| 姿形書換字 (8) |
門 4
|
|
「開」の姿形書換字。内側の部品が「开」ではなく「井」と作られている。 王羲之の書を写した文字で、開拓記念碑と彫られているものの一部。積雪で全体は見えなかった。1886年に札幌の偕楽園に建てられた後、1899年に大通り公園に移設されたという。 Unicode 3.1でコード化された。 撮影:2013年2月,北海道札幌市 |
|
Unicode:28CE9 文字鏡:058661 | ||
金 5
|
|
「鉄」の姿形書換字。旁の「失」を「矢」に書き換えている。「うしなう」では縁起が悪いと,「鉄」を故意にこう書く場合があるが,実際には「シ」と読む別の字である。 写真は鉄工会社の案内板の例だが,この会社の事務所には「鉄」の字が使われていた。 撮影:2001年1月,京都府八幡市 |
|
Unicode:9243 文字鏡:040284 | ||
金 9
|
|
「鍋」の姿形書換字。「咼」の上部の内側が「入」となっている。同様の書き換えは「過」などにも見られる。 写真は居酒屋の入り口上のテントに書かれていたもの。 撮影:1999年6月,大阪市西成区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:084531 | ||
金 12
|
|
「錢」の姿形書換字。訛字に思えるが,「錢」の交換略字である「銭」の旁を2つ重ねて書いている。 写真は,三宮繁盛地蔵尊の賽銭箱。ちょうど地蔵盆のため,お供え物が置かれていた。 左に示した『今昔文字鏡』@040563は正字。 撮影:2000年8月,兵庫県神戸市中央区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
金 12
|
|
「鍛」の姿形書換字。旁の「段」が「 」と「 」に似た形の組み合わせに作られている。写真は刀剣と刃物の販売店の看板。「劍」という字は減画略字。 左に示した『今昔文字鏡』@040625は常用漢字。 撮影:2000年11月,奈良県奈良市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
門 9
|
|
「閻」の姿形書換字。旁の「 」が,「 」を経て,「 」と書き換えられたと考えられる。同様の書換例には,「餡」や「焔」がある。この字では,部首の「門」も交換略字化されている。 写真は,中院近くにあった閻魔堂の碑。昭和4年という建立時期が見える。 左に示した『今昔文字鏡』@075953の字形も,「閻」の姿形書換字。 撮影:2000年7月,埼玉県川越市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
門 9
|
|
「關」の姿形書換字。音符の「丱」が「大」に書き換えられている。 写真は,生地解州に立てられている「關公」即ち関羽の像。近くには解州関公廟がある。 左に示した『今昔文字鏡』@041470は標準的な字体。 撮影:2000年10月,山西省運城市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
門 11
|
|
「鬮」の姿形書換字。音符の「龜」が日本独特の姿形書換字「亀」に書き換えられ,部首の「鬥」も「門」に書き換えられている。 写真は,お水取りで有名な東大寺二月堂内に置かれていたおみくじの筒。「御〜」で「みくじ」と読む。 左に示した『今昔文字鏡』@067656は部首が異なる姿形書換字。 撮影:2001年11月,奈良県奈良市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
阜 7
|
|
「陵」の中古字の姿形書換字。「陵」は,北魏から唐代にかけては,旁を「麦」と作るのが普通であったが,この例では,下にある「夊」の2画目が折れ曲がっていない。 写真は,宋山里の武寧王陵への道に1993年に作られた「百濟武寧王陵 門」の題字。反対側には篆書の題字が付けられている。撮影:2001年1月,韓国・忠清南道公州市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
隹 5
|
|
「雄」の姿形書換字。『干禄字書』は「雄」の俗字と記載。旁の「ム」が「口」となっている他,「隹」の「ノノ」も「ク」に換わって,筆順も変わっている。 写真は,釣具店の看板。 左に示した『今昔文字鏡』@042004は,「隹」の字体が異なる。 撮影:2000年9月,湖北省孝感市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
雨 7
|
|
「震」の姿形書換字。「厂」の内側の「二」が「コ」に変わって,縦の線が伸びている。同様の書き換えは,「辰」、「唇」、「振」などにも見られる。 写真は,孟子を祀る孟廟の中にある井戸,「天震井」の名を記した石板。 左の『今昔文字鏡』@085480は「雨」の字体が異なる同字とみることもできる。 撮影:2004年9月,山東省鄒城市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:085480 | ||
雨 8
|
|
「霊」と同じく「靈」の姿形書換字。不明瞭だが,旁は「 」の下に「 」がつながっているように見える。福海宮という道教の廟で。 「福地霊通神 昭禾浦 海天清晏母徳紹 州」と書かれたものの一部。撮影:1999年6月,福建省厦門市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
雨 9
|
|
