賀恵渕のシイ
君津市指定天然記念物
所在地 : 千葉県君津市賀恵渕164

東京湾アクアラインから延長する圏央道の一部が建設されて、房総半島中央部へのアクセスが随分と 便利になりつつあるようだ。圏央道・木更津東ICを出たところで右折、国道410号線を4kmほ ど南下して、小櫃駅近くで突き当たる県道23号線へ右折するとほどなく小櫃(おびつ)川を渡る橋が ある。橋の袂で車を下りて辺りを見回すと、右側堤防沿いの畑地の中にシイの樹冠が見える。樹齢6 00年、樹高21m、幹周8.5mと記され る「賀恵渕のシイ」は、小さな八坂神社の境内を一樹で覆い尽くすほどに大きな樹冠を広げている。 境内に入ると、立っているというよりも横になっているような、しかも複雑で奇怪な姿に驚く。地面 を這うように15mほども伸ばした太い枝幹の不思議さ、折れた枝の古い節目にできた目ん玉のよ うなウロが各所から睨んでいるようでもあり、まこと強いインパクトがある。 幹周り寸法を正確に図れるような樹形をしていないので一概には言えないが、樹全体のボリューム感 から、全国でも有数のスダジイであることは間違いないであろう。この樹は 新日本名木百選に選ばれ ている。
支えを受けずに こんな格好で横に伸びた幹が複数ある
寝転びが成す技 一樹で境内を覆い尽くすシイの全景