石鎚山

(1,982m)


 

 「伊予の高嶺」こと石鎚山は、四国のみならず、西日本の最高峰である。

日本人が富士山登頂に憧れをもつように、

 西日本在住の筆者は、西日本最高峰への登頂には感慨深いものがあった。 

役ノ行者の開山と伝わる修験の山でもあり、

近代まで女人禁制であったというこの山は、

岩峰がそびえたち、男性的な印象を強く与えている。



JR新大阪駅→(新幹線)→JR岡山駅→(特急しおかぜ)→JR伊予西条駅→(瀬戸内運輸バス)

→石鎚登山ロープウェイ前・・・山麓下谷駅→(石鎚登山ロープウェイ)→山頂成就駅

 
 山頂成就駅・・・成就社(旅館泊)・・・八丁坂・・・夜明峠・・・二ノ鎖小屋・・・弥山・・・天狗岳
                   
・・・弥山・・・二ノ鎖小屋・・・夜明峠・・・八丁坂・・・成就社・・・山頂成就駅 



 山頂成就駅→(石鎚登山ロープウェイ)→山麓下谷駅・・・→石鎚登山ロープウェイ前→(瀬戸内運輸バス)  

→JR伊予西条駅→(特急しおかぜ)→JR岡山駅→(新幹線)→JR新大阪駅




【石鎚神社成就社】

朝日に照らしだされる石鎚神社成就社。

ここが、石鎚登山の登山口となる。

数件の旅館があって前泊したが、

座敷の食堂や風呂場、寝室も充実しており、

混雑さえなければ、ここまでの行程の疲れが取れ、

翌日の山登りに備えることができる。

ちなみに、このあたりの標高はおおよそ1,300mである。




【石鎚登山口】


成就社の境内の一角にある門。

ここが登山口であり、この門を潜るとすぐ山道にはいる。

八丁坂と呼ばれる坂をいったん下っていくのである。



【鳥居】


八丁坂途中にある鳥居。

このルートが、弥山頂上にある石鎚神社上宮社への

表参道であることが理解できる。

八丁坂から鞍部まではかなり下るが、

このあと、試し鎖のある前社ガ森へ登りかえす。




【明るい夜明峠】


前社ガ森を超えて小ピークをひとつ右に巻くと、夜明峠に着く。

ここは、頂上までの道のりの中で最も明るく開けた場所であり、

ここまでくると、いよいよ正面に石鎚山の岩峰群と相対することになる。




【頂稜部の岩盤】

石鎚山の頂稜部は東西に走っているので

登路である北側から眺めると大きな岩盤に見える。



弥山の頂上までには、

一ノ鎖、二ノ鎖、三ノ鎖の有名な3つの鎖場がある。

一ノ鎖は比較的易しく登れるが、

二ノ鎖、三ノ鎖は、急勾配で距離も長く手強い。

それぞれ、迂回路がついている。



【弥山直下から】

弥山頂上の直下あたりまでくると、

真上に見上げる天狗岳の岩峰には

さすがに迫力と高度感が感じられる。



【弥山頂上からの展望】


石鎚神社上宮社が祀られている弥山頂上からは、

さえぎるもののないすばらしい展望が得られる。



東のうすい靄のむこうには、日本二百名山の瓶ガ森

(標高1,896m)が浮かぶ。

頂上部には、氷見二千石原という壮快な笹原が

広がっている。


西には、西ノ冠岳(1894m)から

二ノ森(1,929m)にかけての

夏山らしい爽やかな稜線が走る。



【西日本最高峰】


弥山から東南方向に目と鼻の先にそびえる鋭鋒・天狗岳。

西日本の最高峰(標高1,982m)である。

頂点には小さい社が祀られている。

天に向かって頂点を突き上げる岩峰の光景こそ、石鎚山の象徴である。



【鋭鋒・天狗岳

天狗岳へは、弥山から鞍部へわずかに下ってから、

両側が切れ落ちた岩盤の真ん中を通る踏み跡を慎重に歩む。

頂点直下は足を運ぶ位置に神経を使う箇所もあり、

特に左側は絶壁である。

雨などで足場が濡れているケースも含めて、

登行には慎重な判断が要求される。





石鎚山への登山ルートは、成就社からの表参道、

最も容易な土小屋から二ノ鎖小屋へ合流する道、

南から面河渓に沿って登ってくる道などがある。

表参道は成就社まではロープウェイを使うものの、

成就社から下った最低鞍部からの高度差や

夜明峠からの木陰のない登りなど決してたやすいルートではない。

しかしながら、岩の鎧をまとったような岩峰や行場としての鎖場など

 修験道の山としての雰囲気をこの道はよく伝えてくれる。

同じ山でも、どの道を選ぶかでその山への印象はかなり違うものになる。


それにしても、天狗岳の鋭鋒は圧巻であった。


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