20日深夜というよりも、21日未明に野党提出の内閣不信任案が衆議院本会議で否決されました。
加藤・山崎両派の欠席という事態になったわけですが、20世紀最後の10年間を象徴するような政治の激震が世紀末の最後に起こりました。 この10年の激震では、それぞれ自民党を離党するグル−プが出たわけですが、今回は離党者を一人も出しませんでした。 そういう意味ではこれまでの激震とは少し別な見方をしなければならないと思います。
多くの皆さんは、離党によって逆に政治の流れを変えることを期待した方も多くいたと思います。
しかし、小選挙区比例代表並立制という制度が政党政治の質を多少変質させたような気もします。
今日の超情報化社会、政治家の動き、言動が瞬時に報道されます。 新聞は第三者である記者とデスクを通過して情報が流されます。 テレビのニュ−スは前後の文脈を完全にカットして部分のみを流します。 そこに誤解が生じ報道側の意図も強く影響されます。
まるで、メディアを軸にさまざまなことが進んでいるような気さえしますよね。 これがメディア社会なんでしょう。
さて、私自身は政治の現況に「変化と連帯」を望んでいる一人です。 政権を担っている最大与党自民党の内部で、国民が納得する形で政権のあり方について早急に合意を形成する必要があります。 その上で、21世紀の始まりを連立与党が連帯して迎えなければなりません。
そうしなければ、国民の政治への信頼は回復することはないと思いますし、日本経済も今、政治の安定と政治の強いリ−ダ−シップを求めています。
民主党も鳩山代表がさかんに敵失を誘い、他力本願による政権奪取を求めているかの発言がここ2〜3日続いています。 どの政党も政党である限り、究極の目標は政権を取ることにあります。
民主党が政権奪取を目標に行動するのも当たり前、連立与党が政権を維持するために行動するのも当たり前です。 しかし、スキャンダラスなことで敵失を誘い政権を取ろうとするのではなく、政策で政権を取ることを野党は心掛けて欲しい、それが日本の議会制民主主義の成熟につながっていくものと思います。
与野党ともに古い政治の体質を20世紀に捨てて、21世紀型の政治体質を確立するために協議機関をつくって議論してはどうでしょうか。
政府も省庁再編がいよいよ実行され、少し小さな政府になります。 しかし、この影響はかなり大きなうねりを作ることになると思います。
国のかたちをどうするか、大事な21世紀初頭が間もなく始まります。 今の自民党内のうねりを新しい政治の流れを創る方向に動かしたいと熱願しています。
岩倉博文
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