婆羅門杉無指定
所在地 : 奈良県天理市福住町別所
名阪国道・福住ICを下りて北方向に進んで氷室神社手前で分岐する県道に入る。そこから1.3Km
ほど北上すると、左手に「七曲り道」と書かれた細い道がある。少し進むと直ぐに右手にそれらしき大杉と
トタン葺きの寺の屋根が見える。
このお寺は、聖武天皇と天竺から渡来して東大寺大仏開眼供養の導師を務めた婆羅門僧正(菩提僊那)
が作ったと伝えられる秘仏十一面観音立像を本尊にしているという。その由緒のほどは知らないが、
境内入り口の石段脇には推定樹齢800年、樹高48m、目通り幹周り7.0mと記された、
立派な杉が二本並び立っている。下段にある方は幹周5.0mで、見たところ普通のスギと変わらないが、
上段の太い杉は数本の幹のような大枝が綺麗な曲線を描きながら立ち上がっており、珍しい
印象的な樹容をしている。以前に訪ねた時には人が在住だったので生活臭を感じたが、今は無住の
寺になってしまったようで寂しい雰囲気。質素な建物は古く痛んでいるが、苔むした境内の渋い雰囲気が
今もまだ保たれているのは救いだ。
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