ウイルソン株

所在地 : 鹿児島県熊毛郡上屋久町

大株歩道の名前の由来になっている切り口の幹周りが13.8mもある巨大な切り株、 およそ300年前に切り倒されたと伝えられるスギで、樹齢が2000年程と推定される巨木の切り 株です。この株は300年経った今でも朽ちることなく立派な原型を残しており、株の根際には切り 株更新をした樹齢300年程の小杉が3本育っています。株の中は畳10畳ほどもある広い空洞にな っていて、洞内には祠が祀られています。洞内に湧き出す清水は登山者の飲料水に使えると聞いてい ましたが、最近の調査では汚染されていて飲料には不適とされているようです。昔は山仕事をする時 の生活小屋代わりにも使われていたようです。縄文杉に至る大株歩道沿い、標高1030mにあるこ の株の周囲は旧藩時代に皆伐状態に近い伐採が行われたことよってできた大きな空間ですが、その後 に再生したとみられる小杉群が立派な人工林を思わせるほどに育っていることなど、屋久杉原生林の 更新の仕組みがよくあらわれています。ウイルソンとは、1914年に来島してこの株の存在を世に 紹介したアメリカの植物学者の名前です。



翁 杉

所在地 : 鹿児島県熊毛郡上屋久町

延々と続いた山林軌道から大株歩道に入って、ウイルソン株の手前で最初に出会える巨木がこの翁杉 (おきなすぎ)です。推定樹齢が2000年で老化が進み頂部は枯れて折損しており樹高は23.7m にとどまっています。目通り幹周は太く12.6mもあり、屋久島では縄文杉に次ぐ幹周を持ったスギ とされています。岩石と砂礫の沢地にあって湿度の高い環境から、根元は苔に覆われ、幹にはナナカマ ドやサクラツツジなどの着生植物の根が這っていて、翁杉の名前に相応しい古木の風格を備えています。 天候の良い時には後方に翁岳の姿が見えるところから「翁杉」と名付けられたようです。
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