第2次・怪獣大戦争
― 復讐者襲来 ―
第56章 怪獣大戦勃発
なおも炎上するSACの沖合いで海面が盛り上がり、金色の巨獣が姿を現した。
沖縄からはるばる泳ぎ駆けつけた、キングシーサーである。
キングシーサーは上空に立ち上る黒煙を目印に、迷わず戦場へと踏み込んでいった。
キングシーサーが『戦場』に到着すると、正に赤いネオガイガンの破壊光線を横から受けたゴジラが、
地響きを立てて倒れ込む瞬間だった。
さしもの怪獣王も、2頭のネオガイガンに戦術的に攻撃されれば、なす術はない。
すでにメガロは玉砕して火を噴き、
ラドンとゴロザウルスではネオガイガン1頭を食い止めることができない。
劣勢は誰の目にも明らかだった。
キングシーサーは1声吠えると、迷わず赤いネオガイガンに攻撃を仕掛けた。
4つ脚で駆けるキングシーサーの速度は、新幹線をはるかに上回る。
キングシーサーの参戦に気付いたゴロザウルスは、
直感的に共闘を察し、三度赤いネオガイガンに仕掛けた。
自然に揉まれたゴロザウルスには、殺気の矛先がどちらを向いているか、
ほぼ瞬時に感知できるのである。
時速数百キロの巨大怪獣が2頭、それぞれ別方向から赤いネオガイガンに突進してきた。
ネオガイガンは一瞬迷ったが、結果的にゴロザウルスに向かって破壊光線を放った。
破壊光線を逸らそうとゴロザウルスがネオガイガンから離脱したスキに、
大きく跳躍したキングシーサーが、背後から飛び掛る。
しかしそれを予期していたネオガイガンは、
身を翻して長大な尾をキングシーサーの横っ腹に直撃させた。
勢いのベクトルを捻じ曲げられたキングシーサーは、
100m以上も飛ばされて大地に叩きつけられた。
しかし次の瞬間、立ち直ったラドンが、死角から赤いネオガイガンを直撃した。
もんどりうって倒れ込む、赤いネオガイガン。
ネオガイガンが体勢を立て直したときには、既に3頭の怪獣に包囲されていた。

(キングシーサー対ネオガイガン)
形勢が変化したことを見計らい、ゴジラはアンギラスと組んで青いネオガイガンに攻撃を仕掛けた。
青いネオガイガンは破壊光線を発射したが、ゴジラも熱線を放って応戦。
再び激しい爆発が起きたが、ゴジラはそのまま突進を続けた。
レーダーでゴジラの突撃をキャッチしたネオガイガンは、そのまま破壊光線の連射体勢に入る。
いくらゴジラでも、熱線の短期連射はできないハズで、ネオガイガンの戦術は妥当に見えた。
しかし立ち込める土煙の中から出現したゴジラは、かなりの前傾姿勢でネオガイガンに突進した。
青いネオガイガンが照準を補正するよりも早く、
ゴジラの頭部が斜め下からネオガイガンのアゴを突き上げた。
その瞬間破壊光線が発射され、標的を失った光線が鋭く空を切り裂いて宇宙空間に消えた。

(ヘッドパット・ゴジラ)
更にバランスを崩した青いネオガイガンを、横からアンギラスの巨体が押し倒しにかかった。
地響きと共に倒れ込むネオガイガン、『作戦』成功である。
しかし押さえ込まれたネオガイガンをゴジラが更に攻撃しようとした瞬間、
別方向から飛んできた破壊光線が、アンギラスを再び引き剥がした。
赤いネオガイガンが、数百m先からアンギラスを攻撃したのだ。
その赤いネオガイガンに左右から攻めかかる、ゴロザウルスとキングシーサー。
赤いネオガイガンは長い尾を振り回して牽制したが、さっきほど余裕がないのは明らかだ。
地球史上最大規模の『怪獣大戦』が、太平洋上の島(サイトα)で展開されていた。
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