このような観点を発達地理という視点から考え、いくつかの文章としました。ご覧いただきご意見をいただけるなら、それを参考になお一層考えてみたいと思います。ご助言いただければ幸いです。
地獄 博
私の考えは以下の文集のとおりです。ご意見をお待ちしています。
文集
要約発達地理概論
以下の発達地理概論1から4までの要約です。
発達地理概論1
はじめ、大地の促しのごくわずかを感得し、未熟な反応を繰り返してきた人間集団も、やがて自己のもてるすべての能力を動員して強力に反応していくようになります。このような観点を発達地理と考えました。まず、すべての生活様式の基本である食についてです。
発達地理概論2
環境は人間集団が各々の生活様式を形づくっていくときの客体です。その主体はあくまで人間集団です。しかしその客体は主体の発達方向をも規定する強力な客体です。ここでは山、川、海という自然環境を客体として考え、さらには発達していく人間集団そのものも客体として環境の一部と考えました。
発達地理概論3
生活様式は、それが人間集団の生活様式である限り、あくまで人間集団みずからが創りだしていくものです。人間集団は、環境を条件としながらも、環境の促しに応え、そして働きかけ、そのうちで発達していきます。あくまでその主体は人間集団です。人間集団は分業をもって環境に働きかけます。そしてその分業が行われる場所が都市なのです。
発達地理概論4
人は誰も集団でくらしています。そして自分の属する集団とそうでない集団を別のものと意識しています。この差別化された人間集団の交渉もまた環境です。人間集団は別の人間集団の別の生活様式を知ることで発達の限界を打ち破り、同一の人間集団内だけでは望むべくもない新しい発達の可能性をわがものとするのです。人間集団相互の関わりは人間集団に明白なそして劇的な発達をもたらす環境です。
コメとムギが創った歴史
ユーラシア大陸の東西にコメ作農耕文化とコムギ作農耕文化が成立しているのは気候条件によるものです。このコメ作農耕とコムギ作農耕は、それぞれの文化を方向付ける根底にあって、東西の文化をそれぞれ独立のものとしています。しかし、このふたつの農耕は中国とインドでは並存しています。ヨーロッパよりも広く、また、人口の多い中国とインドが独立の統一地域でありつづけることができるのは、コムギ作農耕の文化によるのでなくコメ作農耕に負っているのです。コメ作農耕は統一の、コムギ作農耕は分散の基礎条件なのです。
ここにご意見ください。PXW07250@nifty.ne.jp

新規更新
05.03.26発達地理概論1 第1章 人文地理学概観 を書き改めました。
05.04.25発達地理概論1 第2章 生活様式の形成 食 を書き改めました。
05.05.09コメとムギが創った歴史 に図を加え、一部を書き改めました。
05.06.23発達地理概論2 を書き改めました。
05.08.15発達地理概論3 を書き改めました。中世都市に関し記述を一部改めました。ご意見いただければありがたく思います。
05.08.28発達地理概論3 第4章 生活様式形成の主体 分業を書き改め、1都市の発達と2地域システムの発達を合体しました。
05.09.25発達地理概論4 第5章 生活様式相互の関わり の一部を書き改め、その他第1章から第5章までの文体の統一を試みました。
05.10.23発達地理概論の要約を書き改めました。
05.12.11発達地理概論1 第2章 生活様式の形成 食 食が描く世界地図の末尾にミルク利用地帯でかつ豊かな穀物栽培地帯であるインドの状況を補説しました。
06.08.08発達地理概論1 第1章と第2章を書き改めました。第1章は表題を「人間集団の発達と差別化」としました。
06.09.17発達地理概論2 を書き改めました。