帝 釈 山
(586.1m)

帝 釈 山


 六甲山地の北西部に東西15キロにわたって、
 標高550m前後の山が連なる丹生山地の主峰が帝釈山(たいしゃくさん)である。
 かつて、山頂に南西の丹生山(たんじょうさん)に鎮座していた明要寺の奥の院として
 帝釈天が祀られていたのが山名の由来とされている。

 南麓からの丹生神社への参道をたどって帝釈山へ向かったのち、丹生山を経由して衝原へ下った。


山行日 平成14年2月25日
丹生神社前バス停(1時間30分)帝釈山・丹生山鞍部(25分)帝釈山(20分)帝釈山・丹生山鞍部 
(20分)丹生神社(50分)衝原バス停  合計 3時間25分



神戸三宮から箕谷行の神戸市バスに乗車、終点で衝原行に乗換えて丹生神社前で降りる。
車道沿いに立つ右手の丹生神社の鳥居をくぐり、山へ向かって進む。

志染川を渡ってゆくと道の真ん中に地蔵尊を見る。
これは丹生山上に鎮座する丹生神社参道の町石道の始まりを示している。

丹生神社の鳥居 町石道の始まりを示す地蔵尊



突き当たりの分岐を左の山道にとり、町石が立つ参道をゆるやかに登ってゆく。
平坦な尾根に乗って明るい雑木林のプロムナードをたどる。

町石が立つ山道 雑木林のプロムナード

最初の四つ辻を直進、次の四つ辻は左にとり、谷の左岸に沿って延びる林道を伝ってゆく。

橋を渡って杉の木が多くなってくる頃、左に丹生神社への参道を見送り、さらに林道を登る。
帝釈山を指す木製の大きな道標が現れるので、これに従って右の山道を進む。

二つめの四つ辻は左にとる 帝釈山への分岐



登りきったところが帝釈山と丹生山の鞍部で、東西に丹生山系縦走路が通じており、
ここを右にとって帝釈山へ向かう。

縦走路は雑木が茂って展望は利かないが、ゆるやかなアップダウンが続く快適なコースである。
やや傾斜が強まり、これを詰めあがれば帝釈山頂上に飛びだす。

帝釈山と丹生山の鞍部 快適な丹生山系縦走路



かつて帝釈天が祀られていたという帝釈山のピークには、二等三角点の横に石の祠が祀られている。
小広い広場となっており南側が大きく切り開かれ、西には明石海峡の向こうに淡路島が霞み、
南から東へは横尾山、菊水山など西六甲の山から摩耶山、六甲最高峰にかけての稜線が望まれる。

小広い帝釈山のピーク 二等三角点

南側に開けた展望。最奥が西六甲の山並み



縦走路を西へ引き返して、丹生山をめざす。
鞍部を過ぎると杉の高木が多くなり、丹生神社の神域が近いことを示している。

気持ちのよい縦走路を西へ向かう 杉林に差し込む日差しの中をゆく



シビレ山との分岐を左へとり、南下してゆくと丹生神社の鳥居の前に出る。
少し登れば、丹生山頂に立つ丹生神社の広い境内に入って大きな拝殿がある。
丹生神社は、旧明要寺を鎮護するために建立された神社である。

鳥居へ戻るとすぐ正面には、石垣の上に石碑が立つ明要寺跡・丹生城跡を見る。

丹生神社の鳥居 丹生山頂に建つ丹生神社拝殿

明要寺跡と丹生城跡の石碑



南へ伸びる町石道をたどり、3町石の横の分岐を右に入って衝原の集落へ下る。
前方に山麓の町並みを眺めながら、明るい雑木林の中をたどってゆくと衝原サイクリングセンターの横に出る。 

衝原方面への分岐

冬枯れの雑木林 下り道からは六甲、摩耶山方面が見渡せる



正面の志染川を渡って、右手の箱家千年家に立ち寄ってもいい。
箱家千年家は、室町期に建てられた現存する日本最古の民家で、国の重要文化材に指定されている。
内部も見学できるようになっており、山里の民家のいい雰囲気を出している。

千年家を出てすぐ先の衝原バス停へ向かい、神戸市バスで箕谷を経由して三宮へ戻る。

現存する最古の民家である箱家千年家 箱家千年家の内部



 
 六甲山地の南側は、港町・神戸を含めた阪神間の市街地が広がるけれども、
 六甲の北側には新興住宅都市の開発が進むものの、昔ながらの静かな山里の風景が点在している。
 
 この丹生山地の山麓も都心部に程近いながら、懐かしさを覚える田園風景が広がり、
 自然林に包まれた稜線上の縦走路に一歩踏み入れば、市街地の喧騒も遠い土地のことのように感じられる。
 
 登山者は六甲方面へ集中するが、六甲とさして離れていない山域ながらゆったりとした山歩きが楽しめる。
                     



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