あがりこ大王
森の巨人たち百選
所在地 : 秋田県にかほ市象潟町

鳥海山の西麓を走る国道7号線で山形から秋田県にかほ市象潟町に入り、鳥海山の北麓にある中島台 レクリェーションの森・獅子ケ鼻湿原を訪ねた。ここには、2.5時間ほどで回れる神秘的なトレッ キングコースが拓かれていて、その中で「あがりこ」と呼ばれる独特な樹形をしたブナを見ることが 出来る。その昔、この森では炭焼き用のブナを伐採する時、根株を殺さないように伐ったので、その 伐口はカルス(治癒組織)を形成してコブが発達、そこから出た芽を成木にして再伐採した。そんなこ とを何度も繰り返したあげく、人為でこんな樹形なってしまったようである。 そんな宿命を背負ったブナの中にあって、特別大きくて存在感のある「あがりこ大王」と呼ばれるブナ の巨樹が現存する。奇形ブナなどという心ない呼称が使われているが、このブナは人間の生活を助ける ために、何度も御身を提供してくれたのである。300歳にもなった今、それでもまだ自分の命 を絶やすことなく、これほどまでに威厳に満ちた姿で生き続けている。その生命力の偉大さにはまこ と感動する。
「燭台」と名付けられた あがりこブナ
 獅子ケ原湿原でのみ唯一見れる鳥海マリモ