第2次・怪獣大戦争
― 復讐者襲来 ―
第63章 現実への挑戦
爆心に立ち込めていた煙が晴れ始めると、状況が明らかになってきた。
赤いネオガイガンの姿はすでに跡形もなく、ネオガイガンが立っていた場所は、
直径1kmものクレーターと化し、海水が入り込んでいた。
クレーターの中心はなおも高熱を発しているようで、流れ込む海水が激しく蒸気を吹き上げている。
クレーターの縁には、キングシーサーが横たわっていた。
激しい火傷を全身に負い、キングシーサーはすでに息絶えていた。
ネオガイガンを深追いし過ぎたキングシーサーは、自爆の熱線と爆風をもろに受けたのだ。
少し離れた所に、ゴロザウルスも倒れていた。
ゴロザウルスも重傷を負っていたが、息はあるようだった。
ラドンは全速で離脱したため、爆風で叩き落されはしたが、軽傷で済んだ。
自爆の威力を目の当たりにしたゴジラとアンギラスの視線が、必然的に青いネオガイガンに注がれた。
そして意を決したように、2頭で青いネオガイガンに掴みかかり、崖の方へと押し出し始めた。
青いネオガイガンは抵抗するが、ダメージを受けているため、2頭の力には抗し切れない。

(ネオガイガン追放)
また太平洋艦隊も、自爆の威力を見てしまったがために、3次攻撃の出撃をためらう。
3次攻撃時に自爆されたら、攻撃部隊は間違いなく全滅だ。
それに、自爆する気でいるんなら、放っておいても脅威は拡大しない。
…だが、そうなった場合、サイトαの地下シェルターに避難しているSAC要員はどうすれば良いのか。
2度の自爆に、元々は火山島であったサイトαが耐えられる保証もない。
装甲船なら爆風に耐えられる可能性もあるが、船で現場に向かうには、まだ何時間もかかる。
では最悪の場合、SAC要員は見殺しか?
数の問題だけではない…SAC要員の大多数は優秀な科学者なのだ。
SY−1墜落時にニューヨークで起きた悲劇と同質のダメージを受け入れるか否か、
今ここで決断が迫られている。
アーク艦長「私は…いや我々は、どうすれば良い?」
軍人には時として、非情な現実に対して非情な決断も必要だ、しかし…。
艦隊の全権を任されたアーク艦長は、やり切れない思いでいた。
その頃、青いネオガイガンら3怪獣は崖へと差し掛かり、重量で崩壊する地盤に呑まれ、
そのまま3頭とも海中へと転落していった。
凄まじい津波が発生し、周囲に波及していく。
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