那智の樟

和歌山県指定天然記念物
所在地 : 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町

大きな杉木立に囲まれた参詣古道・大門坂を登りきると、今度は熊野那智大社の表参道として賑わう 467段の石段が待ち受けている。参道に並んだ土産店を覗き見しながらゆっくりと石段を登りきる と朱色の社殿が建ち並ぶ「熊野那智大社」で、境内に天然記念物「那智の樟」と呼称される大クスが 大きく枝を広げて新緑を茂らせている。樹齢850年、樹高27m、幹周り8.5m、枝張り南北 25mと記される大クスで、その昔、平重盛が手植えしたと伝えられている。太い幹の根方には人 が中に入れるほどの洞が開いているので、そこから空洞に入り、中に設けられた梯子で2mほど上に あがって抜け出すという胎内くぐりコースが作られている。そんなことをされても樹は特に嫌がって いる様子はないが、何故にこんな事をするのか理解し難い。 大社と隣接してすぐに西国33カ所観音巡り第一番礼所と大書された「那智山青岸渡寺」がある。 国の重要文化財に指定された歴史ある寺で、ここから見る「三重の塔」と「那智の滝」は一枚の絵 を見るが如く、素晴らしい景観である。
胎内めぐりの入り口
主幹は空洞化しているが樹皮は健全そのものである。