた試合だったのに、チャンスボールをことごとくミスって自滅。超負けず嫌いのHORくんは、すっかりやさぐれてしまう。
試合が終わったところに、チームの女の子がおむすびをもって登場。ううっ、もう試合、終わっちゃってるのに…(涙)
▼あっと言う間に試合が終わってしまい、時間も体力もストレスもたっぷりと持て余してしまった僕は、同じくストレスたっぷりでやさぐれてしまったHORくんを誘って、テニススクールのお楽しみのゲーム大会に参加することにする。
僕の通うテニススクールでは、土曜日の午後にひたすらダブルスの試合ができる「お楽しみゲーム大会」という時間があるのだ。参加メンバーが少ないと、3時間半の間に4ゲーム先取の試合が10試合前後もできてしまい、なおかつ僕たちのレベルではこてんぱんに叩きのめされるのが関の山という鬼のような連中が集まってきたりもするので、一部ではこの時間を「お苦しみゲーム大会」と呼んでいたりもするのだが。
HORくんとペアを組んで、ストレス解消を合い言葉に遠慮なくパワフルテニスを展開して、まずは最初の試合を4−0のストレートで勝ってのける。相手は、川口市のダブルスCクラスで準優勝した強豪のT須さんだ。へっへ、やるじゃん、おれたち。
ところが、次の2試合目では、パワフルテニスが見事に空回りして、0−4のストレート負け。ダメじゃん、おれたち。
早いテンポでゲームを繰り返して、結果はというと6勝4敗の勝ち越し。しかも、最後にはスクール最強のS久間さん(当然Aクラス)を打ち倒すという快挙も成し遂げ、満足度は180%。お苦しみゲーム大会で勝ち越したのは初めてというHORさんも大満足で、午前の初戦敗退のストレスをすっかり解消させたのでありました。
終わったところでHORさんがひとこと。
「なんで、こんなに強いオレたちが初戦敗退なんだ?」
それが試合ってものなのでしょう。
2009.10.23(金)
▼ギレルモ・デル・トロ&チャック・ホーガン『ザ・ストレイン』早川書房を読了。
JFK国際空港に着陸するなり、一切の応答をしなくなってしまったジェット旅客機。そこから見つかったのは、死に絶えた乗客と、土のつまった巨大な柩だった。やがて、乗客は吸血ゾンビとして甦り、人間に襲いかかる。柩とともにニューヨークに入り込んでしまった吸血鬼のマスターによって、大殺戮の幕が切って落とされる。
その真実に気付き、なんとか事態を食い止めようと行動を起こしたのは、二人の医者と、年老いた質屋の店主であった!
いやあ、面白い! これまで、映画でしか出会ったことのないスケールの大きな吸血鬼×ゾンビものの傑作だ。この手の映画が、つねにショッキングな場面の描写に命をかけてきたように、本作でもこれでもかこれでもかと、吸血ゾンビに追い詰められる人間のハラハラドキドキ、吸血ゾンビに襲われる人間のショッキングな最期の描写に全力をそそぐ。
しかも、徐々に人類滅亡という大きなテーマに膨らんでいく気配も見せ、ストーリー展開からも目が離せない。
分厚い本であるのだけれど、ぜんぜん飽きさせない1冊だ。
いちおう、本書は三部作の第1部という設定になっており、まだぜんぜん話は完結していない。まだまだこれからスケールが膨らんでいき、いずれはSF的な驚愕の設定も登場してくるようだ。早く、第2部、第3部も書き上げて、さっさと翻訳を出して欲しいものだ。
2009.10.22(木)
▼10時50分から[TOHOシネマズ 六本木ヒルズ Screen7]で香港映画『カンフー・サイボーグ』を見る。
すっげえくだらねえ! 最新の特撮技術を駆使してはいるものの、中身はなんとも懐かしい香港映画テイスト満載の、しっちゃかめっちゃかのアクション映画だ。いまだにこういう「元気だけはあるぞお!」という映画を撮れるんだね、香港は。嬉しくなってしまうぞ。
監督は、ろくな脚本もなしに、むちゃくちゃ短期間でくだらない映画を撮りあげることに関しては超一流のジェフ・ラウ。
どういうストーリーかというと…
時は2046年。人間と見分けのつかないアンドロイドを開発した科学者(エリック・ツァン)は、うだつの上がらない地方の刑事(フー・ジュン)に、K−1というアンドロイド(アレックス・フォン)を預ける。ロボットということを秘密にしたまま大活躍する彼に、警察署内のアイドルである女刑事(スン・リー)も一目惚れだ。K−1もロボットのくせに女刑事のことが気になるのだけれど、彼には女性に恋愛感情を持つとシステムダウンするコードが組み込まれていた。
そんなおり、人間に従属することに造反したアンドロイド、K−88(ウー・ジン)が現われ、K−1と死闘を繰り広げることになるのだが…。
設定からしてホント、バカです。しかも、この人間型ロボットが、トランスフォーマーのように変形を繰り返して、巨大化してカンフーで闘うのである。もう、フルCG使いまくりで、超電磁ヌンチャクで闘うバカバカしさに、喜んでいいやら、あきれていいやら。
当然、ジェフ・ラウが監督であるからには、ストーリーなんてめちゃくちゃ。それでいて、部分部分の映像はやたらとよかったりするのがジェフ・ラウ。なんだ、ラストシーンの「どうだ、感動的だろ!」と言わんばかりの演出は。そういう映画だったか?
これは、香港映画ファンにとっては、踏み絵だよなあ。これを楽しめるかどうか、なかなか微妙だぞ。
ちなみに、これはサイボーグとはいわんだろう。ロボットもしくはアンドロイドだぞ。
▼たっぷりと時間をつぶしてからフィリピン映画「白タク」を見に行くと、いつものアジア映画仲間たちに遭遇する。
「仕事はどうしたの?」
「仕事? 仕事ってなに?」
「えーと、水やりと害虫駆除?」(わかる人だけわかってください)
バカだ。
▼『白タク』の上映会場をチケットで確認。「スクリーン1」とある。
開場時間になっても入場が始まらないのだけれど、入り口にいるスタッフにチケットを提示して劇場内に入る。誰もいない。見事にただのひとりもいない。なぜ?
ただひとり指定された番号の席に座っていると、さっき入り口にいたスタッフが駆け込んでくる。
「お、お客さん、これ、会場が違います。シネマートです」
「えっ?」
今年の東京国際映画祭の会場は東京シネマズ六本木ヒルズだけと思いこんでいたので、会場の確認もスクリーンナンバーだけしか見ていなかったのだけれど、なんと、シネマート六本木の「スクリーン1」が会場だったのです。
ちぎった半券を返してもらって、あわててシネマートへ移動。間に合うか? 近いようでいて、けっこう距離がある。間に合うのか?
間に合いました。かろうじて間に合いました。ああ、よかった。
というわけで、シネマート六本木でフィリピン映画『白タク』を観る。
将来を約束された若き警察官のシモン。彼は、海外で働く恋人とレストランを持つために、アルバイトで違法な白タクの運転手をしていた。
ところがある時、恩赦で刑務所から出てきたばかりの老人ペドロを乗せている時に、シモンはちょっとした不注意で人をはねてしまう。
とっさにその場を逃げ出してしまったシモンは、事故を隠匿しようとする上司の指示で、ペドロを乗せたまま遠く離れたレイテ島まで車を走らせることとなる。
初めのうちは、必死に逃げ出そうとするペドロだが、レイテ島には30年間会っていない息子がいた。その息子に再会することが、ただひとつの夢であったペドロは、次第に逃げようという考えを放棄していく。
ふたりはそのドライブの途中で、様々な人々と出会い、彼らの人生に否応なく影響を与えると同時に、彼らとの出会いによって自分たちの関係をも変えていくことになる。しかし、ドライブの終着点で待ちかまえているのは、事件を隠し通そうとするシモンの上司の手配による、悲劇に他ならないはずだった…。
これが、予想以上に素晴らしい作品だった。監督自身はロード・ムービーと呼ばれることに抵抗があるようだったが、ロード・ムービーの佳作といってよかろう。
フィリピンの土地勘があり、観光地に関する知識などもあれば、頭の中の地図で「あ、いまこのあたりまで来たんだな」なんてことも分かって、きっともっと楽しめたことだろう。ところどころ、観光名所っぽい映像もきっちりと挟み込まれている。
そして、マニラを離れるに従って、言葉が違ってくるのも日本人には分かりにくいところだ。ビサヤ語だと思うのだけれど、話しかけられていまいち言葉が通じないなんて場面も出てくる。
「なんだ、タガログ語か。マニラから来たのか?」なんてセリフが出てきたりもするのだ。
監督はこれが長編初監督作品となるジョビン・バレステロス(もしくはジョン・エステファン・バレステロス、もしくはジョン・ステファン・バレステロス)。元々は音楽家として活躍していた人だが、本作では監督の他に脚本、編集なども担当している。
長編デビュー作となる本作で、フィリピンのシネマラヤ・インデペンデント・フィルム・フェスティバルにて作品賞と主演男優賞を受賞している。
主演男優賞を受賞したのは、シモン役のアルフレッド・ヴァルガス。日本では、「シャシャ・ザトゥーナ」のドドン役で(超セクシー男優として)一部マニアの注目を集めたが、フィリピンでは数多くの映画、テレビシリーズに出演している人気俳優だ。本作では、若き日のチョウ・ユンファを彷彿させる表情を見せてくれていて、なるほど主演男優賞をとるわけだと、納得。
そして、ペドロ役はルー・ヴェローソ。やはり、フィリピンで数多くの作品に出演しているベテラン俳優だ。もともとコメディを得意とする俳優なのだということ。現在は、政治家でもあるらしい。
アルフレッド・ヴァルガスも良かったが、このルー・ヴェローソの演技も素晴らしかった。香港で言えば、円熟してからのリチャード・ンといったところ(やはり、リチャード・ンもコメディが多かったが、歳をとってから実にいい役者となっている)。
インデペンデント映画であってもこれだけの映画が撮れるのだという、フィリピンインデペンデント映画の底力を見せつけた素晴らしい作品だった。
▼映画終了後、バレステロス監督が壇上に登場してティーチインが行なわれた。
「マニラ・スカイ」の時とはまったく違っていて、それほど饒舌に語る監督ではなかった。会場から質問があっても、簡単に回答が終わってしまうので、司会の方もいまいち時間をもてあまして、自分であれこれ質問を振ったりしていた。
また、これは通訳の方に問題があったのか、監督が抽象的な物言いをしているためか、いまいち質問に対する的確な回答とはなっていなかったり、意味がとりずらかったりという回答が多かった。
例によって、簡単なメモとザル頭の記憶とを元に、ティーチインの様子を再現してみます。
Q:実際の事件に着想を得ているそうですが。
A:実在の人物から着想を得ていますが、それ以外はフィクションです。
Q:作中に登場する小説家は、自分を反映した物でしょうか?
A:そうですね。部分的に自分を反映したキャラクターと言えます。でも、私は自殺しようなどとしたことはありませんが。
Q:主演のふたりの俳優は、数多くの映画やテレビシリーズに出ている方で、おそらくはフィリピンでも有名な役者さんなのだろうと思います。通常、インデペンデント映画といえば、乏しい予算の中で製作を余儀なくされるので、ギャラの安い俳優を使わざるを得ないのですが、それなのに、どうしてこの人気スターを起用することができたのでしょうか。そのあたりのことを教えていただけますか。(もちろん、こんなマニアックな質問をするのは僕ぐらいしかおりませんです)
A:アルフレッド・ヴァルガスは、とても忙しい人気のある俳優です。まさかこんな有名な人がオファーを受けてくれる訳がないと思っていたのですが、脚本を読んでOKしてくれました。OKしてくれるからには、こちらでNOという手はありませんでしょう。
ルー・ヴェローソは、脚本を書いている時から第一希望の役者でしたが、彼は政治家でもあり、ロード・ムービーのような拘束時間の多い映画は難しいだろうと思っていました。でも、彼も脚本を読んでOKしてくれました。彼は、コメディアンとして知られている人なのですが、シリアスな役のオファーということで喜んでもらえました。
Q:『マニラ・スカイ』には悪い警察官が登場していますが、本作にはいい警察官が出てきて驚いたのですが?
A:副業をやっている警察官がいるということは知っていました。そういう警察官を描くことで、警察官に恨みを持っているのかと言われたことがありますが、そんなことはないです。
Q:ようやく刑務所から出てきたペドロには、幸せになって欲しいと思って見ていました。あのラストは、ペドロにとってハッピーエンディングなのだと、監督はお考えなのでしょうか?
A:皆さんの解釈次第だと思います。私は、この映画を通じて、道徳心のジレンマという問題を提供したかった。世の中には、善人にならないための言い訳というものがあると思います。いい人になるのは理にかなわないという風潮があるので、それを描きたかったのです。
Q:登場人物の名前に聖書に出てくる名前を使っているのは、宗教的な意味があるのでしょうか?
