今世紀初めての国政選挙であった今回の選挙、自民党の勝利という結果で終了しました。
私自身選挙のお手伝いを何度も経験してきていますが、本当に久しぶりに追い風を感じた選挙でもありました。
特に私の生まれ故郷苫小牧は「革新のマチ」と言われ、従来から自民党の選挙はなかなか難しいマチの一つになっています。 同時に北海道の政治風土もまた従来的表現を借りれば「典型的な革新風土」という土地柄です。

 冷戦構造が機軸だった時代はイデオロギ−の対立がそのまま政治の対立軸として存在し、資本主義体制の確立を目指す自由民主党と社会主義体制の国家を目指す日本社会党の存在を軸に政治が動いていました。
1989年11月のベルリンの壁崩壊、そしてソ連邦の解体に象徴される社会主義国家の崩壊によって冷戦構造が崩れ、世界は新しい秩序構築のプロセスに入りました。
同時に国内の政治情勢も長い間続いた自社対立の時代から多党化が進み政界のつくりかえの時代に入っていきました。
又、選挙制度の改革論議が活発になり時代の必然によって制度がめまぐるしく変化していきました。
新しい時代に適応した、日本に合った政治風土を創っていく為にはどんな選挙制度が求められるのか、議論百出となりました。
選挙制度の改革と政党の離合集散が繰り返され、並行して長きにわたり単独政権を続けた自民党の体質的スキャンダルが続き、それが政治を国民から遠ざける起因となり、政治が閉塞状態に陥っていきました。
それでも景気が良かった時代は政治への風当たりもさほどではなく、逆に無関心層が増大し無党派層という新語も生まれる状況に移行していきました。

 時代は一党支配を許さず連立の時代に入ります。
万年与党だった自民党が野党に下野、都市部を中心に自民党の支持層が狭まり求心力も大きく低下していきました。
古き良き時代の政治家像が次第に時代と合わなくなり、新しい政治の風が少しずつ吹き荒れてくるようになってきました。
20世紀の最後の10年を振り返れば、21世紀の新しい政治のステ−ジを生み出す試行錯誤を繰り返していたように思えてなりません。

 連立内閣の中核であった自民党に対する批判や新しいウェイブを発信することの出来ない自民党に対して国民は不信感を抱きながらも、さりとて野党第一党の民主党に対しても自民党への対抗勢力としてしか機能しない従来型の野党から脱皮することが出来ず国民にとって不安感あふれる存在でしかありませんでした。

 そして21世紀、政治の先がまったく見えない状態で自民党は小泉総裁・総理を選びました。
小泉総理は世界の潮流が変わりつつあるなかで日本だけが従来の延長線上で国づくりを進めていくことは出来ない、「聖域なき構造改革」によって新時代に即した国のシステム構築をしょうとを叫んでいます。
多くの国民は「痛みを伴う改革」に不安を抱きつつも新しい時代をイメ−ジして、長く続いている政治のそして社会の閉塞感の「除去」を優先させ、新時代に合った活力ある国家創造を小泉総理に託しました。

 結果、自民党の圧勝、私自身も記憶にないほどの勝利となりました。
「期待と希望」、この国の良き伝統を次世代にしっかりと伝え、「活力ある成熟国家」を目指してみんなで挑戦する事が必要な時代、先人たちが残していったこの素晴らしい国を「もっといい国」にするために21世紀初頭の10年は「新国家創造の10年」であって欲しいと熱願しています。

 そしてこの時代に国政に係わっている自分自身の役目を十分に認識し、「地域と国家のために!」一生懸命がんばっていく所存です。
政治家を目指していたわけでもなく、政治に特別な思いもあったわけでもなく、これからずっと政治家でいたいと思っているわけでもない私ですが、国のそして地域の現状に憂いを抱いて決断したこの道ですから与えられた環境の中で自らのベストを尽くしていい仕事をしていこうという覚悟だけは出来ています。
皆さんと同じ目線で、皆さんと同じ歩調で、皆さんと一緒に歩んでいきたい、改めてそう感じる昨今です。
「さぁ歩こう! 歩けば道ができる、歩かなければ草がはえる、さぁ歩こう!」


岩倉博文


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