| 減 画 略 字 (1) |
一 2
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「財」の姿形書換字の減画略字。部首の「貝」が略され,音符だけになっている。この字体は,江戸時代に,年齢を表す「才」の同字としても常用された。 写真は,八臂弁財天を祭り,「島の弁天さん」として知られる,真言宗醍醐派の長建寺内にある石柱。「辨〜天」という字と「元禄十三」年(1700年)という字が見える。 『今昔文字鏡』には,文字要素として収録されているが,「財」の関連字としての情報はない。 撮影:2000年1月,京都市伏見区 |
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Unicode:未収録 文字鏡:071321 | ||
人 2
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「停」(ting2)の減画略字。旁の「亭」が「丁」に置き換えられている。日本語、朝鮮語では「亭」と「丁」は同音だが,中国語では「ting2」と「ding1」で,子音が異なり,音符書換字ではない。廃案となった『第二次漢字簡化方案』に含まれていたが,今も俗字として使われている。Unicodeに同一字体の字が収録されているが,これは「ding1」と読む。 写真は,私道の入り口の表示。‘入り口停車禁止’を意味する。2000年5月に見た時には白く塗りつぶされていた。 撮影:2000年3月,遼寧省大連市 |
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Unicode:4EC3 文字鏡:000351 | ||
人 6
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「傘」の減画略字。中に「人」が四つあるのが普通だが,この字は「入」が二つと作っている。 写真は,洋品店の表示。影がかかっているが「洋傘」と読める。 左の『今昔文字鏡』@000966は常用漢字の字体。 撮影:2003年11月,千葉県香取郡下総町 |
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Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
人 10
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「會」の減画略字。「会」も使われるが,そこまで略さない場合,写真の字体となる。中国、日本、韓国でもよく使用されている字体で,Unicode 3.0で追加収録された。同様の書き換えが,「檜」や「 」等にも見られる。写真は,華人の同郷会の会所の一つで福建省出身者のもの。近くには客家や海南島出身者の同郷会もあった。 撮影:1999年2月,マレーシア・ペラ州クアラカンサール |
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Unicode:3479 文字鏡:014305 | ||
儿 7
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「兜」の減画略字。「白」の左右の部品が,「ソ」を書いた様な1画ずつの部品に変えられている。 写真は,骨董品店の壁に書かれた扱い商品の表記。「鎧」は金偏の形が異なる姿形書換字。 撮影:2002年2月,東京都中央区 |
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Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
冂 3
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「再」の減画略字。中心の縦線が無い。 写真は,百済の古城公山城に建つ『明國三將碑』の一つ。1597年の豊臣秀吉の兵による公州襲撃をくい止めた明の李公、林濟、藍芳威の三将軍を讃えて1599年に建てられたが,洪水で流され,1713年に新たに建てられたもの。日本が植民地時代に,右上の「倭寇」の文字を削り,公州の役所裏に埋めたが,1945年に公山城に建て直された経緯がある。 『今昔文字鏡』@001518は,中間の横線が短い同字。 撮影:2001年1月,韓国・忠清南道公州市 |
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Unicode:20545
文字鏡:未収録 | ||
力 4
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「助」の減画略字。「且」の内側の横線2本に代えて,縦線1本と作っている。この様な略し方は,同じ部品を持つ「租」などの他,「真」、「具」などに類似の例がみられる。 写真は,「自行車」‘自転車’と「助動車」‘動力付き自転車’を修理しますという表示。 撮影:1999年8月,上海市盧湾区 |
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Unicode:未収録 文字鏡:084427 | ||
匸 7
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「區」の減画略字。「品」の下部の二つならんだ「口」をまとめて書いている。同様の例は,「品」、「驅」、「歐」、「毆」、「燥」、「癌」、「鴎」などにも見られる。 写真は,稲荷鬼王神社の名を刻んだ石柱の裏の説明。寄進者の住所に,今はない「四谷區」という行政区名が見える。昭和2年に建てられたもの。 左の『今昔文字鏡』@002691は,標準的な字体。 撮影:2000年3月,東京都新宿区 |
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Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
卩 0
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「部」の減画略字。部首の形を簡略化して,旁を取り去っている。文化大革命時代に立案され,後に廃案となった『第二次漢字簡化方案』に見られた。 写真は,ビルの壁に書かれた「宣伝部」という字で,上には道路の掃除場所割りを示す「衛生責任区」と書かれていた様だ。 左の『今昔文字鏡』@070838は,「卩」の異体字として収録されている字。 撮影:2000年3月,天津市和平区 |
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Unicode:未収録 文字鏡:070838 | ||
口 1
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「器」の減画略字。二つ並んだ「口」を繋いだ,「 」の最上部だけを残したもの。文化大革命時代に立案され、後に廃止された『第二次漢字簡化方案』に収録されていたが,現在でも俗字として用例を目にする。写真は,四川路の機械卸売り店の商品名表示。「控制変圧器、隔離変圧器、電源変圧器」と,トランス類の品名に使われている。 撮影:2000年9月,上海市黄浦区 |
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Unicode:未収録 文字鏡:071072 | ||
口 4
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「品」の減画略字。前出の「區」と同様の略し方。 社名の表示に使われる例は多くないが(他に化粧品会社などにも例あり),日常の筆記に使っている人は少なくないはず。沖縄県那覇市では,町の看板などにも,他の都市よりも高い比率で使われているように感じる。 写真は,こんにゃくなどを製造している会社の看板。金属製の大きな看板も同じ字体を使っていた。 撮影:1999年3月,大阪市西成区 |
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Unicode:20BEE
文字鏡:003420 | ||
口 8
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「器」の姿形書換字である「噐」の減画略字。二つ並んだ「口」を繋いで,計4画少なくしている。同様の略し方で,「器」を略す例と比べると見かける機会が少ないが,ガス器具や補聴器の有名メーカーが看板に使っている。 写真は,楽器店の入り口上に付けられた店名。通りに突き出した看板には,「器」の減画略字が使われていた。 撮影:2000年7月,神奈川県川崎市川崎区 |
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Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
口 8
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「器」の減画略字。大の下に二つ並んだ「口」を繋いで,2画減らしているが,上の「口」二つは略していない,中途半端な字。 写真は,釣り具と家電製品の販売店入り口のテントに書かれた字。「電」も減画略字。 左の『今昔文字鏡』@050958は,上下とも「口」を繋いでいる字。 撮影:2000年8月,大阪市中央区 |
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Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
口 8
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これも「器」の減画略字。上記の例と同じく,下側に二つ並んだ「口」だけを繋いで,2画減らしているが,中央にあるのは「大」ではなく,「太」である。本来,この字は生け贄にした「犬」が入っている字だが,点の位置が移動したものか。木曾平沢の漆器店でも同じ字の用例あり。 写真は,漆器や工芸品を売る店の表示。「品」は減画されていない。 左の『今昔文字鏡』@004596は,古字。 撮影:2000年11月,奈良県奈良市 |
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Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
口 15
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「嚴」の減画略字。前出の「區」や「品」などと同様に二つ並んだ「口」を一つにまとめている。 写真は,石油類の保管場所に書かれた「火氣嚴禁」の表示。 撮影:2000年9月,兵庫県神戸市東灘区 |
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Unicode:未収録 文字鏡:086511 | ||
囗 10
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書店の看板に見える「圖」の減画略字。中の「口」を「ム」の様に略しているほか,「面」に似た部分の下側の横線を略している。 左に示した『今昔文字鏡』@004833の字体は,「面」の下の線を略していないもの。 撮影:2000年5月,香港特別行政区東区 |
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Unicode:未収録 文字鏡:未収録 |