A:その通り、あなたのおっしゃる通りです。聖書に出てくる人物の役割を、映画の中の役にあてています。フィリピンはカソリックの国で、フィリピンの道徳教育を担っているのは教会となっています。
Q:(インタビュアーが何かを質問したのだけれど、どういう質問だったか失念しました)
A:ロードムービーを撮りたいという気持ちはずっとありました。でも、この作品はいわゆるロードムービーとは呼びたくありません。旅の途中で出会う3人のキャラクターのストーリーは、とても大事な映画の構成要素となっています。しかし、この3人に出会うことで、ストーリーに影響はありません。この3人に出会わなくても、この物語はあのような展開になっているからです。
Q:3人の脇役のひとりに妊娠している少女が出てきますが、彼女はどうして妊娠したのでしょうか? 恋愛の結果として妊娠したのか、それとも売春をして妊娠したのか? 重要なキャラクターですので、そういった背景も教えていただけませんでしょうか?
A:この3人は、まさにこの映画のメッセージである、道徳心のはざまで苦しむことで登場してきています。例えば、この少女の場合、出産を選んでも、堕胎を選んでも、ある意味ではどちらも正しい選択と言えます。出産すれば、子供の将来は明るくないのかもしれません。中絶すれば、それは命を殺すということになります。どちらが正しいのか、なんともいえない、グレーエリアであると言えます。
妊娠の原因については、公正な立場から事態を描きたかったので、敢えて描いていません。
ティーチイン終了後、劇場の外で監督をつかまえてサインをもらおうと思っていたのだけれど、シネマート六本木だと観客と一緒になれる場所に監督は出てこないのですね。残念ながら、今回はサインゲットに失敗してしまったのでした。
▼再び六本木ヒルズに戻って、20時15分よりインド映画『チャンスをつかめ!』を観る。
インド映画であるから、歌と踊りがたっぷりとあって、やたらと長いと思われるのだろうが、なんとこの作品の上映時間は154分しかない。驚くなかれ、3時間を大きく下回っているのだ。
さすがは、字幕を担当した松岡環さんが「今度の作品は上映時間が短いので、字幕を訳すのがとっても楽だった」と言うだけのことはある……って、通常の映画に比較すれば、それでも随分と長いんですけどね。
(※というのは、実は大きな間違いでした。他の方からいただいていたメールの中身と、勘違いしていたようで、実は本作品の字幕は、通常のインド映画と比べて、とっても大変だったということです。上映時間にしても、通常のインド映画が2時間40分〜50分なので、とりたてて短いわけでもなかったし。思い込みだけで書いてしまっておりました。申し訳ないです。)
内容はというと、インド映画の世界でスターになることを夢みる若者たちの物語…ということで、インド版「フェーム」といったところでしょうか。いや、「フェーム」は観たことないんだけどね。
前半はちょっとドキュメントっぽい演出を取り入れながら、演劇学校に通ったりしている若者たちの姿を描くが、後半はひとりの若者が大作映画の主役に抜擢されてのし上がっていくという物語となる。前半と後半でのテイストはかなり異なっているのだ。
面白いのは、インド映画製作の裏側がたっぷりと見られること。しかも、撮影現場だけではなく、人気俳優に振り回される製作者の姿なんてのもたっぷりと見られるのだ。そして、実際の大スターがあちこちに本人役で登場しているのである。シャー・ルク・カーンなんて、けっこうセリフのある役で登場しているしね。きっと、インド映画マニアのサイトをチェックすれば、「この場面には誰が出ている」なんて解説をしているところがあることだろう。
ちょっと意外だったのは、主人公のヴィクラムが大作映画の主役に抜擢されるなり、売れない頃のガールフレンドを裏切って主演女優と関係を持ったりしたあとの展開。野望のためにまわりの人間を利用した自分の醜さを反省して、元の恋人のところへと戻っていくのだけれど、心から反省して謝罪する主人公に対し、彼女は「あなたが言っていることは、すべてあなた自身のためのセリフ。そうやって謝ることで、自分が気持ちよくなるというだけ」というようなことを言って、決然と主人公と分かれ、自分の道を歩み出すのである。
侮りがたし、インド映画。わたしゃ、もっと安易に元の鞘におさまるという展開かと思ってました。そうすりゃ、単純にハッピーエンドで、みんなが幸せって終わり方になるのだから。そういう安易な終わり方にしなかったところに、ちょっと好感が持てる。主人公の元彼女を演じていた女優さんの、力強い表情も好ましかったし。
女優と言えば、大作映画のプロデューサーの奥さんを演じた女優さんが好みのタイプの美人でよかったなあ。あの女優さんが出ているコメディ映画なんかがあったら、ぜひとも見てみたいものだ。そんな機会なんて、まずないんだろうけれど。(なんて思っていたのだけれど、よくよく調べてみたらこの女優さんて、ジュヒー・チャウラですか? それだったら、名前を知ってるぞ。名前を知っているということは、映画を見たことがあるということだぞ。検索する…『ラジュー、出世する』じゃん。おおっ、懐かしい。『イエス・ボス』。見た、見た。でも、こんなにキュートな女性という強い印象はなかったんだけどなあ。)

歌と踊りの場面は、いまいちストーリーと密接に絡みあっていなかったという印象で、ちょっと物足りなかったかも。ドラマの方が盛り上がるだけ盛り上がって、その頂点でダンスシーンが始まるというような展開が好きな僕としては、この映画でのダンスシーンはいまいち盛り上がらなかった。
ちなみに、演劇学校でのダンスシーンで流れていた曲は聞き覚えがある。きっとシャー・ルク・カーン主演の映画で使われていた曲だと思う。
いずれにせよ、154分間をまったく飽きさせないのだから、インド映画の底力もたいしたものだ。
▼というわけで、4本の映画を観ただけで、今年の僕の東京国際映画祭は終了となったのでした。
2009.10.19(月)
▼今年も東京国際映画祭の季節がやってきた。このところ、どんどん東京国際映画祭に対するテンションが下がってきているのだけれど、それでも何本かはどうしても見たい映画があるので、映画祭に足を運ぶことになる。
まずそのスタートは、フィリピン映画『マニラ・スカイ』からだ。
故郷を遠く離れてただひとり、マニラで地道に働きながら暮らしている青年。しかし、故郷の父が病いに倒れ、より金を稼ぐために海外に出稼ぎに出る決意をする(フィリピンでは海外に出稼ぎに出る者がものすごく多く、その仕送りによる外貨獲得が国を支えていたりもするので、この展開は別に突拍子もないものではぜんぜんない)。
だが、勤務先からはその手続きのために半日休むことすら認められず、あげくの果てに解雇されてしまう。さらには、煩雑な海外就労の登録手続きもうまくいかず、どんどん追い詰められていってしまう。
なにをやってもうまくいかない焦燥感。落ち込む男に、仲間たちが声をかけてくる。
「地道に働いたところで、オレたちは搾取されるだけなんだ」
「オレたちの計画に参加しろ。そうすれば、明日から別の生き方が始まるんだ」
犯罪計画への誘いだった。
いったんは断わるものの、どうにもならなくなって、強盗の仲間に加わる。だが、計画はあっさりと頓挫し、仲間達は命を落としてしまう。あがけばあがくほど、もがけばもがくほど、抜け出すことのできない蟻地獄に落ち込んでいく。
そこで、男はとんでもない手段に打って出ることになるのだが…。
びっくりしたのは、これが実話に基づく作品だということ。監督自らが「シュールな事件」と呼ぶこの事件は、とてもじゃないけれど、本当にあった話とは信じがたい。
これからこの作品を国内で見る機会はまずないと思いますので、以下の文章では、遠慮なくこの後の展開をばらしています。読みたくない人は、以下の文章をパスしちゃってください。
なんとこの主人公、国内線の飛行機をハイジャックして故郷の島に向かうのである。そして、その飛行機が着陸できる施設のない小さな島の上空から、手作りのパラシュートで飛び降りて死んでしまうのだ。これが実話!
そのとんでもない展開にびっくりしていると、監督はさらにとんでもない罠を観客に向けて仕掛けていたのだということが、ラストで明らかになる。いやあ、これにはきれいさっぱり騙された。びっくりした。
映画の冒頭で島に暮らす貧乏な家族の描写があって、その子供が大きくなってマニラで働いているという映画だと思っていたら、主人公が島に墜落したところから冒頭の場面に繋がっていくという設定だったのである。いやあ、見事に騙されました。このラストのどんでん返しはまったく予想していませんでした。
監督の主眼は、このとんでもない事件を通して、フィリピンの抱える様々な問題点、閉塞感を描くことにあったのだろうけれど、娯楽映画の監督としても充分にやっていけるじゃん(別に、インデペンデント映画より娯楽映画の方が上というわけじゃないけれど)。
監督はベテランのレイモンド・レッド。
1987年の第10回ぴあフィルムフェスティバルで短編作品の特集上映が組まれている。また、ドイツ資金で制作された長編デビュー作の『バヤニ(1992年)』、その翌年に制作された『サカイ』といった長編映画も、東京国際映画祭や、国際交流基金アジアセンターでの「フィリピン映画百花繚乱!」で上映されている。NHKで放送されたこともあるようだ。
▼映画終了後、レイモンド・レッド(Raymond Red)監督、主演のラウル・アレリャーノ(Raul Arellano)、共演のジョン・アルシリヤ(John Arcilla)、スー・プラド(Sue Prado)、制作のデヴィッド・フコム(David Hukom)が壇上に上がってのティーチ・インがあった。
まずはレイモンド・レッド監督からの挨拶で、80年代にスーパーエイトで撮った作品がぴあフィルムフェスティバルで紹介され、1992年には東京国際映画祭のヤングシネマ・コンペティション部門で『バヤニ』が上映されたこともあり、フィリピンのインディーズ映画界ではすでにベテラン監督のひとりとなっているといった自己紹介があった。各国の映画祭を飛び回っているようだ。
『マニラ・スカイ』は、去年の終わりごろに撮影が終了していて、デヴィッド氏のイグナイトメディア(IGNITE Media)という会社で1年近くかけて編集作業を行なっていたらしい。自身の作ったフィルム・レッドという会社で撮影し、イグナイトメディアがポストスクリプトを担当したということで、マスコミがビッグバジェットの作品と思って取材に来たりしていたが、実は(いくらとは言えないが)かなりの低予算で作られた作品であるとのこと。
続いて、主演俳優であるラウル・アレリャーノから、「今回初めてこの作品を見たのだけれど、最後の方で涙が出てしまった。フィリピンは多くの問題を抱えている国であるのだけれど、ここで皆さんと共有することができて非常に光栄です」。
このラウル氏は、俳優専業ではなく、カリフォルニアをベースに画家、ミュージシャンとして活動しているとのこと。彼の作品については、自身のホームページで見ることができる。
映画の中では、『シャイニング』のジャック・ニコルソンかよ!というような、狂気を宿した目つきが印象的だったのだけれど、本人はごくごく穏やかそうな紳士でありました。
共演のジョン・アルシリヤからは、「僕はもともとは演劇をやっていたのだけれど、1982年にTVCMに出るようになって、そこから商業映画の世界に入った。そこでレイモンド・レッド監督と出会って、彼のひざの上にバタッと倒れ込んだのですよ」と自己紹介があり、レッド監督から「本当にひざの上に倒れ込んできたわけじゃないけどね」と突っ込みが入る。
ラウル・アレリャーノ、ジョン・アルシリヤともに、レイモンド・レッド監督の『バヤニ』『サカイ』にも出ており、彼の作品に出るのは本作が4本目となる。おなじみの顔ぶれというわけだ。
そして、レイモンド・レッド監督とは初顔合わせとなる女優のスー・プラドからは「今日という日を一生忘れません」、制作のデヴィッド・フコムからは「言いたいことは、みんなに言われてしまったよ」。
スー・プラドにしても、デヴィッド・フコムにしても、フィリピンという国が抱えている問題に触れ、それを日本の観客と共有できることに感謝するという意味のことを口にしていた。
おっ、デヴィッド・フコムについて調べてみたら、2006年の東京国際映画祭で上映された『エクソダス 魔法の王国』のプロデューサーでもあるんじゃん。おおっ、お気に入りの『シャシャ・ザトゥーナ』の編集もやってるんじゃん。くう、それを知っていれば、もっと対応も違っていたのに。