これも「靈」の姿形書換字。左の『今昔文字鏡』@042497の様に,下の「巫」を「王」に書き換えた字の,3つ並んだ「口」を「 」と書き換えている。写真は,天水圍駅近くにある楊侯古廟の柱聯の一部。 撮影:2007年2月,香港特別行政区元朗区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
雨 10
|
|
これも「靈」の姿形書換字。上の例の様と違い,下の「巫」を「玉」に書き換え,3つ並んだ「口」を「 」と書き換えている。写真は,恐山に建てられた柱の一部で,二人の戒名の下に「各靈位回向塔」と彫られている。昭和56年に建てられたもの。 撮影:2009年6月,青森県むつ市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
青 8
|
|
「靜」の姿形書換字。旁の「爪」の部分を「日」に書き換えている。類似の書き換え字には「爭」、「淨」などがある。 写真は静安寺の正門。右から「静安寺」と書かれている。厳密には,「青」の部分も「王」と「月」の組み合わせとなっている。 左の『今昔文字鏡』@055864は基本的な字形。 撮影:2000年9月,上海市静安区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
韋 8
|
|
「韓」の姿形書換字。部首の「韋」が「コ」、「口」、「匚」を縦棒が貫く様に書き換えており,左側の部分も「亠」と「早」の組み合わせとなっている。韓国では官庁の銘板や教學社『大漢韓辭典』の題字などで同じ字体が見られる。 写真は韓国で現存する最古の仏教寺院と言われる「傳燈寺」の事務所の銘板。 左の『今昔文字鏡』@084475は「韋」が異なる字体。 撮影:1999年12月,韓国・京畿道江華郡 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
食 10
|
|
「餡」の姿形書換字。旁の「 」が「 」に書き換えられている。本来別字だが,前出の「閻」など,混用の例は多い。写真は「餡餅」という,肉包みパイの様な食べ物の商品札。台湾ではこの表記の多くにこの字体が使われている。 左の『今昔文字鏡』@044325は「トウ」と読む別字。部首の「食」と旁の「爪」の形が異なる。 撮影:2000年5月,台湾・台北市萬華区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
馬 9
|
|
「驒」の交換略字である「騨」の減画略字。「馬」の「灬」が「一」のように略されている。 写真は,素玄寺の前に立てられた「飛騨三十三観音霊場」と書かれた幟の一部。 左の『今昔文字鏡』@054211は「馬」が「灬」の同字。 撮影:2006年8月,岐阜県高山市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
骨 0
|
|
「骨」の姿形書換字。前掲の「鍋」と同様の書き換え方で,韓国でも用例を目にする。下部は「月」のようにはらっている。 なお,中国の簡体字では,「 」という字形で,1画少なくしている。写真は,骨董店のディスプレー。 左の『今昔文字鏡』@084157は「月」の形が違う同字。 撮影:1999年8月,大阪市中央区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
鬼 4
|
|
「魂」の姿形書換字。「鬼」の部分を,「田」の下に,「ノ」と「巳」を並べた形に作っている。通常の字形が小篆を楷書化しているのに対し,楚系の簡文を元にした字体と考えられる。 写真は,「生國魂神社」正面に立つ碑。 撮影:1999年7月,大阪市天王寺区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:084535 | ||
鬼 4
|
|
これは「魂」の同字の姿形書換字。旁の「云」が「鬼」の上に移動し、かつ、一画目が「一」ではなく、「丶」となっている。 写真は,朝日山公園の入り口付近に建てられた戦没者の忠魂碑の一部。碑という文字も石に「丶」が多い異体字。 撮影:2012年4月,富山県氷見市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:050905 | ||
鬼 4
|
|
「魁」の姿形書換字。これも「鬼」の上部は「田」と作っているほか,「斗」を「升」
に近い形に書き換えている。「斗」の書き換えは,「科」、「料」などにも見られる。 写真は,上海文廟の中にある「魁星閣」の扁額。「魁星閣」という名前の楼閣は,南京の夫子廟や河北省定州の文廟など,他の都市の孔子を祭る廟にもある。 左の『今昔文字鏡』@045790は「鬼」の頭に角がある字。 撮影:2004年7月,上海市黄浦区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
魚 4
|
|
JIS第4水準にある漢字「魬」の姿形書換字。「魚」偏の下部を「大」と作っている。中国ではヒラメを意味するが、国訓でははまち。 写真は料理店に掲げられた提灯。横のあじとすずきのように、さまざまな魚介類を同様の漢字で書いていた。 『今昔文字鏡』@046006はJIS第4水準字の字体。 撮影:2013年2月,北海道札幌市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
魚 5
|
|
