| 姿形書換字 (5) |
瓜 0
|
|
「瓜」の姿形書換字。筆順が変わって,一見「辰」かと思う字体となっている。この筆順は「ノノレく」か。『漢語大字典』は『漢晉西陲木簡彙編』から取った同字体を載せている。 写真は保安宮という道観の窓に彫られた,寄進の時期を示す字。「瓜月」は瓜がなる月という意味で,旧暦の七月を指す。 左の『今昔文字鏡』@021371は標準的な字体。 撮影:2001年5月,台湾・台北市大同区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
犬 14
|
|
「獻」の姿形書換字。「虍」が「両」に近い形に変えられているが,その下にあるべき「一」も略されている。 蒲田神社の境内にあった石灯籠に彫られた字で,もう一つの石灯籠に彫られた「奉」の字と対になっていた。 左の『今昔文字鏡』@084559は,旁の「一」が「鬲」の一部となっており,正しくない。 撮影:1999年9月,東京都大田区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:084559 | ||
犬 16
|
|
これも「獻」の姿形書換字。「虍」が「雨」に近い形に変えられているが,その下にあるべき「一」も抜けている。 生魂神社の境内にある浄瑠璃神社前の石灯籠に彫られた字で,竹本義太夫が道頓堀で人形浄瑠璃を初演してから250周年の1934年に奉納された時のもの。 左の『今昔文字鏡』@084562は,左上を「雨」と作っており,正しくない。 撮影:1999年7月,大阪市天王寺区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
癶 8
|
|
「發」の姿形書換字。「殳」が「矢」となっているが,本来は‘弓矢を放つ’という意味なので,こちらの方が正統とも言える。『宋元以来俗字譜』にも記載されている。 写真は,麻雀荘の看板。「發」を「あお」と訓読させているのは,麻雀牌に使われている緑色からであろう。香港北角の春秧街のビルでも同じ字の用例がみられた。 撮影:2000年7月,神奈川県川崎市川崎区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:066795 | ||
癶 8
|
|
これも「發」の姿形書換字。「弓」が「方」に,「殳」が「攵」に書き換えられている。 写真は韓国の江華歴史館内にある「世界金屬活字〜祥中興紀念碑」の部分。 撮影:1999年12月,韓国・京畿道江華郡 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:084514 | ||
矢 4
|
|
「侯」と同様の,「 」の姿形書換字。上の「ク」が「刀」と書き換えられ,「厂」も分離している。写真は,公山城の入口に建つ『行判官閔〜致序清白善政碑』の一部。 左の『今昔文字鏡』@023937は基本字体。 撮影:2001年1月,韓国・忠清南道公州市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
石 8
|
|
「碑」の姿形書換字。「卑」の上部の「ノ」が無いのが明代以前の中古字だが,この例では,下側を「廾」と作っている。同じ字が唐の張従申の「玄静先生碑」にも見られる。 写真は,扶蘇山麓に建つ「三忠祠重建事蹟碑」。成忠、興首、階伯の三忠臣を祭る三忠祠を1981年に再建した時の説明が漢字ハングル交じり文で示されている。書は大韓民国芸術院の金忠顯氏による。 左の『今昔文字鏡』@024290は中古字。 撮影:2001年1月,韓国・忠清南道扶餘郡 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
示 4![]() |
|
「社」の意符書換字の姿形書換字。旁を「大」の下に「一」と作っている。古字の字体から出て来ない様な字体だが,左の『今昔文字鏡』@066960にある「土」に「丶」を打った意符書換字を行書で書くと,書き順は異なるが似た字体になり,これを楷書化したものと思われる。 写真は,向日神社内にある勝山稲荷神社の鳥居の一部で,「奉造立稲荷社御寶前」と彫られている。天保9年(1838年)に建てられたもの。 撮影:2004年1月,京都府向日市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
示 7
|
|
「祥」の姿形書換字。 旁の「羊」の部分が,璽文や金文の様な古い字体に書かれている。この様な書き換えは「鮮」の例と同様。 写真はスーパー・マーケットの入り口に書かれていた春節の賀詞で「吉祥春福」と書かれている。 撮影:1999年2月,マレーシア・ペラ州太平 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:084513 | ||