というところで、ティーチ・インのスタート。
最初の質問は「映画の中で昆虫…ゴキブリとかネズミが出てきていますが、あれは場面を変える際のつなぎのような役割として出しているのでしょうか?」というもの。
僕は、あのゴキブリにどうやって演技をさせたのかということの方が気になったけどな。
それだけの質問なのに、監督がしゃべるしゃべる。「ゴキブリとかネズミを出したのは、別に貧困を描くためではありません。マニラでは、中流家庭の家でもゴキブリが出ますし、屋根裏にネズミが住んでいたりします」「皆さんが覚えていらっしゃるかどうか、もう覚えていらっしゃらないかもしれませんが、主人公の部屋にゴキブリが出てくる場面では、その後におこるできごとをほのめかすヒントが描かれていました」などなど。
確かに、ゴキブリが開かれた雑誌や新聞の上を這っていく場面で、画面に映る雑誌や新聞には飛行機の記事ばかりが載っていて、「あれ、この主人公は航空機マニアという設定なのかな?」と思ったのでした。
次の質問は「2点お聞かせください。まずひとつ目は、日本で紹介されるフィリピン映画は、今日上映されたような優れたインデペンデント映画がほとんどで、フィリピンはインデペンデント映画の製作が盛んな国という印象を持っています。その一方で、フィリピンのコマーシャルフィルムは一時期急激に製作本数が減り、このままだと産業として成立しえないのではないかという印象を受けていました。いま現在、フィリピンの映画産業の状況はどのようになっていますでしょうか。
そしてもうひとつは、今回の製作を担当したフィルメックス・プロダクションズという会社は、2000年に監督の『Anino』を製作し、今回の『マニラ・スカイ』が2作目となります。おそらくは、監督ご自身が自分の映画を作るために立ち上げられた製作会社なのではないかと推測しているのですが、やはり大手の映画会社のもとでは、自分の作りたいような映画は作れないということなのでしょうか?」というもの。
うーん、マニアックな質問だ。ちなみに、質問者は僕なんですけどね。
ひとつ目の質問同様、やたらとしゃべるのだけれど、回答を要約すると、こんな感じ。
フィリピンのコマーシャルフィルムは、確かにビジネスとしてなかなか成り立たなくなってきてしいます。
一方で、いまフィリピンでは、インデペンデント映画の若く優秀な作家たちが、数多くの作品に取り組んでいます。新しいテクノロジーを駆使することで、少ない予算で映画を作れるようになったためです。多くの作家たちが、ゲリラ的なインデペンデント映画の製作に取り組んでいます(ゲリラ的なという言葉が、どういうニュアンスで使われたのかは、いまいちよく分からなかった)。
そうやって、映画を作る環境はできてきたのだけれど、問題はどうやって観客に見て貰うのか、どうやって市場を見つけだしていくのか、ということです。
フィルメックス・プロダクションズは製作を担当した会社ではなく、機材の提供を担当した会社です。『マニラ・スカイ』の製作は、自分で立ち上げたフィルム・レッドで担当しました。
『Anino』は完全に、自分で資金をかき集めて作った映画でしたが、本作はいくつかの製作会社から資金の提供を受けています。
最近では、大手の映画会社もインデペンデント映画に資金を提供するようになってきました。若い作家のインデペンデント映画が、海外の映画祭で注目されるようになってきたからです。
しかし、よく、大手の製作会社のもとで映画を撮れるなと思って見ています。自分では、大手の製作会社と手を組むつもりはありません。自分には、とてもじゃないけど、ヒモつきで映画を撮ることはできません。
これでふたつ目の質問が終わったのだけれど、ここで「残念ながら、ここで時間がなくなってしまいました。もっとお話を伺いたいのですが、皆さんも終電の時間が迫ってきていると思います」と司会者。えっ、と思って時計を見ると、もう11時半になろうとしているではありませんか。うへっ、そんな時間だったのね。
なんだか、時間のかかる質問をしてしまって、申し訳ない気分になってしまう。
しかし、会場を出てもすぐには帰らない。たいてい、ゲストが出てきたところでサインをもらうことができるのだから。
案の定、しばらく待つと、階下のエレベーター脇にゲストの皆さんが現われる。無料で配布されている映画祭のミニパンフに、まずは女優のスー・プラドさんのサインをいただく。そして、レイモンド・レッド監督、俳優のラウル・アレリャーノさん、ジョン・アルシリヤさんからもいただく。サインをするスペースが小さいので、ジョン・アルシリヤさんから笑われてしまう。仕方ないじゃん、映画祭のパンフレット、高いんだもん。でも、「Domo Arigato」と付け加えてサインをしてくれたのでした。
サインを貰うたびに「マラミン・サラマッポ」とタガログ語で丁寧にお礼を言い、「へえ、タガログ語が使えるんだね」と言われて「コンティ・ラン(少しだけ)」と、お約束の会話。
いやあ、けっこうフィリピンの映画人のサインが増えてきたぞ(笑)
自慢できるところは、まったくないんだけどね。
その場に司会進行を担当された方がいて、通訳の方と「長くなってしまうので、監督にもう少し手短かにとお願いしなきゃいけなかったね」などと会話をしているので、つい「すみません、長くなってしまうような質問をしてしまって」と声をかける。
「いえ、とんでもないです。監督はああいう質問を一番してもらいたかったんですよ」
そう言ってもらえたけれど、他にも質問したい人がいたのじゃないかと思うと、やっぱり申し訳ないよなあ。
2009.10.18(日)
▼川口市のシングルスの大会にCクラスで参戦。
朝の8時半までに受付を済まさなければならないので、ジョグ之助にまたがって、早めに家を出る。
会場は江川庭球場という苦手のハードコート。いつもはカーペットコートで練習しているので、ハードコートのバウンドって苦手なのだ。
コートが4面しかないので、すぐには呼ばれず、しばらく番号の早い人の試合を眺める。
ようやく名前が呼ばれて、ボールを渡され、Dコートが終わったら後に入って試合を始めるようにと指示される。
初戦の相手は、強いボールをまったく打ってこないで、丁寧に拾ってくるタイプだった。こちらも朝いちは思うように体が動かないので、こういうタイプの方がやりやすい。とにかく、ミスをしないように、丁寧に打ち返していれば、いつの間にか試合が終わって勝てているというようなタイプだったからだ。
しかし、思いもよらないタイミングで、きわめて弱々しいボールがネットをかろうじて超えるあたりに返ってきたりするので、けっこうネットぎわまで走らされてしまう。そういうボールを狙って打ってきているというわけではなく、ラケットがふりきれてなくって短いボールになってしまっているという感じ。つまり、あまり上手ではないのだけれど、それゆえにやりにくいボールもあるということ。
とにかく、ガンガン攻めたいところを必死にこらえて、我慢のテニスに徹する。ここで無駄に攻めると、ミスを繰り返して自滅するというパターンを何度も経験して来ているのだ。
結果は6−3で勝利。
なんの面白みもなかった試合だったけれど、とりあえずは初戦突破だ。
2回戦目の相手は初戦とまったく逆で、ガンガン打ってくるタイプ。まいったのが勢いのあるファーストサーブ。こちらは、ラケットをあわせてボールを返すのがやっと。
しかし、そういうタイプによくあるように、こちらにとってラッキーなミスも頻発してくれるので、ゲームはなかなか面白い展開になっていく。また、向こうは向こうでこちらのサーブの処理に苦労している様子だ。
ま、結果はというと、3−6で僕の負け。なんと、そのうちの4回がデュースまでもつれこんでいる。つまり、かなりの接戦だったということだ。
デュースまでもつれこんだところを粘ってとっていれば、結果はひっくり返ったのだけれどなあ。ここぞというところで粘れり勝てる力を身につけなければいけないと痛感させられる。
そして、大切な大切な本日の反省。
試合の前の日に5時間も練習をするのはやめよう。足が動きません。歳も歳なのだから、そういう無謀なことは若い者にまかせましょう。
▼いったん家に帰って体を休ませてから、今度は戸塚スポーツセンターのテニスコートへ。3時から5時までコートが取れたので、スクールの友人たちに声をかけてあったのだ。
実は5時半からスクールでミックスダブルスの試合があるので、あまりガツガツと体力を消耗するようなテニスをしないように、自分に言い聞かせる。
参加者はあやうく4人だけになるところだったのだけれど、直前で一気に参加人数が増えて7人になる。6人でミックスダブルスのペアが3組というのが、ちょうどいいところだったんだけどなあ。
▼5時になったところで、大急ぎでテニススクールへ。ミックスダブルスの試合なのだけれど、はっきりいって、この時点でかなりへたばっていた。なんたって、昨日は5時間も練習をして、今日は朝からシングルスの試合を2試合やって、そのあとで2時間練習をしてきているのである。これで疲れていなければどうかしている。
今日の参加者は10ペア。5ペアずつの2ブロックに分けて総当たり戦をやって、それぞれの優勝ペアでの決勝戦を行なうということになる。12ペアいれば、4ペアずつの3ブロックを作って総当たり戦をやって、上位2ペアは決勝トーナメント、下位2ペアは下位トーナメントという展開になるので、12ペアいる時の方が面白いのだけれど。
結果はというと、こんな感じ。
1試合目が業師A木さんが相手で、2−6で負け。
2試合目が優勝常連のH本さんが相手で、4−6で負け。
3試合目が昨年度マスターズ優勝のH地さん相手で、0−6のストレート負け。
4試合目が川口市Cクラス2位のT須さんが相手で、2−6で負け。
ま、当初から予想できた結果なんですけど、全敗でありました。わたしの相方は、本日参加者中、バツグンにレベルの低いNさんでありますから、仕方ないんです。そして、このNさんとペアを組むのは、僕の宿命なんです。
でも、初めてNさんと組んで出た時よりも、相手コートにボールの返る確率は多少は上っているのではないでしょうか。無駄に中途半端な位置まで前に詰めて、そこでリターンをミスる癖も多少は治ってきたし。
収穫は、何度も優勝しているH本さんのペアを相手に4−6までいけたことだろう。なんとなくファーストサービスの打ち方を微妙に変えたところ、かたはしからサービスエースをとれたのだ。曲げた膝を上に伸ばす勢いをボールに乗せただけなのだけれど、これがむちゃくちゃ効果的だったのだ。
これは、集中的にこのサービスの練習をする価値があるかもしれない。
しかし、その後は、集中力も途切れて、同じようなサービスは打てなかったのだけれど。
それにしても、さすがに疲れた。
2009.10.17(土)
▼9時10分から10時40分までテニススクールのレッスン。上のクラスに上ってから、ずっとネットプレイ中心の練習なのだけれど、なかなかネットプレイがうまくならない。なんで、ボレーがこんなにヘタっぴなんだろう。嫌になってしまう。
▼レッスンが終わるなり、スクーターで大和田公園に移動。11時から明日のダブルスの試合のために練習をしているメンバーに合流して、15時までひたすらダブルスの試合。
明日は川口市のシングルスの大会があるというのに、ちょっとやりすぎたか。足がガクガクしているぞ。
▼東宝特撮映画DVDコレクション第2号の『モスラ対ゴジラ』を見る。疲れていたために、途中で睡魔に襲われるが、なんとか最期まで見通す。いま見直してみると、ゴジラの登場があまりにも唐突なのに驚かされる。もう少し、説得力のある設定にしようとは思わなかったのだろうか。そして、ラストシーンにも、「えっ、こんなんで終わったんだっけか?」と拍子抜けしてしまう。この程度でゴジラは負けないでしょう。
2009.10.15(木)
▼続いて江戸川乱歩『孤島の鬼』講談社江戸川乱歩推理文庫を読了。
このあたりは、昔読んだものか、読んでないものか、どうにも判然としない。中学生から高校生にかけて、春陽文庫の江戸川乱歩をかたはしから読んでいたので、おそらくその頃に読んでいるだろうとは思うのだけれど。
それにしても、こういう猥雑でいかがわしくも妖しげな世界を描かせると、本当に江戸川乱歩は凄い。孤島の館に奇形人間がぞろぞろと登場する描写など、圧倒的ではないか。しかも、その奇形人間の中に美少女を配し、主人公との間に恋愛感情を芽生えさせながら、一方で探偵役の青年も主人公に対して同性愛的感情を抱いているという倒錯性。その妖しさにときめかずにはいられないではないか。こういうものに惹かれる気持ちというのは、いったい何なのだろう?
