大普賢岳
 (1,780m)
個性的な頂稜部の盛り上がりを見せる大普賢岳



 
 
大峰山脈北部にそびえる大普賢岳は、弥山・八経ガ岳以北における最高峰である。
 岩壁を露出させた荒々しい山容はアルペンムードに満ち溢れ、
 山頂からの展望は関西の屋根といわれる大台ガ原や八経ガ岳方面が見渡せる。
 
 稜線に出てからのルートは整備されているものの、
 鉄梯子が連続し雨天時などは慎重な行動が要求されるであろう。


  <山行日>  平成14年5月26日
  <山  域>  大峰山脈
 和佐又ヒュッテ(20分)和佐又山のコル(70分)日本岳のコル(30分) 
 小普賢岳の肩(50分)大普賢岳(15分)水太ノ覗(35分)小普賢岳の肩(25分)  
 日本岳のコル(55分)和佐又山のコル(15分)和佐又ヒュッテ 
                                       合計 5時間15分 




 大普賢岳の登山口は和佐又ヒュッテであるが、交通機関利用の場合、
 近鉄吉野線大和上市駅から奈良交通バスで和佐又口まで行ってヒュッテまで1時間15分程車道を歩くか、
 大和上市駅からタクシーに乗るしかないので、車でのアプローチが賢明であろう。

 和佐又ヒュッテの前から左へ進み、キャンプ場の草原の中を緩やかにたどり道標の立つ登山口から取り付く。
 和佐又山のコルを右にとって、ブナ林が豊かに茂る尾根を絡んでゆく。


和佐又ヒュッテ 登山口

和佐又山のコル 木陰の中、歩を進める




 日本岳南面の岩壁に突き当たれば西へ岩壁の基部に沿って進み、
 指弾ノ窟に始まるいくつかの窟を右に過ごす。
 
 岩清水が落ちる笙ノ窟は役行者が篭ったという重要な行場のひとつとされている。
 日本岳の南面から西面へ回り込んで急登を詰めると日本岳のコルに着く。
  

笙ノ窟


 コルを左に向かい、連続する鉄梯子をこなしてゆくと眺めのよい石ノ鼻の岩場に出る。
 稜線伝いに西北へ進み小普賢岳の北側を巻いて高度を上げる。この当たりも梯子が多い。
  

連続する鉄梯子 石ノ鼻の岩場



 
 小普賢岳の肩を経てコルにたどりつくと、大普賢岳本峰が正面の空を圧するように立ちはだかっている。
 鉄橋を渡って本峰への登りに入り、鎖場を時折交えながらつづら折れの急坂を登ってゆく。
 
 傾斜が穏やかになれば程なく山上ガ岳から通じている大峰奥駈道が右手から合流するので、
 左へ歩を進めると大普賢岳のピークへ飛び出す。

 

小普賢岳の肩  大普賢岳の本峰

大峰奥駈道出会い




 三等三角点標石が埋められた山頂からは360度の大展望が広がっている。
 
 東には大台ガ原の日出ガ岳や正木嶺、南には八経ガ岳、釈迦ガ岳の山並みが望まれ、
 北に目を転ずると山上ガ岳から続く奥駈道が走る稜線や稲村ガ岳を指呼の間にできる。


大普賢岳の頂上は細長い台地状 大台ガ原山の山容

近畿最高峰の八経ガ岳を望む 稲村ガ岳は指呼の間




 山頂から西へ急傾斜の坂を下りきると水太ノ覗。
 笹原の台地から南方面が切れ落ちており、眼下に雄大な風景が見渡せる。
 
 水太ノ覗を後にして山頂直下の北斜面を絡み奥駈道との合流点へ戻る。
 小普賢岳のコルへ下って日本岳のコル、和佐又山のコルを経て和佐又ヒュッテまで往路を引き返す。


水太ノ覗からの眺め




 一般に大普賢岳が歩かれるルートとしては水太ノ覗からさらに先へ進み、
 七曜岳、無双洞を経て和佐又ヒュッテへ戻る周遊コースがよく紹介されている。
 
 山頂までの往復と比べて所要時間や標高差などの条件はかなり厳しくなるけれども、
 大普賢岳周辺の魅力をより満喫できるのはやはり周遊コースであろう。
 しかしながら往復コースもこの山の個性を充分に味わえる。
 




 今回の山行はこてつさんが計画されたインターネットオフ会で、
 参加者は
ふうまさんこてつさんむとはそさん、かとさん、みかんさんと筆者の計6名。
 
 下山後のヒュッテでの食事や温泉、和歌山の安芸さんとの記念写真など充実した山行となりました。
 ふうまさんには車に同乗させていただくなど、みなさんどうもありがとうございました。

 


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