欄神社のモミ無指定
所在地 : 三重県松阪市袖原町
松阪の市街地から国道166号線を西に走り辻原の交差点で右折して県道29号線へ、快適な山道を
走り細野峠を越えると袖原町(ゆのはらちょう)で、昔は宇気郷村だったことから 通称「うきさとむ
ら」を名乗って自然豊かな山里を売り込み、村おこしを行っている。そんな「うきさとむら」のさら
に西端の外れにある「欄(あららぎ)宇気白神社」は子供の無病延寿を祈願する神社ということである
が、鬱蒼とした大杉が林立する山中にあって規模の大きな神社である。神社の前を流れる小川の縁に
立つ モミは 樹高30m、目通り幹周り5.0m
と記される三重県下随一のモミで、重量感にあふれ、樹勢も旺盛な様子である。樹は根元が川に
かかるような地勢の関係もあって、川の方向にかなり傾いて立っている。
モミ : 端正な樹形が美しいマツ科の常緑高木。日本の暖地 に分布し、古来より庭園に植えられ、材は白色で美しい。樹高40m、幹周り4mに達し、幹は通直、 太い枝をやや斜め上にまっすぐに伸ばし、広円錐形の樹冠をつくる。幹の樹皮は灰褐色で、粘質の樹 脂を含み、幹基部では細かく亀裂する。針葉は枝に螺生し、線形で長さ2〜3.5cm、若木のもの は鋭くとがる。5月に開花し、雄花は樹冠外面の前年枝に多数腋生し、黄緑色。雌球花は樹冠上部の 前年枝上面につき、黄緑色。秋に緑褐色、狭卵状円柱形で長さ9〜13mmの球果ができる。秋田県 米代川流域から屋久島までの暖帯と温帯下部に分布し、 能登半島以東の日本海側には少ない。しばしば純林をなし、またツガとも混生しモミ・ツガ林を形成 する。ある程度の大木にはなるが寿命が200年ほどと短いので幹周6mを超えるような巨木はない。 木材は辺・心材とも淡黄白色で、耐朽力は乏しいが、色が美しいので葬具などに用いられ、パルプ材に もなる。また庭園樹としても植えられるが、大気汚染に弱い。モミの木というとクリスマス・ツリーを 思い浮かべるが、クリスマス・ツリーはドイツ文化圏が起源として起こったもので、ツリーを立てる風 習が行き渡ったのは19世紀のことだそうです。 |