これが昭和4年に書かれた作品。そんな古い小説なのに、ぜんぜん古さを感じさせずに、ぐいぐいと読まされてしまう。江戸川乱歩を2冊続けて読んで、まったく飽きることがない。たまらないなあ。
▼池袋のジュンク堂へ。19時からある「世紀末本格ミステリ漫談1995−2000」という喜国雅彦さんと大森望さんの対談を聞きに行ったのだけれど、まっすぐ会場の4階まで上ろうとして、3階でうっかり翻訳小説の棚にひっかかってしまう。そして、内藤陳会長絶賛の翻訳小説を見つけて、1階のレジへとUターン。
『ザ・ストレイン』ギレルモ・デル・トロ/チャック・ホーガン(早川書房/初版)2000円
ここで2000円は痛いけれど、陳さんからあそこまでオススメされたら買わないわけにいきません。
で、再び4階へ。会場に向かうと、向こうのほうから国樹さんがひょこっと顔を出して、にこやかに手を振ってくれる。相変わらず、その場がパッと明るくなるような、いい笑顔だなあ。
受付で1000円を払ってコーヒーを片手に席を探すと、あらま草さんがいらっしゃるので、その隣りへ。他に知った顔がいないのが、なんとも珍しい。もっと知った顔が何人も揃うのかと思っていたのだけれど。
対談開始直前になって、北原尚彦さんが登場。彩古さんも来ているはずなのだけれど、姿が見当たらないのはなぜなのだろう。
喜国さんと大森さんの対談は、たっぷりと笑うことができた。ニフティサーブの頃の話から、インターネットの黎明期の話など。会場にはけっこう若い方も来ていたようだけれど、あの頃のネット環境なんてのはあっと言う間に過去のものとなってしまったので、どれだけ理解できたのだろうか。パソコン通信なんて、もう知らないだろうしなあ。
対談が終わったところで、サイン会となったので、北原さんとふたりで控え室へ。そこで、北原さんから本を1冊いただく。
『通夜物語』泉鏡花(春陽堂文庫)
昭和22年発行で、復刊第1版となっている。北原さんの説明によると、この『通夜物語』という小説がなければ、横溝正史が『八つ墓村』を書くことはなかったという作品なのである。その理由は、いずれ北原さんがどこかに原稿として書くだろうと思うのだけれど、風が吹けば桶屋が儲かる方式で、なるほど、つながる話だったりするのだ。
サイン会が終わったところで、十数人で近くの居酒屋へ。彩古さん、北原さん、喜国さん、僕というメンバーがくっついて座ったので、まわりからはよほど濃い古本の話でもしていたのだろうと思われていたみたいだけれど、実はそんなことはなかった。古本の話はほんのちょっとで、マラソンの話とか、そろそろ本の雑誌社から彩古さんの本を出そうとか、そんな話をしていたのだった。
そうそう、ここで『暗黒館の殺人 画集』に喜国さんの、買ったばかりの『ザ・ストレイン』に大森さんのサインをいただいたのでした。
2009.10.13(火)
▼せっかく読みたい気分になったのだからと、買ったっきりまったく読んでいなかった江戸川乱歩『猟奇の果』講談社江戸川乱歩推理文庫を引っ張り出してきて、あっと言う間に読了。
乱歩がひたすら趣味に走った前半が実に魅力的。ドッペルゲンガーに出会い系屋敷に覗き穴と、実になんともいかがわしくも心惹かれるシチュエーションが展開される。
ところが、後半に入って事件を合理的に解決させようと明智小五郎が登場してくると、とたんにテンションが落ちてしまう。
それにしても、昭和5年に書かれた小説が、まったく古びることなく、いまだにワクワクさせられるのだから、やっぱり江戸川乱歩は凄い。
2009.10.12(月)
▼昨日、あまりにも早い時間に寝付いてしまったせいか、朝の3時に目が覚めてしまい、山田風太郎『風眼抄』中公文庫を読了。
山田風太郎が長年にわたってあちこちに書いてきたエッセイを集めたもので、これがけっこう面白かった。江戸川乱歩の想い出を語った文章を読んで、やたらと江戸川乱歩の作品が読みたくなってしまったではないか。
▼それからもう一度寝たのだけれど、やはりすぐに目が覚めてしまい、今度はDVDで『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』を見る。もちろん、フランク・オズ版である。
すでに何度か見ている作品なのだけれど、何度見直してもやっぱり面白い。いやあ、やっぱりこれは名作だなあ。とりわけ、スティーブ・マーティンのマッド・デンティストが凄い。スティーブ・マーティンとビル・マーレィのやりとりのおかしさよ。
特典映像を見ると、巨大化したオードリーUが炎上するビルを背景に暴れている映像があり、どうやらお遊びで作った映像らしいのだけれど、凝ったお遊びをするものだ。
▼1時から3時まで、健康福祉村の1番コートで、テニスオフで申し込んだシングルスのゲームを楽しむ。珍しいことに、このオフの主催者は用事があって参加できないということで、参加費だけ徴収したら「じゃあ、あとは楽しんでいってください」と言って消えてしまった。
参加者が4人だったので、最初にアップがてら、ダブルスの試合をする。この時は絶好調で、いいショットが面白いように決まって、4−1で勝利。
そして、本番のシングルス。最初の相手はさいたま市のシングルスCクラスで優勝したことがあるという人。一方のこちらはというと、初戦敗退を2度繰り返し、先日のさいたま市の大会でようやく3回戦までこぎつけたというレベル。やはり、相手の方が格が上で、負けてしまう。でも、勝てはしなかったものの、けっこういい試合ができたと思う。もうちょっと頑張れば追いつけるという感触を持てたってのは、けっこう自分自身の自信につながる。
2試合目の相手は、1試合目よりもレベルが上だったように思うのだけれど、それでも優勝はしたことがないのだという。そういうものなんだよなあ。で、こちらも予想以上にいい試合が出来ていたのではないだろうか。勝てないにしても、それなりに食らいつくことができていた。
もうちょっと頑張って、確実につなぐべき場面でミスをしないようにすれば、まだまだ上を目指せるという希望の持てるゲームだったと思う。
50才を過ぎても、人はまだまだ進化することができるのだよ。
▼3時からは同じ健康福祉村の8番コートに移動して、今度のさいたま市のダブルスの大会に出るペアでのゲームを楽しむ。4人で2時間めいっぱい、ほとんど休憩なしでボールを打ち合う。
お互いにけっこうレベルアップしているという感触だけは確実にあった。あとは、その実力を試合の場できっちり出せるかどうかだろう。僕のところは、いままでに2回参戦して、2回とも初戦敗退だったので、今度こそは初戦を突破したいものである。
それにしても、さすがに4時間ぶっ通しのゲームは疲れた。
2009.10.11(日)
▼大森望『狂乱西葛西日記 20世紀remix』本の雑誌社を読了。
大森望がWEB上にアップし続けた日記の1995年から2000年までの6年分から、SFやミステリに関連する部分をピックアップしたもの。僕の「大丈夫日記」が2000年7月からなので、WEB日記の大先輩ということになる。
日記に登場する人物は友達の友達ぐらいの人が多く(実際の知人も多く登場しているし)、出てくる話題も微妙にこちらの知っているあたりの隣接エリアだったりするので(僕自身も参加しているイベントもないわけじゃないし)、けっこう面白く読めてしまった。
枕元に置いておいて、寝る前に少しずつ読むのに最適の本なので、ぜひとも21世紀版も出して欲しい。
▼1時から大和田公園で2時間テニス。こちらは今度のさいたま市のダブルス大会の練習がしたくて参加しているというのに、主催者はペアの片割れが海外出張でダブルス大会に参加できなくなってやさぐれているため、ダブルスの練習をしたがらない。仕方がないので、最初のうちだけ「来年の大会のための基礎練習」につきあって、あとはダブルスのゲームに切り替える。
久しぶりのハードコートなので、ボールのバウンドにどうしても違和感を感じてしまう。試合会場はオムニコートなので、ヘタにハードコートに慣れない方がいいのかもしれない。
▼北浦和駅のすぐ目の前にあるレッズスクエアという会場で、嫁さんの所属する水彩画サークルの展示会を開いていた。テニス三昧のせいで見に行けなかったのだけれど、せめて撤収の時ぐらいは手伝わなければと、テニスの帰りにレッズスクエアまでまわる。
本当は今日、テニスに行く前にちょっと寄ろうと思っていたのだけれど、ついつい昼寝をして行きそびれてしまったのだった。ごめんよ。
2009.10.10(土)
▼さいたま市の「YOU&I 秋季テニストーナメント」という初級者向けのダブルスの大会に、息子とペアを組んで出場。
初級者向けの大会ということで、友人からは「よしださんが出るのはインチキ!」とさんざん言われたのだけれど、なにせ、去年の秋に初めて公式大会に出て初戦敗退。今年の春にも同じく初戦敗退で、資格は充分。というか、せめて初級者大会で勝って経験値を積みたいではありませんか。
ところが結果はというと、1回戦不戦勝、2回戦4−6で負け(涙)
はっきりいって、初級者大会ということで甘く見てました。なめてました。ごめんなさい。
確かにどこからどうみても初級者という参加者も多かったけれど、Cクラスの大会に出てもけっこういいとこまで行くでしょ、というレベルの選手も多かった。
息子からは「最初っからなめてかかるからいけないんだ」と叱られ、ひたすら反省。
実は、息子には「最初っからお前が本気を出したりするとひんしゅくかもしれないから、少しはセーブしていけよ」なんて言っていたのだ。そして、試合が始まっても、ずっと負けるわけがないと慢心していたのである。
それに、会場の荒川総合テニスコート、イレギュラーバウンドひどすぎ。
ラインが盛り上がっているので、ちょうどラインに乗ると、とんでもない方向へとイレギュラーバウンドしてしまう。
それが、なぜか相手の打ったサービスばかりがこのラインに乗って、イレギュラーバウンドしてしまうのである。これで、1ゲームの間に3ポイントも奪われてごらんなさいな。泣きたくなるよ。あと1ポイントでゲームを落とすという場面で、ラインにぶつかったボールがまったくバウンドせずにそのまま地面を転がってごらんなさいな。さすがに切なくなるよ。
どうせなら、もう少しまともな会場で試合がしたかった。
1試合戦っただけで負けてしまったのだけれど、敗者のための親睦試合もやらせてくれるのがこの「YOU&I 秋季テニストーナメント」で、希望者でトーナメントを組んでくれる。
4ゲーム先取によるトーナメントで、今度は相手がどんなに弱かろうと全力でぶつかって、4−0、4−0、4−2と3連勝してブロック優勝。
続いてコートを開放して、希望者に使わせてくれるというので、他のペアとダブルスのゲームをやらせてもらう。これが、6−4、6−2、6−1と3連勝。
すっかり顔なじみとなっているスタッフのおじさんからは「そんなに強いのに、どうして負けたの?」と呆れられてしまう。そう言われてもなあ…。
結局、今日1日の戦績は6勝1敗。通常なら上出来の勝率だろうけれど、たったひとつ負けたのがいちばん肝心な試合だったのでした。ガックシ。
ちなみに、僕らに勝ったペアは、次の試合でストレート勝ちをしたものの、決勝戦であっさり負けていた。なんだ、もっと強いペアも出てきてるんじゃん。遠慮なんてまったく必要のない大会なんじゃん。
2009.10.8(木)
▼日本列島を縦断する大型台風が関東を直撃。どんなに凄いことになるのかと思ったが、強い風が吹いているものの、雨はほとんど降っていない。
これなら楽勝じゃんと思いつつも、南浦和駅まで車で送ってもらったのだけれど、駅に行くと京浜東北線が止まっている。強風のために、各駅に電車が止まっているのだとか。
でも、たかが強風だけが原因ならすぐに動き出すだろうと思って、なんとか駅に止まっている電車の中に体を潜り込ませる。だけど、まるっきり動き出す気配がない。でも、一度降りてしまうと二度と乗り込めそうにないので、しばらくそのまま我慢する。30分ほどそうしていたのだけれど、ぜんぜん復旧の見通しが立たないというので、いったん電車から降りる。
しばらくホームで様子を見るが、本気で動き出しそうにない。やむなく人混みをかき分けて駅の外に出て、どこか喫茶店で時間をつぶそうと思ったのだけれど、南浦和周辺には喫茶店なんてぜんぜんないのだ。
喫茶店を探して駅前をウロウロしていると、携帯電話に向かってすっごい大声で怒鳴っている男がいる。
「調べろっ! わからないんじゃないんだよ! 調べろって言ってるだろうがっ! お前、クビだっ! もういいっ! 自分でなんとかする!」
うわあっ、こんなヤツの下で働きたくないな。「お前、クビだっ!」とか言いながら、そのまま延々と怒鳴り続けているのだけれど、どうやら駅前から移動する方法をなんとかしろと電話で要求しているらしい。ムリだっちゅうの。
駅前のタクシー乗り場には長蛇の列ができているのだけれど、タクシーなんてぜんぜん来ないんだから。あれじゃ、自分の番がまわってくる頃には電車は動き出しているだろうな。
交差点で信号が変わるのを待っていると、停止線を大きくオーバーして止まった車が、バックして後ろにいた車のフロントに激突。みごとにその瞬間を見てしまう。ぶつけた車を運転していたのはおばさんで、後ろの車に乗っていたのは若い奥さんという感じの女性。
ぶつけたおばさんはしばらく運転席で呆然としていたが、ふと我に返って車から降りてくると、オロオロとするばかり。若い奥さんは、冷静なまま携帯電話をとりだすと、どこかに連絡をとっている。迎えに来た相手に連絡をとっているのだろう。
「キャアッ!」という女性の悲鳴がしたので見ると、女子高校生の持っているビニール傘が見るも無残な残骸と化している。雨はやんでいたので傘をさしていたわけではなく、閉じていた傘に風が吹き込んで破壊したものらしい。
ひっくり返って、骨とビニールとがほとんど分離した状態の傘を手に、呆然とする女子高生。
駅前にいるだけで様々なドラマを見ることができたのだけれど、結局、出社すべき9時半になっても電車は動き出さず、諦めて家に電話を入れて迎えに来てもらうことにする。
とりあえず、午前中の出社は諦めた。
▼電車がすぐに動き出しそうにないので、「東映特撮映画全集」の『ゴジラ』を見て過ごす。やはり、何度見てもこの作品は名作だ。
▼『ゴジラ』を見終えても、まだ電車は動き出さない。もうどうしようもないので、諦めて会社に「今日は休みます」と電話を入れる。
昼過ぎになってようやく京浜東北線も動き出したようだが、ニュースを見ると「一部区間で運転を見合わせています」ということなので、はたして会社までいけるものやら、はっきりしない。やっぱり、休むので正解なのだろう。
▼夜、テニスの振り替えレッスンを受ける。
試合形式の練習の時、深いボールを思いっ切り下がって打とうとして、ボールを入れるカートに足を突っ込んで転倒してしまい、左足首をひねってしまう。
それほどひどくひねったわけではないのだけれど、曲げると痛いことは痛い。土曜日には試合だというのに。
とりあえず、よく冷やして、バンテリンを塗って寝る。
2009.10.7(水)
▼会社帰りに書店に寄って、ディアゴスティーニの「東宝特撮映画DVDコレクション」の創刊号を買ってしまう。これに手を出すのだけはやめておこうと思っていたのに。
2009.10.6(火)
▼鮎川哲也『黒いトランク』角川文庫を読了。
初版だからというだけの理由で買ってあった本なのだけれど、ほんのちょっとした気の迷いで読んでみることにした。
結果、自分にはやはり本格推理小説が向いていないということが、よおく分かった。
なにしろ、ぜんぜん面白いと思えないのだ。提示される謎にぜんぜん興味が持てないのである。2つのトランクの移動を整理したタイムテーブルなどを見ても、それがまったく頭の中で整理した形で理解することができず、理解できないから何が謎なのかも分からず、謎が分からないのであるから解決されてもぜんぜん驚きもない。面白がれるわけがないのだ。
要するに、向いていないということなのだろうなあ。横溝正史などは面白く読めて、真犯人にびっくりさせられたりもするので、本格推理小説のすべてがダメというわけではなく、いわゆるパズル的なミステリーが向いていないということなのか。
2009.10.4(日)
▼午前中はスクールのテニス仲間が主催する練習会に娘と一緒に参加。
コート2面を使って、片方は上級者が女子高生たちの面倒を見て、もう片方では僕たちおじさん、おばさんが基礎練習。90分ほど基礎練習をしてから、あとはひたすらダブルスの試合。途中で女子高生たちも入れてペアを組んでのダブルス。この女子高生たちが足立区で優勝したりしているむちゃくちゃ強い子たちで、うちの娘とは随分とレベルが違う。
4時間たっぷりテニスを楽しんだのだけれど、昨日とうってかわってやたらと調子がいい。がんがん攻撃して、けっこう決まるではありませんか。これで長いスランプから脱出したのならいいのだけれど。
▼夕方からテニススクールで月例のシングルスゲーム大会。レベルの違いすぎる連中の集まるこの大会に、よくまあ、心が折れることなく毎月出場するものだと、我ながら感心する。とりあえず、今日で今年の月例の大会は終了となり、いままでの8回の大会で獲得したポイントの上位16位までが、年間ベストを決める大会への参加資格を得ることとなる。僕はというと、ただひとり7回の試合のすべてに参加したおかげで、ただいまジャストの16位。今日の8回目で参加ポイントの1点が加わって、少なくとも15位にはなる予定。なんと、年間ベストを選ぶ大会に参加できるのだ。ま、化け物が集まる大会なので、ひとつたりとも勝てるわけもないのだけれど。
1回戦目はこのところ何度もぶつかっているIくん。ひたすらどんなボールでもひろってしつこくしつこくラリーを続ける彼との戦績はほぼ五分五分なのだけれど、まだ疲れていない段階で試合をしたならば勝てるという自信はある。疲れてくると、長い打ち合いにつきあう気力が切れて、ムダに攻撃をして自滅したりするのだ。午前中に4時間もテニスをした疲れはあるものの、初戦なら大丈夫だ。しかも、今日の午前中の様子なら、攻撃的なテニスを仕掛けても大丈夫そうだし。
というわけで、ガンガン攻める。遠慮なく攻める。
結果、6−2で圧勝。よし!
