テ・マツア・ナヘレ

所在地 : ワイポウア・カウリ・フォレスト

フォーシスターズを後にして、次に表示された「テ・マツア・ナヘレ」に向かう。よく整備されたコースを 20分ほど歩くと、その突き当りに巨大な「テ・マツア・ナヘレ」が悠然と立ちはだかっている。 テ・マツア・ ナヘレはマオリ語で「森の父」を意味する呼称で、その名のとおり威厳に満ちた古木の風格を漂わせた巨樹である。 寸胴で単調な樹容の多いカウリの中にあって、この樹はどこか日本で見慣れたクスの巨樹を思い起こさせて、親しみを 感じさせる風貌をも持ち合わせている。 テ・マツア・ナヘレは 樹高 29.9m、幹周り 16.41m、体積208.1m3 と記されており、 前述した「タネ・マフタ」に次いで第2位のカウリと格付けされている。しかし、 幹周り16.41mは タネ・マフタを大きく上回っており、日本流に幹回りで大きさ順位を云々するのであれば、 ニュージランド最大の樹、おそらくはオセアニア地域でも最大の巨樹ということになるであろう。樹齢は定かではない にしろ、2000年以上と推測されているので、現存するカウリの中で最長寿ということにもなる。 この樹は、2007年に北島を襲った冬の嵐によって、大枝を一本折損している。中央の大枝を落としてバランスを欠いた その姿は、見るに忍びなく痛々しいが、2000年も生きてきたこの樹にしてみれば、何度も経験した軽い切り傷の一つ なのかもしれない。とはいっても、着生植物がしっかり根付いてしまった後期老齢樹だけに、今回のダメージはちょっと 大きく感じているのではなかろうか。

上の写真が折損以前の枝振り

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