御在所岳
 (1,212m)

山上付近に岩の鎧をまとった御在所岳




 鈴鹿山地の中部に位置する御在所岳はこの山系の主峰である。
 最高峰の座はの御池岳に譲るが、
 岩盤に覆われた雄々しい山容や登山者数の多さからも
 昔からこの山系を代表してきたことがよくわかる。

 ルートは表道、中道、裏道など多数あるが、
 最も展望がよくアルペン的な雰囲気をもつのが中道で、
 この山の個性、魅力がよく楽しめる。


山行日   平成14年5月6日
山 域  鈴鹿山地
 歩行時間   三交湯の山温泉(35分)一ノ谷茶屋(40分)負ばれ石
 (40分)キレット(50分)朝陽台
(20分)御在所岳(35分)
 国見峠(80分)裏道登山口(10分)三交湯の山温泉
                         合計 5時間10分




 近鉄湯の山温泉駅から、三重交通バスで三交湯の山温泉バス停へ。
 温泉の旅館街を流れる三滝川沿いの車道を登っていく。
 一ノ谷茶屋を左に見て右折し、鈴鹿スカイラインの下を潜ると、中道登山口に出る。

 樹林が生い茂る中、急坂を詰め上がる。
 支尾根に乗ると左手の視界が開けて、御在所岳の豪快な山容が仰がれる。


登山ポストが立つ中道登山口 支尾根から見上げた御在所岳の山容




 再び樹林帯の登りが続いて、ロープウェイの軌道下を過ぎていくと、
 立岩にもたれかかった負ばれ石と呼ばれる巨岩に出会う。
 岩の上部からは、伊勢湾方面の展望が広がっている。

 
 
 

巨大な負ばれ石 負ばれ石の上から、伊勢湾方面を望む




 尾根をたどって岩稜帯をからみ、地蔵岩を右手に見ていく。
 潅木帯を抜けると、頭上に御在所岳の上部がそびえ立つキレットの岩場に出る。
 


露岩が密集する尾根をいく 地蔵岩。岩の芸術のよう




 鎖を伝って岩場を下りきり、鞍部から登り返す。
 急傾斜の道をこなしていくと岩峰に突き当るので、岩峰の基部を右にトラバースする。
 右下が切れ落ちて、高度感があるところである。
 
 足場の悪い露出した岩盤を登り、急坂を詰めれば、山上公園の一角に飛び出す。
 

キレットの岩場 岩峰の基部を巻く




 すぐ前の朝陽台からは南から西への眺望が開けて、
 鎌ガ岳の鋭鋒が指呼の間にできる。


 山麓の温泉街からロープウェイが通じる山上公園には、
 遊歩道が張り巡らされ、レストランやカモシカセンター、リフトなどの諸施設が
 整備されており、登山者よりも観光客のほうがはるかに多い。


朝陽台から眺める展望 鎌ガ岳の鋭鋒




 遊歩道を西へいったん下って登り返すと、御在所岳の山頂広場にたどりつく。
 広場には立派な一等三角点標石が埋設され、吾妻屋や多くのベンチも設置されている。
 北には鈴鹿山地北部の山々が連なり、西は山間部の向こうに琵琶湖が霞んで見える。
 
  

御在所岳の一等三角点



 
 山頂から鞍部に戻って登り返し、山上公園北側の9合目に当たる裏道下山口から下る。

 北側の国見岳を眺めながら高度を下げ、鞍部である国見峠で右にとって北谷を下っていく。



おだやかな山容の国見岳 国見峠。直進すれば国見岳へ



 
 
藤内壁と呼ばれる迫力のある岩壁を右上に見上げながら、沢沿いに歩を進める。
 露岩が多く足元が悪いが、4合目あたりで歩きやすくなってくる。
 藤内茶屋を過ぎて鈴鹿スカイラインの高架下を潜れば、温泉街の裏道登山口へ出る。

 温泉街を下って三交湯の山温泉バス停へ。
 近辺には日帰り入浴ができるホテルもあるので、時間があれば汗を流して帰ればいい。 


藤内壁は、鈴鹿屈指のクライミング場 裏道登山口は温泉街の一角




 山上周辺は開発が進んで完全に遊園地化されており、
 東麓の湯の山温泉街からロープウェイが通じていることと併せて、
 山上は休日ともなれば観光客でごったがえし、
 「登山・ハイキング」のカテゴリーに入る「山頂」とは言いづらい。

 
 この山の魅力はコースそのものであろうか。
 中道はスリルある岩場や展望のいい尾根歩きが楽しめ、
 裏道は沢沿いのしっとりした趣きのあるルートである。
 
 昔から今まで多くの登山者がこの山に足を踏み入れる理由は、
 そんなところにあるに違いない。
 


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