2回戦目の相手は、初出場の高校3年生Eくん。
高校生ぐらいが相手の場合、雑なプレイをして自滅するタイプか、攻撃的なプレイがガンガン決まる手に負えないタイプかのどちらかということが多いのだけれど、彼の場合は後者でありました。雑なプレイでミスることもそれなりに多かったのだけれど、それ以上にいい攻撃が多かった。
しかも、こちらのサービスがまるっきり入らなくなってしまう。ファーストサービスでポイントを稼ぐものの、セカンドサービスが入らなくなってしまったのだ。うーん、さいたま市のシングルス大会に出てから、ずっとこんな調子だぞ。
いつもと同じように打っているつもりなのに、情けないくらいにサービスが入らなくなって、半分は自滅するような形で2−6で負け。
3回戦の相手は本日の優勝候補のSさん。えー、この人は化け物です。何をどうやろうが、勝ち目はありません。そもそも、ファーストサービスのスピードが半端じゃない。ラケットを合わせることができればラッキーで、合わせることができたとしても、そのままラケットがはじき飛ばされるようなサービスなのだ。
しかも、僕を走らせることに喜びを見いだしている人で、試合になるといっつもニコニコしながら「走らせるからね」と言うのである。ま、たいていは走らされる以前に負けちゃうんだけど。
それでも、なんとか頑張って3ゲームをゲットして3−6。
いやはや、疲れた。
しばらく上級者の試合を見てから帰ったのだけれど、あとで結果を確認したところ、僕が負けた高校生Eくんは準決勝まで進んでから敗退。そして、同じく僕が負けたSさんは予想通り優勝。そりゃ、僕ごときに勝てるわけがないやな。
2009.10.3(土)
▼午前中はテニススクールのレッスン。午後は再びテニススクールでお楽しみのゲーム大会。なんだか、テニススクールに行くのは久しぶりだ。
相変わらず不調が続いていて、午後のゲーム大会でもミスを連発。特に攻撃をしようとする時のミスが多く、仕方なく丁寧なプレイを心がけると、なおさらミスが出るというどうしようもない状態。5連敗したところで居直って「ミスが出ようがなんだろうが、とにかく攻める」と方針を変えたところ、ミスを連発しながらも4連勝。うーん、どういうテニスをすればいいのか、まったく分からなくなってきてしまった。こういう時は、変に頭で考えるとダメなんだよなあ。
2009.10.2(金)
▼コレステロール値を下げる薬が切れたので、午前半休をとって病院へ。
新型インフルエンザの影響だかなんだかしらないが、やたらと医者が忙しそうで、薬を90日分出される。普通なら60日分しか出してくれないのだけれど、僕のような緊急を要しない患者に時間をとられたくないらしい。
「緊急の患者さんを優先したいので、薬を90日分出してもかまいませんか。採血も今回はなしで、次回に検査ということにしましょう」
こっちとしても、その方がありがたい。
それにしても、医療の現場はいったいどうなっていくのだろうか。
▼電動シェーバーが深剃りがきかなくなってきたので(というか、最近では内刃と外刃が接する部分で異音すらするので)、ヨドバシカメラに寄って新しいものを購入。
ネットで検索して調べるとブラウンのものがいちばんよさそうなので、その最上級機種であるシリーズ7を選ぶ。4機種あるのだけれど、切れ味に関してはまったく違いはないというので、自動洗浄機能のついている一番下の機種を選ぶ。在庫3台限りというのが20,800円であったのだ。あとで価格ドットコムでチェックしたところ、それよりも安い店は2軒しかなかったので、たまたまラッキーだったのだろう。
2009.10.1(木)
▼富田常雄『鹿鳴館』梧桐書院を読了。
富田常雄得意の明治もので、表紙には「長編小説 鹿鳴館」とある。
ところが、いざ読み始めてみたら、長編小説のはずの「鹿鳴館」がたった93ページで終わってしまったではないか。どこが長編小説なんだよ! しかも、かなり純文学のしっぽを引きずった作品で、思いもかけない終わり方をする。昭和24年刊行の本なので、時期的にはすでに大衆小説に方向を切り替えた後ではあるのだけれど、書かれた時期はもっと前なのか?
そして、表題作「鹿鳴館」のあとに収録されていたのは「馬車物語」という長編小説で、それだったらすでに他で読んでいるぞ。まあ、この「馬車物語」という作品も「鹿鳴館」と似たり寄ったりの題材を扱った作品なので、1冊にまとめるのに違和感はないのだけれど。
せめて目次があれば「鹿鳴館」と「馬車物語」の両方が収録されていると気がつくだろうが、その目次すらなく、この2作が収録されていることに気がつくのは実際に読んだ人だけという本であった。うーん、詐欺だ。
▼会社の近くの古本屋の均一棚で、お買い物。
d『黄色い犬』ジョルジュ・シムノン(角川文庫/重版)50円
d『サン・フォリアン寺院の首吊人』ジョルジュ・シムノン(角川文庫/重版)50円
d『男の首』ジョルジュ・シムノン(角川文庫/重版)50円
d『銀色の白鳥たち』ポール・ギャリコ(ハヤカワ文庫NV/再版)50円
相変わらず、ダブリと分かっていても、絶版本が安くあると買いたくなってしまう愚かなわたし。
2009.9.30(水)
▼乱歩賞のパーティにあわせて樋口明雄さんが上京し、夜に深夜プラス1にいらっしゃるというので、若干の残業をしてからブラブラと深プラへ。しゃあまること西村健先生と内藤陳会長がいらっしゃる。しゃあまると一緒にいたのは、書評家の中辻理夫さん。名刺をいただいたので、「一般人のよしだです」とご挨拶。しゃあまると会長からいっせいに突っ込まれるが、他にどう名乗れと?
