| 方 言 字 (1) |
乙 5![]() |
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『中華字海』は「nang1」という標準中国語音と‘曲がった川の流れ’という広東方言義を載せている。 写真の例は「圍〜街」という道路名の表示で,「Kek」の読みが付いているが,地元住民ぽい通行人10名に読みを尋ねたところ,「kei1」と答えた人2名,「tam5」(「 」との混同)と答えた人2名,知らないと答えた人6名という結果であった。大埔の林村に「寨〜村」があり,こちらでは「kek6」と読まれているとの事。撮影:1999年9月,香港特別行政区葵青区・葵興 |
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Unicode:4E6A 文字鏡:000185 | ||
入 3![]() |
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台湾語の所有の格助詞「e」を表す方言字。標準的な中国語の「的」に相当する。「台灣〜店」で‘台湾の店’の意。 この字は台湾の楊青矗氏が自著『國台雙語辭典』(1992,台北)で,自ら造字したとしている。同書で「人」部ではなく,「入」部に分類されている。これは,下に入って帰属するためとの事。 撮影:1999年5月,台湾・台北市大安区 |
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Unicode:未収録 文字鏡:084410 | ||
刀 5![]() |
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鎮江方言で「zhang1」と読む字。Unicode 3.0で収録された。‘刻んでミンチにする’という意味だが,劉丹青編『南京方言詞典』は「 」の字を当てている。『集韻』には「斫也」と書かれ,刀で切るという意味が載っているが,これは「dian3」という読みに相当するので,暗合による別字と思われる。 写真はセルフサービス式の食堂の窓口に掲示されたメニューの一部。「紅燒〜肉」は豚ミンチ肉で作った大きな肉団子の煮付け。 撮影:2002年3月,江蘇省鎮江市 |
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Unicode:34E0 文字鏡:001931 | ||
刀 6![]() |
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広東語で‘(鶏を)去勢する’という意味で「sin3」と読む字。Unicode 3.1で収録された。本字は「 」。「〜 街」は,ポルトガル語でも「去勢鶏通り」の意味だが,住宅地の路地という感じの通りとなっていて,養鶏場は見あたらない。付近に蓮溪新廟という道教の廟があるため,朝方にはがらくた市が出ている。広東省韶関市にも「〜鷄坑」という地名がある。 撮影:1999年9月,澳門特別行政区聖安多尼堂区 |
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Unicode:2070E 文字鏡:070864 | ||
刀 9![]() |
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広東語で‘(鋸で)切る’を意味する「gaai3」という字。Unicode 3.1に収録された。 この意味の方言字としては,広州でよく使われる「 」及びその類推簡体字がある。また,重慶では「[金解]」という字が「gai3」の読みで使われている。「電腦〜字」は,コンピュータによるプラスチック・シートなどの切り抜き文字の事。シルクスクリーン印刷、エッチングも手がける文字加工業者の広告。 撮影:1999年9月,香港特別行政区葵青区・葵興 |
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Unicode:20779 文字鏡:084411 | ||
刀 13
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広東語の方言字で,tong1と読み,‘屠殺する’、‘解体する’という意味を表す。 写真は自動車修理工場の横にあった看板で,「車を解体する」という意味だが,香港では,スクラップにする車も有価で引き取ってくれる様だ。香港には「〜豬」という語があり,‘豚を屠殺する’という原義と,「処女を奪う」という派生義のスラングで使われている。 撮影:1999年9月,香港特別行政区九龍城区 |
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Unicode:528F 文字鏡:059143 | ||
口 3
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台湾語で「e」と読む助字。日本語の‘…の’の様に,連体修飾関係や所有格を表す。この助字は,まだ表記が固定しておらず,前出の字の他,「兮」や「の」で表記する人もいる。 写真は喫茶店に書かれたキャッチフレーズの一部。全体で「台北地方人呷茶〜所在」と書かれており,‘台北地方の人が茶をすする場所’を意味する。 この字は,広東語では「ya2」と読み,驚きの感嘆詞「ai1ya2」を表記するのに常用されている。 撮影:2000年5月,台湾・台北市大安区 |
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Unicode:5414 文字鏡:003315 | ||
口 6
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広東語で「kat1」もしくは「kaat1」と読み,‘card’を意味する方言音訳字。写真はクレジット・カードの持ち主用控えで,「持〜人存根 CARDHOLDER COPY」と書かれている。「〜片」という語で‘名刺’を表すなど,広くカードを指すが,‘トランプ’には「牌」の字が使われるので,この字は使わない。 1999年5月に香港でクレジットカードを使用した時の控え。香港の印刷業者製。江蘇などで印刷した簡体字の用紙にも同じ字が使われているものがある。 |
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Unicode:54AD 文字鏡:003544 | ||
口 8