「鮑」の姿形書換字。旁の「包」の「勹」が「ク」の様な形で「巳」の上に接している。同様の書き換えは、「包」、「庖」、「炮」、「 」、「飽」などにも見られる。写真は,廸化街の乾物店の看板。「燕窩・魚翅・鮑魚」(燕の巣、ふかひれ、あわび)と高級食材をならべて書いてある。 撮影:2001年5月,台湾・台北市大同区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
魚 7
|
|
「鮮」の姿形書換字。 「魚」偏の下部が「火」と作られている。旁の「羊」と共に,小篆または璽文を模して書いた字形と思われる。 写真は,中山路市場にあった肉屋のテント。 撮影:1999年8月,遼寧省瀋陽市和平区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:084536 | ||
魚 6
|
|
JIS第二水準にある国字「鮴(めばる)」の姿形書換字。「魚」偏の下部を「大」と作っている。 写真は大崎バスの停留所の表示。鮴崎地区の入り口という意味で付けられたものと思われる。他に近くの石碑に刻まれている例も目にした。 左の『今昔文字鏡』@054743はJIS第二水準字の字体。 撮影:2003年2月,広島県豊田郡東野町 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
魚 10
|
|
JIS第二水準にある「鰡」(ぼら)の姿形書換字。 「魚」偏の下部を「大」と作る字は「鮨」(すし)を始め,寿司屋でよくお目にかかるが,「鰡」は寿司屋のメニューで見かける事はあまりないので,用例も珍しいと思える。電話帳では,正しく読める人が少ないためか,「ぼら政」と表記されていた。 撮影:1999年7月,大阪市北区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:084537 | ||
鳥 3
|
|
「鳳」の姿形書換字。部首である「鳥」の点4つを「火」と作っている。 写真は天神祭の鳳輦の提灯。「御鳳輦」と書かれているが、陸渡御、船渡御に使われる輦輿のことを指している。 撮影:2012年7月,大阪市北区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
鹿 7
|
|
「麗」の姿形書換字。上部の「 」が「一」と「口」二つに書き換えられている。また,「鹿」は中古字となっていて,上の「丶」がなく,「比」の部分は「 」を二つならべている。写真は,国立扶餘(プヨ)博物館の入り口に1971年8月に建てられた,「高麗國孝子徐恭旌閭碑」の一部。 左の『今昔文字鏡』@068995は本字として収録されている字体。 撮影:2001年1月,韓国・忠清南道扶餘郡 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
麥 0
|
|
「麦」の基本字である「麥」の姿形書換字。上にある部分は「來」ではなく「夾」で,1画少ない。喜田川守貞が1853年に著した『守貞漫稿』の蕎麦屋の行灯の図には「御膳手打蕎〜」と書かれていて,昔から少なからず使われている事が想像される。 写真は,スナックの看板。現代版行灯。 撮影:2001年3月,大阪市中央区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:083205 | ||
麥 0
|
|
「麺」の姿形書換字。旁の「面」が「 」に書き換えられている。『中華字海』は『金瓶梅詞話』を出典に,「麦」の末筆が右下まで延びない同字を載せている。写真は製麺所の看板。麺類だけでなく,餃子の皮なども製造しているので,「中華料理用一式」と書かれている。 左の『今昔文字鏡』@054387は常用漢字の字体。 撮影:2001年7月,大阪市北区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
黍 3
|
|
「黎」の姿形書換字。部首である「黍」の「 」が「 」に書き換えられている。写真は,三峡鎮にある宰樞廟の柱聯。「宰輔遵行惟善道 樞機普及是黎民」と書かれている。 左の『今昔文字鏡』@067484は仏教経典に見られる類似の姿形書換字。 撮影:2003年3月,台湾・台北県 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
龍 0
|
|
「龍」の姿形書換字。右側上の部分が簡体字の龍の字体となっている。 写真は龍華商場内の鼓楼に掛けられている扁額。「龍華皐鼓」と書かれている。 左の『今昔文字鏡』@051091は簡体字。 撮影:2002年11月,上海市徐匯区 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
龍 0
|
|
これも「龍」の姿形書換字。右上の部分が「 」ではなく,「 」と作られており,1画多い。写真は龍峩山佛山寺の山門に掛けられた扁額。 左の『今昔文字鏡』@086792は,最後の一画が「一」の字体。 撮影:2003年1月,大分県大分郡湯布院町 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 | ||
龜 0
|
|
「龜」の姿形書換字。上の「冂」の下側に2本書く横棒が1本につながり、右側の部品が「目」に代わり、左側を「ヨ」2つに作っている。 写真は和菓子店の屋号を右から書いた看板。同じ屋号をもつ店が複数あるが,看板は違う字体で書いている。 左の『今昔文字鏡』@076405は,「ヨ」のまん中の線が右に突き出ている字体。 撮影:2009年6月,埼玉県川越市 |
|
Unicode:未収録 文字鏡:未収録 |