会長のただいまのオススメは、ギレルモ・デル・トロ&チャック・ホーガンの『ザ・ストレイン』。実に嬉しそうにストーリーを紹介してくれるのだけれど、「だけどさあ、あとこれだけしかページが残ってないのに、ぜんぜん話がまとまっていかないんだよ。ちゃんとまとまるのかな」などと心配げな表情をしている。
「最後のページに“つづく”って書いてあるんじゃないですか?」と突っ込んだのだけれど、あとで聞いたら、本当に次巻に続くということらしい。
今日は、かつて深プラに来た著名外国人をネタに盛り上がる。「ジェームズ・キャメロンが来て、こうまで邪険に扱う店は世界でもここだけだぞ」という話題に大笑い。なんたって、「次の映画に出てくれ」というキャメロンの依頼に、なんの理由もなく「いやだったら、いやだ」と言って、まったく首をたてに振ろうとしなかった会長なのだ。
ダリル・ハンナが来た時には、誰もダリル・ハンナだと気付かずに、「女優をしている」というのでせいぜいがエキストラか脇役だろうと思って「頑張るんだぞ」と励ましたという。
こないだはキャメロンから教わってロン・ハワードが来たのだけれど、「店内にサインしてってもいいか」と言うロン・ハワードに、「してもいいけど、その辺に勝手に書いちゃダメだぞ」と釘を刺したのだという。普通の店なら大喜びでサインをしてもらうところだろうに。
『ネバー・セイ・ネバー・アゲイン』が日本で公開された時には、ボンドガール4人が揃って飲みにきた。たまたま店にあった泡盛のボトルを出したところ、4人でほとんど飲み干して、少し残ったボトルを持ち帰っていった。
ピート・ハミルが来た時には、たまたま2人組の外人客が飛び込んで来たので、「ピート・ハミルって知ってる? 彼がピート・ハミルなんだよ」と教えると「えええええっ、な、なんでこんなところにピート・ハミルがいるんだあ!」と椅子から落ちそうになってびっくりしていた。そりゃ、驚くわな。
リチャード・ブローティガンはよく酔っ払って、即興でそのへんの紙切れに詩を書いていった。あれをとっておけば、すごい宝物になったのかもしれない。
考えてみればいろんな外人さんが来たもんだ。だけど、扱いは一般客とぜんぜん変わらないんだもんな。
10時半ぐらいに樋口明雄さんが登場。甲府の夜の話でまた盛り上がる。面白すぎです。
残念ながら終電の時間となって店を後にする。もっと話に参加していたかったのだけど。
2009.9.28(月)
▼スティーグ・ラーソン『ミレニアム3(上下)』早川書房を読了。
なんなのだろう、この面白さは。かなりなボリュームの作品をグイグイと読まされてしまった。しかも、読み終えるのがもったいなくて、必死に我慢して引き伸ばして読んでしまったという感じ。読み終えるのが本当にもったいないという感じだったのだ。
おそらく、来年の日本冒険小説協会大賞の最有力候補と言っていいのではないだろうか。
もう続きが読めないというのが、なんとも残念だ。
2009.9.27(日)
▼9時から4時間、舎人公園で友人主催のテニス練習会。先週に続いて、今日も息子と一緒に参加させてもらう。参加人数は9人で、コートは2面という実に贅沢な状況。息子とペアを組んで、たっぷりとダブルスの練習ができた。
▼帰宅して、父親のパソコンや居間のパソコンにウィルスバスターをインストール。いままで使っていたノートンより随分と軽いという印象。インストールもラクラクだ。
▼夕方5時から7時まで天沼公園でテニス。本当は、午前中に4時間もテニスをしているので参加するつもりはなかったのだけれど、僕がパスしたら、「じゃあ、タカシくんおいでよ」と息子が誘われて、結局息子とふたりで行くことになってしまったのだ。
5人で2時間たっぷりとダブルスの試合を繰り返す。
サービスが相変わらず不調だけれど、それ以外はなんとか復調してきた。
2009.9.26(土)
▼今日はさいたま市のシングルス大会で息子の試合があるので、そのために車を出す。
友人が朝9時から大会会場と同じ場所にあるテニスコートを確保してくれたので、そこで10時半まで息子とふたりでアップ。試合前に体を動かしておくと、試合の時の動きがぜんぜん違ってくるのだ。
ところが、11時の受付締め切り時間になっても、息子の試合相手が現われないではないか。せっかく体を暖めておいたのに、初戦不戦勝が決定。しかも、その次の試合の相手も現われない。なんと、受付終了とともに、3回戦進出が決定だ! こっちは、苦労してようやく3回戦まで行けたっていうのに。それにしても、なんのために、朝早くからアップをしたんだか。
かくして、3回戦開始まで延々と待たされることになる。
その間に、朝いちの受付だったテニス仲間のHくんが2回戦で敗退したり、HくんのライバルのNさんを応援したりといった若干のイベントはあったものの、あとはひたすら芝生に寝っ転がって呼ばれるのを待つだけ。
1時を過ぎて、ようやく息子が呼ばれる。早くから来ていたのを知っているスタッフの方が「お待たせしました」と笑っている。いやあ、待ちましたよ。
さて、延々と待たされた3回戦なのだけれど、相手はやたらと試合態度の悪い男だった。自分がミスをするとボールに八つ当たりをしたり、フェンスを蹴りつけたり。Hくん、Nさんと一緒に応援していたのだけれど、息子のバックストレートがきれいに抜けたところでいっせいに「ナイッショ!」と叫んで拍手をすると、僕たちの前にあるフェンスをラケットで殴りつけて威嚇したり、にらみつけてきたり。なんじゃ、この男。
いっそのこと、わざとこの相手がいらだつような応援をして、自滅させてやろうかとも思ったが、それはそれでくだらないことなので、やめておく。でも、一緒に応援していたNさんは、ちょっとそれを意識して、わざと大きな拍手をしたりしていたけどね。
それにしても、試合にまったく関係のない会話をしているだけで、突然試合そっちのけでこっちをにらみつけてきたりして、被害妄想なのだろうか、この男は。とにかく、こうまでマナーのなっていない選手は初めて見た。
試合はというと、両者ともにひたすらサービスを落とすという繰り返しで4−4までなだれ込むが、向こうがついにサービスをキープして4−5。さすがに3回戦まで勝ち抜いてきただけあって、相手の選手もけっこう強い。
そこから息子がサービスをキープして5−5。さらに相手のサービスをブレークして6−5。ここで息子がとれば勝ちという展開。デュースにもつれこみ、アドバンテージをとってマッチポイントまで相手を追い込む。そこできれいなサービスからネットに詰めてボレーを決め……そこなってしまう。あまりの大チャンスに、心はやってボレーをミスってしまったのだ。
これがターニングポイントとなって、流れが相手に行き、ひっくり返されて6−6。タイブレークに突入するが、ここで先方がサービスを3回繰り返してポイントを奪うというチョンボをやらかす(タイブレークのサービスは2回ごとに交代しなければいけないのだ)。しかし、ポイントが確定した場合、エラーはそのまま有効になるということで、息子のサービスが1回スキップされてしまう。結果、タイブレークを奪われて息子の負け。
なんか、すごく不愉快な展開。
▼先日のシングルス大会と、今日の長時間の待ち時間ですっかり仲良くなったスタッフのおじさんが「試合が進むとコートが空くから、遊びたい人はこの用紙に名前を書いておいて」と声をかけてきてくれる。
そこで、Hくんとペアを組んで、Nさんペアとダブルスの試合をさせてもらう。ふっふっふ、あっけなく2連勝だぜ。
2試合したところで、隣のコートの人たちと相手を入れ替えて試合。最初はこっちが一方的に勝っていたのだけれど、途中からエネルギーが切れてしまって、逆転負けを食らってしまう。いやあ、さすがに休憩なしで3試合は厳しい。でも、こうやってまったく見知らぬ人たちと一緒に遊べるというのがテニスの良さだよなあ。
息子は、スタッフのおじさんがまったく知らない者どうしのメンツを揃えてくれて、隣のコートでダブルス。中学生で準優勝したという男の子も一緒だったのだけれど、4人が4人、だいたいレベルは一緒だった模様。
試合を終えたところで雑談をしていて、「今度のダブルスの大会には出るの?」という話になり、息子が「ダブルスは出ないんですけど、YOU&Iに出ます」と言ったところ、他の3人からいっせいに「そりゃ、反則だよ」と突っ込まれたという。YOU&Iというのは、初心者向けの大会で、はっきり言って僕とか息子のレベルより下なのだと思う。しかし、僕はいまだにダブルスの大会で1勝もしていないのだし、息子はそもそも大会参加経験がないので、充分に参加資格があるのだ。
正直、優勝を狙っていたりするのだけれど、はたしてそううまくことが運ぶだろうか?
待ち時間がやたらと長かったし、試合の相手はかなり変なヤツだったけれど、でも、今日1日、たっぷりとテニスを楽しんだ気分。けっこう、楽しい1日だった。
2009.9.25(金)
▼会社の帰りにヨドバシカメラに寄って、ウイルスバスター2010を購入する。意地でもノートンの更新だけはしないのだ。
2009.9.23(水)
▼シルバーウィーク最終日。
午前中に墓参り。都内まで出る道路があっちこっちで工事をしている。まるで、年度末みたいだ。民主党政権が本格的に口出しするようになったら工事がストップさせられるから、いまのうちに金を使っておこうということなんだろうか?
▼ノートンインターネットセキュリティの更新期限が迫ってきたので、しぶしぶ更新の手続きをすることにした。ノートンインターネットセキュリティを立ち上げて、更新手続きのボタンをクリックして、更新画面にアクセスする。
すると、その更新画面に「そのまま現在のソフトのまま更新するよりも、2千円弱をプラスして新しいソフトにバージョンアップした方がいいよ」というオススメが登場。
でも、余計な出費がいやだったので、「同じでいいよ」と、そのまま更新というアイコンをクリックした。「そのまま更新」を買い物カゴに入れて、清算画面へ進む。
すると、その先の画面でも「バージョンアップしなさいよ。こっちの方がお得ですよ」という勧誘が登場。「しつこいなあ。同じでいいんだよ」と更新手続きを進めるが、ふと気が変わって「でも、バージョンアップしちゃおうかな。バージョンアップすると、どんないいことがあるんだ?」と画面を戻してみる。
なんてことを何度か繰り返して、「そこまで言うんだったら、バージョンアップするよ」と、クリック。
で、画面の指示するままにダウンロードしたのだが、いつの間にかインターネットセキュリティではなく「ノートンPCエキスパート」というソフトがインストールされているではありませんか。
最初はインターネットセキュリティの新しいバージョンの名称が「ノートンPCエキスパート」と言うのだろうと思っていたのだけれど、どうもそういうことではないらしい。
そこで、シマンテックに電話してみると、まったく別のソフトであることが判明。なんで、ノートンの更新画面で操作をしていて、まったく別のソフトがインストールされてしまっているのか? どうやら、インターネットセキュリティを更新する画面の中に「ノートンPCエキスパート」を購入するアイコンがまぎれこんでいたらしい。
そんなソフトはいらないし、こっちはインターネットセキュリティの更新がしたかっただけなんだとシマンテックに主張しても、自分でクリックして購入したのだから返金には応じられないと答えるばかり。
そのマニュアル棒読みの対応にむちゃくちゃ腹が立って「あんたじゃラチがあかないから、あんたの上司と変わりなさい」と言って、上司を引っ張り出すが、「自分でクリックして購入したのだから返金はできません」の一点張り。こちらがしつこく文句を言うと、「最初っからそのまま更新してくれるだけでよかったのに」とまで言われてしまう。
ムカッ! 買い物カゴの清算画面まで進んでもしつこくバージョンアップを勧めておいてその言いぐさかよ!
そもそも、インターネットセキュリティの更新画面に、繰り返しバージョンアップを「おすすめ!」するアイコンを差し込んでおいて、その中に更新にはまったく関係のない他のソフトを「おすすめ!」するアイコンが紛れ込んでいようとはこっちだって思わないじゃん。ほとんど詐欺じゃないのか、これって。
しかし、相手がなんらかの対応に応じる気配はまるでなく、無駄に7,980円をシマンテックに巻き上げられて、インターネットセキュリティの更新はできないまま。
ああ、むかつく。
「わかった。あんたのとこの会社は、そういう会社だったんだな。もう二度とシマンテックの商品なんか買うもんか!」
捨てぜりふを吐いて電話を切ったものの、完全にこっちの負け。不愉快な気分が残るばかり。とにかく、なにがどうあろうと、二度とシマンテックの製品なんぞ買うものか!
2009.9.22(火)
▼シルバーウィーク4日目。
本日は、さいたま市のシングルス大会に参戦。この大会は参加者のレベルがAからCまで分かれていて、僕は当然ながらCクラス。目指すは初戦突破だ。
11時の受付だが、早めに行くと同じチームのYAさんがすでに2回戦目を闘っているところ。最近シングルスを始めたYAさんなのだが、じれったいぐらいに手堅いテニスをして、順調に勝っている。Cクラスというのは、こういう手堅いテニスをする人が勝っていくのだ。逆に僕のようにひたすら攻めるタイプのプレイヤーはこのCクラスには滅多にいない。
無事にYAさんが2回戦を勝ったところで、こちらの1回戦。
最初の2ゲームを連続でとられてしまう。けっこううまい。Cクラスには珍しく、積極的に攻めてくるタイプだ。
どちらかというと、僕としてはこういう攻めてくるタイプの方が好きなのだけれど、今日の僕は最低のデキ。積極的に攻めると、それをことごとくミスってしまうのだ。このところ、攻めのテニスにかなり自信を持っていたのだけれど、今日はまったくのダメダメ。昨日のYOさん相手の試合で調子を崩したのが、いまだに続いている。
しかも、サービスが入らない。なんと、ダブルフォールトを連発してしまう。ダメじゃん。
1試合目で体がまだこなれていないってこともあるだろうし、試合で緊張してるってこともあるだろうけれど、それにしても情けないほどダメダメのテニスをしてしまう。
仕方なく、守りのテニスに切り替える。とにかくミスらないように、辛抱強く丁寧なボールを返す。ううっ、これって一番苦手なテニスなんだよ。
しかし、我慢のテニスでなんとか2−2のタイまで盛り返す。
ところが、ここから相手が急にトーンダウンしてくる。まったく攻めずに、ただただ返すだけのテニスになってしまう。よしそれならってんで、こちらが攻めに転じると、またしてもミスを重ねてしまう。いかん。
攻めるたびにミスを重ねるので、攻めてミスっては再び守りに転じ、また攻めてミスっては守りに転じるという感じで、なんとも中途半端なテニスを展開することになってしまう。
何本かきれいなショットを決めはしたものの、あとはひたすら相手のミスを待つ地味なラリーを繰り返し、最後はこっちの我慢が勝って6−4で勝利。
ようやく、さいたま市のシングルスの初戦を突破するという念願がかなったのだけれど、内容はなんとも情けないもの。試合を見ていた仲間からは「よしださんらしからぬ小さいテニスでしたね」と言われてしまう。はい、まさにその通りのテニスでした。
2回戦目。試合を始めた瞬間、これなら目をつぶっていてでも勝てると確信。それくらい実力に差があった。試合を見ていた仲間も、これなら見るまでもないと判断して、速攻で他のメンバーの試合を見に行ってしまうほど。
結果は6−1。落とした1ゲームは、余裕でサービスの練習をして、最後にダブルフォールトを出してしまったというもの。
それにしても、ダブルフォールト、多すぎ。
3回戦目。実力は伯仲していたと思うが、相変わらずいつもの攻撃的なテニスができない。いつも通りのテニスができていれば、なんの問題もなく勝てている相手だろうに、積極的に攻めるとミスってしまうので、仕方なくまたしても守りのテニス。スライスを多用したりして、小手先でごまかすテニスばっかり。
そんなんじゃなく、パッシーンと気持ちのいいショットを連発するパワフルテニスが身上のわたしだというのに。
しかも、相変わらずサービスが入らない。
走らされて、途中、完全に息があがってしまって死にそうな気分になる。なんで、公式試合って、こんなに疲れるんだ。
ところが、相手はぜんぜん疲れた気配がない。あとで試合結果を確認したところ、この相手はシードで1回戦がなく、2回戦の相手も来ていなかったので、これが最初の試合だったということが判明。どうりで、疲れていないわけだよ。
もっとも、自分の体が暖まっていないうちに、他の試合を勝ち上がってきた相手と試合をするというのは、それはそれでハンデだったりもするのだけどね。
試合は一進一退を繰り返し、最後は5−7で負けてしまう。うーん、情けない。
やっぱり、ゆうべ、飲みに行ったのがいけなかったかなあ。
いままでこの大会には2回出て、いずれも初戦敗退だった。だから、3回戦進出というのは嬉しい結果のはずなのだけれど、試合内容があまりにもしょぼすぎて、いまいち喜びもない試合結果なのでした。
こちらの試合が終わったというのに、朝から参加していたYAさんがいまだに勝ち残っている。途中の試合で足が攣るというアクシデントを繰り返しながらも、奇跡的に決勝戦まで来てしまっているではないか。
昨日は、このYAさんを相手に、僕が楽勝しているというのになあ。
かなりねばっこい試合を繰り返していたが、またしても足が攣って、けっきょく試合を棄権することに。残念。
Cクラスの試合というのは、身体能力があって、なおかつこういうねばっこいテニスをする人が勝つのだということがよく分かる試合だった。しかし、僕にはこういうテニスはできないんだよなあ。
▼実は、1時から5時まで、県民健康福祉村のテニスコートがとれていた。試合が長引けば時間に間に合いそうになかったので、友人に権利を渡して、あとから合流することになっていたのだけれど、YAさんの試合が終わるまで応援をしていたところ、予想以上に遅い時間となってしまった。
しかし、人数が少ないので早いところ試合に負けて合流してくれ(笑)と言われていたので、行かないわけにはいかない。ジョグ之助にまたがって、健康福祉村に向かう。
到着したのが4時半。残り時間30分。人数が少ないと言われていたのに、いざ到着してみるとけっこう人数が揃っている。同じテニススクールのメンバーが隣りのコートでやっていたので、そのまま合流したとのこと。なるほど。
やっていたダブルスの試合に参加させてもらう。ああっ、公式試合と違って、すっごく気持ちが楽だ。なんだか、ものすごい解放感があるよ。でも、調子は悪いままなんだけどね。
2009.9.21(月)
▼シルバーウィーク3日目。
市営のテニスコートが奇跡的に4時間とれていたので、息子やテニス仲間と6人でひたすらシングルスゲームを繰り返す。
実力的には一番のAさんを相手に接戦で負け。息子を相手にした時は、力任せの雑なテニスをやって自滅して負け。YAさん、Hさんには楽勝。そして、負けるはずのないYOさん相手の時には、なぜか唐突に調子を崩してボロ負け。Aさん以外には全部勝つつもりでいたのだけれど、結果は2勝3敗。明日は、さいたま市のシングルス大会があるのだけれど、こんな調子で大丈夫なのか?
