10月20日に鳥越苫小牧市長、中村商工会議所会頭、吉岡市議会議長、吉澤苫東社長が上京され、関係諸官庁にITER問題で要望にまわられました。
要望先は、大島科学技術庁長官はじめ同庁関係者、森田北海道開発庁長官はじめ同庁関係者、鈴木自民党道連会長、町村先生などです。
ITERは数年間の凍結期間を経て、今年になって非公式政府間協議が再会され、にわかに動きが活発になっています。 来年から公式政府間協議が始まり、来年の7月頃にはサイトの決定がなされるという全体日程になっていて、国内サイトの決定がその前になりますから、誘致を希望している北海道、青森県、茨城県それぞれに運動を展開しているところなんですが、北海道・苫東の課題はやはり、「地元の空気」という問題です。
道庁も苫小牧市も、一応誘致に向けてのスタンスを取っていますが、いざとなったときに強力な反対運動が展開されたらそこで終わりです。 地元の理解と協力が必要だからです。
石油資源が有限である以上、次世代エネルギ−を真剣に考え備えなければならないわけですが、その有力な一つにあげられているのが核融合、その実験段階の施設がITERです。
実用化されるとしても40〜50年先のことなんですが、地球規模の課題に取り組む施設になります。
私自身は地元の人間として、「次世代エネルギ−の実験研究施設を世界のために苫東で担うんだ」という強い信念と使命感を持っていますが、実際のところ今一つ地元の盛り上がりが欠けています。
このITERは、単に苫東及び苫小牧圏だけの問題ではなく、新千歳空港の国際化、北海道経済の構造改革というテ−マにも大きく寄与できるプロジェクトだと思います。
苫東立地の欠点とされていた地盤の弱さ、電力供給という問題は、関係者の調査でクリア−されています。 問題は北海道全体としての、また苫小牧圏としての対応です。
国際空港、国際港に隣接し、背後に180万都市をひかえ国際的な保養地があり、世界の頭脳が人類の未来のために次世代エネルギ−の研究をこの北海道で展開する、安全性を指摘して反対運動をしているグル−プもありますが、歴史的に産業革命であれ新技術革命であれ、さまざまな障害を知恵を絞って生み出したからこそ、今日の文明社会があるのであって、現世代の次世代に対する責任を考えれば、この施設の安全性など小さな問題だと私は感情論では思っています。
しかし、だからといって安全性をまったく無視して誘致運動をすべきだと言っているわけではありません。 実験炉である以上、100%安全を担保することは困難だと思いますが、現段階で十分に安全性に対する確認は出来ていますので、心配しないで欲しいと思います。
ITER、北海道から新しい役割を発信しようではありませんか。
興味のある方は連絡下さい。資料もあります。
岩倉博文
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