府馬の大クス
国指定天然記念物
所在地 : 千葉県香取市府馬2395

東関東自動車道・佐原香取ICを下りて県道55号線を8kmほど南下、接合する28号線に移り、 しばらく進むと府馬の地に入る。中世に府馬氏が砦を構えていたという小高い丘の上に大クス展望公 園が整備されていて、その隣の小さな宇賀神社境内に重厚な樹容をして存在感たっぷりの巨樹がどん 座っている。「府馬の大クス」は樹齢1300年、樹高20m、幹周り8.5mと記された国内最大 級のタブノキである。脈々と隆起した根元には正徳元年(1711年)の銘が刻まれているという石の祠 が深く喰いこんでおり、並ではない樹齢がそこかしこから感じ取れる。江戸時代に描かれた大クスの 絵があるそうだ。それによると、大クスから伸びた枝が垂れて地面に接し、そこから根付いて立ち上 がった「子グス」が描かれているという。今は大クスと子グスをつなぐ枝は存在していないが、「子 グス」と称する樹が現存している。「府馬の大クス」は国指定天然記念物の著名な樹であるが、実際 にはクスノキ科の「タブノキ」で、天然記念物に指定した時にクスとして登録してしまい、今もその 呼称を変えることなく使っている。