いまだテニスの勘が戻らない息子は、僕相手の試合以外は全敗。お前も大丈夫なのか?
▼家族揃って近くの居酒屋へ飲みに行く。父親の行きつけの店で、そこに付き合うのは要するに父親に対する家族サービスというやつだ。明日は試合があるので、あまり飲みには行きたくなかったのだけどなあ。
2009.9.20(日)
▼シルバーウィーク2日目。
娘が友達と一緒に、テニススクールのコーチが個人で主催しているゲーム大会に参加したいというので、どうせ送り迎えをさせられるのならと自分も参加することにしてしまう。
ゲーム大会といっても、別にトーナメントなんかをやるわけじゃなく、ただひたすらメンバーを変えて試合をするだけ。
娘は友達とペアを組んで、ひたすら女ダブ(この友達というのが、背が高くてすらりとした美人なのだけれど、かなりの腐女子だったりする。コミケでは年令を偽った身分証明書を作っていって、18禁の同人誌を買いあさったりしたのだという)。
こちらは、たまたまテニススクールの知人がいたので一緒にペアを組み、ひたすら男ダブ。結果は勝ったり負けたり。
途中でシングルスゲームをやらせてもらったのだけれど、これは6−3で圧勝。
また、娘とペアを組んで、高校生女子&中学生男子のペアと試合をしたのだけれど、こういう相手に対してはどこまで力を加減してあげなければならないのかが微妙で、結局負けてしまう。ちなみに、中学生の男の子がむちゃくちゃ上手だったりする。
というわけで、朝の9時から4時間試合を続けて、へろへろ。
▼娘は、友達の家族がコートを2時間とれているというので、そのまま2時間延長。
こちらはいったん帰ってシャワーを浴びて食事をしてから、またお迎え。
天気がよかったので、けっこう日焼けしてしまったのでした。
2009.9.19(土)
▼世間ではシルバーウィークの初日ということになっているのだが、こちらは仕事で幕張メッセの「アミューズメントマシンショー」というイベントに行く。ゲームセンターの新作ゲームの並ぶイベントだ。
ところが、アーケードゲームの業界も不況らしく、昨年に比べて並んでいるブースの規模がかなり縮小している。仕事をほったらかして見てまわったのだけれど、いまいち面白くなかったなあ。UFOキャッチャーなんて、あっと言う間に4時間待ちなんて状況に。これで入場料1000円じゃ、来年から来場者も減るぞ。
仕事が順調に動き出したのを確認して、あとは若い者にまかせて撤退。
▼帰ってから嫁さんと家具屋に行って、居間の椅子を2脚購入。現在、わが家の家計はいささか危機的状況にあるので、なるべく安いものを選ぶ。
さらに、押し入れ用の引き出しを2つ購入。そういう収納家具を買うよりも、あふれかえる財産を減らすことの方が優先課題なのだけれど。
▼『ミレニアム3』は読み応えたっぷりで、なかなか上巻を読み終わらない。
2009.9.16(水)
▼会社の近くの美容院で髪をバッサリカット。短くすると、前髪の後退と白髪とがやたらと目立つ。哀しいなあ。
▼スティーグ・ラーソン『ミレニアム2(上下)』早川書房を読了。噂にたがわず、むちゃくちゃ面白い。
▼新刊書店に寄って『ミレニアム3』を購入。買わずにはいられません。
『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上)』スティーグ・ラーソン(早川書房/初版)1700円
『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(下)』スティーグ・ラーソン(早川書房/初版)1700円
▼いつもの3冊200円の古本屋をチェック。
『機動戦士ガンダム 最期の赤い彗星』スタジオ・ハード編(勁文社/初版)67円
d『競馬風雲児』新橋遊吉(グリーンアロー出版社)67円
『八百長』新橋遊吉(文藝春秋/初版)67円
ああ、またしても読む気のまったくない新橋遊吉を買ってしまった。しかも、1冊はダブリじゃないか。
2009.9.14(月)
▼義母が退院。ようやく、嫁さんの実家泊まり込みも終了。
▼ヤフーオークションで落札した本が届く。
『少年姿三四郎 第四部 御台場の決闘』富田常雄原作/富永一朗絵(きんらん社/初版)2000円
富永一朗が長編漫画を描いていたというのが驚きだったりする作品。これで、第一巻と第四巻の2冊が手に入った。
2009.9.13(日)
▼スクールのテニス仲間と舎人公園で4時間テニス。今週も息子が一緒に参加。息子もさいたま市の大会に参戦するので、少しは勘を取り戻しておかないと。
前半の2時間は、男性4人でひたすらダブルスゲーム。さすがに疲れる。
後半は初級レベルの中学生の女の子もまじえてダブルスゲーム。簡単なボールをとりやすい場所に打ってあげるのって、けっこう難しいものなんだよ。ちょっとでもとりにくいボールになると、とたんに悪者扱いだもんな。
▼帰宅すると、猛烈な睡魔に襲われて、そのまま眠り込んでしまう。そして、夜は夜で早い時間に眠くなって沈没。いったい、どれだけ寝たのやら。
2009.9.12(土)
▼テニスのレッスン&お楽しみゲーム大会という、いつもの土曜日。
今日のお楽しみゲーム大会は、参加者は14名で7ペア。Mさんとペアを組む。
先週のシングルスゲームでむちゃくちゃ調子よくガンガン打てていたのが今日も続いている。あきれるぐらい速いボールが打てるではありませんか。前衛と後衛の間を、相手が一歩も動けないスピードのボールが抜けていった時は実に快感!
で、結果は6勝3敗。もっと勝ててもよかったような気がするのだけれど。
それにしても、よくまあ3時間半の間に9試合もやったもんだ。
2009.9.11(金)
▼ヤフーオークションで落札した本が届く。
『巴御前 愛染の巻』富田常雄(講談社/初版帯)600円
『巴御前 忍草の巻』富田常雄(講談社/初版帯)600円
『巴御前 旭将軍の巻』富田常雄(講談社/初版帯)600円
富田常雄の『巴御前』全3巻の帯付き本で、3冊のうちの2冊は元パラ付きの美本だ。それにしても、いまだに未入手の富田常雄本がこうやって手に入るんだよなあ。ほんと、いったいどれだけの本を出した人なんだか。
2009.9.7(月)
▼いつもの3冊200円の古本屋をチェックして、こんな3冊を買ってしまう。
『キャバレー日記』和田平介(ヤゲンブラ選書/初版)67円
『愛は果てしなく』デュ・モーリア(三笠書房/帯)67円
d『人妻のせり市』セルジャ・モール(清風書房/初版)67円
まあ、本気で買いたかったのはデュ・モーリアの『愛は果てしなく』だけ。あとの2冊はおまけでの購入。
でも、ヤゲンブラ選書は、『トルコロジー トルコ風呂専門記者の報告』『ザ・ロケーション』『ぼくのジプシー・ローズ』などという本が面白かったので、ついつい期待してしまう。
自分をバカじゃないかと思ったのは『人妻のせり市』。これは清水正二郎訳ということになっている「カラー版世界性愛文学全集」の第一巻で、ハードカバーでカラー挿絵がたっぷり入っているという本なのである。もちろん、翻訳の体裁をとった清水正二郎の創作なのであろう。それなら買っておいてもいいかもとか思ったのだけれど、家に帰ってデータベースに入力してみたらダブリというではありませんか。まさか、こんな本をダブらせてしまうだなんて。
▼赤羽駅で京浜東北線に乗りかえようとした瞬間に、そういえば「本やタウン」に注文した大森望さんの『狂乱西葛西日記20世紀remix』のサイン本が、赤羽駅構内にある書店に入荷しているはずということを思い出す。あわてて書店にまわって購入。
『狂乱西葛西日記20世紀remix』大森望(本の雑誌社/初版著者サイン入り)2520円
電車の中で、さっそく巻末の人名索引をチェック。けっこう意外な知人が登場しているのにびっくり。例えば、加藤礼次郎。香港映画仲間の弟ではありませんか。そして、岩田清美。冒険小説協会の仲間であります。久しぶりに名前を見た小峯隆生も冒険小説協会の古いメンバーだ。大学の先輩で、つい先だって亡くなられてしまった志水一夫さんのお名前もある。
ネット経由で知り合ったミステリーや古本関係のメンツが出てくるのは予想していたのだけれど、このあたりはぜんぜん予想していなかったので、文中にどういう形で出てくるのか、読むのが楽しみだ。
2009.9.6(日)
▼9時から11時まで舎人公園でテニス。今日は息子も一緒に参加させてもらう。なぜか娘のことをやたらと気に入っているKさんは「なんだあ」と露骨にガッカリ。「次は妹さんも連れてきてよ」と息子に声を頼み込んでいる。
倉木麻衣の追っかけをしているIくんは、昨日今日と倉木麻衣のコンサートがあるということでお休み。
「倉木麻衣って、そんなに可愛いかなあ。よしださんとこのお嬢さんの方がよっぽど可愛いのに」
というKさんのセリフに、思わず息子とふたりで吹きだしてしまう。えー、それって、完全に誤解してます。
コート2面を使って、女子高校生3人プラスうちの息子プラス指導者1名、残りの大人たちに分かれて練習。
なんだか、昨日のお楽しみのゲーム大会で調子を崩したのが尾を引いていて、今日もうまくラケットの真ん中にあたらない凡ミスが多い。夕方からスクールで試合があるんだけどなあ。
帰りの車の中で息子と話をしていると、「Kさんて、変わったよね」と言い出す。Kさんは、以前はうちのテニススクールの揺るぎなき最強のプレイヤーだった。最近になってスクールをやめてしまったのだけれど、ほとんど負けるということがなかった。息子はそのKさんしか見ていなかったのだけれど、今日のKさんは女子高生を相手にやたらと嬉しそうにニコニコとテニスをしていて、なんともしまりがなかったというのだ。
ま、確かに勝つためのテニスがしんどくなってしまったのか、最近は気楽に楽しむことだけを求めているKさんではあるのだけれど、実は以前からこういう人だったのだよ。
▼夕方の5時半からテニススクールでのシングルスの大会に参戦。
12人が3つのブロックに分かれて、まずはブロック内総当たりの予選があるのだけれど、同じブロックになったメンバーの顔ぶれを見て、全敗を覚悟する。勝てるとすれば、2週間前の大会で接戦を繰り広げたAさんだけなのだけれど…。
最初の相手はOさん。ガンガン打ってくるパワープレイヤーだ。この人が波に乗ったら、まず勝ち目はない。ただし、丁寧につなげるという発想のない人なので、ほんのちょっと歯車がずれると、勝手に自滅してくれることもある。かつて、一度だけ勝ったことがあるのだけれど、その時も、一方的に攻撃してきて、それをことごとくミスって自滅してくれたからであった。つまり、こちらの実力にまったく関係なく、一方的にOさんが勝つか、勝手に自滅して負けてくれるかという、そのどちらかしかありえないという相手だ。
今日はというと、どちらかというとそこそこ波に乗っていたという日だったようで、2ゲームは勝手にミスって落としてくれたが、あとはガンガン攻撃してポイントを稼いで、けっきょくは2−6で僕の負け。ま、この人が相手では仕方のない展開でしょう。
2試合目は対戦するのは初めてのHさん。このHさん、毎回のように決勝戦に進むのだけれど、毎回のように決勝戦で負けて準優勝が定位置になっているという実力者。なんで毎回のように決勝戦で負けるかというと、ものすごく疲れるテニスをする人なので、決勝戦まで進むころにはほとんど体力を使い果たしているからなのです。
このHさんは、ボールをすりあげるようにしてものすごい回転をかけながら、ガンガン攻撃してくるタイプで、ガンガン打ち合うのが好きな僕としては、前からずっと闘ってみたいと思っていた相手なのである。勝てるわけはないのだけれど、ぜひとも打ち合ってみたいと思っていたのだ。
Hさんもそのことを知っているので、試合前に「今日はガンガン打ち合うゲームと、スライスでつないでいくゲームと、どっちがいいですか?」と聞いてくる。そう、Hさんはスライスもむちゃくちゃうまいのだ。
「もちろん、ガンガン打ち合うゲームでしょう」
というわけで、真っ正面から力いっぱいガンガン打ち合う真っ向勝負の試合のスタート。
すると、どういうわけか僕の方が神がかり的にいいショットを連発し、完全に打ち勝って初っぱなの3ゲームを連取してしまう。すげえよ、オレ!
