長全寺のナギ熊野市指定天然記念物
所在地 : 三重県熊野市紀和町長尾1122
長全寺のナギのことは以前からよく知っていたが、長全寺はあまりにも遠く、腰を上げにくい地であ
った。今回、熊野五郷町から足を伸ばして和歌山県の飛び地・北山村を経由して紀和町長尾に入った。
県道で「なぎの木」の標識を見つけ、細い急坂を下っていくとナギの木が見え、田舎家造りで無住の
長全寺がある。ナギは熊野権現の神木として有名だが、このナギも、速玉大社のナギを植えた平重盛
の手植えだと伝られている。ならば樹齢1000年ということだが、樹高15m、幹周3.5mでは
大社のナギと比べてあまりにも差が有る。しかし、岩のような根株の形状から見て、切り株更新し
た木かもしれない。樹勢が良く風格のある樹だが、この木の特異さは、空洞になっている主幹の中に
樹皮を持った幹がもう一本あるという驚くべき現象を見せていることである。
ナギは広葉を持つ針葉樹で、葉の丈夫さにあやかって男女の縁に願をかけたり、ナギは凪ぎに通じる
と豊魚や海の平穏を祈ったり、笠にかざして旅の魔除けとするような民俗的な風習がある。
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