今日の一枚(7/Oct/97)

アシュケナージ
シューベルト/ピアノ・ソナタ第20番イ長調D.959、即興曲集D.899
(ポリドールPOCL-1743)

 極めて名演奏です。私のもっとも好きなピアニストの一人です。レパートリーが圧倒的に広く
どれを聞いても名演奏なのですが、「この曲の決定版はこれ。」という選び方をするとそう多くは
エントリーされないのではないでしょうか。
 ポリーニは録音する曲をかなり絞っているので、大部分が決定版に値すると私は思います。
特筆すべきは若い頃のショパンのエテュード、ストラヴィンスキーのペトルーシュカ、プロコフィ
エフの第7番のピアノ・ソナタなどはまさに他をよせつけない雰囲気があります。
 話がそれました。このシューベルトは決定版に値すると私は思います。シューベルトといえば
ルプーの演奏が結構好きなんですがこれはいいです。どこがどうかというとちょっと説明しにくい
のですが、ソナタの第1楽章展開部に入ったとたんの音楽の推進力というかテンポのよさ、
テンションの高さは圧巻です。アシュケナージがこんな張り詰めた雰囲気の演奏をCDで聞か
せてくれるのは珍しいのではないでしょうか。わざと抑制しているような演奏が多かったです
からね。そこが冒頭に述べたことの理由のひとつになっているような気がします。機会があり
ましたら是非聞いてみて下さい。即興曲もとてもダイナミックな演奏が繰り広げられています。


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