ところが、ここでHさんはゲームの方針をスライスメインに切り替えてしまう。「勝手に攻撃してミスってください」と言わんばかりに、難しいコースにスライスボールを打ってくるではないか。ううっ、約束が違うぞ!
しかも、絶対の自信を持ってコーナーに打ち込んだボールに、絶対に返ってこないと思っていたボールに、ものすごい勢いで走っていて追いついて、逆にこちらの頭の上を越える絶妙のロブを返してきたりするではありませんか。そう、この足がHさんの最大の武器なのだ。決勝戦まで体力が持たない原因ではあるのだけれど、完全に勝ったと思ったショットが決まらなかった時のショック!
いやはや、まいった。結局、4−6で負け。しかし、この実力者から4ゲームを奪っただけでも大金星である。
試合が終わってから話をしてみると、「よしださんのボール、速すぎ! 真っ正面から勝負したんじゃ勝てません。最初はよしださんのペースにひっぱられて3ゲームとられちゃったけど、もう、途中からスライスに切り替えちゃいましたよ」とのこと。おおっ、Hさんからこの言葉を引き出しただけでもたいしたもんだぞ。
しかも、だいぶ体力を消耗させたし(もっとも、それ以上にこちらが体力を消耗しているんだけど)。
3試合目は先日のシングルス大会で5−2で先行しながらも、そこからひっくり返されて5−6で負けてしまったというAさん。先日の感触から「今日は絶対に勝ってやる」と思っていたのだけれど、他の人とやっている試合を見てみると、先日の試合とはぜんぜん違って強いじゃん。なんで、この人を相手にあと一歩で勝てるというところまで追い込むことができたんだ?
このAさんもガンガンと打ち込んでくるタイプで、Hさん同様に真っ向勝負で打ち合えば勝機を見いだすこともできたのかもしれないのだけれど、実はつなぐことに徹すればほとんどミスをしないという手練れでもある。なんとかこちらのペースに引きずり込んで、打ち合いをさせたいところではあるのだけれど。
結果は4ー6で負け。まあ、なんとか食らいついて4ゲームを奪ったという感じの試合でした。
なんとも悔しいのは、ものすごく跳ねるセカンドサービスをバックに打たれると、なかなかうまく返せなかったということ。丁寧にラケットを合わせていったつもりなのに、ぜんぜん思ったように打ち返すことができなかった。あのサービスは上から被せるように打ち返さないとダメなんだろうなあ。でも、ああまで高く跳ねたのでは上から被せるのも難しいしなあ。
まだまだ修行が足りませんです。
ところで、3試合目を始めたところでふと横のコートを見ると、もう決勝トーナメントが始まっているではありませんか。なんで? こっちのブロックはまだ予選をしているってのに。
なんと、その時点で他のブロックは全試合が終了していたそうな。そして、僕もAさんも決勝トーナメントに進出できないことが決定していたので、こっちの予選の結果に関係なく決勝トーナメントを開始できたのだとか。
それにしても、なんでこっちのブロックだけそんなに試合展開が遅れたんだ? 誰だよ、そんなに長い試合をしたのは?
「それは、僕とよしださんじゃないですか」
Hさんに笑われてしまった。そんなに長いこと闘っていたのか…。どうりで疲れるわけだよ。
というわけで、今回は全敗。でも、全敗ではあっても、内容的にはかなりよかったと思う。相手が完全に格上だったので勝てないのはしょうがないのだけれど、その格上のプレイヤーをそれなりに苦しめることができたのは、我ながらよいデキであったと思う。特に真っ向勝負でHさんに打ち勝ったというのは、大勲章でありましょう。
よし、来月も頑張るぞ!
2009.9.5(土)
▼午前中はテニススクールのレッスン、午後はお楽しみのゲーム大会といういつもの土曜日。
お楽しみのゲーム大会では、スクール最強のHさんとペアを組んだおかげでガンガン勝ちまくるが、途中からボールが思うようにラケットの真ん中に当たらなくなってきてしまい、最終的に5勝3敗。3敗のうちの2敗の相手がミックスのペアだというのがなんとも情けない。
▼夜はサッカーの日本代表対オランダ戦。前半は日本もけっこう頑張っていたのだけれど、案の定、最後まで体力が続かずに、足が動かなくなったところで3連続の失点。露骨に体力の違いを見せつけられた試合だった。
▼有川浩『フリーター、家を買う。』幻冬舎を読了。
あいかわらずうまいんだけど、主人公が就職してからの展開にほとんどドラマがないのが物足りない。なんだか、幹だけあって枝も葉もない植物みたいなストーリーになっちゃってるような気がするんですけど。就職してからの展開があまりにも順調すぎるんじゃないだろうか。仕事ってのは、そんな甘いもんじゃないと思うぞ。
2009.9.4(金)
▼柳広司『ダブル・ジョーカー』角川書店を読了。
第二次世界大戦を舞台に、日本陸軍内に設立されたスパイ養成学校「D機関」の活躍を描いて話題になった『ジョーカー・ゲーム』の続編。表題作の他、「蝿の王」「仏印作戦」「柩」「ブラックバード」を収録する。
前作は、いくら優秀なスパイとはいえ、さすがにそこまでは無理だろう、という部分がひっかかって、世間で話題になっているほど僕は感心しなかった。続編の本書でも、「仏印作戦」の中で同様の無理があった。軍属の電信係をD機関が利用する方法なのだけれど、この電信係が超絶的に頭脳明晰で直感力に優れているということを前提にしないと成り立たない方法なのだ。いくらなんでも、その作戦は無理でしょう。また、「柩」における“魔術師”の逃走方法も、かなり無理なのではないだろうか。逃げられるか、この方法で?
ま、そういったひっかかりはあるものの、1冊目ほどは気にならなかった。エンターテインメントとして、単純に楽しむことができた。悪魔的に優秀なスパイの行動にドキドキさせられた。その雰囲気が実にいいのだ。しかも、文章は読みやすいし、設定も読者を混乱させるほど入り組んだものにはなっていないし。
▼嫁さんが月曜日以来の帰宅。義弟が帰ってくるのを待ってからの帰宅なので、けっこう遅い時間になる。
実家とはいえ、すでに自分の家ではないので、それなりに疲れている様子。お疲れ様です。その間、こちらはのほほんと過ごしていただけなので、なんとも申し訳ないのだけれど、特にできることもないしなあ。
2009.9.3(木)
▼ヤフーオークションで落札した本が届く。
『鹿鳴館』富田常雄(梧桐書院/昭和24年初版)800円
富田常雄の未入手だった長編小説。きっと、明治を舞台にしたメロドラマなのだろう。はたして、ヒロインは最後に胸の病いで倒れるのだろうか?

2009.9.2(水)
▼赤羽で途中下車してちょいと古本屋を覗くが何もなし。ついでに新刊書店をチェックして1冊購入。
『フリーター、家を買う』有川浩(幻冬舎/初版)1470円
▼ヤフーオークションで落札したブツが届く。
ひとつは、トリオ・ザ・パンチの古いサイン入り色紙。内藤陳さんのサインは「内藤のぼる」となっている。本名は「内藤陳」と書いて「ないとうのぶる」と読ませるのだが、なぜ「陳」を「のぶる」と読ませるのかという説明が面倒で、一時期「のぼる」というサインをしていたことがあったらしい。
あとの2名は「成美信」と「九里みのる」。トリオ・ザ・パンチは何度もメンバーを入れ替えているので、この顔ぶれでおおよその年代がわかったりするらしいのだけれど…、そこまで年代を把握しているのがはたして誰なのか?
もうひとつは、日劇ミュージック・ホールの古いパンフレット。発行年は昭和30年7月となっている。「誘惑の愉しみ」という全二十景の舞台で、構成演出は丸尾長顕と宇津秀男。ジプシー・ローズ、春川ますみなど、当時の人気ストリッパーの他に、江戸屋猫八なども出演している。
面白いのが、半分は英語表記となっていることで、ナイトクラブの広告なども英語となっている。外国からの観光客が多かったのだろうか?

▼ロバート・クラムの『フリッツ・ザ・キャット』(すばる書房)をヤフーオークションに出品したところ、予想外の高値で落札された。なんと、その送付先が新潮社! 編集者が落札したらしいのだけれど、仕事用の資料なんだろうか?
▼樋口明雄『光の発現者 ロスト・ゾーン』角川ホラー文庫を読了。
いやあ、面白かった。人がこわいと思うものが屍鬼として具現化するようになってしまった隔絶された町、御影町。地獄と化したその町を舞台に、“守護者”と、かろうじて生き残った人々とが、続々と襲いくる屍鬼を倒しながら、魔の具象化した存在である“司祭”から“発現者”を救い出すために闘うという物語。
いや、もう、凄絶。出てくる登場人物がかたはしから悲惨なことになっていく。そこまでの描写から「こいつは生き残るな」とか思っていると、あっさりとグショグショだもんなあ。いや、ほんと、グショメショ。血しぶきたっぷり。
だからといって、人間が一方的に追い詰められていくタイプのホラー小説ではない。ショットガンでかたはしから屍鬼を撃ち倒していくというアクション場面もたっぷりだ。このあたり、映画『バイオハザード』とか、ゾンビをかたはしから倒していくテレビゲームに近い感覚であるのかもしれない。シリーズ1作目あたりは、もっとじわじわと怖がらせるタイプの小説であったのだけれど、この完結編はほとんど戦争小説。宇宙を舞台にしたホラー映画『エイリアン』が、第二作目で「今度は戦争だ」となってしまったようなものか。
そして、ラストでは物語は『ターミネーター』となってしまうのだ。『ターミネーター』の第一作目のラストシーンにみごとに重なっていくのである。
などと書いても、どんな小説であるのか、よく分からないな、きっと。申しわけない。
次は、ぜひとも普通の人間が恐怖に巻き込まれるホラー小説を読んでみたい。“守護者”も“発現者”も“司祭”も出てこない、一般人を主人公にしたホラー小説を読んでみたい。アクションに転じない、じわじわと真綿で首を絞めていくようなホラー小説を読んでみたい。
すっげえ怖い小説になりそうな気がする。
2009.9.1(火)
▼会社帰りの通り道にある古本屋の均一棚を何気なく覗くと、ありゃ、こんなもんが紛れ込んでいる!
『宇宙の操り人形』フィリップ・K・ディック(ソノラマ文庫海外シリーズ/初版)100円
ソノラマ海外を拾うのは実に久しぶりだ。
さらに店内をチェックして、映画のロビーカードを購入してしまう。なんと、『空手ヘラクレス』のロビーカード2枚が300円であったのだ。1枚はボロ・ヤン(ヤン・スエ)が闘っている場面、もう1枚はチャーリー・チャンの決めのポーズ。いやあ、ボロ・ヤンと言えば『燃えよドラゴン』だし、チャーリー・チャンと言えば……代表作はなんだ? ホンモノのヤクザという印象の方が強いのだけれど、そして出演作は山ほど見ているのだけれど、代表作っていったい何なんだろう? ま、いずれにせよ、これはお買い得でありましょう。

▼さらに、いつもの3冊200円の古本屋をチェック。
d『並木通りの男』フレデリック・ダール(読売新聞社/初版帯)67円
『女は一回勝負する ギャンブル小説傑作集3』石川喬司・結城信孝編(光文社/初版帯)67円
『馬券師の掟 勝負師復活の巻』新橋遊吉(グリーンアロー出版社/初版)67円
新橋遊吉なんて買っても絶対に読まないんだから、買わなけりゃいいのに。
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