弘法杉

森の巨人たち百選
所在地 : 和歌山県田辺市本宮町静川大塔山

新宮市街から大河 熊野川に沿って国道168号線を本宮町に向かう。このあたりの風景は山・川 共に雄大で、己までスケールが大きくなったようで心地よい。ほどなく、川湯温泉の標識を見て国道 を離れる。川湯温泉を通り抜けて、静川を過ぎたあたりからの林道は地道で落石も多く、かなり厳し い状態が延々と40分以上も続き、不安になった頃、目標とする弘法杉林道口に到着し ほっとする。 ここから弘法杉までは1.6kmと表示されている。車を置いて林道を歩きはじめて20分、大塔山 への登山口があるそのすぐ前に2本の大杉が聳え立っている。林野庁の「森の巨人たち100選」に 選ばれた「弘法杉」で、樹齢450〜500年、樹高43m/45m、目通り幹周6.1m/5.6 6mと記されている。「弘法杉」と呼称されるのは、その昔、弘法大師がここで食事をして箸を地面 に突き立てたのが、根付いて育ったという伝説に基づいている。しかし、弘法大師と樹齢の関係につ いては謎である。一度の出会いだけでは特別な樹には見えないが、何しろ、営林盛んであったこの山 で、人間に伐ることを許さなかった 不思議な力を持った樹であることは確かだ。