示 10
|
|
「稟」の姿形書換字。部首だけを「示」に書き換えた「禀」はJIS第二水準にも収録されているが,この例では,「回」の内側を梯子の様に書き換えている。 島の弁天さんとして知られる長建寺の前に建つ石碑の例。後ろ側に彫られていた。 左の『今昔文字鏡』@024742は,JIS収録字体。 撮影:2000年1月,京都市伏見区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
示 10
|
|
「福」の姿形書換字。白石の海岸にある道教の廟の石版の写真。 左記の『今昔文字鏡』@024805の古字の字体とは,偏の形が異なる。 撮影:1999年6月,福建省厦門市思明区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
禾 4
|
|
「科」の姿形書換字。「斗」が「升」に近い形になっている。同様の書き換えは「料」、「魁」などにも見られる。 写真は,某「專科學校」の看板。 左記の『今昔文字鏡』@024950は常用漢字の字体。 撮影:1999年9月,澳門特別行政区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
穴 3
|
|
焼肉店の看板に見られる「肉」の姿形書換字。「突」の同字にも見える。「肉」の姿形書換字としては,「宍」が‘しし’という訓読みで常用されているが,「肉」と「宍」の中間的な変種と見られる。 写真の,「炭」や「酒」は伝統的な楷書の字体となっているので,この「肉」の字体も手本となった字がありそうだ。 左記の『今昔文字鏡』@025422も「肉」の姿形書換字で「大」の字体が異なる。 撮影:2001年7月,東京都豊島区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
竹 4
|
|
カーテンと絨毯の専門店の看板に見える「簾」の姿形書換字。 旁は「 」という字体で,「广」の「ノ」の部分が中の「兼」の上の横線と結ばれ,上部が「立」の様になっている。左記の『今昔文字鏡』@026616は標準的な字体。 撮影:1999年5月,香港特別行政区湾仔区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
竹 11
|
|
食堂のメニューを示した提灯行灯に見える「篙」の姿形書換字。旁の「高」が,いわゆる梯子高になっている。右に見える「高麗菜」の表記にも梯子高が使われている。 「轎篙筍」は「石高竹」と呼ばれる竹の若芽で,阿里山の名物のひとつ。炒め物、煮物、スープなどにして食されている。 左記の『今昔文字鏡』@026313は標準的な字体。 撮影:2006年5月,台湾・嘉義県 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
糸 5
|
|
「紹」の簡体字の姿形書換字。旁の「刀」を「ク」と書いている。このような書き換えは,「昭」、「照」、「招」などに共通してみられる。 写真は,紹興から市外に向かうバスのターミナル。「紹興市公路客運中心」と書かれている。 左記の『今昔文字鏡』@051593は標準的な簡体字。 撮影:2000年9月,浙江省紹興市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
糸 5
|
|
これも「紹」の簡体字の姿形書換字。旁の「刀」を「ソ」の様に書いている。このような書き換えも,「昭」、「照」、「招」などに共通してみられる。 写真は,民家の入り口に書かれた表示。「紹興特産」の「蛋巻」という菓子を買う方は中へどうぞと書いてある。 左記の『今昔文字鏡』@051593は標準的な簡体字。 撮影:2000年9月,浙江省紹興市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
糸 6
|
|
「經」の姿形書換字。旁を「壬」と「ソ」の組み合わせの様に書き換えている。古い「爪」と「土」の組み合わせの字体の名残か。類似する,「王」と「ソ」の組み合わせの字「 」が『日本経済新聞』のロゴに使われている。写真は哈尓濱のベアリング工場の「瀋陽經銷中心」,即ち,瀋陽販売センターのテントの例。 撮影:1999年8月,遼寧省瀋陽市和平区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:084516 |