滝川のビャクシン
市指定天然記念物
所在地 : 千葉県館山市山本2418

「沼のビャクシン」からJR館山駅前に戻り、国道128号線を4kmほど東進した山本地区、滝 川口で左折して細い道に入り奥に進むと木幡神社(こばたじんじゃ)がある。 木幡神社は、大化改新以前に中央から地方官に任命された大伴氏一族が安房に着任した際、ここ 館野原に館を構え、氏神を祀ったのが始まりだと伝えられる古社である。「滝川のビャクシン」 は木幡神社の神木ということだが、現存するのは、神社境内ではなく、その北方、創建時の旧木幡 神社跡地とされる滝川河岸段丘上に立っている。ロープで仕切られた占用スペースに一樹で立つビャクシ ンには、立派な注連縄が架けられ、支柱や柵の様子から見ても、日常的にしっかり愛護されている 様子が感じられる。このビャクシンは 樹齢800年、樹高11m、目通り幹周4.3m、枝張り は東西11m、南北12mと記される雄株、市指定天然記念物。ちょっと歪で個性的な樹冠だが、 風格のある魅力的な樹容をしている。巨木と言うよりは名木ととして語られるような樹で、夕刻の 西日を浴びた情景の中、凛として立つ姿が印象に残った。