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広東語で「dei6」または「dei2」または「di4」と読む字。 「dei6」と読む時は,複数の人を表すが,副詞化語尾として使われる時は「dei2」と読み,音訳字としては「di4」と読む。 写真は,ショッピングセンターにあった掲示で,英語でも書かれている通り,‘パパ,10階に連れて行って滑り台で遊ばせて’を意味する。「 〜」は「de1di4」と読み,英語「daddy」の音訳である。撮影:2000年5月,香港特別行政区湾仔区 |
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Unicode:54CB 文字鏡:003619 | ||
口 8![]() |
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広東語で「maang1」と読む字。Unicode 3.1で収録された。 写真は,旧称「泗〜街」と呼ばれていた,十月初五日街にある永亨銀行の入り口。康公廟の門前町として,古風な商店が並ぶ,かつての繁華街で,他に2つの銀行が並んでいるが,支店名に旧称を使っているのはこの銀行だけであった。 「泗〜」の意味は不明だが,10月5日はポルトガル革命の日。 「泗」は『今昔文字鏡』に未収録の同字が使われている。 撮影:1999年9月,澳門特別行政区聖安多尼堂区 |
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Unicode:20D7C 文字鏡:084412 | ||
口 8
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広東語で「di1」と読み,少量、複数を表す方言字。 写真は地下鉄構内にあった広告。形容詞の後に使うと,程度が高い事を意味し,「快〜」で‘もっと速く’の意味となる。全体で,‘まだ急いで行かないの’という意味で使われている。 撮影:2000年5月,香港特別行政区湾仔区・銅鑼湾駅 |
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Unicode:5572 文字鏡:059210 | ||
口 9
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広東語、上海語で‘味わう’を意味する字で,広東語では「daap1」、上海語では「dak4」と発音する。 写真は地下鉄の駅にあった清涼飲料水の広告。「〜落有味」は‘味わえば味がある’という意味。 広東語では,「dap1」の読みで‘うなだれる’という意味にも仮借される。 現在は方言にしか使われないが,古来ある字。 撮影:1999年5月,香港特別行政区東区・炮台山駅 |
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Unicode:55D2 文字鏡:056012 | ||
口 10
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広東語の助詞として使われる字で,「ge3」と発音する。所有格を示すほか,形容詞による名詞の修飾,断定の語気などの表示に使われる。 写真は地下鉄の駅にあった映画『学校怪談4』の広告の一部分。「最陰涼〜電影」は(この夏休み)‘いちばんヒヤッとする映画’という意味。 撮影:1999年9月,香港特別行政区中西区・上環駅 |
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Unicode:5605 文字鏡:053336 | ||
口 10
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上海語で「dia2」、広東語で「de2」と読み,「〜聲〜氣」などの語で‘甘えた’という意味を表すほか,音訳字として使われる。 写真は「〜得 薯片」というポテトスナック菓子の袋で,英語の‘TATER GRILL’を音訳している部分に用いられている。上海のメーカー製だが,フィリピン資本。GBにもBig5にも収録されている字ながら,2つの字を組み合わせて表している。撮影:1999年7月,厦門で購入 |
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Unicode:55F2 文字鏡:053260 | ||
口 10![]() |
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‘coffee’を意味するマレーシア語‘kopi’の音訳に用いる方言字。Unicode 3.0で追加収録された。 中国語では「咖啡」と表記し,「ka1fei1」と発音するが,マレーシアの閩南語では「ko2phi1」と,マレーシア語に近い発音となっている。 写真は,粉コーヒー工場の看板。 撮影:1999年2月,マレーシア・ペラ州太平 |
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Unicode:35DD 文字鏡:083470 | ||
口 10
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上海語で「jjiang3」と読み,‘安い’を意味する方言字。Unicode 3.1で収録された。諸橋『大漢和辭典』は,右上の「口」を「ム」に換えた字を未詳字として収録している。 ‘安い’を意味する上海語には,標準語を取り入れた「便宜 bbi3nyi3」という言い方もある。 写真は衣料品店の店先のマネキンの首から掛けられた札。49元というのは上下セットの「南極棉」の下着の価格。 撮影:2001年1月,上海市徐匯区 |
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Unicode:20F22 文字鏡:084156 | ||
口 15
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広東語で‘来る’を意味する方言字で,「lai4」または「lei4」と発音する。本字は「來」。 写真は映画のポスターの例。 日本のJIS補助漢字にも収録されている。 撮影:1999年5月,香港特別行政区中西区・金鐘 |
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Unicode:569F 文字鏡:004533 |