環の大樟
千葉県指定天然記念物
所在地 : 千葉県富津市東大和田

館山自動車道・富津竹岡ICで下りて北西に進み、国道127号線に乗る。JR上総湊駅の手前で国 道465号線に移り、東へ7kmほど走ったところで、見落としそうな小さな興源寺の標柱を見つけ る。橋の袂から細い道に入り、少し進むとそれらしき樹冠が見える。興源寺は、 応永年間(1400年頃)に創建された真言宗智山派の寺院で、千葉県下第2位の巨木、クスでは最大 といわれる「環の大樟」が、その参道の石段登り口に立っている。大クスの太い主幹の中央部はすで になく、大きな空洞が開いているが、周囲から成長した幹が新たな樹冠を作り出すほどに成長して参 道を覆い尽くしている。樹齢は定かではないが寺の歴史からすると600以上の年輪を刻んだ樹では ないかと推定する。樹高14.6m、目通り幹周12mと記されている。大きな空洞を持った老樹な がら樹勢は極めて良好で、特に樹皮は若々しく、不思議な力を感じるほどである。 境内には、市が有形文化財に指定する正長年間(1428)の板碑があるが、以前は、大樟の幹の空洞内 にあったと案内板に記されている。環(たまき)の名は旧村名である。