奈良豆比古神社の楠奈良県指定天然記念物
所在地 : 奈良市奈良阪町2489番地
奈良坂と呼ばれる地は古い時代に京街道と呼ばれていた奈良と京都を結ぶ街道筋であった。現在の国
道369号線・奈良坂バス停のところから鋭角に入る細い道がその旧街道で、この道を少し進むと奈
良豆比古神社(ならずひこじんじゃ)がある。この神社は10月8日の夜に奉納される国の無形文化財、
能楽の源流といわれる「翁舞」で知られるところなのだそうだ。鳥居をくぐって社殿への入り口にく
ると大楠の所在を示した矢印表示があるので、それに従って路地を裏方向に進むと、社殿の裏にある
深い大きな窪地になった森の中に大クスが立っている。
樹齢1000年、樹高30m、目通り幹周8.0mと記される奈良県指定天然記念物である。クスノ
キで幹周8.0mといえばそれほどの巨樹ということはないが、急傾斜地に立つ樹の下方に下りた場
所での目通り(根元周り)は12.8mもあり、古色蒼然とした力強い容姿に個性があるので見るほど
に圧倒されてしまう。なかなか見事な大樟である。
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