植栽の持つ機能


現在の住宅は、建築技術の発達により住宅性能が向上しました、

特に断熱材や建具などの発達により住宅の気密性は大きく向上し、

同時に冷房・暖房など室内環境をコントロールする設備機器が発達  

し外部と切り離れて室内環境(温度や湿度)をコントロールが可能

なりました。その結果、生活は快適になった反面、エネルギー使用

量(CO2)が増加し、冷房使用時による外気温の上昇などによる、

都市部への集中豪雨の発生が多くなっています。       

室内環境と外部環境を切り離さず、私たちの生活に (外部環境)

を取り込み、半戸外・戸外生活の楽しさを感じてみましょう。

 ここでは、植栽の持つ機能を簡単にご説明いたします。

 

 

樹木(植物)の役割

 わたくしたちの身近にある樹木は、感覚的効果もしくは美的な効果、微気象に影響を及ぼします。  

炭水化物の合成

光合成

CO2の固定、大気浄化

調

蒸散作用

気象緩和効果、防火効果  

代     謝

落  葉

日照の調整

無機塩類の吸収

根を張る

防災、防風、水質浄化効果  

団粒土壌

洪水防止

種 の 保 全

 種子・果実−|  

              ↓  |

 生物多様性−|

憩い、安らぎ楽しみ、健康  

   香  り    −|

樹木自体は成長している生物でもあります。

 樹冠部分では、太陽放射の80%が吸収され、林床に達するのは5%程度です。

 林の中と外の温度差は、林内の最高気温は外気温より低く、最低気温は若干高い傾向をしめします。

 日射のコントロール  

 気象要因や四季への快適さの要求を考慮し、植栽により日射・風・湿度・気温をコントロールすることができます。  

気象変化と環境計画  

四季

春分

土用  

秋分

大寒

地表

日射吸収率大  

日射吸収率小  

日射吸収率小  

日射吸収率大  

日射

日向

日向 日陰

日陰

日向  

 

防風

防風 ⇨ 微風  

微風

防風  

参考

芽吹・三寒四温

昼夜・日毎の温度差大

強い日射と、防風、暖房が欲しい  

日射があれば暑い

梅雨

日陰が欲しい

極暑 ⇨ 残暑

冷房が欲しい  

日陰が欲しい

 

 

残暑  

日毎の温度差大

日陰は寒く、日没後は冷える。

強い日射防風と暖房が欲しい  

夏、涼しい室内・室外空間を得るには  

強い日射を遮蔽するには?

  夏、日射の受熱量が多い建築部分は:屋根・東・西面です。

  日中の最高気温は午後2時頃、西に傾いている太陽からの放射を

  受ける建物の西側は、非常に悪い条件となります。    

    西面の樹木により夏は強い西日を防ぎます

 (針葉樹など)冬は寒風を防ぎます

 

 夏季の夕方は水平からの強い西日を遮るためにツタ等が有効です。

 外壁(西面)の温度上昇を抑えます

落葉樹と日照

落葉樹に葉は薄く、光を透過しますが、常緑樹は光を反射します。

 

 新緑により日射と日陰を調整する。

 南側樹木により太陽光を遮ります。

 南側樹木の落葉により太陽光を建物に取入れます。(温室効果)

樹木(植物)の大気浄化作用

酸素の生産

 植栽(植物)は、酸素の生産と周辺の空気を浄化します。

 道路周辺の空気浄化には有効です。また、生物  (人間等)にも有効です。いつも、きれいな空気のもとで生活したいものです。

 大気中のCO2の削減

希釈と停滞

 希釈作用とは、汚れた空気と新鮮な空気を混じり合わせることです。

植物の場合は、汚れた空気が、酸素をより多く含む葉面付近や植生内部に流れこみ、希釈されます。

植物の濾過作用

 空気中の浮遊物(ほこり)を、植物の葉や茎上の軟毛で捕らえ、保持する。捕捉された浮遊物は、降雨により洗い流される。

エアコンの濾過装置の機能

 

実り

色の演出

 ■

 

樹木(植物)の気流(風)のコントロール

  樹木により風を防ぐ

防風林・屋敷林・屋敷森

防風を考慮した地形に、建物を建築することも一つの方法です。

単植による気流のコントロール

 植栽により建物内に風を取り入れる。

 風を呼び込む(狭風)

 

木材資源とリサイクル

木材は建築資材の中でも、その生産に要するエネルギーが極めて少なく、

CO2は、伐採された後も固定されたままで木造住宅や家具としてストック

 されます。木材や木質材料は最終的に焼却または腐朽などにより大気中に、

CO2として戻ることになります。建物(骨組など)を再使用・リサイクル

することによりCO2の放出を抑えることができます。         

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