| 太神山(湖南アルプス) |
![]() |
| 湖南アルプスの山並み |
| 滋賀県大津市街の南東にたたずむ田上(たなかみ)山地は、かつて緑に覆われていたが、 飛鳥期から奈良期にかけて、大寺院などの建築資材として樹木が根こそぎ伐採されてしまった。 山肌の露出した花崗岩が長年にわたって風化侵食を受けた景観が、 アルプスの森林限界の風景を連想させることから、「湖南アルプス」と呼ばれている。 この山地の主峰が太神山(たなかみやま)で、山頂には趣き深い不動寺が鎮座しているが、 神域であったせいかこのあたりは豊かな杉木立に包まれている。 |
| 山行日 平成14年3月5日 |
| アルプス登山口(40分)迎不動(1時間25分)不動寺二尊門(15分)太神山 (10分)不動寺二尊門(1時間10分)迎不動(35分)アルプス登山口 合計 4時間15分 |
| JR石山駅から帝産バスのアルプス登山口行に乗車。 終点で降りて天神川沿いの林道を溯り、 左手の堰堤の上部にキャンプが楽しめそうな河原を見やりながら歩を進める。 御仏河原への分岐や迎不動を右に過ごし、 堂山、鎧ダムへ天神川を飛び石で渡って向かうコースを左に見送ってゆく。 |
![]() |
![]() |
| アルプス登山口のバス停 | 天神川を遡る |
![]() |
![]() |
| 天神川の広々とした河原 | 堂山・鎧ダム方面への分岐 |
| さらに林道をたどって橋を渡り左斜面を登ってゆくと 「たなかみみち」と彫られた石の道標が立つ太神山・不動寺への分岐に出会う。 これを右にとって山道へ入り、不動橋を渡ってゆくと露岩地帯にさしかかる。 高度を上げるにつれ西への展望が開け、露岩とアカマツが広がる風景が見渡せる。 |
![]() |
![]() |
| 太神山への分岐。ここから山道に入る | 露岩の中を縫って登る |
![]() |
| 露岩地帯上部からの眺め |
露岩地帯を詰めあがれば、樹林に覆われたゆるやかな尾根筋を伝ってゆく。 時折、木の間越しに矢筈ガ岳の山容が望まれる。 |
![]() |
![]() |
| 尾根伝いに山上へ進む | 矢筈ガ岳の山容 |
巨岩に直彫りされた泣不動を見て、右から矢筈ガ岳からの道を合わせると やがて、二体の尊像が立つ不動寺の二尊門へたどりつく。 |
![]() |
![]() |
| 泣き不動 | 不動寺の山門である二尊門 |
不動寺は、智証大師・円珍による創建と伝えられ比叡山天台宗に属している。 本尊には不動明王を祀り、現在の本堂は室町前期に建てられたものという。 清々しい杉の高木が茂る参道を登って山門をくぐれば、不動寺の境内に入る。 広い境内はほうき目がすがすがしく、社務所や休憩所、トイレなどがある。 |
![]() |
![]() |
| 杉木立が清々しい不動寺参道 | 広々とした不動寺の境内 |
| 境内奥の急勾配の石段の途中からは、舞台造りの不動寺本堂が高々と見上げられる。 石段を登りきれば、巨岩と結合した不動寺本堂の前に出る。 少し進み境内最奥に鎮座する奥の院の手前を左へ入ったところに 二等三角点が設置されている。木々に囲まれているために展望は利かない。 |
![]() |
![]() |
| 本堂の舞台作りの足場 | 太神山の二等三角点 |
| 不動寺からは往路を引き返す。尾根をたどって露岩地帯を抜け、天神川の林道を下る。 アルプス登山口バス停からJR石山駅へ。 |
この太神川を遡って不動寺へ向かうルートはかつての参道であり、 露岩地帯を過ぎてからは、樹林に覆われた尾根伝いのしっとりした道のりである。 太神川を挟んでたたずむ堂山、笹間ガ岳、矢筈ガ岳にもハイキングコースが走っているが、 とりわけ、堂山の稜線歩きが最も豪快で「湖南アルプス」の名によりふさわしいかもしれない。 |