室生寺の天神杉無指定
所在地 : 奈良県宇陀市室生区室生78
国道165号線・室生口から標識に従い室生川に沿って県道28号線を5kmほど進むと室生寺の門
前に到着する。山深い門前の集落には多くの駐車場や土産店が営業しており観光地特有の景観を呈し
ている。この寺への訪問者がいかに多いか伺い知ることが出来る。仁王門をくぐって境内の順路を進
み、有名な鎧坂の石段を上りはじめると、コケラ葺の 金堂(国宝)が正面に見えてくる。金堂の前庭ま
で登ると左手に 弥勒堂(重文)があり、右手には写真に載せた 軍茶利明王石仏がある。そして、
その少し奥に、一般の観光客はほとんど来ない小さな「天神社」があり、その後方のスギ木立の中に
ひと際大きなスギが聳えている。天神社の後方に立っていることから「天神杉」と勝手に命名された
スギだが、このスギは姿がスマートなため、遠目にはそれ程の大きさを感じない。しかし、近くに寄
れば幹周8mクラスの圧力を充分に実感できる巨杉だ。
室生寺には幹周8mクラスのスギが2本現存していることになっているが、このスギはその内の一本
ではないかと思う。
室生寺のスギ無指定
所在地 : 奈良県宇陀市室生区室生78
室生寺のシンボルである五重塔が平成10年の台風七号によるスギの倒木で大きな損傷を受けたのが、
もはや十年一昔前の話となり、何事も無かったかのような平穏・優雅な風景を今ここに見せている。
この五重塔の脇を通り、急な石段を400段ほど登ると奥の院に行けるのだが、この石段を少し登っ
たところで、右側斜面の山林に巨杉の影をチラリと見た。コースを離れて少し山に入らせてもらう
と、荒々しい樹皮を纏った健全で雄大な大スギが堂々とと立っている。天神杉には勝るとも 劣らぬ
幹周8m以上ある大物で、樹高も驚くほどに高い。ならば、この樹が、樹高60m、幹周9.1mと
記される室生寺 山中にある最大のスギではないか? 突然の出合いにより一気に気持ちが高まった。
奥の院に向かう参道は修験の寺らしく傾斜が強く厳しいが、ゆっくりと時間をかけて登っていくと、 参道脇の岩上に聳える特異な樹に出会った。巨大な岩の上に芽吹いて育った木の根が岩を呑み込んで、 自分の立場をしっかりと確保し、更なる生長を続けている姿である。
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