
花仙人が福寿草について語りました。
昔むかし、日の本のある山の霧立ちこめる自然豊かな山国に、とても美しい[くのう姫]がいました。
おお、山男よお前もか
くのう姫の笑顔に恋をして
山の神に願い事こうているのか
暑さも寒さも忘れて
心に深くしみわたり
愛に飢えて泣き声をだしているのか
憧れても所詮実らぬ恋なのに
哀れな山男の恋の物語なり
くのう姫は醜い[もぐらもち男]に嫁ぎ、婚礼の夜に美しい身も心も野山にさまよい歩いて行ってしまった。
くのう姫はどこへ行ったのか。それは誰にもわからないが、春の野山に黄金色の花が咲いている。
ジーと見つめると、くのう姫が呼んでいるのか福寿草が囁いている。